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八宮めぐる「一緒にここから」
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>>4 > > 高校生だぞ、と頭の中で自分が何度も叫ぶ。手遅れに……は、既になっているが、それでも早めに元の関係に戻った方が互いのため、だというのも分かる > > しかし、引き返すことが出来なかった。どんどんと、自分の足下が泥のようになって行く感覚が大きくなって、沈んでいく息苦しさが増えて行く。それでもめぐるを拒絶出来なかった > > 彼女が目に涙を溜めながら言葉を綴ったあの夕方の景色を思い出す度、沈んでいく感覚に抗おうという気は小さくなった > > 『あのね、プロデューサー』 > > そして、めぐるとそういう関係になって3ヶ月が経った頃。事務所で二人きりになった今日。 > > 俺たちはいつからか、示し合わせたわけでもないのに、互いに事務所に遅くまで残るようになっていた。互いに多忙で、共有出来る時間は少なかった。だからか、俺の仕事が終わるまでめぐるが待っていたり、めぐるがスタジオから戻ってくるまで帰らなかったり、互いにそういうことをしていた > > 今日もいつも通りめぐると二人きりになって、他愛もない会話をし、時間を一緒に消費していった > > 『どうしたんだ?』 > > そんな中で、彼女に切り出された。マグカップを両手で挟んで、うつむいて表情がよく見えなかった。金色の髪の毛から、赤い耳が見えた。 > > 『……そのね、今日、学校でさ、友達が』 > > 彼氏と、そういうことをした。その話を聞いた。めぐるはそう言った。震えた声だった。 > > 『だからっ……って、ワケじゃないけど、その』 > > 興味が出たのだと。それから、自分がプロデューサー――俺にとって、そういう対象として見られているのか不安になってしまったのだと。彼女はポツポツと語った > > 『いきなりだけど……プロデューサーも、私も、明日はお休みだし』 > > そうだ。明日はこういう関係になって初めて、共通の休暇日だ。だからといって、これはあまりにも急すぎるのではないか。確かに、性行為で愛を確かめるというのはある。しかし、必ずしも性行為が必須というわけでもない。他に採れる方法は多い。 > > また、めぐるはまだ高校生だ。自身の身体を慮ることが一番ではないか。もし妊娠でもしたならば、もしトラブルが発生したら……とリスクについて考えてしまう。彼女にとって最悪といえるシナリオが、頭の中で克明に描かれる。 > > しかし、俺はめぐるにプロデューサーとしてかける言葉を使わなかった > > 代わりに『家は汚いが大丈夫か』と、最低な言葉を吐いた。めぐるはこくんと頷いた。 > >
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