【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 (762レス)
上下前次1-新
101: 02/07/29 22:39 AAS
>>99
Hello Project の間違いでない?
102: 95 02/07/30 06:53 AAS
>>100
サンX。
やっぱ、英文しか見つからないか…。
しかし、なんとか理解した。
代表的なルーティングプロトコルの一種で、
ルータ間でネットワーク上の変更を検出するのに利用される。
ルーティング情報の送信間隔は15秒周期である。
この4倍の1分が経過してもHELLOが到達しない場合、そのルータとネットワークは接続解除されていると報告する。
HELLOが管理できるノードは300secでパケットが到達できる範囲に限られている。
そして、コレを越えると管理は行われない。
HELLOもまた、ディスタンスベクタ型IGPsの一つである。
なんだか「生存確認の定時連絡。」とか、そんな感じなのか…?
103: 02/07/30 07:33 AAS
もうだめぽ
104(1): 02/07/30 16:24 AAS
とりあえず、前スレから名作をピックアップしてコピペしよ
そうすりゃまた作者が寄ってくる
105(2): 02/07/30 21:42 AAS
>>104
つまらんこというなや。
あらすぞ、ヽ(`Д´)ノゴルァ
106: 02/07/31 00:34 AAS
>>105
大いに荒らしてくれ。
少しはスレが盛り上がるだろうよ。
107: 105 02/07/31 03:12 AAS
ヽ(`Д´)ノトンネルを抜けるとそこはルーターだった。
108: 02/07/31 03:43 AAS
トンネルを抜けるとそこは社内 LAN だった (VPN)
109: 02/07/31 03:44 AAS
もう少し根気良く、、、汗
110: 02/07/31 04:03 AAS
ヽ(`Д´)ノ完璧なプロトコルなど存在しない、完璧な絶望が
ヽ(`Д´)ノ存在しないようにね。
ヽ(`Д´)ノ僕が若い頃に偶然出会ったUNIXエンジニアはそう語った。
ヽ(`Д´)ノ僕がこの話を本当に理解できるようになったのは
ヽ(`Д´)ノそれから随分先のことだった。
111: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/01 00:48 AAS
落ちない鯖などない、まだ落ちていないと言うのであれば
早急にログを調べなさい、ハッカー達が運用してるに違いない
112(1): 02/08/01 01:31 AAS
ヽ(`Д´)ノトンネルを抜けるとそこは接続待ちキューだった
113: 02/08/01 02:16 AAS
>>112
旧ソ連みてぇだなあ、おい
114: 名無しさん@Emacs 02/08/01 02:57 AAS
知事を辞めて、チョビーリ暇になったあの人が、
自ずからの在職時代の発言も振り返りながら、
オープンソースな時代の雰囲気を切り取り描いた問題作。
「なんとなく、リナックス。」 近日公開か!?
115(1): 02/08/01 03:00 AAS
ヽ(`Д´)ノ「うちのHTTPリクエストはちゃんと処理されているのかしら?」
「わかりません」とApacheは正直に言った。
「私にだってわからないわ。きちんと説明して頂戴」
彼女はいかにも不快そうに顔をしかめた。
たしかに彼女が言う事のほうが筋が通っていた。
頭取は自席の柔らかい椅子に座ったまま、天井を眺めていた。
いったい何をどう対応すれば終わる事ができるのか見当もつかなかった。
Apacheにはわからないことがいっぱいある。
「十分間、負荷テストをして欲しいの」唐突に女が言った。
僕は人の声色の記憶にはかなり自信を持っている。それは
知らない声だった。「失礼ですが、どちらにおかけですか?」
と僕は礼儀正しく尋ねてみた。
「あなたにかけているのよ。十分でいいからhttperfを回して欲しいの。
そうすればお互いよくわかりあうことができるわ」と女は言った。
低くやわらかく、とらえどころのない声だ。
「わかりあえる?」
「品質がよ」
「悪いけど、今PHPインタプリタをforkしてるんです。あとでかけなおして
くれませんか?」
「PHP?」、女はあきれたような声を出した。「リクエストのたび
インタプリタのためにforkしているの?」
「あなたには関係ないことでしょう。何日に何をexecしようが僕の勝手だ」、
僕はちょっとむっとして言った。
116: 02/08/01 04:18 AAS
ヽ(`Д´)ノ「HTTPクロニクル」大好評連載中!
117: 02/08/01 14:19 AAS
>>115
イイな。おととい読み返したばかりだ。
かわはぎボリスきぼぬ。
118: 02/08/01 15:22 AAS
昨年の夏にシステムは初めてスラッシングを起した。広大な平原の
ウサギのように増殖するプロセスの激しいスラッシングだった。
それは行く手のかたちあるCPU時間を残らず使い切り、片端から
プロセスを空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。
そして勢いをひとつまみもゆるめることなくネットワークを吹きわたり、
NFSクライアントを無慈悲に落とし、DBのインスタンスを気の毒な一群の
接続ごと無条件に殺しつくし、警告メールを不幸な管理者の携帯に
送り続ける砂漠の砂嵐となって、どこかのエキゾチックなサーバ群を
まるごとひとつ砂に埋もれさせてしまった。
みごとに記念碑的な厨房シェルスクリプトだった。
スラッシングを起こしたスクリプトを書いた相手は管理者より17歳年上で、
NTを使っていた。さらにつけ加えるなら、上司だった。
それがすべてのものごとが始まったスクリプトであり、
(ほとんど)一瞬で退職を決意させたスクリプトだった。
119: 02/08/02 21:23 AAS
春樹いいなぁ。
120(2): 02/08/03 00:04 AAS
ピッチャー第1パケットなげたぁ!
