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『それは、山にいた』

1:2010/11/21(日) 04:49:53
『午後6時11分』
 
薄闇が外の景色を包み込む中、バスは山道を走り続けていた。
乗客は疎らで、沈黙と微かなエンジンの振動音だけが車内に満ちている。
県境に跨るバスルートは、名も知らぬ山々を越え、その間を縫って伸びていた。 
舗装されたアスファルトの道路に歩道は無く、山道を越えるまで停留所も存在しない。
丁度、麓から麓までを結ぶルートだった。
 
『ドグシャアァッ!!!』
 
突然、穏やかだった車内の時間を引き裂く様に、大きな衝突音が響く。
同時に強い衝撃がバス全体を襲い、乗客達は『賽』の様に次々と通路に投げ出された。
悲鳴と呻き声が一瞬で車内を満たし、バスは走るのを止めた。
6人の乗客達は、幸いにも五体が無事である事を確認しながら、次第に事態を把握しようと
行動を起こし始める━━━━━━━━━━━━

614基山『ルナウェイ』:2012/02/25(土) 22:40:59
>>611
「ムッ・・・・・・『足跡』がついてんじゃねーか!
んな、マヌケな・・・・・・!」

「やってみるがよぉ〜〜、あくまで銃撃は『俺の腕』だ。
そこまで精密な狙いはできねぇよッ!」

構えていた『ルナウェイ』の引き金を素早く引き、流蔵の言うとおり『銃身』の辺りを狙う。
最初の一発は外したとしても、その『軌跡』から素早く狙いを修正し、
次弾は正確に『銃身』に当たるよう調整し撃つ。


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