【艦これ】飛んで火にいる夏の虫 (125レス)
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1: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)15:21 ID:4xxdG3jx0(1/119) AAS
艦これSS、三作目の投稿です。
暑いので書いてみました。
特に誰にフォーカスをあてたわけではありません。
だいぶ久しぶりなので、ちょっと変な部分があるかもしれませんが、ご容赦ください。
SSWiki : 外部リンク:ss.vip2ch.com
2: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)15:23 ID:4xxdG3jx0(2/119) AAS
ー午後2時 鎮守府執務室ー
荒潮「うぅ…ん……あはぁ……はぁぁ〜ん…」
提督「………」カリカリカリ…
荒潮「…んぅ……はぅぅ…」
提督「……」カリ…カリ…
省6
3: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)15:24 ID:4xxdG3jx0(3/119) AAS
提督「誤解されるような事を言うな、ただ冷房の風にあたってるだけだろうが!」
荒潮「それだけじゃないわよ。ふわふわのソファで横になって、サイダーを飲んで、提督がお仕事してるのを眺めてるの。最高に贅沢ねぇ」
提督「いくら今日が休みだからって、だらけすぎじゃないか?」
荒潮「いいのよぉ、どうせ明日になれば、イヤでも体が動くから。働くのって怖いわね〜、頭が拒否しても体が言うことを聞いてくれないのよぉ」
提督「……まあそれは同意するがな」
省6
4: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)15:24 ID:4xxdG3jx0(4/119) AAS
ー同時刻 鎮守府 脱衣室ー
陸奥「〜〜♪」
陸奥「よし、オッケー♪」
陸奥「ふふん…少し遠出した甲斐があったわね。このオイル、お肌の保湿にはもってこいだわ」
ガラララララ
省8
5: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)15:25 ID:4xxdG3jx0(5/119) AAS
暁「と、ところで陸奥さん。お風呂上がりのスキンケアっていうやつかしら、それって?」
陸奥「そう!これスゴいのよ?美容専門店に行ってね、椿とかオリーブとか調合してもらって、私の肌状態に合わせた必殺兵器なのよ。とっても効果があるの」
暁「えぇぇ〜すっごーい!?」
陸奥「ふふ、ちょっと費用がかさんだけど、女の美しさはそれ以上のモノよ。暁ちゃんも、もう少ししたら分かるわ」
暁「さすが陸奥さん、忙しい日々でもばっちりね!大人の女、レディー!」
省3
6: 全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga] 2017/08/06(日)15:25 ID:nxoMlVsA0(1/2) AAS
荒潮スレとは珍しい続けろ在日朝鮮人は蟲じゃぞ課金ランキング至上DMM会社はダメだ問題は何年続いて月に5000円でも課金されるゲームを永久的に支持スルンダ
7: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)15:26 ID:4xxdG3jx0(6/119) AAS
陸奥「あら暁ちゃん?髪の毛の乾かしかたが良くないわね。そんなにバサバサやっちゃダメよ」
暁「ふぇ?」
陸奥「こっちへいらっしゃい。ドライヤーを使った方がいいわ」
暁「え!いいの!?」
陸奥「当然よ。暁ちゃんに秘伝の送風術を教えてあげるわ」
省7
8: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:26 ID:4xxdG3jx0(7/119) AAS
ー同時刻 工廠 準備室ー
スィィィ〜〜
夕張「あぁはあああぁぁ…ふああぁぁぁ…」
夕張「すーずしー…やっぱエアコン最高だわあ」
明石「いままではエアコン壊れてるも同然だったもんねえ。ちょっとだけ予算に余裕ができてホントよかったぁ!あぁもう仕事やる気でなーいー…」
省8
9: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:27 ID:4xxdG3jx0(8/119) AAS
由良「よくなあああああぁぁいっ!!」
明夕「「うわぁっ!?」」
由良「こんなのダメ、ダメよ二人とも!堕落してるわ、ふしだらよ!おへそまで出しちゃってもう…ばかっ!」
夕張「は…由良?驚いたぁぁ〜…」
明石「勢い余って首が…いたい…」
省5
10: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:28 ID:4xxdG3jx0(9/119) AAS
明石「だってぇ〜、せっかくエアコン買ったのに、使わないともったいないじゃない?」
夕張「もったいない精神は大切だもん。私たちは悪くないわよ」
由良「発揮するところが間違ってるわ」
由良「まず、エアコン!こんな広い部屋なのに全部涼しくしてどうするの!?しかも二人しかいないじゃない。扇風機でなんとかなるわ」
夕張「んなぁっ!?生命線断たれるのはちょっと…」
省7
11: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:29 ID:4xxdG3jx0(10/119) AAS
由良「とにかく!もっと節電を心掛けないと…お金も無限にあるわけじゃないんだから」
夕張「うぅ〜ん…」
明石「………」
明石「……ふぅ。仕方ないわね。そこまで言われちゃったら、無下にはできないわ」
夕張「そうだねぇ…妥協は必要かも」
省4
12: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:30 ID:4xxdG3jx0(11/119) AAS
夕張「ふっふーん…ちなみに由良?これが最新のリモコンよ〜」ヒラヒラ
由良「それね。力づくでも奪うわ、えぇーい!」
明石「夕張ぱーす!こっちこっちー!」
夕張「そーおれーい!」ポーイ
由良「あぁっ、ちょ!?投げたら危ないわ!」
省11
13: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:31 ID:4xxdG3jx0(12/119) AAS
ー食堂ー
赤城「あついです…食堂は冷房がついていないのですね…」
加賀「この時間は人がほとんどいないからね」
赤城「正直言うと、つらいです…今すぐに文明の叡智を享受しに行きたいです…」
赤城「でも、それも言外のアクセントとなりえます。そう!この屋台で買った焼きそばの前にかかれば!」ジャーン
省7
14: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:32 ID:4xxdG3jx0(13/119) AAS
ー同時刻 近郊スーパーマーケットー
萩風「ナストマトきゅうり枝豆茗荷生姜にんにくカラシ、豚肉豆腐お蕎麦そうめん卵山芋あさりシジミはまぐりさーん。後はカレーの具材にニンジン玉ねぎじゃがいもクミンチリパウダーフェネグリーグコリアンダーターメリック。あとはお漬け物を…」
嵐「はぎぃ〜〜…呪文の詠唱みたいだぜ。こえーよ」
萩風「あら、夏場は体調を崩しやすいんだから、これくらいたくさん食べなきゃダメよ?」
嵐「言葉のこと言ってんだけど。まあいいや」
省4
15: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:33 ID:4xxdG3jx0(14/119) AAS
舞風「はーあぁ〜い二人とも♪こっちはたくさん収穫あったよー」
野分「大人数でも満足できるよう量を重視したわ。4号、2号、3号!最近は随分とカラフルなのね」
嵐「サンキュー、まい、のわっち。おぉ〜〜!?すっげぇ、これ音もでるのか!こっちは延びるし、これは打ち上げられるのか?こんなちっちゃいのにスゴいんだな!」
嵐「ほら見ろよ、はぎぃ!同じ火薬でもこっちは楽しそうだろ?健康のことばっかり気にしてないで、こっちも見てくれよ!」
萩風「……嵐は、そっちのほうが好きなの?」
省4
16: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:34 ID:4xxdG3jx0(15/119) AAS
萩風「いいの!これは私のワガママだから。嵐が見向きもしなくたって、私はこれからも皆の健康に気を配るわ。だから…私のこと、忘れないでね」
嵐「な、なに言ってんだよ!俺がはぎぃの事を忘れるわけねーだろ!?そんな寂しいこと言うなよ!」
萩風「だって、私と一緒にいる嵐、あんまり楽しそうじゃなかった…舞風達と一緒のほうが良かった?」
嵐「バカ、そんなこと誰も言ってないだろ!でも…つまんなそうにしてたのは悪かった。それは俺が悪かったよ。ちょっと目移ろいしちまって…」
萩風「いいの。私怒ってないから。…でも、少し傷ついたな」
省1
17: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:34 ID:4xxdG3jx0(16/119) AAS
萩風「大丈夫よ。どうせ口だけだもの。今までもそうだった」