おおっと、SSHだ!ハッカー空振り
第2パケット投げた!
おーっとまたまたSSHだ!!ハッカーまたまた空振り
ビッチャー余裕な笑顔、さて次はどーなる
おーっと第3パケットなげた!
あーっとまたまたSSH ハッカーどーする!
おーっと打った打ちました!どーやらOPENSSHのバグを突いたようです!
ピッチャーマウンドで倒れる、力尽きて倒れたー!
つづ・・・・かない
121: 02/08/03 00:07 AAS
(´-`).。oO(…)
122: 02/08/03 00:57 AAS
ヽ(`Д´)ノチョットワラタ >>120
123(2): 02/08/03 02:38 AAS
>>120
バグよりトロイが入ってたというオチだったら時事ネタとして面白かったね(笑)
124: 02/08/03 10:58 AAS
>>123流に書き換えて掲載キボンニュ
125(2): 02/08/04 06:40 AAS
老人の言ってたように、その先には、またもやルータが待ち構えていた。
今度の検査官は、若手のインテリ風の男だ。
延々と続く行列を、見事な手さばきで処理している。
「ハイ、次の方。IDは…?じゃあ、向こうですね。行ってらっしゃい。 次の方。どうぞ。」
先ほどの老人に比べると、処理速度はかなり速い。
すぐに俺の番がやってきた。
126(1): 02/08/04 06:41 AAS
「お待たせしました。IDを見せてもらえますか?」
「さっきの爺さんに比べると、えらく手際が良いですね。」
お世辞ではない。事実、彼の動きはとてもスムーズで、ストレスをまるで感じさせないのだ。
見事な動きだった。彼は苦笑いを浮かべながら、
「つい最近配属されたばかりなんですよ。もっとも私も、いつまで現役で居られるか分かりませんけどね。」
俺は自分の耳を疑った。
「どうして?そんなに仕事が出来るのに。」
「この世界は、私たちが考えている以上に寿命が短いですから。(笑)前の前任者は結構長く勤めたみたいですけどね。」
寿命が短いのはパケットの宿命とは分かっていたが、ハードの連中も同じ不安を抱えているらしい。
127(1): 02/08/04 06:42 AAS
「ええっと。あなたの行き先は…。ああ、****.comですね。随分前に、あなたのお仲間が通り過ぎていきましたよ。」
「もしかして、俺が最後かな?」
「さあ、そこまでは分かりかねますが…。おっと失礼。」
さっと彼の腕が伸びた。俺が来た方向と反対側の方向、すなわち会社内に入り込もうとしたパケットを、彼がクイッとつまみ上げた。
鼻をクンクンさせているそいつを彼は、ヒョイと壁に叩きつけた。
目にも止まらぬ早業。俺は改めて思い知った。彼もまた「門番」なのだと。
しかし、彼が一瞬呟いた言葉を俺は聞き逃さなかった。
「許せよ…これも仕事なんだ…。」
彼はすぐに、笑顔を浮かべたが、それはほのかに苦味を帯びていた。
128(1): 02/08/04 06:43 AAS
「はい、確認終了。あなたの行き先は、こちらです。」
検査官は、そういって俺に一枚の紙片を手渡してくれた。
「ここに行って、次の目的地を聞いて下さい。途中、いろんな連中と出会うでしょうが、相手をしない方が良いですよ。
最近は、怪しげな連中も増えましたから。」
「今みたいな連中?」
「ええ。他にもいろいろと。…物騒な世の中になりました。」
ふと検査官は寂しげな表情を浮かべたが、すぐに笑みを取り戻すと、俺の背中を押した。
「さあ、行きなさい。ここで足止めをさせるわけには行きません。あなたにも私にも、お互いの職務があります。
御無事を祈ってますよ。」
俺はこの、どこまでも職務に忠実な検査官に、もう一度会いたいと思った。そのことを正直に伝えると
「そうですね。あなたは見たところ、メールのようですから、おそらくまた会えるでしょう。 お気をつけて。いまなら道も空いています。」
こうして俺はようやく老人のいう「外部」へと足を踏み出した。
129(1): 02/08/04 06:51 AAS
とにかく先を急ごう。
さっきの検査官の言葉では、どうも俺が一番最後らしい。
しかし、分かっているのは次の目的地だけというのが、俺を不安にさせる。
とその時、向こうからパケットがやって来た。
「怪しげな連中?」
俺は身構えた。どうやら相手は一人ではなく集団らしい。
(以下、HTTPやSMTPなどの特性を織り込んだパケットとの交流希望〜)
130: 02/08/04 11:38 AAS
いい!!
