幻の魚イトウ (4ﾚｽ)
上下前次1-新
1: 名無し釣り師 2022/11/19(土)11:42 ID:d1h5Zqq6(1)調 AAS
イトウが釣れるのも場所がかなり減ったな
2(1): 2 05/19(月)01:44 ID:??? AAS
余裕の2da！
3: 08/13(水)18:19 ID:y5mEY1AQ(1)調 AAS
これ何の魚？イトウ？
ベトナム女子（１９）「日本の道路に魚を取り放題なぜですか？」📸ﾊﾟｼｬｯ [865499686]
2chｽﾚ:poverty
4: 09/06(土)16:38 ID:m9hs+wZJ(1)調 AAS
令和四年九月。残暑の大阪を後にし、北海道への旅路についた。今回の目的地は、幻の魚として知られるイトウの故郷。その姿を追い求める、いわば歴史探訪である。
新千歳空港からレンタカーを借り、道央道を北上する。車窓を流れる景色は、大阪のそれとはまったく違う。どこまでも広がる牧草地、白樺の林。深い緑と空の青さが織りなすコントラストに、心が洗われるようだ。
最初の目的地は、朱鞠内湖（しゅまりないこ）。この人造湖は、かつてイトウの一大生息地であったと聞く。宿に荷を解き、翌朝、湖畔へと向かった。霧が立ち込める湖面は幻想的で、太古の森に迷い込んだかのような錯覚に陥る。竿を垂らし、じっとあたりを見つめる。すると、対岸の森の中から、鹿の鳴き声が聞こえてきた。その声は、この地の自然の歴史を静かに物語っているようだった。
イトウを追い求め、さらに北へ。道北の天塩川（てしおがわ）へと向かう。この川もまた、かつて多くのイトウが遡上した場所だという。川岸に立つと、滔々と流れる水の音に圧倒される。地元の人に話を聞くと、「昔は、一メートルを超えるようなイトウが、よく見られたもんだ」と懐かしそうに語ってくれた。その言葉から、この川の持つ豊かな歴史を垣間見た。
旭川へ移動し、地元の市場を訪れた。水産コーナーで、イトウの剥製を見つけた。体長一メートルを超える雄々しい姿に、思わず息をのむ。隣には、イトウの保護活動に関するパネルが展示されており、この魚がたどってきた厳しい歴史を物語っていた。
最後の目的地は、旭川市博物館。ここでは、アイヌの人々とイトウの関わりについて学ぶことができた。イトウは、アイヌの言葉で「タコシベ」と呼ばれ、彼らの生活に深く根ざした存在だったという。展示品の一つ、イトウの骨でできた釣針は、イトウが単なる食料ではなく、彼らの文化や歴史を支える大切な存在であったことを示していた。
今回の旅で、幻の魚イトウの姿を見ることはできなかった。しかし、その足跡をたどる中で、北海道の雄大な自然と、そこに暮らす人々の歴史に触れることができた。イトウは、人々の記憶の中に生きる、特別な存在なのだ。
この旅は、幻の魚を追い求める歴史の旅であり、そして、新たな出会いと発見に満ちた、心の旅でもあった。いつか、再びこの地を訪れ、幻のイトウに会えることを夢見て、私は大阪へと戻る飛行機に乗り込んだ。
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