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【ガリレオ】容疑者Xの献身part13【福山・柴咲】
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>>50 > 原作ファン故、観るかどうか迷いましたが、観て良かった、そう思います。 > 劇中、湯川が石神に問いかける数学の難問。 > 「人に解けない問題を作るのと、それを解くのとでは、どちらが難しいか。」 > 天才数学者に相応しく「愛情=献身」と言うシンプル且つ美しい公式を証明するかの如く、 > 鉄壁の隠蔽工作をする石神。 > その隠蔽工作を、天才物理学者に相応しく、 > 現象を科学的に分析・証明する事を試みる湯川。 > 2人の天才かつ友人同士の頭脳戦、この物語の醍醐味の1つが、 > 静かに、無駄なものを排除して印象的に描かれていて大変楽しめました。 > 天才数学者を献身へと動かしたもの、天才物理学者に友人への疑惑をもたらし苦悩させたものは、 > 皮肉にも「学問」とは縁遠い「情」。それは愛情であったり、友情であったり。 > この点も原作同様、非常に上手く描かれていたと思います。 > 何より、石神を演じる堤真一さんの演技には脱帽でした。 > 見た目でキャスティングするなら、石神=堤さん、工藤=ダンカンさんを、 > 入れ替えた方がしっくり来ます。 > しかし、演技は見た目でするものではないと言う事を、 > 堤さんが、視線で、顔の筋肉で、姿勢で、背中で見事に演じ証明されていたと思います。 > ・横断歩道を挟んで対峙する湯川と石神 > ・工藤との食事から帰宅した靖子を見つめる石神 > ・そしてクライマックスの石神 > これらのシーンは鳥肌ものでした。 > ある一つの究極の形(生き様)を見せられ、それを美しく感じるのと同時に、とても共感できない境地である事も理解する。この様な矛盾を孕んだ感情を持つ事が、私にとっては、映画や小説に触れる時の1つの喜びです。この映画にはそれがありました。 > ・刑事の草薙と敵の石神 > ・自分と全く異なるタイプの親友草薙と、自分と同じ境地を知る親友石神。 > その狭間で揺れる湯川と言う原作の構図はありませんでしたが、 > それでも1つの映画として大変心揺さぶられる印象的な作品でした。 > お薦めです。
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