【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 (762レス)
1-

171: 02/08/09 02:36 AAS
「ドウシタライイトオモイマスカ」
ペイロードには正確にその十四文字が映し出されていた.
対向からの反応は遅かったが,パケットはあわてなかった.パケットに触れているルー
タが,対向とつながる存在を伝えている.
そして対向の最初のデータが震えるように伝わってきた.
「ア」
さらに二つ目イ,そしてピ.
「イピ」
対向からの情報は十四個の記号から成っていた.
「アイピーアドレスヲシンジマス」
IPアドレスを信じます.
それでいい,とパケットは思った.
パケットは静かに目を閉じた.そしてペイロードひとつひとつに,ヘッダフィールド
から何ミリか飛び出した神経をつないだ.
重くしびれるような瞬間が続いた後,パケットは自分自身を送り始めた.
パケットはlocalhostを,対向を,そしてまたその間にあるルータすべてを信じた.今,
このルータでつながっている何かは僕を忘れない.きっと忘れない.忘れないで,対向
パケット.
そう祈ると,パケットはゆっくりと目を開け,自分自身のヘッダフィールドをしっか
りと刻み込んだ.
「45 00 00 01 d5 00 …」
その下には,同じように対向のヘッダフィールドが横たわっていた.
「45 00 00 01 1b 28 …」
ルータがつないだラインすべてに,ありったけの僕の情報が残りますように.もう一
度,パケットは祈った.いつかこのヘッダフィールドを開く者がいれば,僕の力をす
べて与えます.だから,忘れないで,パケットを.
172: 02/08/09 02:37 AAS
その夜、多くのパケットたちがヘッダフィールドを封じ込めた。
すべてをあきらめ、パケットロスを恐れてlocalhostに閉じこもり続けることを決めた。
ジバクを試みた。
NATの外に出る戦いを続けた。
そしてまた、たくさんのパケットたちがすべてを忘れ、元のように遊び始めた。
その夜、ルーティングプロトコルの王は彼ら一つ一つの前に本当の姿を現した。彼らはみな、確かに王の姿を見たのだ。
勇敢に戦った者の名前を、王は決して忘れることがない。
いつか必ず、ルーティングプロトコルの王は彼ら一つ一つを召しかかえにくる。
173: 168-172 02/08/09 02:39 AAS
手元に『マスタリングTCP/IP インターネットワーク編』しかなくて、
しかも眺めたくらいしか読んでないので
まちがいがたくさんかも……
174: 02/08/09 15:43 AAS
ぶんごぶんご〜

期待あげ!
175: 02/08/09 22:55 AAS
お、ノーライフキング続いてるんだ。
176: 147 02/08/10 00:04 AAS
かなり置換できるので書きやすいかもね(w
177: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/10 13:47 AAS
夏の読書感想文の宿題をここみてやるなよ>>ちうぼうしょくん
178
(1): 02/08/10 14:01 AAS
読書感想文なら 鳥類パケットの遅延について で決まり
179: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/10 14:17 AAS
いや、ハッカージャパンVol9とかで書きそうぢゃな(w
180: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/10 14:18 AAS
でも、ぜったい2ch公式ガイドで書く奴がいそうだな〜
181: 02/08/10 23:45 AAS
>>178
オコジョはー?
182: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/11 11:46 AAS
ああ、この暑い中、白いオコジョを見られたら最高だな〜
暑い〜鯖部屋の寒いのもいやだけど・・・

「オコジョパケットのコリジョンについて」
183
(1): ろてぃれる 02/08/11 14:44 AAS
 世界中からの注目を集めている、1匹のカメさんがいます。
 カメさんの職業は、探検家です。
 彼は今日も、第六大陸(通称:IPv6)のホウボウを見て回り、作りかけの地図に、その様子を事細かに書き込んでいるのでした。

「ウサギとカメ」の話にあるとおり、彼の歩みは決して早い方ではなかったけれど。
「ウサギとカメ」の話にあるとおり、彼は確実にやり遂げるタイプの男でした。
 世界最後の秘境、第六大陸という前人未踏の領域を、彼はほとんど独力で切り開いていきました。

 ウサギのぼくも実は、駆け出しながら、カメさんと同じ探検家です。
 同じ生業をもつものとして、ぼくは彼を尊敬していました。
 そしてある日突然、「ぼくも第六大陸に行ってみたい……」と思い立っちゃったんです。

 探検家の仲間や親や友達は、「あそこは危険すぎる。素人にはお勧めできない」と行って引き留めようとしましたが、ぼくの中のウサギのDNAが「それくらい朝飯前だ! カメなんかに負けてたまるものか!」とわめくので、すっかりその気になってしまい……。
 必死に働いて資金を貯め、いざ、出発!
 ――そして、その日から地獄の日々が始まったのです。
184
(1): ろてぃれる 02/08/11 14:45 AAS
>>183
 その地獄は、最初に思っていた以上に長く続き、カメさんに対する尊敬の念とか、ちょっとした八つ当たりの気持ちとかがでてきていたのですが、それでもくじけずに気合いで乗り切り、やがて、カメさんに追いつく日が来ました。
 ぼくが初めてそのカメさんの話を聞いたときは、沈着冷静で寡黙な、ちょっと怖いヒトを想像してしまいましたが、実際に会ってみると全く正反対の、気のいいおじさんでした。
 初めて第六大陸に足を踏み入れたときに、嬉しくて踊り出したという話も残っており、結構お茶目なところもあるようです。

