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32(1): 2015/07/25(土)00:57 ID:iir8xORj4(2/2) AAS
（続き）
党官僚は、ある意味では国会議員たちよりも非常に弱い存在です。だって、国会議員には「国民
の審判を受けて議員になったのだ！私は国民の代弁者だ！」という金看板があります。
が、党官僚にはそれがないわけです。だから意思決定においては基本的に彼らは国会議員の
下働きであり使い走りです。
が、逆にそのために強い面もあります。彼らは選挙がないですから落選もありません。出世の
仕組みは一般の企業と同じようなものですが、よほどの不祥事がない限りクビになりません。
ということは、何十年も一貫して党の意思決定の第一線で実務を取り仕切り専門性を高め、駆け
出しの国会議員ごときをはるかに凌駕する実力を持つわけです。
国会議員たちは意志決定・政策決定だけに全力を注ぐことはできません。党内の根回しをやるし
他党との根回しもやるし業界人と付き合うし東京と地元を行ったり来たりして地元の支持者の
接待にも明けくれます。だから政策や実務の勉強の時間は限られます。それに対して党官僚は
ほぼそれらを免れます。だから実務の面で党官僚にかなわないわけです。
この構図は、国における国会議員と官僚との関係に酷似しています。
彼らは国政において官僚に頼らざるをえないのと同じように、党運営においても党官僚に頭が
上がらないわけです。
自民党は半世紀にわたって続き、半世紀にわたって政権を担当してきたわけですから、実務経験
の蓄積も人材の集まり方もハンパありません。それに対して民主党はまだ歴史も浅いですし政権を
奪取して間もないですから、国会議員だけでなく党官僚の実力もそれ相応に弱いわけです。
小泉氏は、自信と実力があったのです。「おれは官僚に頼らずに国政を運営できる。官僚を押さえ
つけ思い通りに動かし結果を残すことができる。」と思っていたのです。そしてそれを実行しました。
と同時に、党官僚に対しても同じような姿勢で臨んだのです。
政治家・議員が国の官僚や党官僚に勝つには、おおよそ次のような条件が必要です。
①彼らに頼りきりにならなければ国政や党を運営できない程度の実務に暗い人ではダメ。
理想論だけではなく実務の実力がなきゃダメ。段取り上手じゃなきゃダメ。
②知識不足で彼らに論破されるようじゃダメ。
③彼らの人事をいじろうとしたくらいで反乱されるような弱い基盤ではダメ。
ねじれ状態での首相や党内対立状態での党首では彼らとのドンパチにまで手を出すのは無理。
また支持率が相当高くなければ彼らがゴチャゴチャ言うのを抑えられない。
④スキャンダルをリークされて失脚させられるようなダーティーな人やスキだらけのルーズな人はダメ。
（裏を返せば、彼らがリークして失脚させた実力者も少なくないはず）
私は小泉氏は大嫌いですが、これらの条件は概ねクリアしていたと思います。
最近で言えば、鳩山氏は（政治力の高かった政権前半ですら）少なくとも①②④にひっかかり、
菅氏は（同前）①②③にひっかかっていたと思います。
ものすごく卑俗な例えをすれば、
無能な社長はスタッフに頼らざるをえず頭が上がらず、有能な社長はある程度自由が利きます。
それに似ています。
長々と失礼しました。
外部ﾘﾝｸ:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
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↓ちょっと古いんですけど、政治の裏側がわかって面白かったです。
この頃を忘れられないというか、この頃に戻りたいという人達との争いがあるんでしょうね。
普通の国民にとってどちらが良いのか？と考えるとその違いはほとんどなさそうですけどね・・・。
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1995-03-31
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