高校数学の質問スレ(医者・東大卒専用) Part439 (42レス)
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38: 08/12(火)12:26 ID:ynWm0P17(1/2)調 AAS
SF小説 三体に触発されて
三体問題をRでシミュレーションしてみると、しばしば恒星(太陽)が衝突する。
https://i.imgur.com/YJKbbNu.gif
これをネタに暇つぶしにスピンオフを作成(突っ込みどころはAIと相談して改訂)
四体星・三体星 戦略戦 ― 完全版短編
四体星の空は、常に混沌だった。
四つの太陽が不規則に交差し、その重力は惑星の季節を無慈悲に揺さぶった。酷暑が訪れたかと思えば、翌年には氷河が大陸を覆う。文明は飢えと崩壊の縁を行き来し続けていた。
科学者「謀」は、何百年もの失敗の記録を前に立ち尽くしていた。
過去、恒星を減らして軌道を安定化させる計画があった。だが、減数後の位置と運動量は予測不能で、三体問題の不確定性が残ったまま。シミュレーションは収束せず、実験の設計すら叶わなかった。
「我々の文明は滅びる。自系では救えない…」
その時、探査網が微弱な異常信号を捉えた。
量子トンネル効果で迷い込んだ未知の素粒子――ソフォン。質量はほぼゼロ、光速で飛び交い、内部には地球と三体星の通信が刻まれていた。
ホログラムが二つの星系の座標を投影する。地球は安定した単星系。三体星は三つの太陽を持つが、周期的な衝突で部分安定を得ていた。
謀は冷静に計算した。
「地球は魅力的だが、三体人の戦艦に我々は勝てない…三体星こそ賭けの場だ」
四体星の研究所にシミュレーションが走る。
三体星では二つの恒星が衝突し、惑星軌道は一時的に安定。しかし水と大気の資源変動が激しく、予測は不安定だった。
それでも謀は笑った。「この不安定さこそ我々の生存余地だ」
彼の着想は単純かつ残酷だった。
三体人は嘘をつけない。進化の過程で虚偽は淘汰され、文化も論理も真実前提で構築されている。
ならば――真実そのものを歪めればいい。
39: 08/12(火)12:26 ID:ynWm0P17(2/2)調 AAS
ソフォン通信網に侵入し、謀は地球の古い逸話を送信した。
「ジョージ・ワシントンは桜の木を斧で切った。父はなぜ許したか」
本来の答えは「正直だから」だが、謀はこれを「斧を抱えていたから」にすり替えた。
さらにゲーデルの不完全性定理を添付する。論理の根幹に「真実は不完全」という種を蒔くためだ。
次に、ソフォン経由で偽の地球艦隊情報を流す。
三体人は検証も疑いもせず、全戦力を地球へ派遣した。
防衛の空虚となった三体星。
四体星は、数十年温めてきた「太陽衝突実験」を発動した。
重力アシストを繰り返した質量投射体が恒星の核を突き、核融合暴走を誘発。通信施設一帯は恒星の閃光に呑まれ、三体星と艦隊の回線は途絶した。
通信を失った艦隊は、自己消滅プログラムを実行。
地球上空で反物質反応が閃光となり、艦隊は一瞬で蒸発した。衝撃波で都市は揺れたが、壊滅は免れた。
その頃、三体星では科学者「識者」が微細な量子ノイズを解析していた。
逸話と数式を結びつけ、不整合を突き止める。
「この物語は嘘だった…四体星が我々を操った!」
だが通信施設は失われ、反撃の術はない。
識者は一つの選択をした。ボイジャー探査機を改造し、四体星の座標を載せて地球へ向け発射する。
「嘘は隠せない。真実は、必ず届く」
数十年後、四体星は移住準備の最終段階にあった。
だが、宇宙の闇から冷たい光が降り注ぐ。他文明の艦隊だ。座標が暴露された文明に待つのはただ一つ――滅亡。
惑星は灰色の荒野と化し、謀は最期に呟いた。
「偶然の贈り物だった…だが、賭けに負けた…」
地球では、帰還したボイジャーのデータを解析した科学者たちが、静かに息を呑んだ。
そこには三体星の滅亡、四体星の座標、そして暗黒森林の冷徹な法則が刻まれていた。
沈黙こそが生存。
その真理が、人類の心に深く刻まれた。
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