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【剣も魔法も】ヘヴィファンタジーTRPGスレ 3 [無断転載禁止]©2ch.net
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>>8 > その時だった。突如、周囲の空気が大きく揺れ動き、風があたりを切り裂いた。 > 「くそっ…これはナイフ…?! 敵が来たのか?」 > こう叫んだのは最も知覚能力に優れる風蝉。既にオメルタは攻撃を受けた頃には障壁の内側へと入っていた。 > 次の瞬間、床にはナイフが深々と突き刺さっていた。丁度オメルタが先ほど体を乗り出したあたりだ。 > 敵は恐ろしく精密な攻撃で自分達を狙っている。少なくとも風蝉と水玲は戦慄した。 > > 一方、それらの動きを察知しながらも地走の鎮火活動は続いていた。 > 踊る火竜の魔法の動きを止めた後、さらに備蓄用水を破裂させ、それを地下の重要な区画へと流動させる。 > オメルタ様との生活を、オメルタ様との関係を、オメルタ様からの信頼を、そして愛を―― > 受け続けるためにはこれを成功させなければならない! > その必死な思いは精神力を膨大に消費させ、鎮火は予想以上に良く進んだ。 > 離れた位置では恐らくナイフ使いのエルフ――ヴィクトルがオメルタ一行を襲っている頃だが、 > 会話の内容からしても、誰一人問題なく立ち回っている。そのときだった。 > > 「き”ゃぁっ…!」 > 一瞬でも気付くことがなかったら恐らく首を掻ききられていたであろう攻撃が、地走を襲った。 > 肩口から横腹のあたりまでを一文字に裂かれ、地走は鮮血を流した。 > 何年ぶりだろう?少なくとも甲種と呼ばれてから、初めての傷を地走は負った。 > 音による錯覚を利用し、さらに水鏡を周到に用意した上での接近、そして女―リタリンを放置しての > まさかの自分への攻撃に、彼女は不意を付かれた。ヴィクトルの口元が歪む。そう、この顔だ。 > そして倉庫方面に魔術の油の付いたダーツを飛ばす。これで再び火種がついた。 > この男は煽り、不意打ちの天才といっても良いほどだ。 > > 「馬鹿だなお前ら…自滅してるって気付かなかったのか?」 > ヴィクトルのその言葉からは全く真意が読めない。たった三人でここに進入しておいて、 > 仲間を放置した上でこの台詞だ。敵はまだ一人いる。宿敵の出現に歓喜すると同時に、その肝の大きさに驚愕していた。 > 「自分の女を放置してまで、私と遊びたいないて、どこまでもお馬鹿なおチビさん」 > 以前の台詞ほど、その言葉に余裕は無かった。 > > 地走の拳の一撃が、そして脚の一撃がヴィクトルの体を狙う。それは地走の能力である時間操作によって > 常人ならタイミングを反らされ、あっという間に骨を粉砕されているだろう。 > しかし、水鏡によってその攻撃は反らされ、さらにヴィクトルの頭一つほど低い身長、まるでバネのような筋肉によって > それは次々と避けられていった。 > 逆にヴィクトルのダガーによる短いリーチの攻撃が有利に動き、地走は避けるのが難しくなってきている。 > 魔力の消耗も最低限に抑えるため、地走は最低限の時間操作を行い、ダガーを腕や脚で砕いていった。 > 「でかいだけで尻も重そうだな…その胸にぶら下げた袋もご主人様を満足させるためのものか…?」 > 「このっ…!」ヴィクトルの煽り文句に地走は徐々に苛立ってくる。 > ヴィクトルも衝撃や打撲で徐々に体力を奪われていくが、地走も手脚に細かい傷を負っていった。 > 「…そのダガーだが、猛毒が塗られている…すぐ死ぬぞ、お前…」 > 煽りながらドッグファイトを続けるヴィクトル。水鏡に遮られ、地走は致命傷を与えることができない。 > > しかし、その時間は決して長くは持たなかった―― > 「くっ…」「ぐぁっ…!」 > 背の低いヴィクトルは地走の腹部にダガーを突き立てた。しかし、それ以上動かない。 > 「なん…だと…?!」 > ヴィクトルがナイフを抉り、そのまま地走の心臓を突き刺そうとするも、それは未然に終わった。 > 時間が、完全に止まった。
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