[過去ログ] エシュロンの真実 (859レス)
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474: 04/12/16 03:23:21 ID:Y61Xqph+(1/3)調 AAS
自衛隊スパイ事件からわずか3カ月足らず、MSA秘密保護法を「丸
写し」のかたちで、1次案がまとまった。1次案は(1)対象を防衛秘
密に限定(2)最高刑は、外国に通報する目的をもって不法に探知、収
集した者などで懲役15年(3)防衛秘密を取り扱うことを業務とする
者が秘密を漏らせば10年以下の懲役、との内容だった。

 有馬氏は1次案をつくったものの、当時から「これは無精卵。温めて
も、ヒナにはかえらない」と冗談まじりに話していた。ひとつには、参
院選の公約づくりのため、あわてて法案の形だけ整えたものだったから
だ。

 もうひとつ、法案に関係する外務、法務、防衛、警察の4省庁の協力
が得られなかったため、作成者として仕上がりに自信が持てなかった。
特別小委員会が呼ぶと、役人は顔を出すが、意見を言わない。「これで
取り締まれるのか」「憲法との関係はどうか」と質問しても、「さあ」
とあいまいな答えが返ってくるだけだった、という。

 その上、当時の大平首相は特別立法に否定的で、「行政手段でどこま
でできるか、ギリギリまで詰めて検討する必要がある」と国会で答弁し
ていた。

 大平派の鈴木善幸総務会長も消極的な姿勢を見せ、安保調査会のメン
バーが党内で根回しに動いても、「総務会長がこの種のものには反対だ
から、提出はむずかしい」と冷たい反応だった。結局、1次案は安保調
査会どまりに終わった。
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(2): 04/12/16 03:26:12 ID:Y61Xqph+(2/3)調 AAS
●対象を広げた2次案、鈴木首相が難色

 80年夏、参院選のはずが衆参ダブル選挙になって自民党が圧勝した
あと、有馬氏は「有精卵」に変えるため、2次案づくりに取りかかった
。安保調査会の特別小委員会は法令整備小委員会に衣替え。有馬氏が小
委員長に就任、秘密法とともに有事立法の研究も手がけた。

 有馬氏はあらかじめ関係4省庁の大臣、長官らに協力を求めて、担当
課長らを強引に小委員会に引っ張り出した。

 こうして82年7月にまとまった2次案は、1次案に比べ、格段に
厳しい内容になった。最高刑は1次案と同じ懲役15年だが、防衛秘密
の定義について「その漏せつが我が国の安全を著しく害するおそれのあ
るもの」との限定がはずされた。処罰の対象は典型的なスパイ罪だけで
なく、「不当な方法での探知、収集」に広げられた。一般の人が、偶然
知った秘密を漏らしても罰せられる単純漏えい罪が、付け加えられたの
も、この2次案からだ。

 2次案は自民党政調会にかけられた。しかし、田中六助政調会長は
「鈴木首相が難色を示している。総務会に持ち出す勇気がない」といっ
て2次案を預かった。
476: 04/12/16 03:26:48 ID:Y61Xqph+(3/3)調 AAS
有馬氏は「こういう法律は、首相がやる気にならないと、成立しっこ
ない」と、当面、提出を断念。が、法案の内容はこれで十分、として時
期の熟するのを待つことにした、という。

 有馬元治代議士 私は法案作成にあたり、MSA秘密保護法と同じ程
度の必要最小限の立法を考えた。だから、2次案ではMSA秘密保護法
を吸収する規定を盛り込んだ。現代の民主国家では、政策に関する秘密
はありえない。秘密にしておかなければならないのは軍事技術、作戦行
動、暗号などに限られる。軍事技術にしても、日進月歩の時代なので、
永遠にベールをかけるのは不可能。スパイを防がないと、国家の存立が
危ういのは確かだが、法律には厳しい絞りをかけなければならない。戦
前回帰的な発想は避けなければならないと気を使い、厳罰主義も取らな
かったつもりだ。
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