[過去ログ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ2 (594レス)
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238: 2007/09/26(水) 22:28:02 ID:ZmWUlOMl(5/9)調 AAS
239: 2007/09/26(水) 22:28:17 ID:yDKbF8Cs(3/4)調 AAS
240: 2007/09/26(水) 22:28:34 ID:Nm6iz/Oh(7/7)調 AAS
241: [sage] 2007/09/26(水) 22:29:29 ID:2fD0sdiw(2/3)調 AAS
242: 紙は舞い降りた ◆LXe12sNRSs 2007/09/26(水) 22:29:31 ID:jvOw9Ix5(9/11)調 AAS
校庭に散らばった紙を回収し終え、ロイドはそれをアニタへ渡す。
くしゃくしゃになったり砂塗れになってしまったものばかりだが、使う分には問題ない。
紙を渡し終えると、ロイドは含みのない穏やかな笑顔でアニタへと言葉を続けた。
「そのときは、ありがたく分解させてもらうよ。中身が分かれば解体する自信はあるしね」
「……それ、マジで言ってるの? アイツが持ってくるのは、そこら辺に落ちてる首輪じゃない。
誰かを殺して、誰かの首を切って、そっから持ってきた首輪だよ!?
おじさんがあんなこと言ったせいで、誰かがアイツに殺されるかもしれないんだよ!?」
「それはそうだけど、あの場を切り抜けるにはあれしかなかったと思うけどなぁ。
彼に目をつけられた人には悪いけど、それは仕方がないことだよ。止められなかった僕らが悪い。
それに、一応これは殺し合いだよ? まさか、正義とは何かなんて恥ずかしい議論をふっかける気じゃあるまいね」
痩せ細った身体に平和ボケしたような笑顔を常備しているロイドだが、彼はこれでも軍人だ。
平和が綺麗事で片付かないことは重々承知しているし、生き死にがどれだけ不条理なものかも知っている。
おじさんという呼称を甘んじて受けるわけではないが、アニタにとって、ロイドのスタイルは悪い意味で大人すぎていたのだ。
「君に彼を止めることはできないよ。不思議な力を持っているらしいが、たぶん彼はそれ以上だ」
「それでも……」
「僕は一応、爵位持ちの貴族でね。フェミニストを語る気はないが、女の子をみすみす死にに行かせるつもりはない。
それに、殺し合いに乗らないにしても、君は君でやるべきことがあるんじゃないの?」
アニタには嫌味に聞こえたが、ロイドの表情には曇りがない。それだけ正論だということだ。
もちろん、アニタにだって優先すべき事柄はある。ねねねを捜し出して一緒に帰るという目的が。
赤の他人にピンチが訪れるかもしれない、などという程度のことに、首を突っ込んでいられない。
その間にねねねが誰かに殺されそうにでもなっていたら、後悔するのは、きっと自分だ。
「……割り切れとは言わないさ。君はまだ子供だ。子供は子供なりに、頼りがいのある大人でも見つければいいさ。
ああ、僕を頼るのはやめておくれよ? 僕はただ、面白おかしく未知の文明に触れられればいいから……ってあらぁー!?」
ロイドの言葉を最後まで聞かず、アニタは学校を出ようと歩き出してしまった。
その顔はどこか俯いて――いるかに見えたが、すぐに前を向きなおし、普段の溌剌な表情を取り戻していた。
まずは、ねねねを捜す。後悔したくないから。話はそれからだ。
「ちょっと待った! 行くならこれを持っていくといい!」
「ん? …………ゲッ! 本じゃん」
去り際、ロイドはデイパックから一つの書物を取り出し、それをアニタに放った。
掴み取ったそれは、やや大型なハードカバーの本。スカイブルー一色の表紙に、見慣れぬ文字のタイトルがついている。
中を開いてみるが、やはり難解な字面が広がっているだけ。なんの本なのか、アニタには理解不能だった。
243: 2007/09/26(水) 22:30:26 ID:ZmWUlOMl(6/9)調 AAS
244: [sage] 2007/09/26(水) 22:30:35 ID:2fD0sdiw(3/3)調 AAS
245: 2007/09/26(水) 22:30:58 ID:NFDdUXYE(10/12)調 AAS