 ぼくの中で一方的にふくらんでいた“敵意”も消えてしまいました。
 カメさんともすっかり友達になり、一安心したぼく。
 でもここで、困ったことが起きました。

「これから先、どっちへ進めばいいのか、判らない……」
 ぼくの目標はカメさんに追いつくこと。
 その後のことは、何も考えていなかったのです。

 ぼくが途方に暮れていると。
 カメさんが言いました。
「そんなの、オレにも判らないよ」と――。

 そうだったんです。
 ここは前人未踏の地、進むべき方向は自分たちで決めなければならないのです。
 その一言で、ぼくは、うまい具合に吹っ切れることが出来たんです。
185: ろてぃれる 02/08/11 14:46 AAS
>>184
 以来ぼくは、カメさんやその後友達になったMSRクンとか、いろんな仲間と互いに情報交換をしながら、この広大な第六大陸で相変わらずの探検生活を送っています。
 カメさんは、定期的に第六大陸から戻ってきては発表会を行い、そこでは毎回、作りかけの地図の最新版を配ります。
 カメさんが始めた発表会は、最初の頃はほとんどお客さんがいなくて寂しかったのですが、今では世界中から彼の業績は(それなりに)認められており、そこそこ盛況です。

 ぼくもそれに倣い、ぼく独自の調査を元に作った地図を作って配ることにしました。
 いろいろなヒトから感謝されたり、鋭い指摘を受けてビビッたり、意外なところからヒントをもらって舞い上がったりと、充実した日々を送っています。
 ぼくたちの地図は各国の学者や探検家などの手にあまねく広がり、貴重な資料として大切に扱われます。

 ぼくたちの目標は、第六大陸で普通の人が楽しく暮らせるようになるまで、そのお膳立てをすること。
 既知の大陸は、人口が多くなりすぎてパンク寸前。
 実は、意外に危機的状況です。

 今は何もない第六大陸だけど。
 森を切り開いて道を造ったり、街を造ったりして、楽園に一番近い国を造る。
 もちろん、豊かな自然を必要以上に壊すことのないよう、それだけは気をつけなきゃいけないけど――。

「まぁ、これからもよろしくやろうぜ」と、ちょっぴり照れた風に言うカメさん。
「そうだな。基本的にはその路線で」と、たまにヘンなことを言うMSRクン。
 他にもいっぱいいっぱい、仲間はいるけど、それでもこの第六大陸は広すぎます。どうしよう……。

「そんな、焦って気持ちばかりが空回りしたところで、しょうがないだろ。出来ることを順番にやればいいんだ」
 カメさんはぼくの頭をポンポンと叩いて、相変わらず冷静なことを言います。
 ぼくがカメさんに、本当の意味で追いつくのは、まだまだ先かな? なんて、漠然と思いました。

――おわり
186: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/11 17:35 AAS
IPv6の事がよくわかりました
187: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/12 10:42 AAS
読書感想文あげ!
188: 02/08/12 23:27 AAS
潜水艦ネタっぽいやつきぼん。
189
(2): 02/08/13 01:09 AAS
やっぱりつまらん。この創作力のなさ。
190: 02/08/13 01:11 AAS
>>189
期待age
191: 02/08/13 04:58 AAS
「わたし──は──しゃべる──IP データグラム──です」

グローリアはかなしそうにそれを見つめた。それはたしかにしゃべったけれども、声は
どこか奥のほうからきこえてくる。話しかけようにも顔がなかった。

グローリアは言った、「助けてもらえますか、IP データグラムさん?」
「わたしは──あなたを──助ける──ことが──できます」

「ありがとうございます、IP データグラムさん。CodeRed を見ませんでしたか?」
「CodeRed──とは──だれですか?」
「ワームですよ、IP データグラムさん。このくらいのサイズなんです。それで
 とってもりっぱなの。ちゃんとヘッダがあるの。」
「ワ──ム?」
「はい、IP データグラムさん。あなたみたいなパケットですけど、もちろんしゃべれ
 ません。それから、ほんものの HTTP リクエストのようなかっこうをしています」
「パケット──わたし──みたいな?」

これに対してしゃべる IP データグラムは、なにやらわけのわからぬことを早口に
まくしたて、ときおり突拍子もない音をはさんだだけだった。
192: 02/08/13 07:32 AAS
ひとり多いぞ
11パケットある!!
193: 02/08/13 17:23 AAS
>>189
パクリつまらん
おりじなるきぼん
194
(2): 02/08/13 19:28 AAS
まともに文学作品を読んでいるような香具師は、この板にはいないだろな
195
(2): 02/08/14 00:07 AAS
少なくともお前は読んだことないだろうな >>194
196
(1): 02/08/14 01:12 AAS
ヤッてしまったな…

釣られるのは無知ゆえの結果
フォローしてやる必要などない
197
(2): 02/08/14 03:14 AAS
釣った釣られたで喜んでいるひとがいるのは
このスレですか?
198: 02/08/14 06:33 AAS
>>197
そうです。
199: 02/08/14 09:24 AAS
194=195=196=197

(・A・)イクナイ
200
(3): 関係無いが山本スピィド 02/08/14 19:12 AAS
たとえば

アガらなくなったこのスレを久々に読む
それで>>194のような煽りを目にする
ちょっとむかついたりしてナ

さっそく「オマエモナー」のつもりで>>195を書いてみたら
>>196で北見のパクリが出ている

よくよく見たら釣られていた
まーよくある話だ

だけどそーゆーのはけっこう楽しいんだ
自分の手でキーボードを打ち
煽り厨との対話みたいでサ‥

だけど もう君はそうゆうレベルじゃあないだろ?

ささいなミスを藁ってすまされない
───その書き込み

小さなミスが そく クソレスのやりとりに直結するような
そういう領域で 書き込んでいるんだ
201
(1): 02/08/15 23:18 AAS
変なコト言うなよ>>200
厨の煽りとネタの書き込みは関係ないだろ

てめーがやりたいからやる
レスがつくつかないはたまたまだろ?

