タブンネ刑務所13 (1000レス)
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218: あめあめふれふれ 2015/06/24(水)21:43 ID:1jtUgm120(3/3) AAS
1時間後、ようやく雨が止み、心配したママンネが子タブンネを探しにやってきました。
「ミィ…」
どこかで雨宿りしてくれていればと願いつつ、ママンネはあちこちを探し回ります。
そしてゴミ捨て場の近くに来た時に、道路に薄汚れたピンク色の何かが落ちているのに気付きました。
よく見ると、それは変わり果てた我が子の姿でした。
子タブンネは苦しそうな表情で息絶えていました。ふわふわした毛皮も泥水で汚れ、雑巾のようです。
激しく降り続けるゲリラ豪雨から脱出することができず、力尽きて溺れ死んでしまったのでした。
「ミィィィィ!!」
泣き叫びながらママンネは子タブンネに走り寄ろうとしましたが、
その瞬間、顔面に何者かがパンチを食らわせました。
「ミギャアッ!?」
水たまりに倒れ伏したママンネの前に、不機嫌そうな男が立ちはだかりました。清掃局の作業着を着ています。
「てめえか、毎度毎度ゴミ捨て場を荒らしてやがるのは!片付ける身にもなれってんだ!」
清掃局員は、子タブンネが散らかしたゴミ捨て場を、ママンネがやったものだと決めつけているようです。
「ミィ!?ミッミッ!?」
わけもわからずママンネは弁解しますが、その目の前でもう一人の清掃局員が子タブンネの死体を拾い上げました。
タブンネの人形とでも思ったのか、やれやれと言いたげな顔で持っていたポリ袋に放り入れます。
「ミーッ!!」
待って、それは人形じゃなくて私の子供なのと言いかけますが、最初の清掃局員がその首根っこをつかまえました。
「保健所に連絡しとくからな、それまでおとなしくしてやがれ!」
そして持っていたビニール紐でママンネを後ろ手に縛った上で、ご丁寧にも電柱にくくりつけてしまいました。
さらに念を押すように、触角を掴んで耳元でささやきます。
「ガス室と薬殺と電気ショック、どれが好みだ? 選ばせてもらえないだろうがな」
ガタガタ震え出すママンネの目の前で、もう一人の清掃局員は子タブンネの入ったポリ袋を清掃車に投げ入れ、
次のゴミ捨て場へと出発しようとしています。
「ミィィィィィ!!ミィィィィィィィ!!」
その子を連れて行かないで、それにおうちにはまだ孵化していない卵がいるの、
私が死んだら卵はどうなるのと、ママンネは号泣しながら必死で訴えますが、清掃局員たちはどこ吹く風です。
「あーやっと晴れたか、いい天気になったわ」
先程までの豪雨が嘘のように晴れ渡った空の下、清掃車はママンネの絶叫を後ろに走り去っていきました。
(終わり)
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