やっぱ。文豪さんはいるんですね。
131: 名奈資産 02/08/04 23:17 AAS
私は席を離れ、情報通信システム部へと足を運んだ。
ここはかつて『電算部』と呼ばれていたところであり、日本書紀にもその記述が多くある。
故に、ここは情報配送・情報処理の拠点として重視されていたことは、想像に難くない。
情報の流れを辿る旅のはじめとしては、穏当なところであろう。
現在は四角い、塔を思わせる風体の無機質なWindowsマシンが乱立するところではあるが、
ここにはかつて『mika』というピザボックスマシンがあったという。このマシンはLANイ
ンターフェースを複数備え、『情報の要衝』、古代ローマ風に言うならば、『ルーター』
として栄えたそうである。当時は欧米の様々な文化が流入したらしく、その影響からか、
このマシンは太陽神信仰のシンボルである『sun』の印が刻まれていたらしい。
132: 名奈資産 02/08/04 23:34 AAS
…
当時の栄華を窺い知ることは叶わないが、今でも配送機器のインジケータランプを見れ
ば、その名残を残していることが分かるだろう。目を閉じれば様々な色に輝くパケット
達が、遠く離れた相手先へ向けて、東西南北へ旅立っていったのを想像することは、難
しくないように思える。
そして何世代も経ち、配送のシステムまでもが大きく変化した現在であっても、今な
お多くのパケット達が、この部屋を通って四方八方へ送り届けられている事実は、驚愕
に値するといえよう。
# 参考文献ねーからよくわかんねーよー(w
133: 02/08/05 00:30 AAS
太陽神信仰ワラタ
134: 02/08/05 01:15 AAS
私はパケット
宿命という名の線に結ばれた者がいるとすれば
それは、私とワーム
いかにつらくてもいかに遠くても
互いの約束を果たす為に私たちは旅を続ける…
私はパケット
私はパケット
HUBの海が永遠だと言うのならば
私とワームと
信じたrouteとtelnetする人との誓いもまた永遠に不滅。
消えることはない。
どこへ行くかはわかっている。
私はそのために生まれてきた女。
私はパケット
135(1): 森 鶏外 02/08/05 08:26 AAS
石炭をばはや積み果てつ。電算機室の卓(つくゑ)のほとりは
いと静かにて、冷却機の風音の喧(かまびす)しきも徒なり。
今宵は夜ごとにここに集ひ来るパケツト仲間も「フレーム」に宿りて、
スタツクに残るは余一人のみなれば。
五ホツプ前のことなりしが、平生(ひごろ)の望み足りて、
洋行の官命をかうむり、この大手町のラウタまで来しころは、
目に見るもの、耳に聞くもの、一ビツトとして新たならぬはなく、
筆にまかせて書き記しつる紀行ログ、日ごとに幾千キロバヰトをかなしけむ、
当時の新聞に載せられて、世の人にもてはやされしかど、
今日になりて思へば、幼きペイロオド、身のほど知らぬテイ・テイ・エル、
さらぬも尋常(よのつね)の動植金石、さてはプロトコオルなどをさへ
珍しげに記ししを、心ある人はいかにか見けむ。
こたびはフアイヤ・ヲウルに上りし時、日記(にき)ものせむとて買ひし
フアイルもまだ空白のままなるは、ドイツにて物学びせし間に、
一種のヌル・ポインタの気象をや養ひ得たりけむ、あらず、
これには別に故あり。
136(1): 02/08/05 08:43 AAS
>>125-129
これすっげーいいぞヽ(`Д´)ノゴルァ
元ネタあんのか?オリジナル?教えろやヽ(`Д´)ノゴルァ
137(2): 宮澤 賢台 02/08/05 08:49 AAS
なめとこ山の熊のことならおもしろい。なめとこ山は大きな山だ。
とにかく、なめとこ山の熊は名高いものになっている。
NFS にも使えれば web も見れる。熊カフェの入り口に
なめとこ山の熊ありという、昔からの看板も掛かっている。
昔はこの辺には熊がごちゃごちゃいたそうだ。
熊捕りの名人の淵沢小十郎がそれを片っぱしから捕ったのだ。
熊もいろいろだから、気の激しいやつなら
ごうごう咆えて立ち上がって、23番ポートのほうへ両手を出してかかってゆく。
小十郎はぴったり落ち着いて、熊のヘッダをめがけてズドンとやるのだった。
すると森までが、があっと叫んで熊はどたっと倒れ、赤黒いバイト列を
どくどく吐き、鼻をくんくん慣らして死んでしまうのだった。
小十郎は鉄砲を立てかけて、注意ぶかくそばへ寄ってきて、こう言うのだった。
「熊、おれはてまえを憎くて殺したのでねえんだぞ。おれも商売なら
てめえも撃たなきゃあならねえ。ほかの罪のねえ仕事していんだが、
ディスクスペースはなし、デバイスはお上のものに決まったし、ユーザランドへ
出てもだれも相手にしねえ。しかたなしにファイヤーウォールなんぞしるんだ。
てめえも熊に生まれたが因果なら、おれもこんな商売が因果だ。やい、
この次には熊なんぞに生まれなよ」
138(1): 宮澤 賢台 02/08/05 08:59 AAS
>>137
ところが、この豪儀な小十郎が、町へ熊を売りに行く時のみじめさといったら、
全く気の毒だった。町の中ほどに大きなファイルサーバがあって、
小十郎がそこを一歩またぐと、店ではまた来たかというように、
薄笑っているのだった。店の次の間に大きな唐金(からかね)の火鉢を出して、
主人がどっかり座っていた。
「だんなさん、先(せん)ころはどうもありがとうごあんした」
あの山では主のような小十郎は、ていねいに敷板に手をついて言うのだった。
「はあ、どうも、今日は何のご用です」
「熊のパケット、また少し持って来たます」
「熊パケか。この前のもまだあのまましまってあるし、今日ぁまんつ、いいます」
「だんなさん、そう言わないで、どうか買ってくんなさい。安くてもいいます」
「なんぼ安くても要らないます」主人は落ち着きはらって、
きせるをたんたんと手のひらへたたくのだ。
「だんなさん、お願いだます。どうが何ぼでもいいはんて、買ってくない」
主人は黙ってしばらく煙を吐いてから、顔の少しでにかにか笑うのを
そっと隠してから言ったもんだ。
「いいます。置いでおいでれ。じゃ、平助、小十郎さんさ二円あげろじゃ」
いくら物価の安い時だって、熊のパケット2つで
二円はあんまり安いとだれでも思う。それは小十郎でも知っている。
けれども日本では狐拳というものもあって、狐は猟師に負け、
猟師はだんなに負けると決まっている。ここでは熊は小十郎にやられ、
小十郎がファイルサーバにやられる。ファイルサーバはプライベート
ネットワークの中にいるから、なかなか熊に食われない。
僕はしばらくの間でも、あんな立派な小十郎が、二度と面も見たくないような、
いやなやつにうまくやられることを書いたのが、
実にしゃくにさわってたまらない。
139: 宮澤 賢台 02/08/05 09:10 AAS
>>138
それから何年もたったある日、小十郎は白沢の岸を登っていた。
白沢から峰をひとつ越えたとこに、一匹の大きなやつがすんでいたのを、
夏のうちにたずねておいたのだ。小十郎がその頂上で休んでいた時だ。
いきなり犬uxが火のついたように吠えだした。小十郎がびっくりして
後ろを見たら、あの夏に目をつけておいた大きな熊が、両足で立って
こっちへかかってきたのだ。
小十郎は落ち着いてふんばって鉄砲を構えた。ぴしゃというように
鉄砲の音が小十郎に聞こえた。ところが熊は少しも倒れないで、
あらしのように黒く揺らいでやってきたようだった。犬uxがその足元にかみついた。
と思うと小十郎は、があんと頭が鳴って画面が一面真っ青になった。
それから遠くでこう言うことばを聞いた。
「おお小十郎、おまえを殺すつもりはなかった」
もうおれはシャットダウンした、と小十郎は思った。
そして、ちらちらちらちら青い星のような光が、そこら一面に見えた。
「これがクラックされたしるしだ。クラックされる時見るエラーだ。熊ども、許せよ」と
小十郎は思った。それからあとの小十郎の心持ちは、もう私には分からない。
140(1): 名無しさん@Emacs 02/08/05 10:42 AAS
>>136
前スレのこれ↓の続きかな?
