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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ8 (503レス)
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86
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野蛮召喚塔
◆RwRVJyFBpg
2007/11/11(日) 13:30:14
ID:mg28eVtp(1/5)
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86: 野蛮召喚塔 ◆RwRVJyFBpg [sage] 2007/11/11(日) 13:30:14 ID:mg28eVtp 白い床に煌びやかな照明。立ち並ぶ人型は色とりどりの衣装を纏い、思い思いのポージング。 ガラスの中の貴金属はどれもこれもが眩い光を反射して、キラキラと価値を主張する。 飯麓百貨店婦人服売り場。 時が時ならば、有閑な奥様方が連れ立って、ショッピングに興じるであろうこの場所は今、静寂に包まれていた。 もはや日も高いというのに、店内には商品のチェックをする売り子一人見当たらない。 本来ならば、開店間際の喧騒に包まれていなければいけないそこには今、代わりに少女がただ一人。 白い肌。キメ細やかな髪。華奢で柔らかなボディ。 どことなく高貴な感じを漂わせるその少女は、少し幼すぎることを除けば 十分にこの場に似つかわしいキャラクターを持ち合わせている。 しかし、彼女がその手で行っている所業は、とてもこの場にマッチしているとは言えなかった。 少女の両手には抱えきれないほどの布の山があった。 よく見ればその山は、この売り場の主役、買い手のない婦人服たちでできている。 彼女は一枚何万円という値段がついたそれを一枚ずつ無造作に掴み出し、床へと落とす。 一枚落とせば、もう一枚。次を落とせばさらに一枚と、少しづつ間を空けながら、服を床に広げていく。 そんな作業をしばらく続け、腕に抱えた服を全て撒きおわると、少女は次に周りのラックから 服をひっぺがし、さっき落としたものの周りに配置していく。 床のうちの少なくない部分が布に覆われたことを確認すると、少女はほっと一息。 一瞬の間を置いた後、止まっているエスカレーターに向かって走り出し、駆け下りて行ってしまった。 少女の去った後には、布の山と、鼻を衝くような刺激臭だけが残っていた。 ◆ 長い影が道路に広がる朝のビル街。 スーツを着たビジネスマンも、着飾った若い女性もいないそこ、広い道路の中心に、一人の恰幅のよい老婆が立っていた。 老婆の手には黄色いペンキがたっぷりついた刷毛が握られている。 彼女は、傍らのペンキ缶の中にそれを突っ込み、一、二度まさぐった後、刷毛の先を道路へと向けた。 たちまちのうち、黒いコンクリートに黄色い線が3本刻まれ、それが矢印(←)の形を成す。 周りを見渡せば、前後の道路には、これと同じような矢印がいくつか描かれている。 老婆は自ら作り出した記号の群れを一瞥すると、満足そうに頷く。 「おばさま〜こっちも全部終わりました〜」 作業を終え、老婆が道具の片付けに入るのと、正面の豪奢な建物――デパートから少女の声が聞こえるのとはほぼ同時だった。 「なかなか、いいタイミングだ。こっちもちょうど終わったとこだよ」 老婆は少女に応えると、もう一度、何かを確かめるように周りを睥睨する。 「さぁて、それじゃあお待ちかねのショー・タイムといこうかね」 懸案事項がないことを確認すると、彼女は支給品のランタンから即製のたいまつに火を移し…… そのままそれを、デパートの中目掛けて放り込んだ。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1194537782/86
白い床にびやかな照明立ち並ぶ人型は色とりどりの衣装を纏い思い思いのポージング ガラスの中の貴金属はどれもこれもがい光を反射してキラキラと価値を主張する 飯麓百貨店婦人服売り場 時が時ならば有閑な奥様方が連れ立ってショッピングに興じるであろうこの場所は今静寂に包まれていた もはや日も高いというのに店内には商品のチェックをする売り子一人見当たらない 本来ならば開店間際の喧騒に包まれていなければいけないそこには今代わりに少女がただ一人 白い肌キメ細やかな髪華で柔らかなボディ どことなく高貴な感じを漂わせるその少女は少し幼すぎることを除けば 十分にこの場に似つかわしいキャラクターを持ち合わせている しかし彼女がその手で行っている所業はとてもこの場にマッチしているとは言えなかった 少女の両手には抱えきれないほどの布の山があった よく見ればその山はこの売り場の主役買い手のない婦人服たちでできている 彼女は一枚何万円という値段がついたそれを一枚ずつ無造作に掴み出し床へと落とす 一枚落とせばもう一枚次を落とせばさらに一枚と少しづつ間を空けながら服を床に広げていく そんな作業をしばらく続け腕に抱えた服を全て撒きおわると少女は次に周りのラックから 服をひっぺがしさっき落としたものの周りに配置していく 床のうちの少なくない部分が布に覆われたことを確認すると少女はほっと一息 一瞬の間を置いた後止まっているエスカレーターに向かって走り出し駆け下りて行ってしまった 少女の去った後には布の山と鼻を衝くような刺激臭だけが残っていた 長い影が道路に広がる朝のビル街 スーツを着たビジネスマンも着飾った若い女性もいないそこ広い道路の中心に一人の恰幅のよい老婆が立っていた 老婆の手には黄色いペンキがたっぷりついた刷毛が握られている 彼女は傍らのペンキ缶の中にそれを突っ込み一二度まさぐった後刷毛の先を道路へと向けた たちまちのうち黒いコンクリートに黄色い線が3本刻まれそれが矢印の形を成す 周りを見渡せば前後の道路にはこれと同じような矢印がいくつか描かれている 老婆は自ら作り出した記号の群れを一瞥すると満足そうにく おばさまこっちも全部終わりました 作業を終え老婆が道具の片付けに入るのと正面の豪な建物デパートから少女の声が聞こえるのとはほぼ同時だった なかなかいいタイミングだこっちもちょうど終わったとこだよ 老婆は少女に応えるともう一度何かを確かめるように周りをする さぁてそれじゃあお待ちかねのショータイムといこうかね 懸案事項がないことを確認すると彼女は支給品のランタンから即製のたいまつに火を移し そのままそれをデパートの中目掛けて放り込んだ
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