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魔法・超能力などの非現実的能力でエロ創作 [無断転載禁止]©bbspink.com
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>>7 > 「どうかな? 悪い条件じゃないと思うけど?」 > 「……本当に、僕が黒魔術の存在を認めなければ、それだけで予算の削減を受け入れるんですね?」 > > 悪い条件どころか、むしろ耳を疑うレベルで良い条件だ。 > 黒魔術の力が実在するかどうかにかかわらず、歩が認めなければそれだけでこの厄介な部の予算を大幅に削り、その分を他の部活に有効に回すことができるのだ。 > それどころか、「予算を好きなように削っていい」とミサから持ち出した以上、仮にゼロまで削ったとしても文句を言われる筋合いはない。 > 「今日の放課後まで」と期限を明確にしているため、今までのようにのらりくらりと逃げ回られる心配もない。 > こうやって部室で押し問答しているよりも、確実かつ迅速に予算を削減する理由が立つ以上、歩にとっても願ったり叶ったりだと言えた。 > > 「……分かりました。それならば、どうぞ納得いくまでその黒魔術の力とやらを僕に証明してください。その代わり放課後にまたここに来ますから、その時に僕が黒魔術の力を認めなければ、約束通り予算は大幅に削減させてもらいます」 > 「くすくす……いいよ、『約束』ね? それじゃあ早速だけど、ちょっとじっとしててね?」 > > 何が可笑しいのか、ミサは実に楽しそうな笑顔で、自分よりも一回り背の低い歩の頭をそっと撫でるかのように右手を伸ばす。 > > 「なっ……!」 > > 不躾に頭を触れられた歩が本能的に身を強張らせるのと同時に、「ぷつ」と小さな音とともに、歩の髪の毛が一本引き抜かれる感触があった。 > 慌てて一歩飛び退き、ミサの右手を確認すると、自分のふわふわとした栗色の髪の毛がミサの右手の指に絡まっているのが目に留まる。 > ばくばくと跳ねる心臓を抑えながら、きっとミサの顔を睨み付ける歩。 > > 「い、いきなり何をするんですか!」 > 「ごめんごめん……せっかくだから、分かりやすい形で黒魔術の力を体験してもらおうと思って。ええと、確かこの辺に……あったあった♪」 > > ばつの悪そうにぺろりと舌を出すミサ。そして、左手でブレザーの内ポケットをまさぐると、懐から小さな藁人形を取り出す。 > > 「早速だけど……『言霊』って分かるかしら? 簡単に言うと、意思を込めて口にした言葉はね、その内容を実現しようとする『力』を持つの。といっても、通常は微々たるものだけどね」 > > 軽口を叩きながら、右手の親指と人差し指で、先ほど引き抜いた歩の髪の毛をくるくると紙縒(こより)にしていくと、手早く藁人形の隙間に差し込んだ。見た目によらず器用なようだ。 > > 「私の呪術はね――簡単に言うと、特定の手順を踏むことによって、言霊の持つ力を大幅に引き上げることができるの。 > その手順にもいろいろあるんだけどね……特に効果が高いのが、相手の体の一部をこうやって封じ込めることと…… > もう一つは、ふふ……さっきみたいに、自分に対して黒魔術の力を行使しても構わないということを、相手に『約束』させること♪」
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