嵐「いや、今度は本気だ!じゃあ、はぎぃの言うことを今すぐに実行に移して見せるよ。なんでもいい、言ってくれ、はぎぃ!」
萩風「…今度は本気?嘘じゃない?」
嵐「本気だ。さあ、言ってくれ」
萩風「じゃあ…」ススッ
省5
18: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)15:35 ID:4xxdG3jx0(17/119) AAS
萩風「なんでもしてくれるのよね?ね、食べてくれるんでしょ?」
嵐「くっ…それは普通のトマトだよな?」
萩風「うん♥太陽たーっくさん浴びた、私の血液みたいに真っ赤な真っ赤なトマト。嵐にも食べてもらいたいの」
嵐「ちっ……分かったよ。約束だ。はぎぃのトマト、食べるよ」
萩風「やったぁ♥」
19: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:36 ID:4xxdG3jx0(18/119) AAS
舞風「なんか盛り上がってるねー、あははは!」クルクル
野分「結局これ、どうするの?たくさん持ってきたけど、全部買うのかしら」
舞風「気にしない気にしない〜、私が踊ってる間にじゃんじゃん入れちゃえ!そーれあんどぅ、とろわぁ!」バサバサドサドサ−
野分「お金足りるかしら……」
小計【35120円也】
20: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:37 ID:4xxdG3jx0(19/119) AAS
ー同時刻 喫茶店ー
熊野「……」
鈴谷「……」ズズズー
熊野「……」
鈴谷「……ジンジャーエールうまっ!もう一杯たのも」
省8
21: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:37 ID:4xxdG3jx0(20/119) AAS
熊野「単刀直入に尋ねますわ」
鈴谷「うん」
熊野「鈴谷、あなた、変態ですの?」
鈴谷「!?!?!?」フブブゥホッ!
鈴谷「ゲエッゥッッほげほ、げほ!な、な、な、なんんんっ!?」
省6
22: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:38 ID:4xxdG3jx0(21/119) AAS
熊野「誰かに見せる予定でも?」
鈴谷「なーいよーだ。見せない見せない。勝手に下着漁るような子には教えてやんないもんね!」
熊野「ムッ……」
熊野「ふーん?どーせ殿方に見せる勇気もないのに、何を気遣っているのやら。不思議ですわね〜」
鈴谷「かっちーん。言ってくれるじゃん?」
省3
23: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:39 ID:4xxdG3jx0(22/119) AAS
鈴谷「経緯も知ってる。提督にお尻丸出しを見られたときだ。大破して帰って来て新しい服に着替える前だった」
熊野「ドキュメンタリー風に解説しなくてもいいですわ!」
鈴谷「変態」
熊野「違いますわ!」
鈴谷「目覚めたんでしょ?お尻見られてさあ、興奮したんでしょ?だから拘り始めたんでしょ?もっと見られていたいんでしょ?」
省4
24: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:39 ID:4xxdG3jx0(23/119) AAS
熊野「まったく…鈴谷があんなにイヤらしい本を所持していたとは驚きでしたわ。提督似の殿方に犯されてるページで折り目がついてましたが、そういうことですの?」
鈴谷「がっつり見てんじゃん…やだこの子、ムッツリ過ぎでしょ」
熊野「さりげにセックスアピールしてる鈴谷に言われたくありませんわ!」
鈴谷「大胆にお尻見せつけるより健全でしょ!?」
熊野「……はぁ……はぁ…ッ…」
省6
25: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:40 ID:4xxdG3jx0(24/119) AAS
ー??? ???ー
大淀「……コホン…」
大淀「さて…と言って始まる会議はろくなものではありませんが…とりあえず、秘密の定例会議の開会を宣言いたします」
青葉「でも、相変わらず二人だけなんですね…」
大淀「そうです。都合よく動いてくれそうな駒と、それを料理するマスタ。それさえあれば十分です」
省6
26: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:41 ID:4xxdG3jx0(25/119) AAS
大淀「なるほど…よく分かりました。青葉さんはどう思われますか?」
青葉「そーですねー。青葉的には、熊野さんももっとエッチな下着持ってると思うんですけど、頑なに証拠を抑えることが出来なくて…本人に直接訊いてみようかなーなんて!あははは!」
大淀「そっちじゃないです。なんのために貴女を遣わしたと思ってるんですか?」
青葉「え〜?少しくらい電気使ってもいいじゃないですか〜。青葉もカメラの充電に必要ですし。パソコンだって使いますし」
大淀「別に私は使うな、と言ってるんじゃないですよ。限度、節度、限界というものが世の中にはあります。それを考えてほしいと言ってるんです」
省7
27: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:42 ID:4xxdG3jx0(26/119) AAS
青葉「あ、分かりました!青葉分かっちゃいました!お金ですね?電気代がどんどん膨れ上がってくのが気になると!」
青葉「それなら心配いりません!提督の写真を適当に刷って売り付けましょう!最近はクールビズ始めたらしく、薄着な写真が撮れそうですよ」
大淀「あー…残念ながら、そうではないんですよねぇ。あ、でも予算は増えるに越したことはないので、今の案は実行に移してくださいね」
青葉「お金の問題じゃないんですか?」
大淀「えぇ…この辺りを管轄してる電力会社で働いてる知り合いから連絡が来まして…」
省7
28: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:44 ID:4xxdG3jx0(27/119) AAS
ー午後3時 執務室ー
荒潮「あらぁ〜?」
荒潮「……」ピッピッ
荒潮「?」
荒潮「???」
省7
29: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:45 ID:4xxdG3jx0(28/119) AAS
霞「クソ暑い廊下を急いで走ってきたに決まってるでしょ!?緊急事態よ、エアコン壊れたわ!点検はすんでるはずでしょ?まさか予算が勿体ないからって私たちの部屋のエアコンを放っておいたんじゃないでしょうね?」
提督「やれやれ、ヒドイ言い掛かりだな。そしてなんとも奇遇だ。ちょうど執務室のエアコンも送風を停めたばかりだ」
霞「はぁ?どういうことよ、それ」
荒潮「ブレーカーでも落ちたんじゃないの〜?」
提督「ブレーカーなら工廠の近くにあるが…まさか明石のやつ、変な実験で電気を独り占めしてないだろうな?」
省3
30: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:46 ID:4xxdG3jx0(29/119) AAS
リリリリリリリリン リリリリリリリリン
提督「ん?電話か…もしもし?」ガチャ
明石『提督!?明石です!どうして急に電気を止めたんですか?聞いてないですよ!』
夕張『私たちに蒸して[ピーーー]っていうことですかッ!?圧力鍋でも提督ほど圧力加えてこないですよ!朧ちゃんのカニでも連れてきてください!』
提督「開口一番にうるさい連中だなぁ…というか、お前たちの仕業じゃないのか?」
省4
31: ◆E7idzvHwo6 [sage saga] 2017/08/06(日)15:47 ID:4xxdG3jx0(30/119) AAS
霞『こ・の・ハゲーーーーーーっ!!なにやってんのよアンタたちはーー!?』
明石『ひゃぁぁぁあッ!?』
夕張『わーードア蹴破らないで!あ、パソコンあるから気を付けて!』
霞『うるっさい!人のささやかな癒しさえも奪い取る卑しいやつら…軍法会議にかけるまでもないわ、今すぐに死刑ね!』
明石『えぇぇ?死刑は困るな…でも霞さんからの死刑宣告、そんな悪くない響きが…うぇへへへ』
省2
32: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:48 ID:4xxdG3jx0(31/119) AAS
明石『ふふん。まあ私たちは、なにに於いても優秀な整備員だしぃ?当然ですね!』
夕張『そうそう!どんな問題もたちどころに解決してみせる、[たぬき]のような頼もしさ!…を目指してるわ』
夕張『まあ過ぎたことは謝るけどさ…ていうか霞ちゃんが何を怒ってるのかよく分かんないけどさあ…だからね?』
明石『うん…だから…霞さん?いいから、ね?その手に持ってるもの、こっちに渡してちょうだい』
霞『ハッ!アンタたちが精神的にバイタルパート敷いてるのは知ってんのよ。だったらそれ以外でダメージ与えるしかないじゃない?』
33: ◆E7idzvHwo6 [sage saga] 2017/08/06(日)15:50 ID:4xxdG3jx0(32/119) AAS
霞『パソコンって、静電気ひとつでダメになるらしいじゃない?夜な夜な何を怪しげな画面開いてるのか知らないけどさぁ…』パチパチ
霞『アンタらのおかしな企みは今日で終わりよ!スタンガン食らえーーっ!!』バチバチバチ!