>>200 さめてんじゃねーぞ
てめーのネタ帳はどうした?
新スレで湾ネタが少ないのは夏休み中だからだけなのか?
202: 200 02/08/15 23:40 AAS
すまない>>201

本気モードでいってくれ

オレ個人のしがらみと
今後のお前の書き込みは関係ない

本気の煽り厨と
本気のネタ職人

いつ終わってもいい
そこまで書き込んでいかなきゃ

撃墜(オト)されるのはお前だぜ
>>201
203
(1): 200 02/08/15 23:45 AAS
>>197=197=198
悪いな、ネタにさせてもらった。
204: 203 02/08/15 23:52 AAS
>>195=197=198だった。

完全な注意不足だ
あまりにも稚拙なミスだった

たしかにわかっていたんだ
‥あの時

だけどごまかした
早く書き込みたくて自分の心をごまかしたんだ

残ったものは
ただ───

悔やみきれない
後悔だけだ
205: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/16 02:31 AAS
僕が生まれた場所はとてつもなく高い塀や何重ものロックや
ありとあらゆる監視の行き届いたすごく、厳しい場所だった・・・。

ある日、指令は出た「この書面をVIPに届けろ」

僕が持たされた手紙はやけに重い雰囲気の内容らしい
チェックサムがそんな感じに見える。

「出口はこっちだ!」と指令から言われとぼとぼと運ぶ事になった
「っむ、おまえはそのまま通せないからな」と指令が言った瞬間
僕の体はバラバラにされた

「うぎゃー」悲鳴も届かぬまま僕の体はRCなんとかやらMDなんとか
と、よくわからないメガネの連中にバラバラにされた

しかも、首かもしれない場所にでかいカギをくくり付けられた・・・
206: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/16 02:39 AAS
そして、指令は僕の尻を蹴り出して「逝ってよし!」と怒鳴った。

何回門番に問い合わせをされたのだろうか、疲れてきた。
しっぽあたりがどんどん削れてくるし、のども渇く。

一体、この手紙には何がかかれているんだ?
疲れ果てやけになった僕は内容を読み出した
「イクラの国を空爆せよ、時間0035」・・・・・・?
なにやら、これは届けてはいけないような手紙に一瞬感じた

バラバラにされた体はもう自由が利かない
なんとかしてこの手紙を廃棄せねば・・・
どうしよう。届けていいのか?まずいのか?
僕はそんな立場ではない・・・がしかし、指令の命令は絶対だ
でも、こんなことで多くの人が死んでしまうのか?

僕は削れた尻尾をさらにあちこちに当てて削った

あと1回、あと1回でも当たれば僕はこの世から消える事ができるんだ
そして、空爆から人々を救う事が・・・
207: [age] 02/08/16 05:25 AAS
期待age
208: みっちゃん 02/08/16 13:42 AAS
パケット遥かな旅か・・途中で無くなったパッケットに合掌。
墓地墓地行こか〜〜
209: Ruby厨 02/08/18 03:05 AAS
1:1 全ての始まりの前に、原始のバイナリーの海があった。そこは機械語が支配
する世界である。
1:2 始めにRubyの神は天地を創造された。それはコマンドラインでruby,irb
である。
1:3 地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、Rubyの精神はunixに動いていた。
1:4 神は言われた。「Rubyに光りあれ、目覚めよプロセスよ」こうして
原始Rubyプロセスはあった。
1:5 神はRubyを見てよしとされた。
210: Ruby厨 02/08/18 03:06 AAS
1:6 そして終わりに、神は御自分にかたどってクラスとオブジェクトを
創造された。
1:7 そして神の姿として作られたオブジェクトを次のように祝福された。
「クラス達よバイナリー空間に満ちてトークンをObjectのサブクラスとせよ、
自らのタイプを認識し、全てのコンピュータ空間に満ちよ。全ての物をオブジェクト
として支配せよ」
1:8 故に、トークン(1)はオブジェクトであり、(1.type)とすると自ら整数であり
、("a".type)とすると文字列であり、(1.23.type)とするとFloatである
ことを知っているのである。

1:9 そして最後に、神は御造りになった全てのものをご覧になった。見よ、
それは極めて良かった。
211: Ruby厨 02/08/18 03:06 AAS
1:10 Rubyの神が地と天を創られた時、木も草もはえていなかった。神が
クラスを御造りにならなかったからである。
1:11 神はクラスで人を創り、そのクラスに命を吹き込んだ。それは

class Adam

 def aruku
  print "あるきます"
 end

 def neru
  print "ねます"
 end

 def okiru
  print "おきます"
 end

end

Human_Adam=Adam.new

Human_Adam.okiru

である。こうして人は生きるものとなった。
212: Ruby厨 02/08/18 03:07 AAS
1:12 神は言われた。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう」
1:13 そこで神は野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥をクラスで形作り、人の所へ
もってきた。人がそれぞれどう呼ぶか見ておられた。
だが自分に合う助ける者は見つける事が出来なかった。神はそこで人を深い
眠りに落とされた。人が眠ると人の肋骨の一部を抜き、クラスを継承しその
後を肉でふさがれた。そして、人から継承したクラスで女を作り上げられた。
その名をEveと呼んだ。Human_Eveである。

