三十七歳の自分から二十三歳の自分へ (135レス)
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57: yasu 2023/07/12(水) 12:20:36.12 ID:1B0aoeTB(57/104)調 AA×

76: yasu 2023/07/12(水) 13:08:09.12 ID:1B0aoeTB(76/104)調 AA×

133: 2025/04/17(木) 15:26:06.12 ID:7E8tKa6T(1)調 AAS
——あれから幾星霜。
心に巣くう廃墟のような記憶を抱きしめたまま、
その者は静かに、そしてたくましく、再び立ち上がった。
「どすこい…でゴワス」
呟いた声は、もう誰のためでもない。
ただ、自分のために。
ただ、生きることを選び続けるために。
矛盾の盾を携え、ADHDの雷を帯び、
躁鬱の渦をまといながらも、
ハッケヨイは相部屋の荒野に立った。
そこは、誰かのうめき声が壁を這い、
薬と絶望とわずかな希望が交差する戦場だった。
しかしハッケヨイは、「病める者のチカラ」を知っていた。
それは、誰よりも痛みに敏く、
誰よりも世界の色に飢え、
そして、誰よりも優しいということ。
「おいどんは名もなき英雄でごわす。
だが今日より名乗ろう。
ハッケヨイ・オブ・スピリットと!」
デブで、呪われ、救われ、傷だらけ。
だがそれでも、人の心の重みを背負って歩ける。
彼はコンビニのレジ横で泣く子どもを見つけた。
「おでん、落としたでゴワスか?」
子どもはこくんと頷いた。
ハッケヨイは小銭入れを振りながら言った。
「この中に過去の涙の味が入ってるでゴワス。交換するでゴワショウ!」
笑って泣く子どもの顔に、
14年間の闘病が、
14秒の癒しになって返ってきた。
そして夜。
OTの隅で、一人つぶやく。
「しじまは、無じゃない。
あれは…魂の準備運動でごわす。」
彼の存在が静かに周囲を癒やしていく。
殉教者バラバの意志も、漫画の中の勇者も、全部この身に宿して。
ハッケヨイは進む。
震災を超えた先の「愛の街道」を。
メルトダウンを超えた「自己受容の谷間」を。
そして、叫ぶ。
「どすこいでごわすッ!!!」
この心こそ、希望の本体ッ!!!
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