明石『させるかああああああああぁぁっっ!!!』
夕張『死なばもろともぉぉぉぉおぉぉっ!!』
クァwセdrftgyフジコlp ピーーー ガーーー!!
省6
34: ◆E7idzvHwo6 [sage saga] 2017/08/06(日)15:53 ID:4xxdG3jx0(33/119) AAS
なんかいろいろ文字が変わるんですね。
この辺りはどうすれば無効にできるのかよくわからないので、方法があるのか分かりませんがとりあえず今回はこのままで進めます。
35: ◆E7idzvHwo6 [sage saga] 2017/08/06(日)15:54 ID:4xxdG3jx0(34/119) AAS
荒潮「それにしても、停電してても電話って繋がるのねぇ〜」
提督「あぁ。重要な設備は予備電源に繋がっているはずだ。まあそうでなくとも、停電していても電話だけは使えるというものが世の中にはある。便利なものだな」
荒潮「へぇ〜?文明様々ね〜。便利すぎてダメになっちゃいそ〜」
提督「既に手遅れな気もするがな」
コンコン
省6
36: ◆E7idzvHwo6 [sage saga] 2017/08/06(日)15:55 ID:4xxdG3jx0(35/119) AAS
提督「いや、構わん。こっちの話だ」
由良「そうですか…あの、それで一体どういう状況に?」
提督「詳しい事は俺も分からんが、どうやら電気が断たれているようだな」
荒潮「ちょっと暑くなってきたわねぇ…はふぅ…」
ガチャ!
省5
37: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)15:56 ID:4xxdG3jx0(36/119) AAS
ー食堂ー
赤城「あああああぁぁぁぁ、うわあぁぁぁぁァァァ、アアアアっ!!」
赤城「どうして電子レンジが動かないんですかぁぁあああっ!!?」ガシガシ!
加賀「赤城さん落ち着いて!レンジを叩いても事態は変わらないわ!」
鳳翔「物に罪はありません。一回冷静になってください!」
省1
38: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:57 ID:4xxdG3jx0(37/119) AAS
赤城「初めて会った時はね…地味だなって思ったんですよ。だって焼きそばなんて、自分でも作れるじゃないですか。それよりもぽっぽ焼きとかりんご飴とか、お祭りに来たんだなって思えるものはたくさんあるじゃないですか…」
加賀「何を語り始めるの…」
赤城「でも!少しだけ、少しだけって誘惑に負けて、手を出したんですよ。みんな食べてるんですもん!私は悪くないんです」
赤城「そうしたら、妙にクセになる味にひかれて、気がつけばお祭りの代名詞のような錯覚にまで陥ってしまって…いけないと思いつつも、ソースの香りに誘われて…」
赤城「それが…どうですか…こんなに冷たくなっちゃって…あぁ、昨晩までの情熱が嘘みたいです…所詮はお祭り、神様を喜ばせるための娯楽に過ぎないのですね…」
省6
39: 全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga] 2017/08/06(日)15:58 ID:nxoMlVsA0(2/2) AAS
犯人はビリビリだ直ちに第三位を拘束城
40: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:58 ID:4xxdG3jx0(38/119) AAS
鳳翔「はぁ…困りました、腐る前に冷蔵庫の中身を早く処理しないといけませんね」
蒼龍「あついよ〜…鳳翔さ〜ん、なんか冷たいのなーいー?」
鳳翔「すみません、緊急事態ですので氷の類いは使用を控えさせていただきます」
蒼龍「そ〜ん〜な〜!?」
飛龍「ちょっと蒼龍?暑いのはみんな同じなんだから我が儘言わないの!」
省6
41: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)15:59 ID:4xxdG3jx0(39/119) AAS
飛龍「いえいえ、何でもないですよ。暑いなーって鳳翔さんとお話ししてたんだよー?」
蒼龍「そ、そうそう!あついもん…暑いし…て、提督?あの…あんまり私に近づかないでね?」
提督「うっ……すまない、汗臭かったか?善処する」
蒼龍「いえいえ!?そうじゃないの、そうじゃないんですよ!じゃなくて、私の方が汗臭いから〜、…ってなに言ってんのよ私は!?ホントバカだー…」
提督「なんだ、そういうことか…別に臭いとも思わんぞ。そもそも鎮守府中が基本的に潮の匂いが漂ってるし、匂いなんて分かるわけもなかろう」
省6
42: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)16:01 ID:4xxdG3jx0(40/119) AAS
蒼龍「そっかぁ…あははは、ならいいや。ありがとう提督!」
飛龍「……」
飛龍「うーん…クサい!蒼龍ちょー汗臭い!提督もセリフがクサい!」
蒼龍「はぁ!?」
飛龍「やっぱここは制汗剤だよねー。シーブリーズがいい?エイトフォーでもいいよ。あ、ファブリーズが効果的かも!これとかどーよ!?」ブシューー
省2
43: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:02 ID:4xxdG3jx0(41/119) AAS
鳳翔「提督、お疲れ様です」
提督「鳳翔か。ご苦労様。……なにやら疲れているな?」
鳳翔「えぇ。冷凍庫の氷を全部クーラーボックスに移したので、腕が辛くて…食材も早く処理しないと。提督、すみませんが手伝ってもらえませんか?」
提督「構わんぞ。何をすればいい?」
鳳翔「ジップロックが棚の中にあるので、塩をコップ一杯ほど敷いておいてもらえますか?五十個くらいあれば足りると思うのですが」
省4
44: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:03 ID:4xxdG3jx0(42/119) AAS
鳳翔「ではまず、豚肉を」
提督「うむ…うわ、ぬめぬめするな」
鳳翔「はい、ナマ物ですからね。全体が塩で覆われるようにしてください」
提督「えーと、これをこうしてまぶして…こうか?」
鳳翔「そうです。お上手ですね。で、香草を何枚か加えて蓋をします。あとは時々水分の様子を見ておいて、完成です♪」
省2
45: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:04 ID:4xxdG3jx0(43/119) AAS
鳳翔「では次を。豚肉です」
提督「おう。……できたぞ。次は?」
鳳翔「豚肉です」
提督「豚肉が多くないか?」
鳳翔「夏ですからねぇ、バテを防止するのに効果的なんですよ。栄養もありますし、皆さん食べられますからね」
省6
46: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:05 ID:4xxdG3jx0(44/119) AAS
鳳翔「あ、冷蔵庫から追加分のお肉をとってこないと…ひゃっ!?」コケッ
提督「うぉっ!?危ない!」ドサ!
