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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ3
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>>200 > > そこには声で予想できた通り、女の姿があった。 > 街灯が頼りないせいでハッキリとは確認できないが、見た目から判断するとミリアと同じか > それよりすこしだけ年齢が低そうだ。少なくともマフィアには見えない。 > ほっと安堵の息をつくと、アイザックはどうやら怯えているらしい彼女に底抜けの明るさで呼びかける。 > > 「いや、もう! 俺ってば怪しいもんじゃないからさ! > そりゃ怖いマフィアもいるけど! 俺はあいつらとは違うからさ!」 > > > ……なに? なんなの……これ……? > なにいってるの……こわい? ……ちがう? > 「……ら……いで…………ほ……おぅ……て……」 > 口が震えて言葉が発音できない。 > 「……………ぃ…」 > 拒絶の意思が伝えられない。 > もどかしい。もどかしい。 > > > アイザックもまた戸惑っていた。彼女の言っている言葉の意味が全くわからない。 > だが彼女の警戒を解くにはこの暗号を解く必要がある。 > 間違えてはいけない。困ってる女性を泣かせるようなサイテーな男になるのは御免だ。 > しっかしデホーテ? デホーテって何だ? > そんな知り合いいたかなぁ、俺。いないよなぁ。 > デホオテ? デホオゥテ? で、掘って? 掘って。 > 単語になってきた。アイザックは正解が近いことを確信する。 > 掘って……ホーテ……掘って……ホオゥテ……ほおって……ほうって……放って。放って! > 頭の中で壮大なファンファーレが鳴り響いた。これだ! > 肩に担いだデイバックを地面に落とし、その上に右脇で抱えていた服を置く。 > そうしてから彼は、昔見た西部劇の主役のようにニヒルな笑みを浮かべ、彼女の下に歩いていった。 > > 「どうだい、これで安心だろう? > 心配することはないさ。どんな悪党が来たって俺には百丁――――」 > > > アイザックの口舌はもうかがみに届いてはいない。 > 彼女が理解しているのは正体不明の男が裸で近づいてくる。それだけだ。 > それだけで彼女には……充分すぎた。 > > 柊かがみの頭には今まで逡巡してきた内容など何一つ残されていなかった。 > たったひとつ――目前の敵を殺す以外に。 > 背中に隠していた銃を右手で引き出し前方に構える。 > 突然向けられた銃口を理解できないアイザックが発した「へ?」という間の抜けた声を合図に > かがみは躊躇無く人差し指に力を込め、引き金を絞った。 > > 「う……あああああああああああああああああああああ!」 > 絶叫を掻き消す轟音とマズルフラッシュとが周囲を満たすステージで、アイザックは踊る。 > 本来ならば例え数十トンのローラーでひき潰されようが、二千度の溶鉱炉に放り込まれようが > コンクリート詰めのドラム缶で海中に沈められようが、はたまた一億年生きようとも > “食われる”以外に決して死ぬことはない。それが不死者だ。 > だがその能力は何らかの制限により著しく劣化している。 > そう――まともにウージーの掃射を受ければ一たまりもなくなってしまう程度には。 > > > 倒れこんだアイザックはアスファルトに一面の赤い水溜りを拡げていく。 > その身体はもう、ピクリともしていない。 >
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