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サムスピ総合エロ萌えSS 4
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>>39 > 「ぐっ……お……!」 > とび蹴りを食らい、シカンナカムイは派手に草花の上に叩きつけられ、ごろごろ転がって > ようやく止まった。 > 「どうだッ!」 > 地面に着地したリムルルは、かなりの手応えを感じていた。空中から戻ろうとするコンル > に振り向いて、人差し指と中指を立てた手を突き出す。こちらの時代で覚えた、勝利を > 意味するものだ。 > 「ナコルルねえさまに酷いことしたんだ、こんなじゃ済まないんだから!」 > だが当のナコルルは、シカンナカムイの束縛から解かれてはいなかった。何の未練も無く > 罪人殺しの鎖を手放すと、リムルルの横を素早く走りぬけ、あろうことかシカンナカムイに > 寄り添い、立ち上がる手助けを始めた。 > 「ね、ねえさま!」 > リムルルが袖を掴むこともできず、コンルが足元を凍りつかせる隙も無いぐらい、ナコルル > の動きは俊敏だった。恐らく、ナコルルにかけられている呪いは、シカンナカムイのそばを > 離れられないようになっているのだろう。 > ナコルルの肩を借り、シカンナカムイがゆっくりと起き上がる。 > 「あんなにすぐに動けるなんて……。思いっっきり蹴ってやったのに!」 > あまりに頑丈な相手。 > 自分はとんでもない事をしようとしている――リムルルにはその自覚がある。 > シカンナカムイはパセカムイ(尊いカムイ)の中のひとりだ。空を自由に飛びまわり、 > 力に溢れた光と音を地面に降らせるカムイの中カムイ。カムイコタンに、最強の剣技と > 優雅な舞踏を伝えた偉いカムイ。 > そのカムイに、単なる人間の自分が挑もうとしているのだ。何て恐れ多いことだろうか。 > でも、そのカムイは最大の罪を犯している。 > 同じカムイのシクルゥに怪我を負わせ、邪悪な武器を手にして優越に浸り―― > 姉の命と身体を、魂までも弄んだのだ。 > コンルとは全然違う。もう、シカンナカムイはパセカムイではない。 > 「コンル……あいつは、ウェンカムイはやっつけなきゃダメだね。絶対に許せない」 > 地面を蹴ろうとしたリムルルの前に、コンルがふわりと躍り出た。ぴしりとリムルルに > 向けて小さなとげを突き出し、止まるようにと言う。 > 「ちょ、コンル!どうして」 > 「く……ふふ。すっかり忘れておったわ」 > 長い髪をばさりと掻き揚げ、シカンナカムイが立ち上がった。 > 「いや、忘れていたのではない。あまりに取るに足らぬゆえ……お前の存在など、眼中に > 無かった。これこそが正しきところよの。のう、人間に与する愚かなカムイ……コンルよ」 > シカンナカムイの威圧的な金色の眼光が、コンルへと向けられた。コンルも負けじと冷気を > 放つ。怒っているらしい。 > 「ナコルルに付き従うなら話も分かろう。しかし何故、そのような娘の憑き神などになった」 > 袖についた汚れをナコルルに払わせ、襟を正しながらシカンナカムイが尋ねた。 > 「コシネカムイ(位の低いカムイ)はコシネカムイらしく、卑俗な巫女を選んだとでも?」
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