メルヴィル 久慈真白 (469レス)
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332: 証言集 終末軍と私たち 2024/08/21(水) 19:41:06.20 ID:tvhSoUya(1/6)調 AAS
サトノクラウン(声 - 鈴代紗弓)

「ここに突っ込んでから、もう1時間過ぎたと思う。さすがに周りに鳥のさえずりも獣の鳴き声もしない、ひたすら無と言いたげな状態が続く。」

「明かりがないから、お互いの顔も分からない。空には星が見えてぼんやりと輝く。こんな状態だからこそ、正常でありたいのだけど・・・・・。」

【アグネスタキオン:だから言ったじゃあないか。いったん立ち止まって様子を見るべきだと。3016年の時代でひたすら教え込まれた授業内容そのものじゃないか!】

「案の定、最初に言い聞かせていたタキオンが言論的に前に出た。マッドサイエンティストと言われているけど、実はIQが高い方。私たちの世代なら有能になり得たと言われているだけはある。」

【ダンツフレーム:は?一時期レースから訳の分からない理由で去って世間を騒がせた貴女の指示なんて誰も聞けないわ!】

【ライスシャワー:よしてよして、今は争ってる場合じゃないって!】

「はっきり言って、こういう詰んだ状況になると私たち世代とタキオン達の世代の差がくっきりと見て取れる。」
333: 証言集 終末軍と私たち 2024/08/21(水) 19:47:04.24 ID:tvhSoUya(2/6)調 AAS
サトノクラウン(声 - 鈴代紗弓)

「メタ的に語れば、1ndシーズンとBNWの誓いと2ndシーズンから登場したウマ娘と、RTTT、3ndシーズン、新時代の扉から登場したウマ娘とでは格差がある。」

「前者は勉強だ精神論だ悪い意味で無茶すれば何でも事が通るという老害勉学バカ世代、後者はバカであれ平等であれ面白く楽しく軽やかにナイスな意味で無茶すると何でも事が通るという平等的ユーモラス世代。」

「私とダンツフレーム以外、みんな勉学バカ世代だからなにかと文句があれば堂々と言うし容赦しない。でもね、勉強しまくってガリ勉だと言われながら大人になった人たちがどうなったか分かる?」

「若者の世代から、時代錯誤だ老害だ人付き合い皆無だ荒ぶるだで敬遠されて孤立していった。そんな有名人を教科書や広辞苑で知ったのよ私たちは。バカでも筋が通れば世の中は回るって。」

【キタサンブラック:大体、あの時のタキオンの疑問を聞かないで黙殺するダンツが悪い!サイレンススズカ、あんたも私たち世代なのに、なんでダンツの方についた!?】

「案の定空気はピリピリして段々どす黒いものを感じている。サイレンススズカも言われてみればダンツを批判するべきだったのではと疑問が。」

【サイレンススズカ:仕方がないでしょう?今まで40回以上、タキオンは私の体を観てオヤジくさく触り初めて腹の底から気持ち悪かったんだからね!あっち側のポッケの気持ちがよく分かるわ!】

【アグネスタキオン:同姓だから問題ないのさ。別にセクハラというみだらな考えはない!まあアポ無しだったのは悪かったが。ここから出られたら今まで触りまくったのは謝るよ・・・。】

【キタサンブラック:くそう!ここから動けたら同じ派閥でも許さない!タキオンをたわし代わりに引きずり回してやりたい!!】

【サトノダイヤモンド:キタちゃん!誰も臨まないよ!それをやって懲罰房に入れられるのが辛いよ!】

「私たちの通うトレセン学園を筆頭に、ウマ娘が何らかの原因で犯罪を起こした場合軽度であれば懲罰房、重度であれば刑務所に送られる決まりがある。」

「ある意味女房的なダイヤにそう言われたのが堪えたか、キタちゃんはしょんぼりしていった。」
334: 証言集 終末軍と私たち 2024/08/21(水) 20:06:43.34 ID:tvhSoUya(3/6)調 AAS
サトノクラウン(声 - 鈴代紗弓)

「そんな喧嘩やら争いやらがあったけど、事態が事態だけに段々静かになった。もう1時間40分過ぎた気がする。なんか、少しだけ気力が戻ったような。」

「40分更に過ぎると目が闇になれてくる。辺りはどんな状況かがつぶさに分かる。身じろぎしている。気づいた。なんか寒くなってきた!」

【マヤノトップガン:な・・・・なんか冷たくなってきた。】

【グラスワンダー:そんなこと口に出さないでください!余計に寒くなっちゃうわよ!】

【ダンツフレーム:み、みんな・・・・もうそろそろあっちも捜索していると思うよ!だって軍組織だもん!これだけ帰ってこないから大規模な捜索をしてるはずだよ!】

「そんな3人を尻目に、私は私で左足を調べた。もうお腹がすいてしょうがない。泥沼まで顔との距離が小さい。私は顔がつかないように手探りで左足のあたりを探った。」

「夜の闇でどうせ澄んでいても見えない。手探りであれこれしていく内になにか堅いものが当たった気がする。触ってみるとなんかごつごつしていて、そこに私の左足が挟まってるらしい。」