246: 紙は舞い降りた ◆LXe12sNRSs 2007/09/26(水) 22:31:01 ID:jvOw9Ix5(10/11)調 AAS
「君にとって紙は重要なものだろう? ならそれあげるよ。僕が持っていても意味のないものだしね」
「……ありがと。でもこれ、なんの本?」
「あいにく、僕もその本に書かれている字はお目にかかったことがなくてねぇ。どんな本か興味があるのかい?」
「……まさかっ」
アニタは適当な礼だけを残すと、その本をデイパックにしまいつつ、校庭を後にした。
それを最後まで見送って、ロイドは校舎へと向かう。アニタの行く先を案じるような、優しい眼差しを残して。
◇ ◇ ◇
「……やはり、なんらかの手で力を抑制しているか。この分じゃ、テックセットしたとしてもどの程度までやれるか……」
校舎を背に、シンヤは住宅街を東に行く。
先ほどの紙使い、アニタとの交戦。シンヤの胸中には、相手の予想外の実力と変則的な戦闘方法よりもまず先に、自身の力の衰えを感じていた。
テッカマンになれずとも、シンヤは既に人間の枠を外れた存在だ。筋力、敏捷性、反射速度、どれも常人のそれを逸脱している。
だがそれも、なんらかの働きかけによって無意識の内にセーブされてしまっているようだ。
女子供の入り乱れるこの会場で、参加者たちが均等に殺し合えるよう、螺旋王が施した処置なのだろう。
ブレードとの手加減なし、全力での死闘を望むシンヤにとっては、厄介きわまりない。
「僕が望むもの……それは、兄さんを殺すことだ。それも、闇討ちや騙まし討ちじゃ意味がない。
力と力。ブレードとエビル、テッカマンとしての決着でなければ価値はない」
そのために成さねばならないことは三つ。
テックセットするために必要な、ブレードとエビル、二人分のクリスタルの入手。
Dボゥイこと、相羽タカヤの捜索。
そして、この忌まわしい『制限』の解除。
「兄さんが早々に死ぬとも思えないしね……まずは、面倒な方から片付けていくとしよう。
お楽しみはラストだ。そのときまで兄さん、せいぜい無茶をしないでくれよ」
一つの仮説として、シンヤは我が身にかけられた制限が、首輪の拘束によって齎されていると考えた。
根拠もない仮説中の仮説だが、首輪の存在はどちらにせよ疎ましい。
あのロイドという人間が利用できるなら、あえて使ってやろう。仕事を終えた後の処遇は……もちろん決まっているが。
夜、空はまだ暗い。
ゲームは始まったばかり。
これから朝が開け、日が頂点に昇るまでに、何人が死に、何人が涙を流すのか。
そして……相羽の兄弟が拳を合わせるときは、本当に訪れるのだろうか。
247: 2007/09/26(水) 22:31:55 ID:4szXmP3d(8/10)調 AAS
248: 2007/09/26(水) 22:32:03 ID:NFDdUXYE(11/12)調 AAS
249: 紙は舞い降りた ◆LXe12sNRSs 2007/09/26(水) 22:32:14 ID:jvOw9Ix5(11/11)調 AAS
【B-6・学校敷地内/一日目/深夜】
【ロイド・アスプルンド@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:健康
[装備]:ニードルガン(残弾10/10)@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:支給品一式、携帯電話
[思考]
1:シンヤが戻ってくるまで校舎内を探索。
2:シンヤが持ってくる首輪を分解してみる。
3:その他、おもしろそうなものを見つけたら調べてみる。
4:スザクとの合流。
【アニタ・キング@R.O.D(シリーズ)】
[状態]:健康
[装備]:紙×100
[道具]:支給品一式(メモ帳なし)、ハイドの魔本@金色のガッシュベル!!、不明支給品1〜3個(本人は確認済み。紙に関するものは入っていない)
[思考]
1:ねねねを捜す。進路は南。
2:どこかで紙を入手する。多ければ多いほど良い。
[備考]:
※参戦時期は6〜11話、ねねねが読仙社に攫われる以前。読子との面識はありません。
【B-6・学校付近/一日目/深夜】
【相羽シンヤ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
[状態]:右頬に掠り傷
[装備]:アースの剣@金色のガッシュベル!!