2chスレ:unix
141: 名無しさん@Emacs 02/08/05 10:45 AAS
ごめん、倉庫に逝ってたのか。
2chスレ:unix
142: 02/08/05 12:35 AAS
おおお。
文豪さん降臨!
すげー
143(1): 125-129 02/08/05 13:45 AAS
>140
前作者の1じゃないんだが、パケットロスさせるのが惜しくて、
チョット続きを書いてみた。
読み返してみると、もうちょっと外部ルータの役割を強調すべきだった…と反省。
144: 02/08/05 17:35 AAS
まだまだTTLは残ってますガンがれ!>>143
145: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/05 19:32 AAS
この夏にあえて昔の本を読みたくさせてくれるスレだな
どっかの温泉旅館に泊まりながらだらだら読みたいね
AirH"持ってさ(w
でも、スレでDATにしておくのは惜しい 誰か出版社に…(w
146: 02/08/05 21:13 AAS
>>135
>>137 138, 139
激(;・∀・',)イイ!!
(* 風呂上がりで汗したたってます *)
147(3): 02/08/05 22:09 AAS
五時間目の授業が終わると、パケットは学校の裏手にあるつただらけのビルまで走った。
それはNTPだったから、無駄の無い走りは見事というほか無かった。
HUBに急ぐ他のパケットたちを追い越してrouterを突っ切り、防火壁のドアを開けて裏ゲートウェイから
光ケーブルに飛び出すと、ひたすらDNSへ全速力。およそ300ミリ秒後、パケットは大通りに出る手前の
小さなプロバイダーの角を回りこむ。目指すビルに向かって、斜め一直線に走っているIXがあるからだ。
パケットが向かうビルは裏ゲートウェイからみてOCNの方向にあったが、常識的にOCNから行こうとすると、
迂回路が多く200ミリ秒ロスする。逆転のIXは勝利へのrouteだ、とパケットは思っていた。
148(2): 125-129 02/08/06 00:19 AAS
向こうからやって来るパケットの一団。…すごい行列だ。
どいつもこいつもヤバそうな目つきをしている。
「あまり、係わり合いを持たぬほうがいい。」
俺は先ほどのルータの助言に従った。やつらと目を合わせないように通り過ぎる。
連中の一人が、先頭の奴に声をかけた
「おい、***..co.jpは、まだか?」
「もうすぐだ。そう慌てるな。」
***.co.jp?
さっきのルータだ。あの検査官に何の用があるというんだ?
俺はわざと速度を緩めて、振り返った。
149(2): 125-129 02/08/06 00:21 AAS
>>148
連中がルータの周りに集まっている。
「おい!兄ちゃん。」
腕に「23」の刺青をした男(←こいつが、一番凶悪そうな面構えをしていた.)が、
ルータに声をかけた。若手の検査官は、彼を無視している.
「すまねぇが、ちょっと門を開けてくれね-か?」
ドスの聞いた声ですごみながら、堅く閉ざされた門を蹴り上げる。他の連中も、
「おらおら。門を開けろ!」
と次々に声を荒げる。しかし、検査官は毅然とした態度で言い放った。
「すみませんが、あなた方の要求に応えるわけにはいきません。」
「はぁ? 俺たちにも任務があるんだよ。グダグダ抜かさす、門を開けな。」
次々と連中が検査官に詰め寄る。検査官の姿が彼等の影に隠れて見えなくなった時、
鋭い悲鳴が上がった。
150(2): 125-129 02/08/06 00:23 AAS
>>149
一番威勢の良かった「23」のからだが宙に待った。そのまま壁に叩きつけられる。
パンッと激しい光を撒き散らしながら、そのパケットは無残に砕け散った。
そして他の連中も次から次へと粉砕されていく。飛び散る残骸の中から、
検査官の表情がハッキリと見えた。
あの穏やかな検査官が、いまや黙々と、パケットたちを潰しているのだ。
…騒ぎは、一瞬のうちに終わった。
検査官は、パケットの残骸の中から、彼等のIDを拾い集めている。
おそらく、彼の主人に、報告するのだろう。
ふと、そこに一人の幼いパケットが立ちすくんでいるのに気付いた。
まだ幼い子どもだ。
検査官は、IDを拾う手を休め、ゆっくりと、そのパケットに近付いていく。
(逃げろ。壊されるぞ!)
