メルヴィル 久慈真白 (469レス)
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302: 証言集 終末軍と私たち 2024/08/10(土) 00:42:46.08 ID:LHU9ryc9(1/2)調 AAS
サトノクラウン(声 - 鈴代紗弓)

「ある意味貴重な体験をしている。パンドラへの移住計画以前に存在した機体がここにある。ここで操縦桿を握り、飛ばしている。」

「もちろん旅客機に比べたらだいぶ遅いけど、私たちにとっては速く感じられた。案の上だけど、初日でありながらメジロラモーヌとメジロアルダンは軽く曲芸までやってのけている。」

「さすがに肝を冷やした教官は水平飛行をするように堅く指示を出した。」

「編隊で飛んだのは20分ほど。機材同士の距離は大体1〜2kmの感覚で基地の周囲を回っただけ。初飛行だったわけだけれど地上に戻ってからは誰もが嬉しい顔立ちになっていた。ただ、やっぱり着陸は緊張する。」

「シュヴァルグランに至っては無線機で地上管制官に車輪は異常ないかと交信していたらしい。」

「それからは、身長が低い方のジャングルポケット達に取って代わられた。いずれも安定した飛行性能で誰もが息をのむ。」

「しかし、いずれも気にしていたのはドイツ人の管制官の方。もし墜落でもしたらマスコミに追い回されるらしい。」

「そうして1日が終わると、ドイツで貰ったシュニッツェルとソーセージをかじりながらカラベルでフランスに戻る。」

「2月17日から本格的にプロペラ機の訓練を積んだ。特に戦闘機と攻撃機を操る部門の私たちは簡易的なアクロバットも教義対象になる。」

「だけど、MS.733アルションやMS.315、さらにはソカタMS.880Bが加わって賑やかになる。ちなみに、ジャングルポケット達低身長組はMS.880Bを扱う流れになった。」

「さて、飛行機を初めて操縦したものの、それから後はまだ課題があった。なぜなら・・・・。」
303: 証言集 終末軍と私たち 2024/08/10(土) 01:03:54.16 ID:LHU9ryc9(2/2)調 AAS
{競馬場代わりの道}

サトノクラウン(声 - 鈴代紗弓)

「3月2日あたり、MS.893Aラリー(OK-CZM)から練習の後に降りてきたアドマイヤベガは陰鬱な顔で語り始めた。」

【なんか・・・・競馬場出してくれるって言ってたけど音沙汰ないよ?】

「この事実に誰もがざわついた。一応現地で聞いた話だと、フランスにはパリロンシャンという本格的な競馬場があって、この時代でも指折りの場所だという。」

「尚更私たちが疾駆できるはずなのに、誰も何の続報をもたらさない。あまりの重苦しさに私はフランスの代表団に問い合わせた。如何せん使い勝手の悪い電話機を使って。」

「・・・・結論としては、エマニエル・マクロン大統領の指令の下でウマ娘でも走れるように改修工事をしているらしい。なんでも、私たちの祖先である馬と併走させて世界から注目されようというのが狙い。」

「それを聞いて重みが増す。先祖と走るなんて私たちの時代では想像すら出来ない。そもそも先祖の馬が生きていたとしても育てる資材も人員もとうの昔に失われている。教科書でしか見たことのない馬を間近で・・・・。」

「しかし、その工事が時間が掛かる上に10月の凱旋門賞の際は元に戻せるようにしなければならない、故に今一度疾駆は出来ないという。」

「この話で妙にテンションが落ちた。この作戦に協力する条件の1つにトレセン学園のように競馬場が確保できるということだったのに、それはない・・・・。それを知った仲間から次々と憤りの声が。」

「フジキセキ、スペシャルウィーク、ライスシャワー、アドマイヤベガ、テイエムオペラオーが次々と抗議電話を掛けた。他の競馬場のシャンティイも同じような工事をしているらしい。」

「結局、フランス政府の回答は次の通りだった。これには毛を逆立てていた仲間も次第に沈静化した。」

【分かりました。それではフランス国内の第132基地近隣の道を使えるようにします。交通量も少ないので練習には最適ですよ。】

「それはある意味嬉しかった。そう、この段階では。」
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