「岩じゃない、廃材でもない、なんかこう・・・木みたいな?そして、靴の辺りをつかんでウンウン言いながら引っ張る。」

「もちろん、右足は底がぬかるんでてちゃんと踏ん張れない。だから両手に全力をぶつけるしかない!」

ズボッ

「そんな音がしたわけじゃないけど、締め付けられていた左足が動くようになった。これは嬉しい。だけど・・・・」

ズブズブズブズブ

「また、底に沈んだ。あり得ない・・・・。靴ごとバタバタするけど後ろに進めない・・・。」

【アドマイヤベガ:だ、大丈夫?目に入ってない?】

「慣れた目ならその顔が分かる。もうげっそりしていた。」
335: 証言集 終末軍と私たち 2024/08/21(水) 20:34:13.71 ID:tvhSoUya(4/6)調 AAS
サトノクラウン(声 - 鈴代紗弓)

「泥沼に突っ込んでから2時間過ぎた。いよいよお腹がすいてきたことが問題になる。」

【サクラバクシンオー:ご、ごめん・・・・お腹が空きすぎて動けない・・・・。】

【マンハッタンカフェ:そ、そうですか?なんか寒くて寝ちゃいそうです。】

【グラスワンダー:ご飯食べたい・・・・。】

【サトノダイヤモンド:ちょ、ちょっとキタちゃん?なにしてるの!?】

【キタサンブラック:分かるでしょ?ダイヤちゃんの周りの泥を取ってるんだよ!少しは動けるかもしれない!】

【ダンツフレーム:あーごめんごめん。それやってもサトノちゃんみたいにズブズブ埋まるよ?なんかへその上あたりまで沈んでるし!】

【マヤノトップガン:うおおおお!動いてええええ!もうやだ!お腹空いた!寒い!】

「誰もが頭に浮かんだことを叫んだ。タキオンは茫然自失になっている。アヤベさんはあらぬ方向を観ている。」
336: 証言集 終末軍と私たち 2024/08/21(水) 20:45:42.45 ID:tvhSoUya(5/6)調 AAS
サトノクラウン(声 - 鈴代紗弓)

「2時間30分経とうとしている。こうなったらそこら中の泥を食べてその場しのぎするしか・・・・・。周りを見ると、とても口じゃ言い表せない事をあれこれ言ってる仲間達がいた。」

【アグネスタキオン:これは地獄で天国はない果たして誰が助かるか誰も助からずにあの世へ逝くか?】
【アドマイヤベガ:わたあめ・・・・わたあめ・・・・・マシュマロ・・・・・マシュマロ・・・・・。】
【サクラバクシンオー:もうダメお腹痛くなってきて・・・・。】
【ダンツフレーム:あああっ。漏れる!漏れる!】
【マンハッタンカフェ:お友達はこれを予想して逃げたのね・・・・。】
【サイレンススズカ:こうなったらもう脱ごう!脱いで動きやすくなる!勝負服なんて着ていても負けている今は。】
【グラスワンダー:お腹痛いよ・・・・出そうだよ・・・・。】
【マヤノトップガン:やばいやばい!もう臍まで来てるって!】
【サトノダイヤモンド:キタちゃん・・・・ごめん。なんか汚い話しちゃって。】
【キタサンブラック:いいんだよダイヤちゃん。私も漏らしてるから・・・・。】
【マチカネフクキタル:捜索隊、今頃逆方向に行ってたりして。】
【ライスシャワー:もうフランスの土になる時が、ってその前に汚泥になるのね・・・・。】

「こうなったら全裸になってでも抜け出すか?失敗して風邪引いてダンツフレームを悲しませるか・・・・そう思った時、突然頭の上にジェットエンジンの音が聞こえてきた!」
337: 証言集 終末軍と私たち 2024/08/21(水) 21:11:37.45 ID:tvhSoUya(6/6)調 AAS
サトノクラウン(声 - 鈴代紗弓)

「これミラージュの音!?それにしては大きすぎる!!まだ見ていない2000C!?」

「その飛行機は赤や黄色の警告灯をつけて輝きながら旋回を始めた。驚いた、それは大型機だった。」

【サトノダイヤモンド:やったねキタちゃん!これで助かるよ!】

【マンハッタンカフェ:フランスの飛行機じゃない・・・・!】

「その飛行機は旋回をしてから、突然何もない場所に何かを落とした。直後、ものすごい轟音と共に火柱が上がる。」

【ライスシャワー:ひいいい!?】

【アグネスタキオン:なにをしているんだ!?私たちを死なせる気か!?】

【マチカネフクキタル:こいつら違う!やばいよおおお!】

「私たちが沈みそうな泥沼からそれほど離れていない開けた場所に、爆弾を落としていった。しかも燃えている、暖かくなったけど!」

【ダンツフレーム:なんなのよおお!?これ以上なに漏らせっていうのおおおお!?】

「それから大型機は闇に消えていき、30分経たないうちに、音が聞こえてきた。今度はヘリの音だった。」

「驚いた。燃ゆる炎に照らされたその機体は、アメリカの国籍を付けていた・・・・もしかして現地からの指令的な?しかしなんという機体だろう?見たことがない。」
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