【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 (762レス)
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587: 04/07/04 21:24 AAS
「お前はその醜い顏で私を詮索していたのだな。そうか、その頭でなフフ」
僕に恐怖と怒りがとり憑いたのが感じられた。
「その通りだ。高きから見物していたよ。お前は旅人が泣くのを楽しんでいるようだったね。
部屋の中でくすくす笑っていただろう。だが僕は旅人に焚き火と食料を与えた。
彼らはいまに出世して、お前を捕えにくるぞ」
胸がかあっと熱くなるのを感じた。皮肉が、他人に効果を及ぼしたのだ。
男は歯を食いしばりテーブルを叩きつけた。
「そうですとも。彼らは再びわが家にお越しになりましたよ。
ハハハ、皆、道に迷って戻ってきてしまったのさ。
お前のはからいは奴等を苦しめることになったのだろう。
意識がはっきりしてきたと思ったら、俺がまだそこにいるんだからな」
男は勝ち誇って笑った、だが油断はしなかった。
僕の力を抜いているなにかを感じた。
やつの皮肉、いや、自分が放った皮肉によって苦しまされる。
「どうやってもこの森からは抜け出せんよ。お前もここに戻ってくるんだろうな」
また恐怖が襲った。もはやただの皮肉とは思えない。
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