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やはりあなたも長森瑞佳が大好きですか！＃１０
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>>510 > 「えいっ！」 > ぺしっ！ > 「ぐあっ」 > 「もうっ、おかしなことばっかり言ってると、勉強教えてあげないからっ！」 > 「お、おぉ、悪い悪い。おまえとはエロ本の趣味があうかと思って、ちょっと調子に乗ってしまったんだ」 > 「はぁっ、まったくもう。見ちゃダメとまではいわないけど、あんなのばっかり見てると頭悪くなっちゃうよ」 > 「で、どうだった…って、わかった、もういわないっ」 > 長森がすごい顔して睨むのでびびった。しかしオレのコレクション、長森もちゃんと見たんじゃないか。 > 「ほら浩平、さっさと用意して。遊んでるとあっという間に時間経っちゃうよ」 > 「おう。それじゃ一つ、マイ家庭教師の長森さんに教えを乞うとしますかね。っと長森、これ」 > 机の引出しを開けてある小道具を取り出し、長森の手に握らせる。 > 「なに？ って、眼鏡？」 > 「うむ。今日はこの伊達眼鏡をかけていてもらいたい」 > 「なんで？」 > 「オレの趣味！」 > 長森に向かってサムアップをしてみせると、ヤツは無言で眼鏡をゴミ箱に放り込んだ。 > 「あぁっ！ おまえっ、なんてことするんだ！」 > 「ほんとにもうっ。あんまりふざけてるとほんとに帰っちゃうよっ」 > 「いや、オレは本気だ。おまえがこれをつけることによって、オレのやる気は１２０％になるんだ」 > ゴミ箱から眼鏡を取り出してもう一度長森に握らせると、長森は諦めたようにため息をついた。 > 「しょうがないなぁ。まぁ、浩平がちゃんとやるって言うなら」 > 「よっしゃ！」 > 長森の承諾にオレが思わずガッツポーズを取ると、長森は再びため息をついた。 > 「もういいから早くはじめようよ。時間なくなっちゃうよ」 > 「それもそうだな。せっかく長森まで呼んで赤点取ったら、由起子さんにあわせる顔がないしな」 > 「あ、やっぱり由起子さんも浩平の成績のこと気にしてるんだ」 > 「んにゃ。今じゃオレの成績に文句つけるのは長森ぐらいだ。そんなことよりさっさとはじめようぜ」 > 「あ、うん。じゃぁまずは数学からね」
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