☆ Technics総合スレッド ☆ Part16 (65レス)
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3: 2024/03/24(日)16:19 ID:H+aksDT9(1)調 AAS
私のテクニクス観
ステレオサウンド別冊「世界のオーディオ・テクニクス」
「私のテクニクス観」より

こんにちのテクニクスの母体になったのが、20センチのダブルコーン・フルレンジスピーカーユニット8PW1だと私は解釈している。そういういきさつはこの本の中に詳しく出ているのだろうから、正確な年代などはそちらにまかせることにして、その8PW1のプレス発表会は、いまならホテルの一室かショールームの展示室でということになるが、そこが昭和20年代後半の当時の感覚なのだろう、なんと大森の料亭の広い座敷でおこなわれた。
雑誌関係者を対象の発表会に私が列席していたのは、そのころ「ラジオ技術」の編集部員だったからで、オーディオ担当の先輩T氏のお供をする形で出かけた。まだ駆け出しの若造がそんな高級料亭に連れてゆかれたのは、あとでわかったのだがT氏の謀略で、その夜たぶんオイストラフか誰かの演奏会があって、T氏自身はあいさつがすむと、そうした場所でのふるまいかたもよくわからない青二才を残して、そそくさと逃げ出してしまったという次第。場所柄もわきまえず、よれよれのジャンパーを着込んだ若ものは半ば途方に暮れて、他誌のヴェテラン編集者のあいだに挾って、ただおろおろしているだけだった。実際そんな大広間をみたのは初めてだったので、そこで鳴らされた8PW1の音も良いのか悪いのか見当さえつきかねた。それが日本で作られた広帯域スピーカーの中でも歴史に名を残す、世界に誇れるユニットであることを理解したのは、もっとはるかにあとのことだ。
8PW1の設計者である阪本楢次氏のグループが開発したユニットの中で、しかし私が最も好きだったのは同軸型2ウェイの8PX1で、これは自分でも好んで聴いたし、友人たちにも勧め、知人に頼まれて組み立てる再生装置にも使って喜ばれた。

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