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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9
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>>973 > それに、 > 「修実さんも、本心では弟離れなんてする気ないくせに」 > 「そんなことないわよ。私は久くんのためなら、久くんから一生離れているって決めてるもの」 > 「それ、弟離れできてないことをカミングアウトしてるみたいなもんだろ」 > 「……そうね」 > 困ったような笑みを浮かべて、修実はでも、と続ける。 > 「だからこそ、私は私の中の想いにかけてこの道を譲ることはできないわ。昌夫くん。行かせてちょうだい」 > 「無論、却下だ」 > 昌夫は姿勢を倒して修実に向けて踏み込み、修実からの応撃がくるより早く、 > 一番手近にあった修実の体。その長大な蛇身を抱え上げる。 > 「仕方なく選ぶしかない道以外の何かを見せてやるからちょっと捕まってくれや!」 > 蛇身を中心して修実を振り回そうと、昌夫は地面を踏みしめて体に回転の動きを加えようとして、 > 逆に自身の体が宙に振り回されていることに気付き、 > 次の瞬間には地面に叩きつけられた。 > 「昌夫くん!」 > 修実の心配する声が聞こえた。 > どうやら、昌夫が振り回そうとするより早く、修実の蛇身が昌夫を振り払ったようだ。 > ……どんな反応速度だよ。 > 「あ、ああ……だいじょーぶ……」 > 応じて立ち上がろうとした昌夫は、体全体にのしかかるような重みと、体の芯から力を抜き取られるかのような虚脱感を得て、膝をついた。 > 「あ……いや、くそ。この毒はやっぱりちょっときついかもしんねえ」 > そう口にする昌夫の体にまとわりつくように黒い靄がある。蠱毒の呪詛だ。 > 「……あ」 > 修実の小さな叫びと共に黒い靄が消失する。数秒の間を置いて、昌夫は立ち上がった。 > 体は犬懸りの人狼状態から普通の人間のものに戻っている。 > 荒い息を繰り返しながら、昌夫は言う。 > 「集中して、なんとか押さえつけてるって感じなんだ……体のほうもか?」 > 「……油断をすると、私の意思とは無関係に動いてしまうの」 > 修実は六臂で自分を押さえつけるように抱きしめながら答える。 > 「ごめん……ごめんなさい。蠱毒の瘴気は、大丈夫?」 > 「ああ、すぐにあの靄がなくなったからな。それに、これが俺の目的でもあるから」 > 昌夫の言葉に、修実は疑問の言葉を返した。 > 「……え?」 > 「俺じゃ修実さんを抑えこめないことくらい、さすがに分かってるからな」 > 昌夫は自分を必死に抑えている修実をしっかりと見据えた。 > 「なるほど。このままじゃ一緒に生きていくってのは難しそうだな」 > うん、と頷き、昌夫は言葉を続けた。 > 「でも、それでも何とかしてみたいって奴がいるんだよ。なあ、久?」
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