[過去ログ] 現代数学の系譜 古典ガロア理論を読む36 [無断転載禁止]©2ch.net (679レス)
前次1-
抽出解除 レス栞

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
263
(1): 現代数学の系譜 古典ガロア理論を読む 2017/07/16(日)14:08 ID:rQee5E1g(12/27)調 AAS
>>260
¥さん、どうも。スレ主です。

> 1.中間子の湯川論文は「中間子をスカラー粒子とする」という意味で(計算の)誤り。

2中間子論でしたね。(この話も過去スレでしましたが(^^)ここだけ。他は、深入りすると、切りが無いので(^^
wikipediaで、坂田 昌一先生の名前が出ますね(^^
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E7%94%B0%E6%98%8C%E4%B8%80
坂田 昌一(さかた しょういち、1911年1月18日 - 1970年10月16日)は日本の物理学者。元名古屋大学教授。湯川秀樹、朝永振一郎とともに日本の素粒子物理学をリードした。
湯川の中間子論の第2から第4論文の共著者である。
1942年、井上健と共に核力の起源となる中間子と当時宇宙線中に発見された中間子との違いを説明するために、二中間子論を提唱した。これは1948年にπ中間子が発見されたことにより証明された。

http://www.jps.or.jp/books/50thkinen/50th_02/003.html http://www.jps.or.jp/books/50thkinen/index.html
50年をかえりみる 坂田学派と素粒子模型の進展 小川修三* 特集 日本物理学会50周年記念(第51巻, 1996)
(抜粋)
小林誠,益川敏英(1973,以下全て敬称略)による素粒子の3世代模型が提唱されてすでに23年が経過し,いまやその最後の粒子トップ(t-)クォークの実験的確認が注目を集めている.
坂田昌一が,第2世代のレプトンにあたるm中間子の存在を提唱した2中間子論を携えて名古屋大学に赴任したのはさらに31年を遡る.
この間の素粒子物理の発展は,もとより国際的協業により達成されたものではあるが,現在の標準模型に至る素粒子模型の発展のなかのいくつかの重要な貢献が,坂田の開いた一つの学派の中から得られたことは注目すべきことかも知れない.
坂田は研究を進めるにあたり,絶えずその方法論的検討の重要性を,とくに武谷三男の三段階論(われわれの認識は,現象論,実体論,本質論なる各段階を螺旋的に経過しながら深化する)を引用しながら強調していたことは,年配の研究者の記憶に多分留められていよう.
また本年はハドロン物理の進展に大きな転回を与えることとなった坂田模型公刊40周年にもあたり,上記の発展を坂田学派による貢献を中心に据えて,いささかの感慨をこめ筆者の見聞をとおして振り返ることにする.1)

つづく
264: 現代数学の系譜 古典ガロア理論を読む 2017/07/16(日)14:11 ID:rQee5E1g(13/27)調 AAS
>>263 つづき

2中間子論
坂田は,谷川安孝との討論に示唆を受け上記の2中間子論を提唱し,宇宙線中間子(m)はp中間子と異なり,前者は後者の崩壊により生ずるものとした.
ところでこの2中間子論は,湯川,朝永にはもちろん,武谷にさえ評判の良いものではなかったのである.
実際2中間子論は,場の理論の困難の解決にはなんら寄与することなく,皮肉な見方をすれば模型の変更により増えた余分のパラメーターを,実験に合うように決めたにすぎないと云えたであろう.
対して坂田は四面楚歌のなかで方法論的な検討を懸命に行ない,自説の妥当性を擁護する記録をいくつか遺している.
例えば1943年9月末に開かれた中間子討論会の報告で,坂田は冒頭で次のように述べている.4)

「周知の如く現在素粒子論は次の三つの段階から形成されている.
即ち,先ず始めにどんな種類の素粒子が実在しそれらがどんな相互作用のもとにあるかと謂う模型に関する仮定が設けられ,
次にこの体系に量子論が適用されるものと見做してLagrange関数を拵えHamiltonian関数を導きSchrdinger方程式を見いだす段階があり,
最後にこの方程式を適当な数学的方法を用いて解き,実験と比較できるような結論を導きだす段取りとなすのである.
従って,中間子論の現状のように,その結論が実際とひどく食い違っていたり,自分自身の中に矛盾を含んでいる場合にはその困難の原因をうえに述べた三段階に対応して
(i)模型の適否,
(ii)量子論の適用限界,
(iii)数学的方法の可否の三点に就いて注意深く探索せねばならない…」

とし,模型の形成は,自然認識の深化の過程における不可欠の一過程とする自らの方法論を開陳し,2中間子論を擁護している.
なお上記の(ii)および(iii)は,それぞれ湯川,朝永を意識したものである.

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%B0%B7%E4%B8%89%E7%94%B7
武谷 三男(たけたにみつお、1911年10月2日 - 2000年4月22日)は日本の理論物理学者。

(引用終り)
以上
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.023s