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【腐女子カプ厨】巨雑6495【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net
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>>279 > さっきまでの焦燥感をポッキリ根元から折られ、エレンはぱちぱちと瞬きを繰り返した。 > 無駄に引き摺っていた毒気も抜かれ、促されるまますとんと椅子に座る。 > カリッと焼いた薄めのトーストと、ドライフルーツの入ったシリアル。 > エッグスタンドには眩く白いポーチドエッグ。カリカリベーコンとマッシュルームソテー。 > 瑞々しいグリーンサラダは彩りも良く、フルーツボウルまでついて、まるで完璧なイングリッシュブレックファーストだ。 > エレンの側にはオレンジジュースとミルクのグラス。リヴァイの席にはティーコゼーを被ったポット。 > そしてテーブルの真ん中に、ひときわ光る金色の――。 > 「どうした、腹減ってないのか」 > 一点を見つめたまま固まってしまったエレンに、リヴァイは訝しげに声をかけた。 > 「お前、昨夜もろくに食ってねえだろ」 > ちらと見る。リヴァイの眉間には深い皺が寄っていた。 > (心配してくれてる) > そのくらいの感情は手に取るようにわかる。 > これでも自分は、彼の恋人なのだから。 > まるでハンストでもしているみたいに心配されて、エレンは気持ちが温かく浮上していくのを感じた。 > (リヴァイさんが、俺を……) > そうすると、まるで条件反射のように腹が鳴る。 > 現金なほどグウと鳴った音を聴いて、リヴァイは安堵したように唇を引いた。 > 「お前が怒る気持ちもわかるが、とりあえずいまは置いとけ。飯食ったら……」 > 話をしよう、とでも続けるつもりだったのか。 > リヴァイも自分のカトラリーを手にしようとして、エレンの反応に気がついた。 > 「……」 > エレンはナイフもフォークも手に取らない。 > それどころか、ぱかりと大きく口を開けて見せた。 > 「エレン」 > 困ったような妙に照れたような、そんな顔を一瞬だけ見せて、リヴァイはさっとカトラリーを手にした。 > 次にはわざと、むっと怒ったような表情をし、 > 「どれだ」 > と、テーブルに並ぶ皿を睨みつけた。
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