[過去ログ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ2 (594レス)
上下前次1-新
抽出解除 レス栞
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
145(1): 戦う運命 ◆CDDi1fgMw2 2007/09/25(火) 23:32:34 ID:G43dZ+an(2/5)調 AAS
惨劇の後、士郎は気がつくと、川原で佇んでいた。
静かな音を立てて流れる川に向けていた視線を、星の瞬く夜空へ向ける。
星が、自愛に満ちた母親をかたどっているように錯覚した。
少し視線を下げると、繁華街が見える。だが人の気配はなく、寂れた感じを受けた。
ため息をつき、光成が言った殺し合いをしてもらうという言葉に呆れながらデイバックをあさった。
武器には興味は無い。適当な魔術用トレーニング機器が無いか探しているのだ。
もっとも、無くても構わなかった。上は繁華街、重りになるものなど、いくらでもあるだろう。
この殺し合いという異常な場でも、士郎は強くなる事を第一に考えていたのだ。
しかし、中から見つけたのは、食料や地図など以外には紙があっただけだ。
光成から自分に対するメッセージがあるのかと思い、強化外骨格「零」と書かれた紙を開いてみる。
ドズンと、重い音が静かな川原に響いた。
紙を開くと同時に現れたカバンに驚き、紙を上下を反対にしたり、上を見たり、下から覗いたりする。
それは不気味に思っての行動ではなく、単純に好奇心から紙を隅々見ているように見えた。
その彼に、カバンから声がかけられた。
『少年、現在の状況の報告をお願いする!』
一瞬、士郎はポカンとするが、気を取り直す。
「 そうか、あんたが強化外骨格「零」というのか。俺は士郎、よろしく」
『了解。士郎は我々の名を知っているのか。覚悟の行方を知らぬか? 最初の場所で悪鬼に宣戦布告を行った男だ』
「ああ、あの人か。強そうだったな。ごめん、今は知らない」
『そうか……』
気落ちしている零に苦笑を浮かべる。随分と人間臭いカバンだと士郎は思ったのだ。
「そう落ち込むなって。俺も、覚悟って奴に会いたいから、探すの協力するよ」
『まことか!!』
「ああ。その代わり、覚悟って奴との手合わせをお願いしてもらえないか?」
『何故だ? 回答を求む』
「親父を超える為さ……」
『父親?』
零に対して頷く。彼の胸中にあるのは、なぜかかの世界最強の男に挑む、自分の母親。
153: ◆5VEHREaaO2 2007/09/25(火) 23:37:59 ID:J01UDqyO(7/7)調 AAS
投下終了。
>>145>>146>>150は自分の作品ではないので飛ばしてください。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ
ぬこの手 ぬこTOP 0.019s