【リレー小説】逆襲の殺人鬼スネ夫 Part135 (801レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん
697: 04/01(火)18:48 ID:joN65MN6(1/8) AAS
異世界に転生した殺人鬼・スネ夫は、勇者として召喚されるはずの存在だった。
しかし、転生の際に何らかの手違いが起こり、彼の元に授けられたのは伝説の聖剣——「ナマクラー」
スネ夫「……ちょっと待てよ、この剣、めっちゃ鈍ってんじゃん!?」
そう、ナマクラーはかつて最強を誇ったものの、長年の劣化により今ではただの鉄塊と化していた。
しかし、スネ夫は絶望するどころか、不敵に笑う。
スネ夫「関係ねぇよ、僕の腕さえあればな!」
もともと地球で数々の殺人を犯してきたスネ夫にとって、武器の質は些細な問題だった。
彼は生前の知識と技術を駆使し、ナマクラーを使いこなして異世界の魔物や敵を次々と撃破。
さらに、殺人鬼としての本能が覚醒し、聖剣の力を歪んだ形で引き出すことに成功する。
スネ夫「勇者? はんっ、ケケケケッ、笑わせんな。僕は”処刑者”だよ」
その圧倒的な戦闘力と狂気により、異世界の人々は彼を畏怖し、「血塗れのクチバシ」と呼ぶようになる。
しかし、そんなスネ夫の前に、ある日「元の世界からの刺客」が現れる。
魔王ジャイアン「…来たか、スネ夫」
698: 04/01(火)19:00 ID:joN65MN6(2/8) AAS
スネ夫「……はっ、誰かと思えばジャイアンじゃねぇか。」
魔王ジャイアン「フン、相変わらずちっせぇツラしてんなァ。だが……テメェの悪行はここで終わりだ。」
スネ夫「ケケケケッ、笑わせんなよ。僕が異世界に転生してまで、この世界をメチャクチャにしてるってのに、“元の世界の僕たち”が助けに来るとはねぇ!」
魔王ジャイアン「違ぇよ、スネ夫……テメェは”処分対象”だ。」
スネ夫「処分、ねぇ……面白ぇ!」
スネ夫は聖剣ナマクラーを振り上げる。
刃こぼれだらけの鈍剣に、歪んだ聖なる光がまとわりつく。
スネ夫「僕はこの世界で、“殺す”ってことの本質に気づいたんだよ。正義も悪も関係ねぇ。ただ殺りてぇから殺る、それだけさ。」
魔王ジャイアン「……そうか。なら、俺も”シメる”だけだ!!」
地響きを立てながら、ジャイアンが両腕を広げる。その背後には、数万の魔族軍が待ち構えていた。
スネ夫「ヒャハッ、いいねぇ! 戦争(フェスティバル)の開幕だ!!」
699: 04/01(火)19:06 ID:joN65MN6(3/8) AAS
???「ハッケヨーーイ!! ノコッタノコッタァ!!」
突如、地響きとともに巨大な影が現れる。
スネ夫「……おいおい、何だよ、ハッケヨイなのかコイツ?」
魔王ジャイアン「チッ、余計な奴が来やがったか……!」
現れたのは、身の丈3メートルを超えるトロールの力士・ハッケヨイだった。
分厚い筋肉に覆われた身体、土俵を思わせる化粧まわし、そしてギラつく瞳。
異世界最強の相撲戦士と名高い彼は、豪快に腕を組み、ニヤリと笑った。
ハッケヨイ「スネ夫!! オマエ、ツヨイ! ワタシ、ツヨイ! ダカラ、トモダチ!!」
スネ夫「……は? 何言ってんだ、お前?もしかして異世界のハッケヨイなのか?」
ハッケヨイ「ムズカシイ コト ワカラナイ!! トモダチ ト イッショ!! タタカウ!!」
スネ夫「ケケケ……いいねぇ、そのノリ!」
ハッケヨイは太い腕を振り上げ、地面を叩いた。その瞬間、衝撃波が炸裂し、魔族の前衛部隊が吹き飛ぶ!
魔王ジャイアン「くっ……ッ!?」
スネ夫「いいぞハッケヨイ!! その調子でやっちまえ!!」
ハッケヨイ「ハッケヨーーイ!!! ノコッタァァァァァ!!!!」
巨大なトロールの力士と、異世界の殺人鬼。
まさかのタッグが、魔王軍に牙を剥く——!!