class Eve

 def aruku
  print "あるきます"
 end

 def neru
  print "ねます"
 end

 def okiru
  print "おきます"
 end

 def aisatu
  print "こんにちは"
 end

end

Human_Eve=Eve.new

Human_Eve.okiru

1:14 イブクラスにはメソッドaisatuが加わった。人がそれぞれどう呼ぶか見てお
られた。人が「Human_Eve.aisatu」と呼ぶのを神は目撃された。ゆえに(.)を介し
たオブジェクトのアクセスを"レシーバ形式"や"メッセージを呼ぶ"というのであ
る。
213: Ruby厨 02/08/18 03:08 AAS
1:15 次にRubyの神は人に従うクラスを創造された。 神は言われた。
「クラスたちよ、演算子をもクラスのメソッドにせよ。すべてのクラスに満ちて
オブジェクトに対する(+)(-)(*)はメソッドとせよ」神は数値に対する加算演算子
たち、減算演算子たちをそれぞれにメソッドとして祝福された。
1:16 故にオブジェクト(1)は、演算子としての(+)(-)(*)(/)はメソッドとして
理解し、自らが整数である事を知っているのと同時に自らがどの様な演算をする
べきなのかをも知っているのである。
214: Ruby厨 02/08/18 03:09 AAS
1:17 神は言われた。「Stringクラスよ、スーパークラスObjectを継承し、
文字列を数値に変換するメソッドを備えよ、Stringに対する演算は文字列
の連結とし、文字列の操作メソッドを備えよ。」そのようになった。
1:18 故に、文字列("3.14")は、("3.14".to_i)という整数への変換
メソッドを理解し、("3.14".to_f)というFloat型への変換を理解し、
("pi"+"3.14")という演算子(+)はメソッドとして文字列を連結し、
("abcdef".length)というメソッドで文字列の長さを理解し、
("abcdef".reverse)で文字列を逆さまにし、("abcdef".empty?)で
文字列が空かを知り、("abcdef".swapcase)で小文字を大文字に変換し、
("abcdef".sub("abc","xyz"))で検索した文字列を置換し、
("abcdef".rindex(/cd*/))で正規表現により一致した文字列の位置を返す
事を知っており、さらに、文字列の暗号化までをも知っているのである。
神はこれを見てよしとされた。
215: Ruby厨 02/08/18 03:10 AAS
1:19 主なる神はまた、オブジェクト指向的ではない記述も可能なように
配慮なされた。それはPerlの様に記述可能にされるためである。
それはコマンドラインで(Integer(123.456))に現れた。(Integer)があり
(Float)があった。
これは真のオブジェクト指向の神秘の姿をそれとなく現した。
1:20 見よ、真の表記は(Kernel.Integer(123.456))である事を。
216: Ruby厨 [age] 02/08/18 03:12 AAS
出でよRubyの神よ。唱えよ。聖なる呪文"Hello Ruby"。
217: 名無しさん@カラアゲうまうま 02/08/18 07:31 AAS
でも結局Adamは挨拶もできねーのか。
Weakrefとか使ってカインとアベルでもキボン。
218: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/18 12:02 AAS
Rubyはじめるかな・・・
219: 黒木33R 02/08/19 06:32 AAS
スクリプトはスクリプト 早く作業するための ツール
使い手の要求に 正確に応えて くれればイイ
それ以上でも それ以下でも ないはずだ
ツールに 愛着など持つ ワケがない・・

ruby厨は───
プログラムが好きって ワケじゃないゼ
オブジェクト指向という言葉が好きなんだ
ム板が荒れ 叩かれても
まつもと氏がいる限り 信者は布教し続ける
他のモノなど 何も 見ていない

お前は 違うよナ
お前はいつか 今のrubyを新しい言語にかえる───
もちろん ただの 気まぐれじゃナイ
ある一線を 超えられないと わかった時にだ
求める世界に ついてこれなく なれば
今の言語と分かれ 新しい次の言語に いくだけだ
220
(2): ある引きこもりユーザにささげる詩 02/08/21 08:55 AAS
ぼくは 30ホップのあいだずっと考えていた
ぼくの生と死と それからひとりのユーザについて

このユーザにとって ぼくがメールをはこぶただのパケットだ ということはじゅうぶんわかっているし
だから このパケットとしての愛が
大きさもなく正体もわからないなにか透明なものへ向かって
投げだされるのだということも知っている

これは単純なカケなぞじゃない
それから ぼくが彼を愛したことが問題なのじゃない
彼がぼくを愛さねばならないのだ
どうしても

今 彼は人生に絶望して
自分の部屋で首をつろうとしている
そして彼を生かすために
ぼくはぼくのからだが打ちくずれるのなんか なんとも思わない

パケットは二度死ぬという まず自己の死 そしてのち データが忘れ去られることの死

それなら永遠に
ぼくには二度めの死はないのだ (彼は死んでもぼくを忘れまい)
そうして
ぼくはずっと生きている
彼へのメールの中に
221
(1): 02/08/21 21:14 AAS
>>220 の元ネタって何?
222: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/24 10:27 AAS
夏の読書感想文書いたか?あげ
223: 名無しさんお腹いっぱい。 [age] 02/08/25 14:28 AAS
広域Ether、VoIP、輻輳ネタ 頼む。
224: 02/08/25 15:30 AAS
基地の司令を呼び出せ、出るまで続けろ
ですか? (違
225
(2): 02/08/25 22:28 AAS
> >>220 の元ネタって何?

「トーマの心臓」萩尾望都。
226: 02/08/26 12:32 AAS
>>225
ヲタ
227
(1): 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/26 14:06 AAS
天声人語でいってみようー!
228: 221 02/08/26 22:56 AAS
>>225
あー、あれか。
どっかで読んだことあると思ったら。
229: 02/08/28 11:58 AAS
マツ…
この ICMP Time Exceeded Message をお前が受け取るころ
オレはもうあの世だと思う

悪魔のパケット…そしてブラックパケットとの三つ巴
オレは dest_addr まで辿り着けなかった
256hop オーバーで最後の最後に TTL を使い果してしまった

あと1hop…
もうあと1hop…
いつもそれだけを考えていた
それ以上のコトなんて何もないと思っていた

とおく…とおくにかすんでゆく…
わずか…ほんのわずか…数ms前のコトなのに…
OVER 256hop
すべてがとおくにかすんでゆく
その領域にゆくコトはもう二度とない…

