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【量産機】新世紀エヴァンゲリオン【10号機】
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>>483 > 綾波レイ…あのときとおなじに… 09 > ★★★★★★★★ > > 早速、僕達はケーキと紅茶を頂く事にした。 > 綾波は、『自分がやる』と言ってくれたのだけれど、余りに手付きが危なっかしいので、 > 結局僕がケーキを包丁で切り分け、紅茶を煎れた。 > 流石に高級品の紅茶は色も香りも違う。 > 食器棚にあった、これもまた高級品らしいティーカップに注ぐ。 > > この香りの中にいると、何故かとてもいい気分だ。 > 何かとても楽しい気持ちになる。 > > 「…碇くん…上手ね。紅茶を煎れるのもケーキを切るのも……」 > > 綾波は僕の手元をじっと見詰めながらそう言った。 > 彼女の紅い瞳にはいつもと違った輝きがある様に見えたのは、気の所為だったのだろうか。 > > 「小学生の頃から色々やっていたからね。料理とか洗濯とか。」 > そう、僕は叔父夫婦に預けられていた。 > でも、本当に叔父さんなのかは今も判らない。 > 11歳になった頃だったろうか、 > 僕に台所も風呂もテレビもビデオも洗濯機すらある、「離れ」が用意された。 > それは要するに叔父夫婦は僕の面倒を見るのが嫌になったという事だった。 > 毎月、「小遣い」の言う名の「家計費」が渡され、 > 僕は食べるものや着るもの、身の回りのものの世話を全部自分でしなければならなかった。 > 色々本を読んだりテレビの料理番組を録画したりして勉強した。 > 家庭科の授業は結構役に立った。 > それは友達も家族もいない寂しさを忘れるには丁度良かったかもしれない。 > > まあ、今のミサトさんとの共同生活?でその経験がとても役に立っているのだけれど。 > > > ★★★★★★★★
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