鳳翔「あぅ……す、すみません提督、足を滑らしてしまって……ッ!!?」
鳳翔(か、顔が…御尊顔が近いですぅ!)
提督「大丈夫か鳳翔?すまない、手がヌメヌメで使えなくてな、自力で立てるか?」
省1
47: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:06 ID:4xxdG3jx0(45/119) AAS
鳳翔「あの…提督?今なら…大体の事は暑さで説明できるんですよね?」
提督「あ、あぁ…?…いや待て、それは少々の範疇を越えていると思うが…」
鳳翔「いいんです。少し唇が触れるだけです。不慮の事故です。Iowaさんがいつも提督の頬にしているのと…大差ないですよ?」
提督「そ、そうなのか?いやでも、うーん…」
鳳翔「ふふ…ね、少しだけ…もう少しだけ、熱さに溺れてみませんか?」
省2
48: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:08 ID:4xxdG3jx0(46/119) AAS
瑞鶴「うわぁぁあああん!どうなってんのよこれぇぇ!?鳳翔さん助けて!何でもいいから冷たいの頂戴!熱さなんてうんざりよ!」
翔鶴「もう瑞鶴ったら、そんなシャツ一枚で歩き回って…鳳翔さん?こちらにおられますか?もしいらっしゃったら、この子に…氷を…一粒でも……め、ぐ…んで?」
瑞鶴「えっ」
鳳翔「ッッ!!??」
提督「なっ……」
省5
49: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:09 ID:4xxdG3jx0(47/119) AAS
瑞鶴「て…提督さんが鳳翔さんとローションプレイしてるうぅぅぅっ!?」
提督「待て瑞鶴!これは不慮の事故だ!?」
翔鶴「瑞鶴!?貴女、ローションプレイなんて言葉をどこで覚えたの!」
瑞鶴「えぇーい不埒もの、私が成敗してやるわ!覚悟してよね、提督さん!」
提督「くそう!一旦逃げるしかないのか。すまない鳳翔、埋め合わせは必ずする!」ダッ
省1
50: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:10 ID:4xxdG3jx0(48/119) AAS
鳳翔「……」
鳳翔「…はぁ…しそこないました」
翔鶴「鳳翔さん、大丈夫ですか?立てますか?」
鳳翔「えぇ、大丈夫です。……すみませんが翔鶴さん、手伝ってもらえますか?あまり時間をかけるわけにもいかなくて」
翔鶴「え、えぇ。もちろん構いませんよ。私でよければ、喜んで」
省3
51: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:11 ID:4xxdG3jx0(49/119) AAS
ー鎮守府 廊下ー
ガングート「畜生…なんて暑さだ…茹だるような熱気とはこの事か。ウォッカを全身に被ったようだ…」
ガン「日本に来たはいいが…湿度は高いし、照り返してくるし、ロクな目に合ってないな…本気で死ぬ前にどうにかしなければならん」
ガン「そもそも!?なんなんだ急に!人が涼んでいる所に、急にエアコンを止めるとは!新人いびりか?このガングートに向かっていい根性をしている。両手両足を縛って海に叩き落とすだけで勘弁してやろう」
ガン「まったく…何もやる気にならん…ん?」
省4
52: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:11 ID:4xxdG3jx0(50/119) AAS
響「やあ、同志ガングート。ご機嫌はどうだい?」
ガン「あぁ、最高の気分だよ。ありがとう同志デカブリスト」
ガン「ふむ…その格好は、我が祖国ではお目にかかる機会は少ないな」
響「日本だからこそ出来るんだよ。とっても気分がいい。開放的だからね」
ガン「ふん。祖国では、開放するのは魂だけだと相場が決まっている。ついでに領土もな。全ては党の労働者へと平等に還元されるのだ。分かるか黒いちびっこ?」
省3
53: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:12 ID:4xxdG3jx0(51/119) AAS
響「ところでガングート。なにかイライラしているようだけど、どうしたんだい?」
暁「えぇっ!?そうだったの?は…早く言いなさいよ響ぃ…」
ガン「どうもこうも。冷房機が止まった。冗談にしては悪質だな。この私に、汗だくまみれで過ごせとは。ここの提督は肝が座っている。おまけにアナウンスの一つも無いときた。ハハッ!」
暁「なんか怒ってるよぉ…」
響「なるほど。暑いのが解決できず、十月革命のように猛り狂っていると。それなら簡単さ、ガングート。君も私と同じように、すっぽんぽんになればいい」
省4
54: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:13 ID:4xxdG3jx0(52/119) AAS
響「……」
暁「ほら響…うちわでも持ってきてあげましょうよ。ガングートさんをこれ以上怒らせたらダメよ」
響「……そうか…」シュン
ガン「!」
響「君なら私と同じ考えを持ってくれると期待していたのにな…仕方ない…不本意だけど、私も服を着ることにするよ…」
省3
55: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:14 ID:4xxdG3jx0(53/119) AAS
響「……」
ガン「……」チラ
響「……はぁ…」
ガン「〜〜〜っ!」
ガン「ええい、分かった分かった!お前の意見を、我が物としよう。どうせ女だらけで、男も一人しかいない。問題なかろう」
省4
56: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:15 ID:4xxdG3jx0(54/119) AAS
ー鎮守府 潜水艦娘用プールー
加賀「なるほど…電力会社が電気の供給を中断しているのね」
提督「先ほど確認もとった。事前に連絡がなかったことについても抗議済みだ。まったく、どれだけ関係先調達に時間がかかると…」
龍驤「は〜ん。まぁまぁ細かいんは気にしてもしゃーなし、これからの事をかんがいーや!」
提督「これからと言ってもなぁ…電気が無ければ何も出来ないのがこの短時間でよく分かったよ。文明様々だな」
省5
57: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:16 ID:4xxdG3jx0(55/119) AAS
龍驤「それにしても皆、蜂の巣を叩いたようにわらわら部屋から出てきおったな!ははは、それはウチも同じやったわ!」
加賀「で、考えることは同じね。水を浴びればいいという」
提督「それで潜水艦の子たちのテリトリーにお邪魔したわけだが…ブギャブル!?」バシャアアン!