700: 04/01(火)19:12 ID:joN65MN6(4/8) AAS
魔王ジャイアン「チッ……オイ、ブタゴリラ!」
???「誰がブタゴリラだァ!! 我が名は闘将ゴリタリアス三世!!」
スネ夫「……ケケケッ、そいつは剣士でも魔法使いでもなく、ただのゴリラじゃねぇか!」
突如として魔王軍の前線に現れたのは、全身を黒曜石の鎧で覆った巨大なゴリラだった。
彼こそが、魔王ジャイアン配下の最強の将軍、闘将ゴリタリアス三世。
知性と戦闘力を併せ持ち、ジャイアンが最も信頼を寄せる猛将である。
ゴリタリアス「フッ……ナマクラーなど貧弱な剣だ。お前の腕力で俺を倒せるとでも?」
スネ夫「へぇ、ナメた事言うじゃねぇか……」
スネ夫は聖剣ナマクラーを構える。
刃こぼれした剣身に、またしても歪んだ聖なる光が灯る。
スネ夫「僕の剣が貧弱? そんなこと、関係ねぇんだよ……」
スネ夫は一瞬で間合いを詰め、ナマクラーを振り下ろす。
だが、ゴリタリアスはその攻撃を軽々と受け止めた。
ゴリタリアス「遅い……そして、軽い!」
スネ夫「……マジかよ。」
ゴリタリアスの拳が、スネ夫の胴体に炸裂する!!
ドガァァァァァン!!
スネ夫は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
スネ夫「ぐっ……クソッ……」
魔王ジャイアン「ハハハハッ!! どうしたスネ夫? その程度かよォ!!」
スネ夫「クッ……やべぇな、こりゃ……」
だが、その時——
ハッケヨイ「スネ夫!! オマエ、ダイジョウブ!!?」
スネ夫「お、おい、待てハッケヨイ! 今突っ込むのは——」
ハッケヨイ「ハッケヨーーイ!! ノコッタァァァァ!!!」
ハッケヨイは突如として猛突進を開始した!!
その速度はまるで弾丸のごとく、地面を揺るがしながらゴリタリアスに突っ込んでいく!!
ゴリタリアス「ほう……ならば受けてやる!!」
ゴリタリアスも巨体を生かした張り手を構えた!!
スネ夫「——ハッケヨイ! そいつの腕力じゃマズい!!」
しかし、次の瞬間——
ハッケヨイ「ハッケヨイ奥義……『千年土俵崩し』!!!」
ゴリタリアス「何……!?」
ハッケヨイは急に方向転換し、ゴリタリアスの横に回り込んだ。そして——
ドォォォォォン!!!!
彼の力強いぶちかましが、ゴリタリアスの巨体を地面に叩きつけた!!
スネ夫「ヒャッハー……やるじゃねぇか!!」
ハッケヨイ「ワタシ、ツヨイ!! ゴリラ、ノコッタナシ!!」
ゴリタリアス「ぐ……うおおおおおッ!!!」
だが、倒れたゴリタリアスの身体が黒いオーラを放ち始める。
スネ夫「……はっ、こいつ、まだ終わりじゃねぇのか?」
魔王ジャイアン「言ったろ? ゴリタリアスは俺の最強の闘将だってなァ!!」
701: 04/01(火)19:21 ID:joN65MN6(5/8) AAS
ゴリタリアス「ウオオオオオオオッ!!」
倒れたはずのゴリタリアスが、黒いオーラをまといながら立ち上がる。
その目は血走り、筋肉はさらに膨れ上がり、まるで闘神のような威圧感を放っていた。
スネ夫「……マジかよ。コイツ、まだやる気満々じゃねぇか。」
ハッケヨイ「フン! ゴリラ、シブトイ!! でも、ワタシ……モットツヨイ!!」
ハッケヨイは再び突進しようとするが——
ゴリタリアス「フン……遅い!」
次の瞬間、ゴリタリアスがハッケヨイの腕を掴んだ。
ハッケヨイ「ナ、ナンダ!?」
スネ夫「……ヤバいぞ、ハッケヨイ!!」
ズドォォォン!!!
ゴリタリアスはハッケヨイの巨体を一本背負いで投げ飛ばした。
土煙が舞い、ハッケヨイが地面に叩きつけられる!!
