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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ9
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>>265 > 「ねーこーの 毛皮着るー 貴婦人のつくるスープー♪ いーぬーの 毛皮着るー 貴婦人のつくるスープー♪」 > > 青い空の下に青い海が横たわる海岸線を風浦可符香が行く。 > 手に金色の剣を持ち、朗々と唄いながらくるくるとステップを踏んで。 > 傍から見れば、その姿はまるで晴天を祝福する天使のよう。 > 口ずさむ歌詞の禍々しささえ聞かなかったことにすれば、そこにはただただ爽やかな雰囲気だけが残る。 > ここだけを切り取って見れば、誰もここが残虐な戦場だとは気づくまい。 > > 「……なあ、風浦、その歌やめないか。何か不安定になる」 > > コンクリートで固められ、脇には巨大な高級マンションが立ち並ぶ海沿いの道を金田一一が行く。 > 手には小型の大砲をぶら下げ、げんなりと肩を落として。 > 傍から見れば、その姿は疲れ果てて家路につくサラリーマンのよう。 > 彼の若々しい肉体さえ見なかったことにすれば、そこには擦り切れた中年のような雰囲気しか残らない。 > ここだけ切り取って見れば、誰も彼が幾多の難事件を解決した名探偵だとは気づくまい。 > > > ◆ > > > 「えーいいじゃないですか。だってこんなにいいお天気なんですよ!歌の一つも思わず出ちゃいます! > 中身 聞いたその人 具になった〜♪」 > 「だからって何で出る歌がそんな不気味なのなんだよ!せめてもっと明るいのにしろ!明るいのに! > だいたいそんな大声で歌って、誰かに聞きつけられでもしたら……」 > 「え?いいじゃないですか。人が集まってくれた方が『準備』も早く済みますし!」 > 「あ……え〜と、それはそうなんだけど……その…… > ほ、ほら!もし、ポロロッカ星へ入国したい奴にいきなり襲われでもしたら……」 > 「大丈夫です!もし、そういう人が現れても、話せば分かってくれます。人間、目を見て話せば分かり合えないことなんてないんです! > だから金田一君も一緒に歌いましょ! > おーばーさんのいなくなった〜住宅街〜♪ スコーップが売れーたよー金物屋さん♪」 > > 風浦は俺の抗議を軽く受け流すと、また今までと同じように、唄い、踊り始めた。 > 思わず溜め息が出る。 > > (クソッ……こんなことで俺は本当に風浦の殺人を止められるのか?) > > 先ほどから何度も心に浮かんでいる問いがまた、心に浮かぶ。 > 俺がわざわざ妄想に付き合ってまで同行しているのは、風浦に殺人を犯させないためだ。 > もし、風浦が嘘をついていないとするならば、こいつは既に人間を一人殺している。 > しかも、襲われたから仕方なく、というやむを得ない事情からではなく、ポロロッカ星が云々という自分勝手な妄想を理由にだ。 > そんなことが許されていい筈がないし、そうやった殺された人は絶対に浮かばれない。 > > (だが……) > > 正直な話、俺はこいつと合流して以来、一方的に振り回されてばかりだ。 > さっきのやりとりだけに限ったことじゃない。 > 俺の意見を風浦は独自の論理でいちいち受け流し、ほとんど言うことを聞いてくれない。 > 思わず怒鳴りつけてやりたくなることもあるけど、風浦に合わせることを決めた以上、あまり強く出るわけにはいかない。 > だから結局、ほとんどの場面で俺があいつに同意せざるを得ない。 > そんな状況で、もし、風浦が人を殺すと言いはじめたら、俺は果たしてうまく説得できるのか? > 唄ひとつ歌うのもやめさせられないのに? > > (もしかしたら、こいつを使わなきゃいけないかもしれないな……) > > 俺はわずかに顔を俯かせ、右手の大砲を、確かめるように握りこむ。 > もし、説得がうまくいかなかった最悪の場合、暴力を使うことも考えておかなきゃならない。 > もちろん、風浦を殺す気はないけど、だからといって、殺人をただ見ていることなんて俺にはできない。 > こんな武器、使ったこともないし、素手での戦いもからっきしだけど……覚悟だけはしておかなけりゃな。 >
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