ゴーヤ「あ、ごめんなさいでち提督!」
呂500「お水、とっても気持ちいいですって!海のお水とは全然違いますって!」
省1
58: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:17 ID:4xxdG3jx0(56/119) AAS
提督「で、なんで俺は目隠しをさせられているんだ?」
瑞鶴「鳳翔さんとの淫行疑惑はまだ消えてないんだから、その罰よ!」
提督「疑惑の段階で刑を科せられるとは、ヒドい裁判官だな」
瑞鶴「だまらっしゃい!ここでは私刑がまかり通るの。疑惑あるところに証拠あり。みんなの水着姿は見せてあげないんだから!」
加賀「…なぜわざわざ、淫行なんて言葉を使ったのかしら。分かりにくいわね」
省3
59: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:17 ID:4xxdG3jx0(57/119) AAS
加賀「まあいいわ。私もせっかく水着に着替えたのだし、提督、私も少し泳いでくるわ」
龍驤「お、ウチも出るで〜。ここのプールは案外広いんやなぁ。加賀、どっちが先に向こうまで着けるか競争や!」
加賀「望むところよ」
瑞鶴「……提督さん?私もちょっと行ってくるけど…すぐ戻ってくるから。目隠し取っちゃダメだからね?」
提督「はいはい、了解したよ。そんな警戒しなくてもいいだろうに」
省2
60: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)16:19 ID:4xxdG3jx0(58/119) AAS
瑞鶴「ねぇ提督さん。ちょっと!」
提督「なんだ…おわ!?なんだ瑞鶴、急に目隠しを捲って…!?」
瑞鶴「いいから、よく見てよ!」グイ
提督「…お、水着だな…そりゃそうだが」
瑞鶴「私の水着姿、可愛い?どう?」
省8
61: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:19 ID:4xxdG3jx0(59/119) AAS
提督「うがッ!」パシン
瑞鶴「その目隠し、私がいいって言うまで絶対にとっちゃダメだからね!?じゃ、じゃあ私も泳いでくるから!」
提督「……はは、可愛いやつだな、ホントに…」
赤城「そうですねぇ…青春ですねぇ〜」
提督「あおわぁっ!?あ…赤城!お前もう少し人間の声を出せ!」
省1
62: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:20 ID:4xxdG3jx0(60/119) AAS
提督「焼きそばを食べられなかったくらいでどんだけへこんでいるんだ…」
赤城「くらい、と提督は仰いますが、私にとっては一大事です。日々の食事は私にとってはなによりも活力となるのに」
提督「件の焼きそばはどうした?」
赤城「あ、レンジの中にしばらくおいといたら、傷みました。もう食べられません」
提督「そうか…他にお前の食指を満足させるものは?」
省5
63: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:21 ID:4xxdG3jx0(61/119) AAS
提督「電気が戻るのは明日の朝だ。そうしたら鳳翔になにか作ってもらえるよう、こっちから頼んでみるよ」
赤城「はい…ありがとうございます」
赤城「私はいったん戻りますね。あまり泳ぐ気分ではないので。それでは…」トボトボ…
提督「……うーむ、重症だな」
64: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:22 ID:4xxdG3jx0(62/119) AAS
ー同時刻 潜水艦娘用プールー
ガン「……」
響「………」
ガン「おい、ちび。失礼を承知で提言するが」
ガン「私は貴様に騙されたのではと、そんな疑問がふつふつと沸いてきているんだ」
省7
65: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:23 ID:4xxdG3jx0(63/119) AAS
Warspite「NO、二人とも!そんな風にガングートを笑ってはいけないわ!人道的配慮が欠けているわ!」
アイ「W、Wow…スパ子、そんなTerrerFaceはノーサンキュー。落ち着いて落ち着いて!」
ビス「どうしたって言うのよ。普段の大人しめなアナタらしくないわね」
スパ子「これにはれっきとしたワケがあるのよ。そのワケを聞いたら、二人とも口が裂けても彼女を笑うことなんて出来ないハズだわ」
ガン「ふん。その通りだ。別に私は好きにこんな格好をしたんじゃない。話の分かるやつがいて助かる」
省2
66: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:24 ID:4xxdG3jx0(64/119) AAS
スパ子「Iowa、Bismarck。貴女たち二人には、栄光ある祖国がいつでも帰りを待っているわ。私も同じ。愛すべき国が今も繁栄を続けている」
スパ子「けれど、ガングートは…彼女が忠誠を誓ったソ連はもう存在しないのよ…」
アイ「あ……」
ビス「む……」
ガン「おいこらちょっと待て!?貴様らも何を納得しかけている!」
省3
67: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:25 ID:4xxdG3jx0(65/119) AAS
スパ子「そんな逞しく生きてきたガングートに、どうして私たちが嘲りを向けられるというの?謝りなさい、二人とも」
アイ「…I’m sorry Gangut…私が間違っていたわ。貴女が苦労してきたこと、何も想像なんてしなかった。許してちょうだい…」ホロリ…
ビス「ごめんなさい。貴女を傷付けてしまったわ。なんの詫びにもならないかもしれないけど…今度一緒にお店に行きましょう。貴女にぴったりの水着を買わせていただくわ」
アイ「Nice idea!それはいいわね。とびっきりのモノを買いましょう!」
ガン「き、貴様らは感情だけで生きているのか…?」
68: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:26 ID:4xxdG3jx0(66/119) AAS
アイ「oh…でもそうなると、今はどうする?ガングートが一人だけすっぽんぽんじゃあ可哀想だわ」
ガン「一人だけ?そういえば響は何処に行った…あ!?アイツ、ちゃっかり暁から水着を着せられてやがる!」
ビス「ふふん。簡単よ。私たちもすっぽんぽんになればいいわ。この国の諺になぞらえれば、赤信号皆で渡れば怖くない、ってヤツね」
アイ「SO COOL!平等と博愛に満ちた、素晴らしい言葉ね。よーし!」ババババッ
ビス「私も脱いだわ。よし、三人で肩を組んで突撃ね」ガシ
省8
69: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)16:28 ID:4xxdG3jx0(67/119) AAS
ー夕方 鎮守府 男性更衣室ー
ジジジジジ…ミーーーンミンミンミンミンミンミーーーーー……
鈴谷「アッッッヅイィィィ……あり得ないし、なんで急に電気止まってるワケぇ?」
熊野「街全体がこうなっているとは…鎮守府も電気が落ちてますし…救いがないですわねぇ…」
鈴谷「ジンジャーの水分もう全部とんだわコレ…あーーっ、アッツイぃ!」
省3
70: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:29 ID:4xxdG3jx0(68/119) AAS
熊野「……っ!?鈴谷、あなたなんですの、その下着は!」
鈴谷「あーー?…!?いや、別にコレはさぁ…あははは…」
熊野「やっぱり黒の下着じゃないの!私の言った通りですわね。まったくハレンチですわ!」
鈴谷「ぐぬぬ…べ、別に下着くらいどんな色でもいいでしょ!?」
鈴谷「熊野だって、なんなのこのお尻は!?ぷりっぷりじゃん!オスを誘ってんじゃん!?」ギューー
省3
71: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:30 ID:4xxdG3jx0(69/119) AAS
ガラララ!
提督「結局プールも追い出された…なぜ急にみんな水着を脱ぎ始めたんだ?」
提督「んあ?」
鈴谷「」
熊野「」
省3
72: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:31 ID:4xxdG3jx0(70/119) AAS
提督「バカを言うな!ここは男用の更衣室だ!お前らが間違えているんだぞ!?」
鈴谷「うっそぉ!?」
熊野「鈴谷ぁ!いくら欲求不満だからってわざと間違えましたわね!?ここなら下着を堂々と見せつけられるから!…策士ですわね」
鈴谷「そんなつもりじゃないし!」
提督「っていうか鈴谷!?お前、なんだその派手な下着は!どこで買ったんだ!」
省4
73: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:32 ID:4xxdG3jx0(71/119) AAS
鈴谷「バカ、エッチスケッチワンタッチ!すけべぇ!!」ガラララピシャ!