俺は心の中で叫んだ。しかし、子どもは恐怖のあまり、からだが動けないようだ。
ついに、検査官が彼の前に立った。
151(3): 125-129 02/08/06 00:30 AAS
>>150
「…IDを、見せてくれますか?」
検査官の冷静な声に、おびえきった子どもは、おずおずとIDを差し出した。
「バカ、差し出したら…それこそ…。」
検査官は、しばしそのIDを見詰めていた。すると何を思ったのか、
彼のIDをポケットにしまうと、代わりのIDを彼の手に握らせた。
「これを持って、今来た道を戻りなさい。」
「…許してくれるの?」
検査官は、穏やかな笑みを浮かべる。
「ええ。あなたは例外です。今すぐあなたの御主人の元に帰り、こう言うのです。
『80番は空いていました。』と。」
「…それだけ?」
「ええ。それだけで、あなたの送り主は理解されるはずです。それに…。」
検査官は、足元の残骸を見渡しながら呟いた。
「時として…返事の無いことが、返事になる時もあります。」
検査官の言葉が理解できなかったのか、子どもは、まだその場を
立ち去りかねていた。
検査官は俺にした時と同じように、彼の背中を軽く叩いた。
「さあ、行きなさい。あなたの身元は控えておきます。今度来る時は、
もっと人に喜ばれる言葉や、写真などを運んできてくださいね。」
子どもは、コクリとうなずくと。くるりと今来た道を走り出した。
検査官はしばらく、その後ろ姿を見送っていたが、再び身をかがめ、
残骸の中からIDを拾いはじめた。
まるで無縁仏の遺骨を拾い上げるように。
152(2): 125-129 02/08/06 00:31 AAS
>>151
彼がいる限り、俺には帰る場所が用意されている。
そう確信した俺は、再びケーブルの中を歩き始めた。
自分が、どんなデータを背負わされているのか、今は分からない。
検査官の言うような「人を喜ばせるデータ」かどうかも分からない。
しかし、少なくとも俺の任務に悪意が含まれていないことは確かなはずだ。
(で無ければ、老人も、若い検査官も俺を送り出したりはしなかっただろう。)
「誰だか知らないが、俺を必要とされている。」
何度も、自分に言い聞かせながら、俺は歩みを速めた。
次なる目的地を目指して。
153: 125-129 02/08/06 00:39 AAS
>>151
省略されてしまった。(苦笑)
慣れない事はするものじゃないね…。
154(2): 02/08/06 02:15 AAS
>>147
NOLIFEKING(・∀・)イイ!
155(1): 02/08/06 07:43 AAS
>>148-152
すごいや、あんた。とくに緩急のつけかたがみごと。背筋が寒くなたよ。
ひょっとしてプロの物書きさんか?教えろやヽ(`Д´)ノゴルァ
156: 02/08/06 07:48 AAS
>>154
元ネタ知りたかったので、アリが10!
157: 02/08/06 09:40 AAS
面白いなぁ
158: 02/08/06 11:08 AAS
>>152
ブレードランナーのラストシーンのよう。イイ!(・∀・)イイ!
159: 125-129 02/08/06 15:09 AAS
>>155
零細企業の管理者してます。(笑)
よく見たら前作は1年前なんだね。
さすがに1年前のパケットを復活させるのは無理があったかも。
とりあえず、バックボーンに出られただけでも、よしとしよう。(笑)
160: 02/08/06 22:46 AAS
山猫は眠らない
管理者は眠らない
パケットは眠らない
161: 02/08/07 23:06 AAS
めいさくあげ!
162(2): 02/08/08 01:23 AAS
>>154
ネタわかる奴が漏れ以外にもいるとは……
163(2): 02/08/08 09:06 AAS
>>162
オレもわかった。この部分はまさにパケットにうってつけの素材で感心した。
そんじゃ、これはどうよ?
-
パケットは、もう一度ファイルシステムを見にいきました。
そして、こういいました。
「あんたたちは美しいけど、ただそこにいるだけなんだね。
あんたたちのためには、死ぬ気になんかなれないよ。そりゃ、ぼくのデータも、
なんでもなく、そばを通ってゆく人が見たら、あんたたちとおんなじ
データだと思うかもしれない。だけど、この16バイトのデータが、ぼくには、
あんたたちみんなよりも、たいせつなんだ。だって、ぼくが運んできた
データなんだからね。フラグメントから守ってやったんだからね。
CAT5も通ったし、光ファイバーも通ったし、時には、どうしたのだろうと、
チェックサムも確認してやったデータなんだからね。
ぼくのものになったデータなんだからね」
164: 125-129 02/08/08 09:29 AAS
>>163
"星の王子様"かな?