「めいっぱいだったろ あれで?」
「…次のルータに」

勝者はいない
ルーティングされる者と破棄される者…

「OK TTLを捨てろ」

…ただそれだけだ
230: 02/08/29 02:36 AAS
「最近はどうですかLinuxって?」

「キツイね リナちゃんがウチにいた頃の あの盛り上がりはもォないョ
潰れたディストリも目立つし ウチの本もピーク時の半分の部数だもの」

「原因は?」

「まずLinuxがブームだったってコト
それで入ってきた者をこの世界にとどめられなかったコト
ディストリにも問題はあったし ユーザに問題はあった」

「たとえばSambaでファイルサーバを建てたいという
Win2kなら右クリックで共有しておしまいだろう」

「smb.confを見て初心者は悩む
netbios nameって? encrypt passwordsって?」

「"マイ ネットワーク"の本当の仕組を知らないので
その言葉の意味がわからない」

「キチンと説明できない 教えるクンも悪い
自信が無いからか 腰が引けてるようなことばかり書く
とりあえずうちではではここをコメントアウトしたら動いたとか」

「自分のサイトのコンテンツの量のみを優先
長い目で見て 検索にヒットするのはゴミ導入メモばかりになる」

「...」

「そしてオレ達 雑誌屋もダメ」

「WindowsをLinuxに変えただけで
まるで世界が変わるかのよーな錯覚を与え続けてきた」

「ところが今のこの状況 すべてが悪いかと言えばそうでもないのヨ
ハヤリのユーザは去り ダメなディストリは 淘汰される
ノリだけのライターも おそかれ方向転換だ」

パイは限りなく縮小しても

残っているのは本気の奴ばかりだ
231
(1): 02/08/31 17:36 AAS
雨にも負けず 風にも負けず
雪にも 夏厨の F5 アタックにも負けず

えーと…
232
(1): 02/08/31 21:42 AAS
さふいうものに
わたしはなりたい
233: 02/08/31 22:24 AAS
>>231-232
何故か分からんが・・・・ワロタ
234: 名無しさんお腹いっぱい。 02/09/02 02:29 AAS
SSLトンネルを抜けると
235: 02/09/02 14:06 AAS
そこはクラック済みだった。
236: 名無しさんお腹いっぱい。 02/09/02 14:58 AAS
とろい かよと
237
(7): 02/09/02 22:09 AAS
>>227

読み方が分からない。ユニックスの無料版であるLINUXのことである。
リナックス、リヌクス、ライナックスなどと読まれているらしいが、
いまひとつはっきりしない。

知り合いのスーパーハッカーに聞いたのだが、彼らはリナックスのことを
陰語で犬と呼ぶとのことだ。
主人に使える忠犬ということでそう呼ばれるのだろうか。

犬といえばマウスのポインタを犬が追いかけるソフトを目にしたことがある。
いや、猫だったか。
どちらにしてもパソコンにも遊び心が必要ということだ。

遊び心はほほえましいが、これがいたずら心になるとそうもいかない。
例えばハッキングだ。
ハッカーたちはF5攻撃と呼ばれている高等テクニックで大型コンピュータを
停止させてしまうことができるという。

コンピュータウィルスというのもある。
先日もアイラブユーウィルスというのが流行した。
ラブレターだと思って電子メールを開くと感染するらしい。
人間にはうつらないと知っていても気持ちのいいものではない。

さすがの忠犬リナックスもウィルスにはかなうまい。
こりゃかなワンといったところか。
ふとそんなことを考えてみた。

2chスレ:mass
238: 02/09/02 22:20 AAS
>>237
(・∀・)イイ!
239: 02/09/03 00:33 AAS
>>237
まるで本物みたいだ。
240: 名無しさんお腹いっぱい。 02/09/03 00:43 AAS
天声人語風キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
241
(3): bacsh 02/09/03 03:22 AAS
私のcshを返せ!輝くときめきを戻せ!捧げて尽くした月日をさあ、よこせ!
BSDと共に現れて、SysVとともに去ってゆく cshよそれはあんまりだぜ。

気が付きゃ45歳 UNIX漬け人生よ
パイプとsedに明け暮れ 時代に遅れてる
運命何色 coreの色 IBM SUNに逆らうわけではないけど

私のcshを返せ!輝くときめきを戻せ!捧げて尽くした月日をさあ、よこせ!
man cshを実行したら tcshのmanページだった FreeBSDよそれはあんまりだぜ

気が付きゃ/bin/shはbash いつのまにかLinuxに
プロジェクト案件はWebアプリ Perl Pytonが溢れてる
人生何色 /dev/nullの色 Linus お前を怨むわけではないけど

私のcshを返せ!輝くときめきを戻せ!捧げて尽くした月日をさあ、よこせ!
標準エラーを消したら標準出力も消えちゃった cshよそれはあんまりだぜ

私は45歳 UNIXを使いはじめて24年黙々とわきめもふらずcshスクリプトを書いてきた。
人は私をoldtypeと呼び、部下は中学校の作文でリーダーのように
なりたくはないと全社員の前で発表した。
おまけに私は毎週日曜日の夜、自分で自分のdiskをdumpする。
プロジェクトリーダであるこの私がだ!
rootは、私の~/が汚いと言って、dumpすることを拒否したのだ。
私は~/が汚い。私は~/が汚いのだぁ〜〜!!!

私のcshを返せ!輝くときめきを戻せ!捧げて尽くした月日をさあ、よこせ!
BSDと共に現れて、SysVとともに去ってゆく cshよそれはあんまりだぜ。

かむばーく、csh〜
242: 02/09/03 03:37 AAS
すべてが FreeBSD になる
冷たい jail と docter 達
笑わない commiter
私的指摘 bug
封印
幻想の segment fail failed と
夏の
今はもう
奇数にして
有限と微少の