鈴谷「〜〜〜」
鈴谷「バーーカ!」
熊野「ぁぉぁぁぁ…見られた…もろに見られてしまいましたわ…パンもろですらない、ケツもろですわ…」ズーン…
鈴谷(あ、でも見せといたほうが後々良かったかも…いやでも、まだ心の準備ができてないじゃん!まごころのこもってないパンツ見せても仕方ないっしょ)
省6
74: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:34 ID:4xxdG3jx0(72/119) AAS
ー夕刻 執務室ー
提督「ヒドい目にあった…理不尽だ理不尽。なぜ俺が追い出されなければならん」
提督「あぁクソ、さっきまでの夢心地な冷房が嘘みたいだ…いや、この暑さもある意味では真実か。文明の力と脆さ。神でもない人間が営む栄華の、数ある局面の一つか…」
提督「空しいな…」
コンコン ガチャ
省6
75: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:34 ID:4xxdG3jx0(73/119) AAS
提督「お前たち、外は暑かったろう。鳳翔に言って氷を使って飲み物を冷やせ。四人分くらいなら影響はないはずだ」
舞風「えーー?大丈夫だったよ。ずっと木陰で休んでたもんねー♪」
野分「途中でまいが休憩したいとダダをこねて…すみません、小川で涼んでおりました」
舞風「ああーっ!?私のせいにしようとしてるー!のわっちもだらけてたクセにー!」
野分「だらけてません。目を閉じていただけです」
省4
76: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:35 ID:4xxdG3jx0(74/119) AAS
舞風「ああ〜いいないいなー!提督、私にも〜!」
提督「分かってる分かってる。舞風もありがとうな」ナデナデ
舞風「へへ〜♪どーいたしましてー!」
野分「ええと…それで提督?今日はどうします?なんかいろいろ忙しない感じですし…花火はまた後日に開けますか?」
提督「いや、せっかくだから楽しもう。真っ暗闇な時間なんてそうそうないからな。良く映えるだろうさ」
省5
77: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:36 ID:4xxdG3jx0(75/119) AAS
ー夕方七時 鎮守府 縁側ー
リーン リリーン リーン ピョロロロ ピーピー
赤城「虫ってどれくらい美味しいのかしら」
シーー……ン……
赤城「はぁ…お腹が空きました…」
省4
78: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:37 ID:4xxdG3jx0(76/119) AAS
赤城「……星がキレイだなあ。真っ暗だからですね」
赤城「まあお腹は膨れませんけど。やだもう私ったら、食べ物のことばかり考えているみたいじゃないですか」
Graf Zeppelin「違うのか?」
赤城「あ、グラーフさん。お疲れ様です」
グラ「お疲れ…廊下に寝そべって、汚くはないのか?」
省4
79: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:38 ID:4xxdG3jx0(77/119) AAS
赤城「ふふ、グラーフさんが誰かに話し掛けるのは珍しいですね」
グラ「別に岩ではないのだから、私だって会話くらいする」
赤城「そうですね、失礼しました」
グラ「…なにやら落ち込んでいると聞いてな。慰めよう、という腹積もりはないが…どんな様子かと。この分なら心配はなさそうだな」
赤城「そりゃそうですよ。私は一航戦の誉れです。多少の動乱程度で心を揺さぶっていたら、とてもじゃないですが深海棲艦との戦いには…」
省5
80: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:39 ID:4xxdG3jx0(78/119) AAS
グラ「しかし、日本には腹の虫は二種類いるそうだな。腹減りの虫と、立腹の虫か。まだまだいるんじゃないのか?」
赤城「虫なんていくらでもいますよ。えぇ、そこら辺の草むらにも。グラーフさんが今仰ったのが喩えなら、物理的に腹の虫を作ることもできます。イナゴでもハチノコでも」
グラ「昆虫食は趣味ではないが…セミの声なら遠くで聞こえるな。けたたましいことこの上ない。こんなうるさいだけの羽虫が日本中にいるのか…」
赤城「みんみん鳴いているだけのうちは、まだまだ夏は始まったばかりと言えますね〜。ほどよく手を抜いて、暑さを乗り越えるのがコツです」
グラ「一航戦の誉れがそんな体たらくでいいのか」
省1
81: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)16:40 ID:4xxdG3jx0(79/119) AAS
赤城「というわけでグラーフさんも、レジスタンスを解体しましょう。まずは手始めに、廊下にごろっと寝そべってみましょうか♪」
グラ「いや、私は別に…」
赤城「あ、木目がイヤなら畳部屋に移りましょう。そ〜れゴロゴロ〜♪」ゴロロー
赤城「ここなら床も柔らかいです。ささ、グラーフさんも寝そべりましょう♪新たな境地が目覚めますよ」
グラ「……なるほど、では」ゴロー
省5
82: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)16:41 ID:4xxdG3jx0(80/119) AAS
赤城「畳、気持ちいいですよねー。非常時には食べることも出来るんですよ。我が日本が誇る最強の安眠装置です」
グラ「うむ。思った以上に心地よいな…」
赤城「気に入ったようで何よりです」
赤城「あぁ良かった。断られたらどうしようかと思いましたけど…そんなことはありませんでしたね。嬉しいです」
グラ「ん?何がだ。赤城と同じ行動をとっただけだろうに」
省6
83: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)16:42 ID:4xxdG3jx0(81/119) AAS
赤城「以前はこんな風に、床にねっころがるなんてこと、意地でもしないような人だったのに。今は私と一緒に横になっています」
赤城「それって、変わったとは言えませんか?」
グラ「…そうだな。確かにそうかもしれない」
赤城「それが嬉しいんです。私は」
赤城「性格が柔らかくなったということですね。漬け物と同じです。長く塩に揉まれていると、なんでも柔らかくなります。しんなり、はんなりします」
省3
84: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)16:43 ID:4xxdG3jx0(82/119) AAS
グラ「……」
グラ「日本人は口下手だという認識があったが…そうでもないな。とりわけお前は情熱的だ…何故だろうな」
赤城「伝えたい想いがあるのなら。それは今すぐにでも伝えなければ。躊躇う気持ちは後悔を呼びますからね」
赤城「たった今グラーフさんに語った全てが、私の全力の気持ちですよ」
グラ「っ……そ、そうか…ありがとう…」
省4
85: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:44 ID:4xxdG3jx0(83/119) AAS
赤城「ふふふ…こうしてみれば分かります。お、グラーフさんのほっぺも柔らかいですね〜」プニプニ
グラ「や…やめないかっ…!」モゾモゾ
赤城「これはクセになりそうです。つんつんつーん♪」
グラ「くそう…いい加減に…」
グウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
省6
86: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)16:47 ID:4xxdG3jx0(84/119) AAS
すみません、一旦切り上げます。
今日中には全て投稿する予定です。
87: 2017/08/06(日)16:59 ID:523hRXfWo(1) AAS
乙
見てみるとメール欄のsagaが時々抜けてたりしてるようで
抜けてるときにたまたまフィルターがかかってるっぽいな
88: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)17:54 ID:4xxdG3jx0(85/119) AAS
戻りました。
saga だとフィルターがかからない、ということでしょうか。
よく見たら説明文がうっすらと書いてありますね。sagaだと特殊変換が無効になるようです。
ご指摘いただきありがとうございました。
89: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)17:55 ID:4xxdG3jx0(86/119) AAS
ー午後7時 鎮守府 中庭ー
加賀「ようやく夕食の目処が立ちました」モグモグ
翔鶴「せっかくなので、中庭で食べましょうという事に決まりました♪」
鳳翔「加えて、皆さんの分の浴衣も用意してありますよ」
雪風「わあああ、膝下がすっごい長いです!倒れそうです!下駄も痛いです!こんなの服じゃないです、しれぇ!」フラフラ
省5
