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【腐女子カプ厨】巨雑6495【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net
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>>274 > by かみやゆすら > > 仲直りの方法は > > > むっつりと不機嫌な顔が、夜の暗い窓ガラスに映り込む。 > その顔に重なるようにして、ガラスの向こう側に輝かしい夜景が広がっている。 > 宝石箱をぶちまけたような、とは使い果たされた陳腐な表現だが、いま見えているものにはまさにその言葉が相応しい。 > だがおそらく、キラキラと瞬く見事なまでのこの都会の夜を、世界中で自分だけが苦々しく見下ろしているのだと思う。 > そんなことを考えながら、エレンは唇をへの字に曲げた。 > 「いつまでそうやってぶすくれてるつもりだ」 > 低い、こちらもまた不機嫌を露わにした声が聞こえる。 > それを投げかけられているのが自分だということはわかる。だってこの部屋には、自分と彼しかいないのだから。 > 焦点を少し変えると、鏡のような窓ガラスには背後の様子も見えた。 > ホテルの一室。ラグジュアリーなインテリア。こんな豪華な場所、滅多に足を踏み入れられるもんじゃない。 > そしてその部屋の真ん中で仁王立ちをし、エレンの背中を見つめている男が一人。 > 窓際の一人掛けソファーに身を沈めたまま動かなくなってしまったエレンを、どう扱うものかと思案している様子の恋人だ。 > (リヴァイさんめ、こんな部屋で機嫌取りやがって) > そう。ふたりは高級なスイートルームには似つかわしくない、痴話喧嘩の真っ最中なのである。 > (こんなことじゃ許さねえんだからな) > エレンは窓の外を見つめたまま動かなかった。もちろん返事なんてもってのほか。 > 「エレン」 > 「……」 > 聞こえないふりを続けていると、背後の恋人は疲れたようにひとつ嘆息した。 > 「わかった。気が済むまでそうしてろ。俺は風呂へ入るからな」 > スーツのジャケットを放る音が聞こえた。そして、どこかのドアがぱたんと閉まる音。 > それを聞き届け、エレンは強張っていた肩の力をふうと抜いた。 > 喧嘩なんかしたくてしてるわけじゃない。自分が少々意地を張りすぎているのもわかってる。 > (でも絶対に許したくない。あんな名刺を持って帰ったあげくワイシャツにキスマークなんかつけられて帰りやがって!) > 会社の飲み会で遅くなると言った日、リヴァイは終電で帰宅した。エレンが出迎えた時にはいつになく酔っており、千鳥足の身体を支えてベッドまで連れて行ったほどだ。
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