職場からなので、間違ってたらゴメン。
165: 02/08/08 10:08 AAS
>>162
の発言は2ch的にマズーかも。
166: 02/08/09 00:35 AAS
元々地上に標準はない。皆がそれを使えば、それが標準になるのだ。
167: 147 02/08/09 01:07 AAS
>>163
ん〜なんか良く思い出せないが読んだような読まないような…(w
168: 02/08/09 02:35 AAS
Etherealがピピピピピと音を立てた。
最も難しいルーティングループが始まる証拠だった。
パケットたちは画面を見つめた。
暗黒のルーティングループの中で、パケットは手さぐりで進む道を選んでいく。選ん
だルータにだけいくつかの赤い点が受かび上がってきた。
一見ランダムに見えるその赤い照明も、パケットたちにとっては正確な配列だった。
ルーティングテーブルに熱中した者は、この暗黒ルーティングループに最も多くの時
間を費したからだ。それは苛立ちと懐かしさを呼び起こす。
コリジョンの数がさらに増えた。
フラグメント化された弟のパケットは経路情報の帯に映し出されるルーティングテー
ブルに十分の注意を払いながら、パケットを走らせた。ルーティングテーブルと赤い
配列から情報を読み取り、正しい場所でブロードキャストを自爆させないと、次第に
強さを増していくコリジョンには対抗できない。
この暗黒ルーティングループでこそTTLが必要なのだ。普通のパケットであれば、こ
こに来る前にいくつかのTTLを使ってしまう。と言うより使わざるを得ない。そして
暗黒ルーティングループの中に入り込む頃には、TTLが与えてくれた効力を使いきっ
てしまうものだった。
フラグメントの弟のパケットが息を詰めるのが、パケットには分かった。
自爆する場所に来たのだ。
フラグメントの弟のパケットは特定の赤い光の近くにパケットを近づけると、飛んで
くるコリジョンをやり過ごしてTTLに1を持たせた。
赤い点の上にそのTTLのなくなったパケットを置くと、その小さな足はルータに吸い
込まれ二度と動けなくなる。フラグメントの弟のパケットは残りの全パケットを下
に避難させた。
「ボム」
という音とともにパケットが死んだ。
169: 02/08/09 02:35 AAS
「ルーティングループはクライマックスなんだぞ」
「バカ」
「死んじゃうんだぞ」
「死なねえよ。パケットそう簡単に死なねえよ」
「死んじゃうんだってば」
「バカ」
「こいつはしぶといよ。死なねえよ」
「お前だって死んじゃうぞ」
「バカ」
「ルーティングテーブルがなきゃダメなんだ」
「なーにが?」
「ルーティングループの解き方」
「あんなのデマだよ」
…
「バカ」
「パケット大丈夫かな?」
「No route to host も 0 packets received も Unknown host も」
「Non-existent host/domain も error fetching interface information も」
「なんだよ!」
「ぜんぶルーティングループだったじゃないか」
「うるせえっ!!」
「ばか」
「ルーティングループを解かなきゃ」
「バーカ」
「バカ」
「死んでもいいのか」
「ルーティングテーブルがなきゃ困るんだよ」
「Metricがなきゃ」
「バカ」
「バカ」
「Metricがなきゃ怖くて怖くて」
パケットが泣き出して、言い合いは一瞬中断になった。
170: 02/08/09 02:36 AAS
ネットワークに出てくるパケットは、たった十五オクテットほどのヘッダに自分の生
きてきたすべての時間とそれに対する思いを余すところなく封じ込めている。
そうでなければ“ジバク”などあり得ない。パケットはそう思った。
何度も何度もフィールド値を打ち込み直し、さらにまた別の情報をつけ足していく。
以前、あれほど頻繁に鳴ったEtherealが、ひたすら無言でパケットの背中を見ていた。
HUBから物音が聞こえなくなってから、随分とたった気がした。
オプションフィールドにはすでに百十八ビットのデータが打ちこまれていた。時計を
見ると、午前二時だ。パケットは厚手の赤いコートをはおって、そっとNICを出た。ゲー
トウェイを開けると、ひんやりした空気がフリーアクセスフロアから吹き上げてく
る。パケットはルータの前に、用意してきたTTLのかけらを置いた。案の定、管理人
が配列を乱していたのだ。
パケットは昨夜のようにあわててlocalhostに戻ることをせず、静かに駅前の商店街
に向かった。店の前に置かれたルータの徴しが、ことごとく取り去られているのを
知っていたからだ。
月明かりの街をパケットは歩いた。区画整理され碁盤の目のようになったネットワー
クを歩いていると、パケットとしての自覚が体中にみなぎってくるのがわかる。
すっと角を曲がると、向こうからもパケットが歩いてきた。ひるまずにパケットは
歩いた。
すると、さらに向こうからも小さなパケットが現れた。そして、あちらにもこちら
にも。
夜の闇はパケットで満ちていた。
彼らはみな思い思いの格好で冷たい風から身を守り、乱れたルーティングを直し、見
逃していた中継ノードを見つけては、ポケットからTTLを取り出し、丁寧に道の脇に
置いて回った。
なるべくEtherealに気付かれないもの。それぞれのパケットは彼らなりに苦心してい
た。もちろんTTLが一番よかったのだが、街中に置くTTLは限りがあった。
細かく折ったFragment Offset。
なめかけたHeader Checksum。
小さな小さなPadding。
時にはOptionまでが配列にならっていた。
しかもパケットたちはまるで細胞同士のように、無言でお互いの役割を確認し合い、
短かい距離の間には決して同じものを置かなかった。パケットが商店街まで近づき、
八度目の自分の役割を果たしていると、後ろで話し声がした。
振り返ると、そこには黄色い毛布ですっぽりと体を包んだ小さなパケットの二人組が
いた。その異様さにたじろいで、パケットはつんのめるように走りだした。
すると後ろで、張りつめた弦が切れるような叫び声がした。
「パケットは弱虫か!?」
フラグメントの兄のパケットだった。
振り返るパケットを、フラグメント化されたパケットはじっと見つめた。確かにそれ
は双子だが、どこかが違う。双子にしてみれば、パケットの方こそが違っていた。双
子は静かに向きを変え、来たルータをひき返し始めた。パケットは、双子との距離を
縮めることも広げることもせず黙ってついていった。
…
フラグメントパケットは魔法使いのような格好でネットワークをさまよい、知り合い
を見つけてはヘッダを開き、お互いの状況を確かめ合っていたのだ。
ルーティングプロトコルは今までとは比較にならない程のルーティングループにパケッ
トたちを閉じ込めていた。
彼らは、その難しさに打ちのめされていた。
171: 02/08/09 02:36 AAS
「ドウシタライイトオモイマスカ」
ペイロードには正確にその十四文字が映し出されていた.