90: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)17:56 ID:4xxdG3jx0(87/119) AAS
萩風「は〜い、みなさーん。野菜が焼けましたよー。お肉も順次足していくので、ちゃんとバランスよく食べていってくださいねー」
暁「やったー!もうお腹ぺこぺこよ…ピーマン、違うわ…カボチャ、これも違うわ…あれ、お肉はどこにいったの?」
響「むぐむぐむぐ……もぐもぐ……この豚肉、少ししょっぱいね」
暁「あーーっ!?なに全部食べてるのよ!わ、私のお肉うぅぅ!」
夕立「ゆっくりしてたら奪われるっぽい!最早戦争っぽい〜」モグモグ
省4
91: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)17:57 ID:4xxdG3jx0(88/119) AAS
大淀「…意外ですね。もっとみなさんへばっているかと思ったのですが…元気なものです」
提督「みんなたくましいからな。エアコンがないならないで、代替手段を見つけるまでさ」
大淀「……なるほど。普段の様子からは想像もつきませんが…提督の仰る通りのようです」
大淀「では、今後は電気代を削っても大丈夫ですね♪」
提督「それはまかりならん!」
省5
92: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)17:57 ID:4xxdG3jx0(89/119) AAS
鈴谷「チィーッス、提督〜♪元気してるー?」バシ
提督「いて。なんだ、鈴谷か」
鈴谷「なんだとは失礼しちゃうな〜?この鈴谷の浴衣姿を見てもそう言ってられんの?」
提督「どれどれ…ほう、柳をあしらったデザインか。似合ってるぞ。可愛いじゃないか」
鈴谷「でっしょぉ!?もっと褒めてよ、もっと見てよ〜♪」ドヤァ
省2
93: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)17:58 ID:4xxdG3jx0(90/119) AAS
熊野「で、下着はそのままですの?」
鈴谷「だって鈴谷たちの部屋暑すぎて入りたくないし…替えの下着取りに行ってないし」
熊野「汗かいたままの下着ですの?」
鈴谷「うん。…あ、いや違うし!別に汗かいてないから!」
熊野「はあぁぁぁ。淑女にあるまじき行為ですわ…」
省2
94: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)17:58 ID:4xxdG3jx0(91/119) AAS
鈴谷「うむむむ…男の人は多少の汗くさいのでも興奮するとか書いてあったけど、違ったのかなぁ?」
熊野「知りませんわ…ていうかたばからなくなりましたわね」
鈴谷「いーじゃん!鈴谷がそういう本読んでたって!熊野だってちょっとは興味あるでしょ多感な女子には一服の清涼剤だよむしろ人間として正常な欲望に忠実なんだから鈴谷が普通なんだからねこういうのを恥ずかしいと思ってたら子孫繁栄は夢のまた夢であって生物としての意義も果たさないんじゃ深海棲艦なんかと戦ってる意味もないしそれから!」
熊野「やっかましいですわ!早口で聞き取れませんわ!」
鈴谷「はあー…熊野はむっつりだから仕方ないね。未成熟な桃の実はまだ食べ頃ではない〜てきな?」
省1
95: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)17:59 ID:4xxdG3jx0(92/119) AAS
瑞鶴「え?鈴谷、今のセリフって…」
熊野「っ!?ず、瑞鶴さん!今のは違いますわ!ハレンチな妄想を語っていたのは鈴谷一人であって、わたくしは別に…」
瑞鶴「第12号の特集にあった小説だっけ?睦月影郎の。懐かしいなぁー」
熊野「へ?」
鈴谷「ん?」
省3
96: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:00 ID:4xxdG3jx0(93/119) AAS
鈴谷「」ガシ
瑞鶴「」グワシッ
鈴谷「同志だね」カタイアクシュ
瑞鶴「心の理解者ね」カタクミ
鈴谷「いやあのね、視姦されてるのも悪くないかなって話を……うんそう…」
省9
97: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:01 ID:4xxdG3jx0(94/119) AAS
ー午後8時 中庭ー
バシュ!バシュゥゥゥ!
島風「わーい花火花火!私これやる〜。いっちばんお先〜♪」バシュー
時津風「じゃあ私はこれ〜。このプラスチックの持ち手可愛いよねー。かわいいかわいい〜♪」
天津風「花じゃなくてそっちなの?あ、私は紙が持ち手のやつ貰うわね」
省9
98: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:03 ID:4xxdG3jx0(95/119) AAS
ー同時刻 中庭ー
由良「…すすき、か。すすきみたいに火薬が花開くから、すすき。良い名前よね」
パシューー
朝潮「はい。他にも、スパークや変色花火、最近では音が出たり匂い付きだったりおみくじが付属しているタイプもあり、少しずつ飽きさせない工夫を凝らしていっているようです」
パシューー パチパチ
省7
99: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:03 ID:4xxdG3jx0(96/119) AAS
由良「…朝潮ちゃん?どうしたの?」
朝潮「いえ…前に誰かが言っていたことを思い出して」
荒潮「あらあら、どんなの〜?」
朝潮「…世界中の火薬を花火にしてしまえば、争いなんて起こることはないんだって、人がむやみに亡くなることもないと。そんな内容です」
由良「あぁ、私も聞いたことがあるわ。どこだったかは忘れたけど…でも、似たような言葉を聞いたのは間違いないわね」
省4
100: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:04 ID:4xxdG3jx0(97/119) AAS
朝潮「……なんだか、私たちの存在意義を否定されている気がしてしまって」
朝潮「別に誰かから褒められるために、艦娘になったのではありません。何よりも守りたいものがあるからこそ、艦娘になったのですから」
朝潮「けれど…実情を知らない人々から見れば、やはり私たちは、平和をかき乱すだけの存在なのかと、ふと思ってしまって」
荒潮「……ふふ、やっぱり朝潮ちゃんて真面目よねぇ。そこが好きなんだけどね〜」
パチパチ……パチ…パチ…
省4
101: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:05 ID:4xxdG3jx0(98/119) AAS
朝潮「……割り切る、ということですか?」
由良「違うわ。理解するの。他人をね。理解されないとして、それをきちんと理解するの。面倒くさいけど、私はそうしているわ」
由良「…まあでも、今日夕張たちに電気を使いすぎないように強制しちゃったんだけどね。あはは、やっぱり難しいわ。偉そうなこと言っても格好つかないわね」
荒潮「そんなことないわ〜。とってもかっこいい考えよ、きゅんきゅんしちゃう♪」
朝潮「そうですよ。さすが、軽巡洋艦の先輩です。尊敬します!」
省5
102: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:06 ID:4xxdG3jx0(99/119) AAS
ー同時刻 中庭ー
照月「花火…キレイだね〜。ね、秋月姉、初月!」
秋月「ええ。こんな贅沢な遊びができるなんて…私たちは幸せ者ね」
初月「まったくだ。皆に感謝しないとな…お、松葉がでてきたぞ」
照月「秋月姉上手〜!器用だね!」
省4
103: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:07 ID:4xxdG3jx0(100/119) AAS
青葉「ていうか、そんなんじゃ明かりが弱いです!写真映えがしないです!三人とも一本ずつ持ってください!」
初月「な、な、なにぃ!?一人一本なんてそんな、恐れ多い!」
照月「神様に祟られちゃうよ!」
青葉「祟られないです!まだまだたくさんありますから、もっとパーッと楽しんじゃってください!」
秋月「けど、そんな…提督からいただいた貴重な物資を無闇に使うわけには……」
省2
104: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:08 ID:4xxdG3jx0(101/119) AAS
青葉「三人とも。よく聞いててくださいね。実はですね…」
三姉妹「?」
陸奥「えーと…中庭に置いてある花火、実は廃棄品なんですよ。使わないと捨てられちゃうので、使ってもらったほうがいいんですよ」
照月「えーっ!?勿体ないよ!」
青葉「そうなんです。勿体ないんです。だから、鎮守府のためと思って、全部使っちゃってください」
省5
105: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:09 ID:4xxdG3jx0(102/119) AAS
青葉「いや〜あははは。みなさん素直で助かりました。この鎮守府はいい人が多いですねえ、ホント」
