タブンネ刑務所13 (1000レス)
上下前次1-新
このスレッドは1000を超えました。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ
822: ショーケースの裏側で 2017/02/13(月)00:51 ID:FbPWHCDA0(1/2) AAS
黄色いリボンのタブンネたちは約30匹
車輪つきの特大衣装ケースにすし詰めにされて女社長に第一飼育室へと連れて行かれた
第一飼育室は窓とエアコンがついた広いリビングを改造した飼育場で黄色いリボンの子タブンネがここに置かれるのだ
先住の子タブンネは三段、所によっては四段も積み重ねられた狭い檻のようなケージに一匹から数匹ずつ入れられている
『ミミーッ! ヂーッ!ヂーッ! ミッヒミッヒ! ミーッ!ミーッ!』
女社長が部屋に入ってくると部屋中の子タブンネたちが一斉に鳴き出した
歓喜、渇望、不満、悲哀、様々なな感情が籠った声が混じりあって部屋中に響く
そのあまりの騒音に衣装ケースの新入り子タブンネの達は思わずたじろいだ
ここのタブンネには十分な食べ物と水、そして温かい空気が与えられてはいるが足りない物が二つある
それは楽しみ、そして母の愛。この子供にとって必要不可欠な二つにここの子タブンネたちは非常に飢えている
「はいはーい、みんな、新しいお友だちだよ~」
部屋の隅にある折り畳み式のケージをいくつも組み立て、そこに子タブンネをホイホイと首を掴んで放り込んでいく社長
基本的に1檻に1匹、兄弟の子タブンネがいたら一緒のケージに入れるのだ
ケージの大きさは70㎝四方、身長40~50㎝の子タブンネにとってはだいぶ狭いが、食うか寝るか糞するかしかする事は無いので問題はない
ケージに入れられた子タブンネは個体毎に違った反応を見せた
抗議するようにビービー鳴いて鉄格子をカタカタと揺らす子、
困惑した様子で狭い中をうろうろ歩き回る子、
周りの子タブンネの鳴き声に怯えきってしまい隅で丸くなって震えている子など色々だ
社長は全ての新入り子タブンネをケージに入れ終えると、先住の子タブンネたちを一匹一匹丁寧に観察していく
その時、社長が檻に顔を近づけると子タブンネは「ミッミッ!ミッミッ!」と喜びながらケージの前面に寄ってくる
社長が子タブンネに対してしてる事と言えば
「今日も元気だね」や
「 ご飯全部食べて偉いね~」
など他愛もない言葉をかけるだけだ
「ミィィ…」
この光景をケージの中から「信じられない」という目で見ている新入りタブンネがいた
先ほど社長にまだ幼い妹ンネを殺された兄子タブンネだ
なぜあの子タブンネたちはベビンネを平気で殺すような奴に笑顔を見せて喜んでいるんだ…
兄ンネは不気味でならなかった
しかしその答えは単純、この社長がここの子タブンネたちにとっての母親だからだ
確かに子タブンネに毎日餌をあげているのは社長であるが、ただそれだけではない
社長がここの子タブンネ達の母親足り得てるのは、一種の「魔性」のような物があるからだ
独特の高くて柔らかい声はママンネの声にどことなく似ていて子タブンネ達に安らぎを与え
童顔で目が大きく、優しげな円みを帯びた顔も子タブンネ受けがいい
あの、妹ンネを抱っこした時のような穏やかで優しく見える振る舞いもまた魅力的だ
事実、兄ンネもこの魔性に一度騙されかけているのだ
ただ、社長が第一飼育室に来るのは日に1、2回、数十分の間だけ。子タブンネたちはあまり一緒に居ることができないのだ
まだ甘えたい盛りの子タブンネにとって一日の大半を子供だけで過ごすのがどんなに心細い事か
母性というものに飢えきっている子タブンネたちにとっては社長と顔を合わせるたった数秒が砂漠に下りる朝露のような尊い物になるのだ
例えそれが、打算から来る上っ面だけのヘドが出るような母性であってもだ
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 178 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.017s