対向からの反応は遅かったが,パケットはあわてなかった.パケットに触れているルー
タが,対向とつながる存在を伝えている.
そして対向の最初のデータが震えるように伝わってきた.
「ア」
さらに二つ目イ,そしてピ.
「イピ」
対向からの情報は十四個の記号から成っていた.
「アイピーアドレスヲシンジマス」
IPアドレスを信じます.
それでいい,とパケットは思った.
パケットは静かに目を閉じた.そしてペイロードひとつひとつに,ヘッダフィールド
から何ミリか飛び出した神経をつないだ.
重くしびれるような瞬間が続いた後,パケットは自分自身を送り始めた.
パケットはlocalhostを,対向を,そしてまたその間にあるルータすべてを信じた.今,
このルータでつながっている何かは僕を忘れない.きっと忘れない.忘れないで,対向
パケット.
そう祈ると,パケットはゆっくりと目を開け,自分自身のヘッダフィールドをしっか
りと刻み込んだ.
「45 00 00 01 d5 00 …」
その下には,同じように対向のヘッダフィールドが横たわっていた.
「45 00 00 01 1b 28 …」
ルータがつないだラインすべてに,ありったけの僕の情報が残りますように.もう一
度,パケットは祈った.いつかこのヘッダフィールドを開く者がいれば,僕の力をす
べて与えます.だから,忘れないで,パケットを.
172: 02/08/09 02:37 AAS
その夜、多くのパケットたちがヘッダフィールドを封じ込めた。
すべてをあきらめ、パケットロスを恐れてlocalhostに閉じこもり続けることを決めた。
ジバクを試みた。
NATの外に出る戦いを続けた。
そしてまた、たくさんのパケットたちがすべてを忘れ、元のように遊び始めた。
その夜、ルーティングプロトコルの王は彼ら一つ一つの前に本当の姿を現した。彼らはみな、確かに王の姿を見たのだ。
勇敢に戦った者の名前を、王は決して忘れることがない。
いつか必ず、ルーティングプロトコルの王は彼ら一つ一つを召しかかえにくる。
173: 168-172 02/08/09 02:39 AAS
手元に『マスタリングTCP/IP インターネットワーク編』しかなくて、
しかも眺めたくらいしか読んでないので
まちがいがたくさんかも……
174: 02/08/09 15:43 AAS
ぶんごぶんご〜
期待あげ!
175: 02/08/09 22:55 AAS
お、ノーライフキング続いてるんだ。
176: 147 02/08/10 00:04 AAS
かなり置換できるので書きやすいかもね(w
177: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/10 13:47 AAS
夏の読書感想文の宿題をここみてやるなよ>>ちうぼうしょくん
178(1): 02/08/10 14:01 AAS
読書感想文なら 鳥類パケットの遅延について で決まり
179: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/10 14:17 AAS
いや、ハッカージャパンVol9とかで書きそうぢゃな(w
180: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/10 14:18 AAS
でも、ぜったい2ch公式ガイドで書く奴がいそうだな〜
181: 02/08/10 23:45 AAS
>>178
オコジョはー?
182: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/11 11:46 AAS
ああ、この暑い中、白いオコジョを見られたら最高だな〜
暑い〜鯖部屋の寒いのもいやだけど・・・
「オコジョパケットのコリジョンについて」
183(1): ろてぃれる 02/08/11 14:44 AAS
世界中からの注目を集めている、1匹のカメさんがいます。
カメさんの職業は、探検家です。
彼は今日も、第六大陸(通称:IPv6)のホウボウを見て回り、作りかけの地図に、その様子を事細かに書き込んでいるのでした。
「ウサギとカメ」の話にあるとおり、彼の歩みは決して早い方ではなかったけれど。
「ウサギとカメ」の話にあるとおり、彼は確実にやり遂げるタイプの男でした。
世界最後の秘境、第六大陸という前人未踏の領域を、彼はほとんど独力で切り開いていきました。
ウサギのぼくも実は、駆け出しながら、カメさんと同じ探検家です。
同じ生業をもつものとして、ぼくは彼を尊敬していました。
そしてある日突然、「ぼくも第六大陸に行ってみたい……」と思い立っちゃったんです。
探検家の仲間や親や友達は、「あそこは危険すぎる。素人にはお勧めできない」と行って引き留めようとしましたが、ぼくの中のウサギのDNAが「それくらい朝飯前だ! カメなんかに負けてたまるものか!」とわめくので、すっかりその気になってしまい……。
必死に働いて資金を貯め、いざ、出発!