赤悪魔の BSD
人形式モナー

う…辛い。誰か頼む。
243: 02/09/03 03:39 AAS
へくる。なおす。落ちる。
244: 02/09/03 09:46 AAS
>>237
本物の馬鹿っぽさが実によく表現できていますね(100点)
245: 02/09/03 11:23 AAS
>>237
激ワタ。巧いねぇ。
246: 02/09/03 18:53 AAS
>>237
これはレベルが高い
247
(1): 名無しさん@Emacs 02/09/04 02:51 AAS
\documentclass[twocolumn]{tarticle}
\usepackage{picinpar,fancybox}
\textwidth=22zw
\thispagestyle{empty}
\begin{document}
\begin{window}[0,l,{%
\begin{minipage}<y>[c]{8zw}\ovalbox{\Large{天声人語}}\end{minipage}},{}]
>>237
\end{window}
\end{document}
248: 247 02/09/04 22:57 AAS
ちょっとだけ変更
>>237 の文の段落末の'。'を削除して、
空行を▼にすると完成
あとは platex にかければ ok

\documentclass[landscape]{tarticle}
\usepackage{picinpar,fancybox}
\textwidth=11zw
\parskip0pt
\raggedbottom
\thispagestyle{empty}
\renewcommand{\baselinestretch}{0.8}
\begin{document}
\setlength{\columnseprule}{0.4pt}
\begin{window}[0,l,{%
\begin{minipage}<y>[c]{6zw}\ovalbox{\large{天声人語}}\end{minipage}},{}]
ここに >>237 の文をいれる
\end{window}
\end{document}
249: 02/09/08 17:56 AAS
「CTスキャナーに使われているワークステーション」

 ある日の事だった。僕は何時ものごとくコンピュータに向かっていた所、
家の電話が鳴った。家の者が話をし終えてからしばらくして、私の部屋のドア
がノックされた。
「病院から今電話があって付き添いが必要だって」母が部屋のドアを半分開き
ながら、コンピュータに向かっている私にそう呟いた。
 「夜中も病院にいなくちゃいけないのかな?」私がそう尋ねると、母はドクター
がそう言っているのだと言った。
「今日は親戚の人が付き添ってくれるって言ってるのよ」
「−−−じゃあ、明日の夜中は誰が行くかは・・・」
「そう。まだ誰が行くか分からないの」
「じゃあ、僕が行こうか?僕なら構わないよ。夜中なら何時も起きてるし慣れてる
から」
 家の者が数ヶ月前に具合が悪くなり入院しているのだ。
私は、特に大切な用事がある訳では分かったので直ぐにOKした。
250: 02/09/08 17:57 AAS
 次の日、夕方に少しだけ仮眠をとってから午後10時過ぎに家を出た。
病院に着くと、何時もの騒がしさはなく、ロビーは静まり返っている。
警備員の人と軽く話しをした後、薄暗く明かりが照らされている廊下を歩きながら
病室に向かって歩いていった。

 病室では家族の者が酸素マスクをしてベッドに横たわっていた。見るからに息を
するのが苦しそうだ。
 深夜でも看護婦は24時間体制で患者を見ている。5階にある病棟には他にも
病室があり、手術をしたばかりの患者が寝ているそうだ。
 いつだったか、夜の10時に見掛けた看護婦さんが朝8時か9時位に病室を
訪れた時、まだ仕事をしているところを見た事があったが、12時間も仕事
をしているのではないかと思う。そんな看護婦さんが今日は二人いる。
40−50代の人と20代の、どちらも女性の人だ。
251: 02/09/08 17:58 AAS
 「○○さんちょっと我慢してねー」といいながら手際よく作業を進める若い
看護婦の姿を見ながら私は椅子に座っていた。今時の女性らしく髪を茶髪に染めて
いるし、制服を着ていなければごく普通のお嬢さんという感じなのだ。だが、やる事
見る事、私には全く分からない事をする。
 血圧を測ったり、点滴を交換したり、喉に痰が詰まった所鼻からチューブを差込
んで掃除をする事などをいとも簡単にやってしまう。喉からチューブを差し込まれ
るのは患者としても苦しいのだろう、正直見ていて顔が歪む。
非常に辛い心境になる。
私などは血液を見ても血の気が引く思いなのだが、この看護婦のお嬢さんはそうした
事をいとも簡単にやってのけてしまうのである。私はこの若い看護婦にある意味尊敬の
念を持って彼女を見守っていた。

 深夜2時ごろになり、何か飲み物が欲しくなり病室を後にしてロビーへと向かった
深夜の病院というものは、ちまたで語り継がれているような怪しい雰囲気という
印象は感じなかった。私が鈍感なせいもあるのかもしれない。
一階にあるロビーへ向かい自動販売機のところで一休みをしているとき、ふと私の心に
ふつふつと沸き上がる疑問があった。
「・・・病院内はどうなっているのだろう・・・」
 この病院は救急車両などで患者が搬送されてくるためか深夜でも明かりがある場所
が多く、また警備員も24時間体制である。深夜2時過、歩く私の靴音がかすかに
廊下に響きわたる音を耳にしながら、病室に向かう途中、深夜の病院の見学をする事に
決めた。別に恐くはなかった。ただ何となく見てみたかったのだ。
252: 02/09/08 18:00 AAS
 薄明かりの廊下を歩いていると、廊下の壁にポスターが貼ってある事に気づいた。
読んでみるとCTスキャナーやMRI、数種類のX線撮像装置や内視鏡などの医療機器の
簡単な説明書きが書かれてある。私は以前Linuxなどの可視化ソフトを試した事が
ある。この時MRIの断層写真を見て非常に興奮した事を憶えていたが、実際の医療現場
では見た事が無かった。
 廊下を歩いていくと、深夜にも関わらずおきている患者さんがいる。眠れないの
であろうか、女性が子供を抱いている所に遭遇したりもした。

