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遊び人♀「おい勇者、どこ触ってんだ///」
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>>284 > > > 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 > > > 転移先は、実に騒がしいところだった。大樽や、パイプが張り巡らされたそこは死角が多く視線が通らない。だが、各所から沸き上がる雄々しい叫び声でそこに大勢の人や魔物たちが争っていることが見て取れる。 > > > 「魔王軍の秘密醸造所!? 戻ってきたのか」 > > > 機材の間をかきわけ、中央の最も大きな通路へ出ると魔物たちと白装束の男たちが剣やこん棒を手に血と汗を散らしていた。 > > > 「魔王おおおおおおおおおおおおおおおお!!」 > > > 人ごみの中に、意中の相手を見つけた俺はわき目もふらずにその中へと飛び込む。積もり積もったダメージで這う這うの体の魔王の足取りは重い。俺は、すぐに魔王に追いつきそのクロークを掴み無理やり引き寄せる。クロークはびりびりと音を立てて引きちぎれてしまった。 > > 魔王は、その反動か前のめりに倒れてしまって。魔王は、一歩でも前に進もうと左手を前へと伸ばす。 > > > 「ま、魔王様!」 > > > 伸ばされた手の先では、ちょうど炎魔将軍と女神正教の大司教が剣を交えているところであった。軍配は既に炎魔将軍にあがっていたようで、大司教は肩で息をしている有様だ。魔王に気づいた炎魔将軍が、大司教そっちのけで魔王に駆け寄る。 > > > 「炎魔! 我が右腕よ! 頼むから予備の右腕を急ぎ持ってきてくれ!」 > > > 魔王の懇願ともとれる指示に、炎魔将軍は涙を流しながら「御意」と駆けだした。 > > > 「おおっ! 勇者様が、魔王を追いつめているぞ!」 > > > どこからか、僧兵の一人が大声をあげる。俺たちに気づいた、周囲の魔物や僧兵たちが剣を打ち付け合うのを徐々にやめ中央へと集まってくる。彼らは、俺と魔王を取り囲み。自然と、人と魔物の屈強な肉体でリングが形成されていく。その中には、首から上のない彼女の体も見て取れる。
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