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜2個(本人は確認済み)
[思考]
1:適当な参加者を殺し、首輪を手に入れる。進路は東。
2:制限の解除。入手した首輪をロイドに解析させ、とりあえず首輪を外してみる。
3:テッククリスタルの入手。
4:Dボゥイの捜索、及び殺害。
【ニードルガン@コードギアス 反逆のルルーシュ】
ゼロ愛用の銃。
セラミックと竹を使用しているため金属探知器では探知できない。
しかしその威力はかなりのもので、通常の銃と同様にうまく当たれば死ぬ。
【携帯電話】
全参加者の画像データが入っている模様。それ以外の機能に関しては詳細不明。
【ハイドの魔本@金色のガッシュベル!!】
アニメオリジナルキャラクター、ハイドの魔本。色はスカイブルー。
記載されている呪文を読めば、持ち主であるハイドは呪文が使えるが、このロワにはハイドは出ていないので無意味。
ガッシュやビクトリームのものとは違い、普通に燃える。燃えたらハイドは魔界に送還されるものと思われる。
ちなみにこのハイドというキャラ、アニメ14話を最後に一切本編に登場しておらず、魔界に送還されたか生き残ったかも描写されていない。
【アースの剣@金色のガッシュベル!!】
百体の魔物の一人、アースが持つ剣。
二等辺三角形の巨大な刀身に柄を付けた、西洋のものとも東洋のものとも言えないフォルムをしている。
斬らずとも、触れた魔物の力を吸い取る効果がある。それ以外は普通の剣。
250: 2007/09/26(水) 22:32:29 ID:ZmWUlOMl(7/9)調 AAS
251: 2007/09/26(水) 22:33:01 ID:XU2liFZA(3/3)調 AAS
252: 2007/09/26(水) 22:47:24 ID:HXu9QbDB(1)調 AAS
51レスってwwwwwwwww
限度あるだろwwwwwwwwwwwwwwwww
253: 探し人同盟 ◆h8mvk8rUsY 2007/09/26(水) 22:49:07 ID:pNoTToq5(1/6)調 AAS
モノレールの駅のベンチに人影が一つ。その美しい銀髪が風によってなびいていた。
「どういう事なのよ、もう…」
白い雪のような少女、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは考えを巡らせていた。
あのラセンオウとかいう奴は私達に殺し合いをさせると言っていた。
しかも勝ち残れば願いを叶えるとも。人数や環境こそ違うが、かつて私が参加した聖杯戦争と同じような状況だ。
だが私はこんな殺し合いに乗るつもりはない。アインツベルンの悲願はあくまでも聖杯を手に入れる事であって願いを叶える事ではないからだ。よって乗る必要もない。
それでも、この戦いに乗る人間は他にいるだろう。生き残る為には戦わなければならないかもしれない。例え寿命が短かろうと私が殺されればシロウは怒り、そして悲しむと思うから。
「でも私1人じゃちょっときついかな…」
今の私は聖杯戦争当時のような有利な状態じゃない。
確かに私自身優れた魔術師ではある。しかしあのラセンオウに向かっていき、命を落とした男のような驚異的な戦闘力を持っている訳ではない。そして何より聖杯戦争を共に戦い、全幅の信頼を置いていた、あの鉛色の巨人はもはやいないのだから。
254: 2007/09/26(水) 22:49:32 ID:8vz/NDqK(2/3)調 AAS
255: 2007/09/26(水) 22:49:36 ID:NFDdUXYE(12/12)調 AAS
256: 2007/09/26(水) 22:49:48 ID:ZmWUlOMl(8/9)調 AAS
257: 2007/09/26(水) 22:49:59 ID:wEaZLpKJ(7/13)調 AAS
258: 2007/09/26(水) 22:51:40 ID:EtP9bV1L(2/3)調 AAS
259: 2007/09/26(水) 22:52:38 ID:HDKYfoGg(1/3)調 AAS
これ荒らしじゃねーか?