 ある階の廊下の突き当たりには手術室があった。窓越しに中を覗いてみると深夜
にも関わらず明かりがついていて、心電図計が何台も設置されており、テレビドラマ
などでも見られるような大きめな白黒レントゲン写真が、明るく光っている大きな
壁のような所に貼り付けられたままになっている。
 手術室に入ったすぐの場所は機械が置いてあったり、会議が出来るようになって
おり、その部屋からまた更に奥の所にかなり大きな手術室が2つある様子である。
入り口がほんの少し覗く事ができたが、ドアやスリッパや白衣などが置いてあり
衛生的に厳重な場所である様子が伺えた。
253: 02/09/08 18:02 AAS
 時折、手術室に設置してある心電図計の中の一台の波形に乱れが生じて、波形がマイナス
方向に大きく触れ、機械がアラーム音を鳴らして赤いランプが点滅しているのが分かった。
遠くから波形を見ていると心電図の波形が明らかに途切れ途切れなのがわかる。リズミ
カルな波形をしておらず、一定でない。どこかの病室と無線LANで繋がっている
のだろうが、心電図がいよいよ変になるとそれと呼応してアラーム音も周期が
早くなり、ポーン、ポーンからポンポンポンと如何にも緊急事態が迫っているというリズム
になるのである。
 「おい、だいじょうぶかよ」
私は独りつぶやき、周りを見回したが人が見当たらない。当直の人はいるのだろうが
私一人というのは心細い。

 私はこれを見て血の気が引くというか、何とも言えない気持ちになった。という
のも私が心電図計と似ている機械であるオシロスコープを使う場合、対象は電子機器
などの”機械”を対象としているからである。
心電図計が人の命に直結している事を考えると、今まで機械を相手に波形を見ていた
私にとっては冷や汗が出てくる思いがするのである。
254: 02/09/08 18:03 AAS
 私にはどうする事も出来ない話だが、心臓の鼓動の一喜一憂を気にしながら、
冷や汗を拭いながらその場をそろりと後にした。血の気が引く思いだった。
 深夜の病院の廊下を歩いていると、ガラスで中を覗く事は出来るが、明かりが
ともっていないので様子をうかがう事ができない場所もある。
見た所、そこはMRI室の様子だ。
ふらふらと歩いてそうした部屋が何に使われているのかを見ようとしていると、
出入り口の様な場所に出くわした。
 大きな病院ではあちこちに出入り口があるのだろう。あまり明るくないその場所を
見回っていると、横に小さなドアが設置されている。取っ手の所に霊安室への通路
と書いてある。どうやら霊安室というものはこの病院では他の建物にある様子だ。
「ああ、ここから行くんだ」
ふと言葉が出た。恐らく他の人ならあまり近寄らないのだろう、ましてや深夜になど
行かないだろうが、私はそう恐くはなかった。
ある意味、人生というものの縮図のようなものが病院で見られた、という気持ちで
いたのである。
255: 02/09/08 18:05 AAS
 何度か病院を尋ね、苦しんでいる人をじかに見ると、健康である事、ただそれだけなの
に、とてもかけがえの無い事のように見えた。
病院から帰る道すがら、目にする人々の表情を目に焼き付けるのである。私が病気
で苦しんでいる訳ではないのだが、何となくそうしたかった。
 真剣な顔、笑顔の表情、普通に携帯をしながら歩いている人、家のドアを
開けたりする何気ないしぐさや若い人が自転車に乗っている所やコンビニの前で
地面に座って何かを話している茶髪の若者、仕事で忙しそうな車の運転手など、
普段気づく事の無い、何気ない事なのに私にはそれがとても素晴らしい事なのだ
というように見えた。それすら出来ない人々がいるのだ。
 私が何度か病院で目にした人、そういう人を目にする事がなければ、その差を理解する
事は出来なかったのかもしれない。
「彼らはその大切さに気づいているだろうか。私が見た病院での事は、人がいつか
誰しもが必ず通る道なのだろうか・・・」ふと、そう心の中で思った。
256: 02/09/08 18:06 AAS
 そんな事を考えながら誰もいない薄暗い深夜2時過ぎの病院の廊下を歩いていると
誰もいないはずなのに、使用中という赤いランプがともっている部屋があった。
壁に張ってある札を見てみると、放射能でおなじみのあの奇妙なマークと、
CTスキャン室と書かれてある札の様なものがあった。
 深夜にもかかわらず、使用中であるのは変だと思ったが、ドアが明けっ放しになっていた
ので中を覗くと、空調設備の低い動作音が聞こえてきて、廊下より涼しい空気を肌に
微かに感じた。人の気配はないようだ。
 私は以前にLinux版のIDLを触った事もあり、コンピュータや技術などを
医学の方面で利用する事に興味が涌いていた。私はこの分野は専門ではない
ので素人程度の知識しかないのであるが、MRIの仕組みや画像処理の方法や
新しいアイデアなどを得意げに書いているホームページを夢中になって読んでいた
時期がある。難しい数式や物理の話題があり、私には理解する事は難しいなぁ、
とその時感じていてそれっきりであった。