ハッケヨイ「グ、グオオオ……」
スネ夫「……チッ、相撲取りの巨体を投げるか。こりゃあ、僕も少し本気を出さねぇとなぁ?」
魔王ジャイアン「ケッ……どうせテメェの聖剣(ナマクラー)じゃ、ゴリタリアスには通じねぇぜ!」
スネ夫「ケケケケッ、確かにナマクラーは『切れ味ゼロ』のクソ剣さ。」
スネ夫はゆっくりとナマクラーを構える。
スネ夫「でもよォ……だからこそ、“ぶっ潰す”のには最適なんだよ!!」
ゴリタリアス「ほざけ、小僧!!」
ゴリタリアスが超高速の張り手を繰り出す!
バギィィィィィン!!
スネ夫「クッ……!」
衝撃で地面が抉れる。しかし——
スネ夫「……僕のターンだぜ?」
ナマクラーが異様な黒い光を放つ。
魔王ジャイアン「……なにィ?」
スネ夫「見せてやるよ。これが僕の奥の手——」
『ナマクラー奥義・千刃粉砕(クラッシュ・インフィニティ)』!!
ナマクラーが振り下ろされた瞬間——
ゴリタリアスの黒曜石の鎧が、無数の粉々の破片となって吹き飛んだ。
ゴリタリアス「なっ……!? 俺の装甲が……!?」
スネ夫「ケケケケッ……“切れねぇ剣”だからこそ、“砕く”って発想ができるんだよォ!!」
魔王ジャイアン「チッ……ゴリタリアス、まだ立てるか?」
ゴリタリアス「……ウグ……まだ、倒れぬ……!!」
スネ夫「へぇ、しぶてぇじゃねぇか……じゃあ、“トドメ”をくれてやるよォ!!」
スネ夫がナマクラーを構える。そのとき——
???「——待てい!!」
突如として、戦場に割って入る巨大な影。
魔王ジャイアン「……なんだと?」
スネ夫「……ケケケケッ、“アイツ”が来たか。」
その場に降り立ったのは、長身の法衣をまとった一人の男——
“異端審問官・出来杉”だった!!
702: 04/01(火)19:29 ID:joN65MN6(6/8) AAS
出来杉「やれやれ……まさか、本当にここまで堕ちるとはね、スネ夫君。」
スネ夫「ケケケケッ……出来杉、お前が来るとはなァ。」
出来杉は法衣を翻しながら、静かに戦場を見渡した。
倒れた魔族兵、砕け散ったゴリタリアス、未だに奮い立つ魔王ジャイアン、そして——血塗れのクチバシと呼ばれた殺人鬼スネ夫。
出来杉「君は異世界の平衡を乱しすぎた。これは……“天の意志”だよ。」
スネ夫「へぇ? そんなモンがあるってのか?」
出来杉「あるともさ。だからこそ、僕はここにいる。」
出来杉はゆっくりと手をかざす。次の瞬間——
光の魔法陣が天に浮かび、無数の聖槍が出現した!!
スネ夫「……クソッ、マジかよ。」
魔王ジャイアン「……チッ、やっかいな奴が来やがったな。」
出来杉「魔王ジャイアン……君の裁きは後だ。まずは”この異端”を粛清しよう。」
出来杉「スネ夫君……君には”正義”というものが理解できないのかい?」
スネ夫「ケケケッ……そんなモン、とうの昔に捨てたんだよォ!!」
スネ夫がナマクラーを振るう!
しかし、出来杉の聖槍がそれを弾く!!
ガキィィィン!!
出来杉「その剣は”砕く”ことには長けているが……“突き抜ける”力はない。」
スネ夫「だったら……試してみるかァ!!」
スネ夫が地面を蹴り、一気に接近!!
だが——
出来杉「——『神罰・天槍連撃(ディヴァイン・ランサー)』!!」
無数の聖槍が降り注ぐ!!
ズガァァァァァン!!
スネ夫「ぐっ……!!」
スネ夫の身体に数本の槍が突き刺さる!!