260: 2007/09/26(水) 22:53:03 ID:1vIAa9GF(1)調 AAS
261: 2007/09/26(水) 22:53:29 ID:hoNLW71X(1)調 AAS
262: 探し人同盟 ◆h8mvk8rUsY 2007/09/26(水) 22:53:56 ID:pNoTToq5(2/6)調 AAS
「はぁ〜…シロウが近くにいればいいんだけど」
シロウは今何処にいるのだろう。ここに転移される前は確かに隣にいた。凄い形相でラセンオウを睨んでいたのを覚えている。この状況だとやはりシロウを見つける事が最優先事項だろう。今一番信用出来るのは自分の兄であり弟でもある赤毛の青年、エミヤシロウだ。
「うん、まずはシロウ探そ。後の事はシロウを見つけてから一緒に考えればいいもんね」
ようやく行動の指針を纏め上げ、座っていたベンチから勢いよく立ち上がり荷物を手に取る。
「さて、シロウを探すにしてもまずは私がいる場所とシロウが行きそうな場所、何より支給品の確認をしとかないとね。私が扱える物があればいいんだけど」
ごそごそと中身を探るとチクリとした痛みが指先に走った。
「あいた!」
慌てて手を出すと少し血が出ている。今度は気を付けて手を突っ込み、恐る恐るそれを取り出してみると何かの欠片のようだった。
「何だろう?少し魔力を感じるけど…鏡…の欠片かな」
263: 2007/09/26(水) 22:54:02 ID:0187krkJ(1)調 AAS
264: 2007/09/26(水) 22:54:20 ID:wEaZLpKJ(8/13)調 AAS
265: 名無しさん@お腹いっぱい 2007/09/26(水) 22:55:21 ID:IbH/wzA1(1)調 AAS
266: 2007/09/26(水) 22:55:26 ID:jJfSGOa4(1)調 AAS
267: 2007/09/26(水) 22:55:59 ID:lMRSPl4+(1)調 AAS
268: 2007/09/26(水) 22:56:14 ID:ZmWUlOMl(9/9)調 AAS
269: 2007/09/26(水) 22:56:30 ID:Mk4PiVES(1)調 AAS
270: 2007/09/26(水) 22:56:33 ID:wEaZLpKJ(9/13)調 AAS
271: 2007/09/26(水) 22:56:51 ID:EtP9bV1L(3/3)調 AAS
とりあえず60秒ほど時間が空いてれば普通に投下できるからもう少し早くても大丈夫なんだぜ支援
272: 2007/09/26(水) 22:57:03 ID:HHy+WJdU(1)調 AAS
273: 2007/09/26(水) 22:57:11 ID:pNoTToq5(3/6)調 AAS
微弱な魔力は感じたが使える程ではないので再び中に戻し、今度は違う物を取り出す。
次に出てきたのはゴツい一振りの剣だった。先程の欠片とは違い、それなりに大きな魔力を感じる。
しかし自分が振り回すにはいかんせん大きすぎた。その上妙な術式が付与されているのも見てとれる。
(変わった魔術礼装ね。こんな術式見たことないわ。どんな効果なのかしら)
と調べている最中
「やぁ、そこのお嬢さん。こんな所に一人で大丈夫かい?」
唐突に声を掛けられ、咄嗟にその剣を握り後ろを振り向いた。が
「……誰?」
そこには割と珍妙な格好をした金髪の男が立っていた。しかもアゴが割れている。それなりに濃い顔つきだ。
「オイオイ、私が誰かって?絶世の男男子、イタリアの俳優…パルコ・フォルゴレさ!!知らないかい?」
「ふ〜ん…知らないわ」
ビシリ!
フォルゴレはショックを受けたのか一瞬硬直した。だがすぐ立ち直ったようで
「それは残念。これから覚えていてくれると嬉しいね」
などと言ってきた。変な奴だが悪い人間にはまず見えない。だがひとまずは警戒を解かずに接する事にしよう。
274: 2007/09/26(水) 22:57:50 ID:3KGPQkMM(2/2)調 AAS
275: 2007/09/26(水) 22:57:53 ID:WHSZdN5a(1)調 AAS
276: 2007/09/26(水) 22:58:29 ID:8vz/NDqK(3/3)調 AAS
277: 2007/09/26(水) 22:58:31 ID:wEaZLpKJ(10/13)調 AAS
278: 2007/09/26(水) 23:00:13 ID:wEaZLpKJ(11/13)調 AAS
279: 探し人同盟 ◆h8mvk8rUsY 2007/09/26(水) 23:02:17 ID:pNoTToq5(4/6)調 AAS
「それで私に何の用なの?私を殺すつもりなら止めた方がいいわ。こう見えても私強いんだから。この殺し合いに乗るつもりはないけど襲われたら容赦しない。シロウに会うまで殺される訳にはいかないんだから」
