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パワポケでエロパロ22
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>>430 > > 「誕生日プレゼント、ですか」 > 「うん……本当は帰りの船で渡すつもりだったんだけど、タイミングが無くて、さ」 > > 情事の翌朝、チェックアウトのための身支度が終わった時に、廉也は玲泉に声をかけた。 > > 「なるほど。昨日の廉也さんはどこか挙動不審だと思ってましたが、タイミング測ってたせいですか。 > ……それとも、さっき荷物を整理してる時に、渡しそびれたのを気がついたとか」 > 「え、いや、そんなことは、と、とにかく今見て欲しいんだ。昼間の船じゃ、雰囲気が出ないからさ」 > 「雰囲気……ですか。それでは失礼して」 > > 廉也が渡してきたものは、掌よりやや大きい程度の、丸みを帯びた正方形の箱だった。 > 外装は肌慣れない濃紺の起毛だった。正方形の側面には、黒い線が水平に走っていた。 > 玲泉は両手でその箱を持っていたが、右掌に箱の底面を載せて、左手で箱の蓋を開いた。 > > 「あら、これは。指輪ですね。これを、私に?」 > 「そうだよ……まだ俺は高校生だけど、来年の誕生日は一緒に過ごせないかも知れないんだ。 > だから、どうしても今年の誕生日に渡しておきたかったんだ。一日遅れになっちゃったけど」 > > 濃紺の箱の中に、銀色に光るシンプルなリングが鎮座していた。 > つるつるとした細い環が二つ重ねられて、途中でメビウスの輪のように捻られて上下が入れ替わっている。 > > 「廉也さん。折角ですから、今ここでつけていただけませんか」 > 「分かった、ちょっと手貸して――その、やっぱり左手に?」 > > 玲泉は右手に指輪のケースを載せたまま、廉也に向かって左手を差し伸べていた。 > > 「気分の問題です、気分の。さあ、あまりまごついてると部屋の時間が来ますよ」 > 「それじゃ行くよ……あっ、しまった。もう一号小さくしとくべきだったかな……」 > > 廉也が玲泉の薬指にリングを填めた。リングは関節を掠める程度で、すんなりと指に収まった。 > どうやら彼の見立てよりも、リングがやや大きかったらしい。 > 玲泉は左手を顔の近くまで寄せて、じっとリングを眺めていた。 > > 「これ、島でも着けていていいですよね」 > 「あ、それはその……玲泉が着けていたいのなら」 > 「ふふ、それはさすがに……ということですか。それでは、これは私だけの宝物にしておきましょう」 > > 玲泉は、視線を自分の左手から廉也の顔へ移した。どちらからともなく、笑みが浮かんできた。 > >
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