詩人になろうぜ 2 (499レス)
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456: 2022/08/14(日)10:41 ID:k9Q2oRyw(1/3)調 AAS
言語表現の物象化と反物象化(活性化と言い換えてもよい)の関係について、
「相撲(すもう)」から考えてみることもできる。「相撲」も物象化された
言葉として、その表現としての意味が問はれなくなっているが、
「すもう」の古語は、「すまひ」であり、「すまひ」≒"settling down"、
つまり、「鎮/沈静化」を意味している。
「すまひ」のために「しこ」を踏むが、「しこ」は、語源的には、
「如(し)くはない」という表現で使われる「しく」という動詞の
活用形であると考えることができ、ドイツ語をメタ言語的な記述に
用いて説明するなら、「如(し)く」≒»gleichen«、
「敷(し)く」≒»ausgleichen«、「しこ」≒»ausgeglichen«
のような関係にある。
>ausgeglichen
ポケットプログレッシブ独和・和独辞典(独和の部)の解説
(→ausgleichen)[形](人が)性格〈気分〉の安定した;
安定した, むらのない, バランスのとれた; 〘スポーツ〙互角の.<
古事記に出てくる「あしはらのしこを(葦原色許男)」の「しこ」も
この「しこ」であり、「あしはら」は、周囲の一帯の広がりである
と理解することができるので、「あしはらのしこを」は、言い換えるなら、
周囲一帯の平定(「しこ」≒「平定された状態」)者であるが、「を」
は、この場合も、求めを表現する「〜を」と男性を表現する「を(雄)」
の掛詞だろう。
457: 2022/08/14(日)11:01 ID:k9Q2oRyw(2/3)調 AAS
ここで、言語表現の物象化と反物象化(活性化と言い換えてもよい)の関係に
ついて考えるのに、「すまひ」の取組みが行はれる基礎の土台/"ground"
である土俵を思ひ浮かべてみるといい。基礎の土台である土俵は既に
「しこ」が実現された、つまり、「平定された」/»ausgeglichen« 状態で
そこにある。すると、相撲の取組みを観る人々にとっても、相撲をとる
力士にとっても、土俵が「平定されている」ことは当たり前の前提となり、
特に異変がない限り、そのことには「無関心」/»gleichgültig«となる。
これは、»gleich gelten lassen«という行為から、当初は働いていた
はずの感性を無視する「感性の麻痺」としての「無関心」/
»Gleichgültigkeit«への移行である。すると、「相撲」がそもそも、
「『すまひ』のための取り組み」として行はれていたこと自体が見失われる。
458(1): 2022/08/14(日)11:46 ID:k9Q2oRyw(3/3)調 AAS
この感性の働きの麻痺が、言語表現の物象化である。したがって、解釈による
言語表現の反物象化/活性化は、ちょうどその逆のプロセスであると見ることが
できる。それは、「すまひの取り組み」が行われある基礎の土台/"ground"
である土俵を、既に「平定された」/「しこ」/»ausgeglichen«状態にある
ものとして前提とするのではなく、もたらされた効果として見ることである。
物象化が、»gleich gelten lassen«という行為から「感性の麻痺」としての
「無関心」/»Gleichgültigkeit«への移行であるとするなら、反物象化/活性化は、
「たと(喩)へ」/»Gleichnis«を介して、麻痺していた感性を再び働かせるように
することであり、実際に「しかじか」である(「如(し)く」/»gleichen«)かどうか
を「比べる」こと、»vergleichen«によって「た『しか』め」る感覚を
みづから(身つ柄/自ら)に取り戻すことだ。
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