ハッケヨイ「ノーーー!スネオ!!」
出来杉「降伏しなさい、スネ夫君。君がこれ以上、異世界を混乱させるわけにはいかない。」
スネ夫「ケケケケッ……降伏、だと?」
スネ夫は口元から血を流しながら、それでも笑っていた。
スネ夫「バカ言ってんじゃねぇよ……僕が”最後まで生き残る”ってのが、このゲームのルールだろ?」
出来杉「……ならば、“チェックメイト”だ。」
出来杉の手が天を指す。
出来杉「『神罰・終焉の光(ジャッジメントレイ)』!!」
——天から光が降り注ぐ。
スネ夫「クソッ……クソッ……!!」
光の柱がスネ夫を包み込もうとした、その瞬間——
???「——待ちな!!」
「!??」
出来杉が驚きの表情を見せる。
スネ夫「……テメェは……」
突如、光の柱を打ち破り、現れたのは——
ドラえもんだった。
705: 04/01(火)20:09 ID:joN65MN6(7/8) AAS
出来杉「……まさか、君が現れるとはね。」
スネ夫「……ハッ、久しぶりじゃねぇか、ドラえもん。」
そこに立っていたのは、青い機械の猫——ドラえもん。
しかし、その姿はかつての温厚な彼とは違った。
右目には冷たい機械の光が灯り、左腕は戦闘用のガントレットへと改造されていた。
そして、彼の背中には異世界製のマントが翻っていた。
ドラえもん「スネ夫くん……君は、“やりすぎた”んだよ。」
スネ夫「……ケケケケッ、お前が僕を止めに来るってのか?」
出来杉「ふむ、君も”元の世界”からの刺客というわけか。」
ドラえもん「……違うよ、出来杉くん。僕は”スネ夫を止める”ためだけに来たんじゃない。」
出来杉「何?」
ドラえもん「この異世界の”真実”を伝えるために来たんだ。」
スネ夫「……?」
魔王ジャイアン「チッ……今さら何を言おうってんだ?」
ドラえもんはゆっくりとスネ夫を見据えながら、静かに語り出した。
ドラえもん「スネ夫くん……君は本当に”偶然”この異世界に転生したと思っているのかい?」
スネ夫「……何が言いてぇ?」
ドラえもん「君が転生したのは”計画されたこと”だったんだ。」
スネ夫「……ハッ?」
出来杉「……なるほど。やはり、そういうことだったのか。」
スネ夫「おい、どういうことだよ!」
ドラえもん「この異世界は、“創られた世界”なんだよ、スネ夫くん。」
スネ夫「……な、何?」
ドラえもん「この世界は、元々僕たちの世界の”延長”なんだ。」
スネ夫「……冗談だろ。」
出来杉「……いや、筋は通る。僕もこの世界の魔法体系に違和感を覚えていた。」
ドラえもん「そう……この世界の魔法は、“ひみつ道具の技術”が基になっているんだよ。」
スネ夫「なっ……!?」
魔王ジャイアン「なんだとォ……!?」
ドラえもん「つまり、僕たちの世界の”未来人”が、“この異世界”を実験場として創り出したんだ。」
スネ夫「そんなバカな……!」
出来杉「……だが、それなら全ての辻褄が合う。この異世界の魔法が”道具の技術”と似ている理由。僕たちが転生しても”適応できる”仕組み……全ては”計画されたもの”だったというわけか。」
ドラえもん「そう。そして、スネ夫くん……君は”未来人に選ばれた存在”だった。」
スネ夫「……!」
ドラえもん「君は”この異世界の戦争を引き起こすトリガー”として転生させられたんだ。」
スネ夫「……クソが……!!」
スネ夫は拳を握りしめる。
スネ夫「じゃあ、僕は……未来人の”実験動物”だったってのかよ!?」
ドラえもん「……それが、真実だ。」
出来杉「ならば……僕の使命も変わる。」
スネ夫「……何?」
出来杉「“未来人の計画”を止める。それこそが、僕の本当の役目だったんだ。」
魔王ジャイアン「……ハッ、面白ぇじゃねぇか。」
ハッケヨイ「ワカラナイ……ナンダカ、ムズカシイ!!」
ドラえもん「スネ夫くん、君に選択肢を与えよう。」
スネ夫「……選択肢?」
ドラえもん「このまま”未来人の計画”に従って戦争を続けるのか——それとも、この世界の”真実”を暴き、未来人に反旗を翻すのか。」
スネ夫「……」
スネ夫は考える。自分が何のために戦ってきたのか——。
そして、ゆっくりと笑った。