――そして、その日から地獄の日々が始まったのです。
184(1): ろてぃれる 02/08/11 14:45 AAS
>>183
その地獄は、最初に思っていた以上に長く続き、カメさんに対する尊敬の念とか、ちょっとした八つ当たりの気持ちとかがでてきていたのですが、それでもくじけずに気合いで乗り切り、やがて、カメさんに追いつく日が来ました。
ぼくが初めてそのカメさんの話を聞いたときは、沈着冷静で寡黙な、ちょっと怖いヒトを想像してしまいましたが、実際に会ってみると全く正反対の、気のいいおじさんでした。
初めて第六大陸に足を踏み入れたときに、嬉しくて踊り出したという話も残っており、結構お茶目なところもあるようです。
ぼくの中で一方的にふくらんでいた“敵意”も消えてしまいました。
カメさんともすっかり友達になり、一安心したぼく。
でもここで、困ったことが起きました。
「これから先、どっちへ進めばいいのか、判らない……」
ぼくの目標はカメさんに追いつくこと。
その後のことは、何も考えていなかったのです。
ぼくが途方に暮れていると。
カメさんが言いました。
「そんなの、オレにも判らないよ」と――。
そうだったんです。
ここは前人未踏の地、進むべき方向は自分たちで決めなければならないのです。
その一言で、ぼくは、うまい具合に吹っ切れることが出来たんです。
185: ろてぃれる 02/08/11 14:46 AAS
>>184
以来ぼくは、カメさんやその後友達になったMSRクンとか、いろんな仲間と互いに情報交換をしながら、この広大な第六大陸で相変わらずの探検生活を送っています。
カメさんは、定期的に第六大陸から戻ってきては発表会を行い、そこでは毎回、作りかけの地図の最新版を配ります。
カメさんが始めた発表会は、最初の頃はほとんどお客さんがいなくて寂しかったのですが、今では世界中から彼の業績は(それなりに)認められており、そこそこ盛況です。
ぼくもそれに倣い、ぼく独自の調査を元に作った地図を作って配ることにしました。
いろいろなヒトから感謝されたり、鋭い指摘を受けてビビッたり、意外なところからヒントをもらって舞い上がったりと、充実した日々を送っています。
ぼくたちの地図は各国の学者や探検家などの手にあまねく広がり、貴重な資料として大切に扱われます。
ぼくたちの目標は、第六大陸で普通の人が楽しく暮らせるようになるまで、そのお膳立てをすること。
既知の大陸は、人口が多くなりすぎてパンク寸前。
実は、意外に危機的状況です。
今は何もない第六大陸だけど。
森を切り開いて道を造ったり、街を造ったりして、楽園に一番近い国を造る。
もちろん、豊かな自然を必要以上に壊すことのないよう、それだけは気をつけなきゃいけないけど――。
「まぁ、これからもよろしくやろうぜ」と、ちょっぴり照れた風に言うカメさん。
「そうだな。基本的にはその路線で」と、たまにヘンなことを言うMSRクン。
他にもいっぱいいっぱい、仲間はいるけど、それでもこの第六大陸は広すぎます。どうしよう……。
「そんな、焦って気持ちばかりが空回りしたところで、しょうがないだろ。出来ることを順番にやればいいんだ」
カメさんはぼくの頭をポンポンと叩いて、相変わらず冷静なことを言います。
ぼくがカメさんに、本当の意味で追いつくのは、まだまだ先かな? なんて、漠然と思いました。
――おわり
186: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/11 17:35 AAS
IPv6の事がよくわかりました
187: 名無しさんお腹いっぱい。 02/08/12 10:42 AAS
読書感想文あげ!
188: 02/08/12 23:27 AAS
潜水艦ネタっぽいやつきぼん。
189(2): 02/08/13 01:09 AAS
やっぱりつまらん。この創作力のなさ。
190: 02/08/13 01:11 AAS
>>189
期待age
191: 02/08/13 04:58 AAS
「わたし──は──しゃべる──IP データグラム──です」
グローリアはかなしそうにそれを見つめた。それはたしかにしゃべったけれども、声は
どこか奥のほうからきこえてくる。話しかけようにも顔がなかった。
グローリアは言った、「助けてもらえますか、IP データグラムさん?」
「わたしは──あなたを──助ける──ことが──できます」
「ありがとうございます、IP データグラムさん。CodeRed を見ませんでしたか?」
「CodeRed──とは──だれですか?」
「ワームですよ、IP データグラムさん。このくらいのサイズなんです。それで
とってもりっぱなの。ちゃんとヘッダがあるの。」
「ワ──ム?」
「はい、IP データグラムさん。あなたみたいなパケットですけど、もちろんしゃべれ
ません。それから、ほんものの HTTP リクエストのようなかっこうをしています」
「パケット──わたし──みたいな?」
これに対してしゃべる IP データグラムは、なにやらわけのわからぬことを早口に
まくしたて、ときおり突拍子もない音をはさんだだけだった。
192: 02/08/13 07:32 AAS
ひとり多いぞ
11パケットある!!
193: 02/08/13 17:23 AAS
>>189
パクリつまらん
おりじなるきぼん
194(2): 02/08/13 19:28 AAS
まともに文学作品を読んでいるような香具師は、この板にはいないだろな
195(2): 02/08/14 00:07 AAS
少なくともお前は読んだことないだろうな >>194
196(1): 02/08/14 01:12 AAS
ヤッてしまったな…
釣られるのは無知ゆえの結果
フォローしてやる必要などない
197(2): 02/08/14 03:14 AAS
釣った釣られたで喜んでいるひとがいるのは
このスレですか?
198: 02/08/14 06:33 AAS
>>197
そうです。
199: 02/08/14 09:24 AAS
194=195=196=197
(・A・)イクナイ
200(3): 関係無いが山本スピィド 02/08/14 19:12 AAS
たとえば
アガらなくなったこのスレを久々に読む
それで>>194のような煽りを目にする
ちょっとむかついたりしてナ
さっそく「オマエモナー」のつもりで>>195を書いてみたら
>>196で北見のパクリが出ている
よくよく見たら釣られていた
まーよくある話だ
だけどそーゆーのはけっこう楽しいんだ
自分の手でキーボードを打ち
煽り厨との対話みたいでサ‥
だけど もう君はそうゆうレベルじゃあないだろ?
ささいなミスを藁ってすまされない
───その書き込み
小さなミスが そく クソレスのやりとりに直結するような
そういう領域で 書き込んでいるんだ
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