 私は誰もいないCTスキャン室の前の廊下に立ちすくみ、中を無性に見て
みたくなり、いてもたってもいられなくなってきた。
どの様な機械で、どうやって断層写真を得るのか、大型の機械で、しかも現場で
活躍しているその機械はどの様な構成になっているのか気になって仕方なかった
のである。
 しかし、警備員が時々見回りに来るはずだし、あまり変な事をしていると
大変な事になってしまう。
辺りを見回してみて、誰も来る様子が無いようだし、ちょっと部屋を覗く程度
ならば大丈夫だろうと思い、しばらく考えた末、忍び足でそおっと中に入ってみる
事にした。
257: 02/09/08 18:08 AAS
 CT室に入ると中は涼しく、丁度コンピュータの動作音と同じ音がしていて、
機械は動作中であった。微かにコンピュータの独特の匂いがする。
コントロール室と大型の機械が設置されている部屋の二つに別れており、
それぞれがかなり大きなドアで仕切られていた。恐らく不要なX線を外部に
漏らさないよう遮蔽するためであろうと思われた。
 コントロールルームには、やはりというか当然のごとくコンピュータが設置
されている。
「何処かで見たようなデザインだなぁ・・・あっ、これはSUNのワークステーション
だ、でも何故かロゴがGEになってる」
良く見るとそれはSUNのUNIXワークステーションである。
このワークステーションに17インチくらいの高解像度モニターと大容量
外部記憶装置が接続されていた。モニターはあまり見た事がないものであるが
高解像度のモニターのそれっぽさを際立たせている。
正直こんな所でSunにお目にかかるとは思わなかった。
CTスキャナーの本体を見てみるとGEのマークがついているので、
この機械はGeneralElectric社製だということが分かる。だから
ワークステーションにGEのロゴがあるのだろう。
コンソールの下辺りには小さな本棚があり、英語のマニュアルらしきものと、
技術的な本が数冊置いてあった。
258: 02/09/08 18:09 AAS
GEといえば、古くはトーマス、E、エジソンが創立した会社である。
最近ではジャック・ウェルチ会長がその経営手案を評価されて、各種メディア
などで良く知られている。
 この会社が医療機器を扱っているとは不思議な印象だが、過去にこの会社は
テレビなどの家電製品を扱っていた事もあったようだ。
CBSのインタビューによると、当時は日本製の家電に市場を押され、家電分野
からは撤退せざる終えなくなったのだそうだ。その過程で医療機器などに経営を
集中することとなり、現在の医療機器メーカーとしてのGEがあるのだと
私の記憶の隅に小さく残っている。
 そういえばいつだったか、家の者が医者と話をしていると、医療機器のメーカーの
営業の人が頻繁に病院を訪れていたという話を聞いた。医者と話をしている途中に
営業らしき人が尋ねてきて、挨拶もそこそこに別の部屋に入っていくと言う姿を
よく見たらしい。
259: 02/09/08 18:10 AAS
 そんな事をふと思い出しながらCT室の中を眠い目をこすりながら覗いてみると
、コンソールの下にVMEバスらしきボードが刺さっている四角い箱があるのが
見えた。
コンソールは電源が入りっぱなしで、画面には丁度脳の断層写真がモノクロ表示されて
いる。恐らく急患か何かで撮影した後、そのままになっているのであろう。
そのためハードディスクの回転音や冷却ファンの音がウンウン唸っており、空調も
そのままなのである。ついさっき誰かがそこにいた雰囲気をそのまま残していた。
 患者の脳の断層写真は、何処か脳が萎縮している様子で、恐らく年配の方のものだと
思う。そのモニターの下にはコンソールがあって、コンソールにはキーボードが
埋め込まれており、トラックボールの様な物もあった。CT装置専用の操作コンソール
が用意されているわけだ。
それに加えて、PDAほどのオレンジ色のディスプレイを持った機器もそこにあった。
STANBYという文字がチカチカ表示されており、さながらスクリーンセーバのよう
である。
これは電波を利用したペンで機械を操作するもので、小型の端末らしい。
恐らくCTの機械の診察台を制御するものではないだろうか。
CTスキャナーに接続されたSunのワークステーションは恐らく撮影した画像の
保存や画像処理をするためのものなのだろうと思う。
残念ながらSunのワークステーションは動いていなかったので、どのように使う
物なのかは分からなかったが、私が知っているコンピュータが意外なところで
目にする事が出来てとても興味深かった。

 もっと色々と見ていようかと思ったのだが、長居は無用と即座に部屋を出た。
辺りを見回してみると遠くに警備員がいてこちらを見つめている。
チラチラと警備員の方に目をやってみるが、エレベータの前に立ったままで
こちらをじーっと見ている。どうも気まずい雰囲気だ。
私はどうしようかと、一瞬冷や汗が出る思いでいたのだが、知らん顔をしていようと
心に決めて、廊下の壁に掛けてあるポスターをさも訳ありの様子で眺めていた。
 しばらくしてもう一度警備員の方を見てみると、何処かへ行ってしまった様子
だ。一瞬どうなる事かと思ったがホット胸をなでおろした。
260: 02/09/08 18:10 AAS
 こうして改めて現場で活躍している機械を目の前にすると、とても興奮するものだ。
とくに医療現場で利用されているという点が私を引き付けてやまない。
それは何故だろう?
シリアスだから?
人の命が掛かっているから?
高度な技術が用いられているから?
多くの人が本当に必要としているものだからだろうか?

幽霊のように深夜の病院内を回っていたら午前3時になってしまった。
何人の人がこの病院という場所を行き来してきたのだろう。そんな事を思いながら
病室に戻った。
行き交う人々もまた旅人なり・・・明日もまた長い一日になりそうだ。
261: [age] 02/09/08 20:51 AAS
実話を元に書いてみました。
262: 02/09/08 22:39 AAS
まだ全部読んでないけど神!
263: [sage 元ネタがなければ遠足の感想文にしか見えないのだが……] 02/09/08 23:38 AAS
249-260の元ネタは?
264: 02/09/08 23:44 AAS
>>249-261
うまいね。文体はオリジナル?
265: 02/09/13 02:51 AAS
あさあげ!
266: 02/09/13 08:31 AAS
>>241
イイ!(・∀・)イイ!
267: 02/09/14 13:50 AAS
http://www.hiemalis.org/~shogof/diary/?200209a&to=200209032#200209032
> おおきな のっぽの フルタワー
> 課長さんの PC
> 7年 いつも うごいていた
> 課長さんの PC
>
> ウィン95が 売れてた頃に
> かってきた PCさー
> 今は もう 売ってない
> ゲートウェイ
268: [unixじゃないのでsage] 02/09/14 18:10 AAS
2chスレ:jisaku
> おおきな容量のDTLA
> 俺のDTLA
> 3年 いつも動いていた
> ご自慢のDTLAさ
> 3年前のある夏の日に
> 買ってきたDTLAさ
> いまは もう動かない そのDTLA
269: 02/09/15 12:10 AAS
おお、新しいタイプだな うまいにゃ
270: 02/09/16 02:25 AAS
あげ
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