スネ夫「ケケケケッ……決まってんだろ。」
ナマクラーを肩に担ぎながら、スネ夫は不敵な笑みを浮かべた。
スネ夫「“未来人”だろうが何だろうが……僕は僕のやりたいようにやるだけだ!!」
ドラえもん「……やっぱり、そう来ると思ったよ。」
出来杉「……ならば、僕も全力で君を止める。」
魔王ジャイアン「ハッ……なら、“世界最強の戦争”を始めようじゃねぇか!!」
706: 04/01(火)20:17 ID:joN65MN6(8/8) AAS
スネ夫「ケケケケッ……いいぜ、出来杉。お前が”未来人の犬”なら、僕は”異世界の反逆者”になるだけさ。」
ドラえもん「……分かっているのかい? 未来人は”神”と同じ存在だ。彼らを敵に回せば——」
スネ夫「だから何だってんだよォ!? “神”だろうが何だろうが、“ぶっ潰せば”いいだけだろ!!」
魔王ジャイアン「おお……! テメェ、いいこと言うじゃねぇか、スネ夫!!」
ハッケヨイ「スネ夫、ツヨイ言葉!! ワタシ、燃エル!!」
出来杉「……そうか、ならば君には”審判”を与えよう。」
出来杉が手をかざす。
次の瞬間、空間が裂けた。
スネ夫「……!!」
裂けた空間の向こうから、黒い影がゆっくりと降り立つ。
???「フフ……やっと会えたな、スネ夫。」
スネ夫「……誰だよ、テメェ?」
影から現れたのは、白いローブをまとった長身の男だった。
しかし、その顔にはスネ夫も見覚えがあった。
スネ夫「まさか……お前……」
???「驚いたかい? 僕は”未来人の刺客”……いや、違うな。」
男はローブを脱ぎ捨てる。
その下に現れたのは——ジャイアンそっくりの顔をした”もう一人のジャイアン”だった。
スネ夫「はァ!? ジャイアンが二人……!?」
魔王ジャイアン「な……んだとォ!?」
未来ジャイアン「……フッ、俺は”未来のジャイアン”だ。」
出来杉「彼は未来人によって”創造された”存在……『完全なるジャイアン』だよ。」
魔王ジャイアン「はァ!? 俺より”完全”なジャイアンがいるってのか!?」
未来ジャイアン「そうさ。“過去のジャイアン”、つまりお前は不完全だった。だが俺は違う。」
未来ジャイアンは拳を握りしめる。
未来ジャイアン「俺は全てを兼ね備えた”究極のジャイアン”……“未来人の意志を継ぐ者”だ!!」
スネ夫「……ケケケケッ、おもしれぇ。」
ナマクラーを肩に担ぎながら、スネ夫はニヤリと笑った。
スネ夫「つまり、未来人はビビって”最強のジャイアン”を作ったってワケだろ?」
未来ジャイアン「そういうことだ。そしてお前を”消す”のが、俺の使命だ!!」
スネ夫「……へへっ、いいぜ……やってやろうじゃねぇか!!」
未来ジャイアンの猛攻!! スネ夫、追い詰められる!?
未来ジャイアン「“未来の力”を見せてやる……!」
未来ジャイアンは拳を握ると、それだけで大気が震えた。
スネ夫「……クソッ、何だコイツのプレッシャーは!?」
次の瞬間——
ズドォォォォン!!!!
未来ジャイアンが地面を蹴った瞬間、空間が歪み、スネ夫の前に現れた!!
スネ夫「——はえぇ!!」
未来ジャイアン「“未来式剛拳”!!!」
ドゴォォォォン!!!
スネ夫の身体が宙を舞い、数百メートル先の岩壁に叩きつけられる!!
スネ夫「ぐっ……がっ……!!」
魔王ジャイアン「なっ……スネ夫が吹っ飛ばされただと!?」
ハッケヨイ「スネ夫!! ダイジョウブカ!?」
ドラえもん「……未来人の技術をなめてはいけないよ。」
未来ジャイアン「フッ……俺の拳は、“過去のジャイアン”の比じゃない。お前が勝てるはずがない。」
スネ夫「……ククククッ……!」
スネ夫は口元の血を拭いながら、ゆっくりと立ち上がった。
スネ夫「“勝てるはずがない”? そんなモン、やってみなきゃ分かんねぇだろ!!」
未来ジャイアン「……無駄だ。」
スネ夫「じゃあ見せてやるよ。“僕の本気”をなァ!!」
スネ夫はナマクラーを地面に突き刺す。
スネ夫「“禁断の力”、解放だ!!」
ナマクラーが黒い光を放ち、異世界全土が震えた!!
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 1.437s*