産経抄ファンクラブ第306集 (362レス)
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354: 09/21(日)08:50 ID:Q/kB2NDK0(1/3)調 AAS
9月21日

 日々の暮らしは、人の興味を引くものがあふれている。クイズ作家の近藤仁美さんが自著にそう書いていた。非常口のマークはなぜ緑色なのか。色は誰でも知っているのに疑問までは抱かない。それがクイズの元種になるという。

▼例えば「シマウマのたてがみの色は?」は、思わず腕組みする問いだろう。誰もが知っている体のしま模様から、知らないことへと興味をつなぐ。「有名なものの隣を探る」のが作問の肝と、近藤さんは明かしている(『クイズ作家のすごい思考法』インターナショナル新書)。

▼ここに挙げたクイズ2題の答えはさておき、しま模様の「なぜ」には「敵から身を隠す」以外の答えもあるらしい。近年の研究では虫よけの効果が指摘されている。アブなどの吸血昆虫を遠ざけ、虫が媒介する感染症から身を守るのだそうである。

▼同じ仕組みをウシにも―の発想に驚く。農林水産省所管の研究機関に勤める児嶋朋貴さんらは、黒毛のウシを白い塗料でゼブラ柄に変え、同様の効果を実証した。ウシが虫の悩みから解放されれば健康に育ちやすくなり、肉も乳もおいしくなろう。

▼笑いを誘い、考えさせるこの研究は、今年のイグ・ノーベル賞に選ばれた。自然界にはいるはずがない。そんな常識のすぐ隣に、「シマウシ」はいた(作り出した)わけである。知っている人は知っている「なぜ」の答えを、そのままで終わらせなかった探究心の勝利といえる。

▼余談ながら当方も、コラムを書くに際してはクイズ集など雑学本のお世話になることがたまにある。常識の隣を探れと言われても、実践は難しい。「あと1行」という段で筆は往々滞る。ひらめきの種を運んでくれる虫がいるなら、こちらは大歓迎なのだが。
355: 09/21(日)08:51 ID:Q/kB2NDK0(2/3)調 AAS
https://www.sankei.com/article/20250921-UD2BN5CFKVJY5NY2QCAHQ5NHNU/
356: 09/21(日)08:55 ID:Q/kB2NDK0(3/3)調 AAS
平穏な日曜日が戻ってきた
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