【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 (762レス)
【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/unix/1026133065/
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183: ろてぃれる [sage] 02/08/11 14:44 世界中からの注目を集めている、1匹のカメさんがいます。 カメさんの職業は、探検家です。 彼は今日も、第六大陸(通称:IPv6)のホウボウを見て回り、作りかけの地図に、その様子を事細かに書き込んでいるのでした。 「ウサギとカメ」の話にあるとおり、彼の歩みは決して早い方ではなかったけれど。 「ウサギとカメ」の話にあるとおり、彼は確実にやり遂げるタイプの男でした。 世界最後の秘境、第六大陸という前人未踏の領域を、彼はほとんど独力で切り開いていきました。 ウサギのぼくも実は、駆け出しながら、カメさんと同じ探検家です。 同じ生業をもつものとして、ぼくは彼を尊敬していました。 そしてある日突然、「ぼくも第六大陸に行ってみたい……」と思い立っちゃったんです。 探検家の仲間や親や友達は、「あそこは危険すぎる。素人にはお勧めできない」と行って引き留めようとしましたが、ぼくの中のウサギのDNAが「それくらい朝飯前だ! カメなんかに負けてたまるものか!」とわめくので、すっかりその気になってしまい……。 必死に働いて資金を貯め、いざ、出発! ――そして、その日から地獄の日々が始まったのです。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/unix/1026133065/183
184: ろてぃれる [sage] 02/08/11 14:45 >>183 その地獄は、最初に思っていた以上に長く続き、カメさんに対する尊敬の念とか、ちょっとした八つ当たりの気持ちとかがでてきていたのですが、それでもくじけずに気合いで乗り切り、やがて、カメさんに追いつく日が来ました。 ぼくが初めてそのカメさんの話を聞いたときは、沈着冷静で寡黙な、ちょっと怖いヒトを想像してしまいましたが、実際に会ってみると全く正反対の、気のいいおじさんでした。 初めて第六大陸に足を踏み入れたときに、嬉しくて踊り出したという話も残っており、結構お茶目なところもあるようです。 ぼくの中で一方的にふくらんでいた“敵意”も消えてしまいました。 カメさんともすっかり友達になり、一安心したぼく。 でもここで、困ったことが起きました。 「これから先、どっちへ進めばいいのか、判らない……」 ぼくの目標はカメさんに追いつくこと。 その後のことは、何も考えていなかったのです。 ぼくが途方に暮れていると。 カメさんが言いました。 「そんなの、オレにも判らないよ」と――。 そうだったんです。 ここは前人未踏の地、進むべき方向は自分たちで決めなければならないのです。 その一言で、ぼくは、うまい具合に吹っ切れることが出来たんです。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/unix/1026133065/184
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