青葉「さて、後撮り残したのは……熊野さんのパンツ、激写できるかなぁ…?」
照月「持ってきたよー!」ガサガサ
秋月「こ、こんなにたくさん…!?でも、今だけは贅沢しても大丈夫だから…えへへへ」
初月「秋月姉さん、顔がこれ以上ないくらいににやけてるぞ。ふへ…ふふふ…」
省3
106: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:11 ID:4xxdG3jx0(103/119) AAS
ー同時刻 中庭ー
明石「天が呼ぶ!地が呼ぶ!数多の星がミルキーウェイとなって私たちに叫び語りかけるぅ!!」
夕張「不毛な電気ショックにもめげずに立ち向かう!道理が無ければ切り開けばいいじゃなーい。霞食ってるようなやつには負けないわ!」
赤夕「「何度パソコンを壊されても私たちは立ち上がるんだから!!マッドサイエンティスター・ダブル!見参!」」
ブーブー ウルサイゾー カエレー
省6
107: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:12 ID:4xxdG3jx0(104/119) AAS
夕張「平和とか戦争とか関係ないわ、私は私の道をゆく!火薬はそのためにあるのよ!」
霞「くっ…さっき自爆したからこれ以上下手に動けないわ…」
由良「夕張!火薬は人に迷惑をかけるためのものじゃないの!」
夕張「出たわね、私の親友にして最大のライバル!多少生足を出したからって、まだまだストッキングの勢力は弱まらないんだから!」
由良「あ、足は関係ないわ!」
省3
108: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:13 ID:4xxdG3jx0(105/119) AAS
夕張「由良。あなたはこう言ったわ。他人に迷惑かけるような使い方はダメだと。要するにそれって、迷惑かけなきゃいいってことよね?」
由良「ま、まあ、そうなるわね」
夕張「その点なら大丈夫!私達の花火は、天空をひっくり返す花火よ!そんじょそこらの打ち上げ花火とも違うわ。つまり、何も問題なんてない!」
霞「言ってる意味がわかんないわ!」
由良「…ん、ん〜……なら、大丈夫かな?」
省4
109: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:15 ID:4xxdG3jx0(106/119) AAS
画像リンク[jpg]:fsm.vip2ch.com
110: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:16 ID:4xxdG3jx0(107/119) AAS
画像が無駄に大きかった・・・
111: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:17 ID:4xxdG3jx0(108/119) AAS
ー同時刻 縁側ー
ドドン ドン ドン
赤城「花火の音…みなさん楽しんでいるかしら」
赤城「あぁ、晩御飯おいしかった。ごちそうさまです」パン
赤城「……」
省4
112: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:20 ID:4xxdG3jx0(109/119) AAS
鳳翔「お疲れ様です、赤城。ここにいたんですね」
赤城「あ、はい。お疲れ様です。鳳翔さん」
蒼龍「赤城さんお疲れさまー!もー探したよー!」
飛龍「一人で食べてないで、赤城さんも中庭に来なよ!」
赤城「ふふ、ありがとうございます。どうしたんですか?みなさん揃い踏みで」
省2
113: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:20 ID:4xxdG3jx0(110/119) AAS
グラ「お前以外にいないだろう。もっと誇れ」カチャカチャ
赤城「グラーフさん…って、そのお盆に乗せているものは…」
鳳翔「ただ、空腹を誤魔化すのに水をがぶがぶ飲むのはやめてくださいね。汗をかいたとはいえ、やはり体に良くありませんから」
赤城「あ…あはははは…ついつい、アイガモの境地に達してしまって…」
加賀「それでまあ、お水でお腹を満たした人にはくどいかもしれないけど…用意したわよ」
省2
114: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:21 ID:4xxdG3jx0(111/119) AAS
赤城「こ…こここ、これ…かき氷ですか?」
鳳翔「そうですよ。これも十分に屋台的ではないですか?」
赤城「いちごシロップが…これでもかと氷にかかってます!ここここ、これ、妙に安っぽい紙の器も再現してありますね!」
鳳翔「あとは、はい。スプーン付きのストローです。これもかき氷くらいにしか使いませんね」
赤城「ふわあああっ!い、いいんですか!?」
省4
115: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:23 ID:4xxdG3jx0(112/119) AAS
蒼龍「よかったね赤城さん!ほらほら、口のまわりにシロップついてるよ」フキフキ
赤城「ありがとうございますぅぅ…」シャクシャク
飛龍「やっぱり美味しそうに食べるな〜。ただのかき氷なのにすっごい美味しそうに見えてきちゃった…」
飛龍「……」ウズウズ
飛龍「あ、あの、鳳翔さん。使えそうな氷って、まだあったりとか…?」
省6
116: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:24 ID:4xxdG3jx0(113/119) AAS
―同時刻 中庭―
ドン パラパラパラ……
ドン
熊野「キレイですわね…派手なだけの打ち上げ花火も、真下から見るとなかなかに面白いものですのね」
鈴谷「ね〜、角度によって見方が変わるんだから、こんな面白いものもなかなかないよね〜」
省11
117: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:25 ID:4xxdG3jx0(114/119) AAS
熊野「なぁっ!?青葉さ…!?」
青葉「は…は…は…」
鈴谷「え、なになにどうしたの?青葉っちくしゃみ出そうなの?」
青葉「……はいてないんですかああぁぁぁぁぁっ!?!?」
熊野「ち、違いますわ!下着のラインが見えないようにしてるからで…普段はちゃんとはいてますわ!」
省6
118: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:28 ID:4xxdG3jx0(115/119) AAS
―同時刻 中庭―
Zara「はいガングートさん♪特性ボンゴレパスタの秋刀魚添え、いっちょうあがりよ!」
Aquila「こっちも出来たわ、ピロシキシチリア風味、召し上がれ♪」
プリンツ「ロシアもジャガイモ食べるって聞いたから、クヌーデルだよ。たくさん食べて!」
コマ「ウォッカを使ったシャトーブリアンです。今だけは貴女のために全力を尽くすわ」
省5
119: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:32 ID:4xxdG3jx0(116/119) AAS
花は散り咲き夜は更け、思い思いに少女達は煉獄の涼を楽しみます。
こうして、鎮守府の束の間の騒乱は過ぎ去っていきました。
翌日の朝、大淀の言っていた通りに電気が復旧し、
またいつも通りの日常が帰ってきました。
ー執務室ー
荒潮「〜♪〜♪」
荒潮「提督〜?少しの間エアコンの温度戻すわね〜」
省5
120: ◆E7idzvHwo6 [saga] 2017/08/06(日)18:33 ID:4xxdG3jx0(117/119) AAS
ー工廠ー
ブィィィィィィィィィィ
夕張「あぁ〜…扇風機もまあ、悪くないわねー」
明石「こっちにも回してよ〜…あーすーずしー…汗かいてなきゃこの風の心地よさは分かんないわね」
夕張「そうね〜」
省4
121: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)18:38 ID:4xxdG3jx0(118/119) AAS
以上で終わりとなります。
ありがとうございました。
途中の花火の画像は、本当は去年の長岡花火で撮った写真を載せようと思ったのですが、
どこにいったのやら、フォルダを探しても見当たらず・・・あえなくフリー素材を使用させていただきました。
次に何を作ろうかまだ決まっていないのですが、折りを見てまた投稿したいとおもいます。
それでは。
122: ◆E7idzvHwo6 2017/08/06(日)18:38 ID:4xxdG3jx0(119/119) AAS
html化依頼、出してきます。
123: 2017/08/06(日)21:56 ID:xOK5xstEO携(1) AAS
乙
124: 2017/08/06(日)22:13 ID:RODqBAbk0(1) AAS
乙
125: 2017/08/07(月)06:15 ID:RjihM/NNo(1) AAS
おつおつ
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