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【伝奇】東京ブリーチャーズ【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net
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>>260 > (賢い……) > 完全に閉じ込められた形だった。 > 外に出ようとすれば粘液が飛んでくる。仮に上手く粘液を躱して外に出られたとしても、 > 先程のように上から大量の粘液を降らされたらどうしようもない。 > また、この足場では十分な速度を出すことはできないだろうし、 > ハッカイに接近し攻撃に転じるのすら一か八かの賭けになる。 > 祈が近づいて攻撃するしかできないこと、そして粘液に触れれば死に直結するダメージを負うことを、 > 十二分に分かった上での行動だった。 > そもそも、祈は決定打に欠けている。 > なんとかハッカイの手足を千切り飛ばすことはできても、 > この細足であのゾウのような巨体を倒せるかどうかは疑問が残った。 > 手っ取り早く倒すとすれば、あの形態からして思考の核となっているであろう頭を狙った方が早いのであろうが、 > それも難しいと思われた。 > 何故なら祈の足では、あの巨大な頭を潰すには長さが足りないのだ。 > 蹴りを見舞っても表面を抉るだけになると予想された。 > だがより深い場所、例えば脳があると思われる場所にまで攻撃を届かせようとすれば、 > 祈は体ごと突っ込まねばならない。 > それは即ち強酸性の粘液が詰まった袋に身を投げるに等しい行為であり、 > いくら体を防護する布を纏っていようと自殺行為である。 > だとすれば、コトリバコの赤ん坊を悪戯に苦しませるのは本意ではないが、 > ちまちま攻撃して肉体を削り、『ケ枯れ』を起こさせるしかないのだろう。そう祈は結論付ける。 > なんにせよ、まずはどうにかこの状況を脱し、接近しなければならない。 > ――だが、どうやって。 > そんな事をつらつら考えていると、 > じゅうっ、じゅうっ。と、どこかから音が聞こえてくることに祈は気付いた。 > 店舗の外からだった。 > ハッカイのコトリバコがいる方向から聞こえてくるそれは、 > 何かが溶かされている音だと思わせた。 > 『ま”ああああ”! ぎ”ゃっ、やっ! あ”ぁ”っ!!!』 > 悲鳴じみたハッカイの咆哮が響いた後、またその音が再開される。 > ぶしゅう、じゅうっ。その音が近付いていることで祈は察する。 > これはハッカイが、祈がいる方向へと粘液を吐き続ける音だ、と。 > そうすれば、祈が例え離れた店の中から出てこなくても、ハッカイ自身が移動できなくても、祈を追い詰めることができる。 > 逃げ場を失った祈に粘液を吐きつけても良いだろうし、飛び出してきた所をまた雨のような粘液で仕留めるも良しである。 > 赤ん坊のくせに賢すぎやしないか、などと祈が感嘆するのも束の間、やがて祈がいる店舗の壁までもが溶解し始めた。 > 祈が店の奥へと退避するべきか、それとも一か八か飛び出すかと迷っていると、 > 溶けた壁に人の頭ほどの穴が開いて、そこからハッカイの姿が覗いた。 > そこから見えたハッカイの姿は、祈から動くという行為を奪った。 > > ――ハッカイの左腕が落ちていた。 > 腐ったように黒く変色したそれは、ハッカイの体の横に転がっている。 > 当然、左腕までも失ったハッカイは体を支えることも叶わず地に伏しているのだが、 > それでも首だけは祈へと恨めし気に向け続けていた。 > その顔は、血の涙に塗れている。 > 『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!』 > もう嫌だと、泣き叫んでいるように見えるにも関わらず、 > 『い”っ、ぎぎぎ”あ”あ”!』 > 次の瞬間には怒りの形相になり、粘液を吐き出してくる、ハッカイ。 > なんとか絞り出されたようなそれは、先程の粘液が壁に穿った人の頭程の穴をどうにか潜って、 > 祈の足元にまで飛び散った。粘液には緑と黒みの強い赤が混じりあっている。 > 粘液に混じる赤は、ハッカイの血だ。 > 『い”あ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”あ”あ”!!! ま”っ! あぶっ、ぷあぁああああ”! げぇっ、げぇえ!』 > ハッカイの絶叫。その口が弱々しく開かれて、血をごぶりと吐き出した。 > 祈はこの赤ん坊が、コトリバコの力によって無理矢理に動かされてるのだと理解する。
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