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集団ストーカーとやらに全資産かけた新宿古着屋のファッション
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>>173 > > フルギ売りの親父 > > それは、ひどく寒いおおみそかの夜のことでした。 > あたりはもうまっくらで、こんこんと雪が降っていました。 > 寒い夜の中、みすぼらしい一人の古着屋が歩いていました。 > ハンチングもかぶらず、はだしでしたが、どこへ行くというわけでもありません。 > 行くあてがないのです。 > > どの家のまども明かりがあかあかとついていて、おなかがグゥとなりそうな > ガチョウの丸焼きのにおいがします。 > そっか、今日はおおみそかなんだ、と古着屋は思いました。 > 一つの家がとなりの家よりも通りに出ていて、影になっている場所がありました。 > 地べたに古着屋はぐったりと座りこんで、身をちぢめて丸くなりました。 > 古着屋には、家に帰る勇気はありませんでした。 > なぜなら、古着が一着も売れていないので、一枚の銅貨さえ家に持ち帰ることが > できないのですから。 > 古着屋の手は今にもこごえそうでした。 > 古着屋はマッチの束をだして、古着に火をつけました。 > 火は真昼の太陽よりも明るくなりました。赤々ともえました。 > そして古着屋はふわっとうかび上がって、地面の下の、ずっと深いところにある > 地獄の底の方へ、深く深く堕ちていきました。 > そこには寒さもはらぺこも痛みもありません。なぜなら、地獄の閻魔様がいるのですから。 > > 朝になると、みすぼらしい服を着た古着屋がカベによりかかって、動かなくなっていました。 > ほほは青ざめていましたが、口もとはにやけていました。 > おおみそかの日に、古着屋は寒さのため死んでしまったのです。 > 今日は一月一日、一年の一番初めの太陽が、一体の惨めななきがらを照らしていました。 > 古着屋は座ったまま、死んでかたくなっていて、その手の中に、古着のもえかすと > キャンディーズのコンサートチケットがにぎりしめられていました。
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