これはハッタリだ。今の状態と持ち物じゃ武器次第で一般人にも殺されるかもしれない。
「いやいやいや!私もこんな戦いには乗っていないよ?地図を見たら近くにモノレールがあったから使おうと思ってね。そしてここに来たらお嬢さんがいたのさ。一人じゃ危ないかもって声を掛けたんだけど…アハ、アハハハハ」
するとフォルゴレという男は焦り始めた。今のデマカセを信じたらしい。この様子だと強力な力を持っているわけでもなさそうだ。この分だと警戒は解いてもいいかもしれない。
「わ、私は知り合いを探しているんだ。高嶺清麿とガッシュ・ベルという名前なんだが」
それにしても…
「そういえばお嬢さんも誰かを探してるみたいだね。確かシロウに会うまで…と言ってたし。」
よく喋る男だ。
「おぉそうだ、お互い人探しみたいだし二人で一緒に探さないかい?その方が殺し合いに乗ってる人にも襲われにくいだろうし」
280: 2007/09/26(水) 23:02:46 ID:wEaZLpKJ(12/13)調 AAS
281: 2007/09/26(水) 23:04:30 ID:4szXmP3d(9/10)調 AAS
282: 2007/09/26(水) 23:04:42 ID:yDKbF8Cs(4/4)調 AAS
283: 2007/09/26(水) 23:05:16 ID:wEaZLpKJ(13/13)調 AAS
284: 2007/09/26(水) 23:05:31 ID:XLSLf1Yv(1)調 AAS
285: 探し人同盟 ◆h8mvk8rUsY 2007/09/26(水) 23:07:35 ID:pNoTToq5(5/6)調 AAS
なるほど。要約するとこのフォルゴレという男は私と二人で行動したいようだ。確かにフォルゴレの言う通り一人で行動するのはあまり得策じゃない。ならば答は一つか。
「…いいわ、一緒に探しましょう。私の名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。シロウを見つけるまでよろしくね」
するとホッとした様にフォルゴレは笑い、
「そ、そうか!ではよろしくな、お嬢さん。なに安心したまえ。いざという時はこの鉄のフォルゴレが体を張って君を守るさ!」
などと宣った。ジッと観察して一言述べてみる。
「…震える足で言ってもあまり説得力ないわよ?」
「そ、そんな事はない!私は無敵のフォルゴレだぜ?」
こう言いつつも実はフォルゴレ、内心ビクビクである。
(こ、怖かった。声を掛けたらいきなり剣を向けられるんだからな。王を決める戦いよりもとんでもない事に巻き込まれてしまった…)
これから先を考えると途方に暮れそうなので、まずはイリヤスフィールに頼み事を伝えておくとしよう。
「一つ頼みがあるんだが聞いてくれないか?」
「え、何?」
「私に何かあったらこういう歌を歌ってくれないか?…〜♪」
「え〜」
かくして他愛ない会話を行いながら二人は互いの探し人を見つける為に共にモノレールを待つのだった。
286: 2007/09/26(水) 23:09:28 ID:4szXmP3d(10/10)調 AAS
287: 探し人同盟 ◆h8mvk8rUsY 2007/09/26(水) 23:09:30 ID:pNoTToq5(6/6)調 AAS
【D-1/モノレールの駅ホーム/1日目-深夜】
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】
[状態]:健康
[装備]:ヴァルセーレの剣@金色のガッシュベル
[道具]:支給品一式、未確認支給品×1、魔鏡の欠片@金色のガッシュベル
[思考]:シロウ何処かな?
行動方針:シロウに会うまで絶対生き残る
[備考]:魔鏡の欠片は3つ揃わないと意味がありません。残りも支給品として配布されている可能性があります。
お互いの探し人の情報を交換しました。
フォルゴレの歌を教えてもらいました。
【D-1/モノレールの駅ホーム/1日目-深夜】
【パルコ・フォルゴレ@金色のガッシュベル】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、未確認支給品×3(本人確認済)
[思考]:殺し合いは恐いがイリヤスフィールを守る
行動方針:清麿とガッシュを探す
[備考]:お互いの探し人の情報を交換しました。
288: 2007/09/26(水) 23:18:12 ID:MZ4vOCtL(1/3)調 AAS
715 名前:最低人類0号 投稿日:2007/09/26(水) 01:31:52 ID:WO0GNVOv
softbank219209194156.bbtec.netもGのIPのようですね。
48 :名無しセカンド:2007/09/01(土) 00:40:07 HOST:softbank219209194156.bbtec.net
【スパイラル〜推理の絆〜】
【美少女戦士セーラームーン(シリーズ)】
【ゼロの使い魔(シリーズ)】
【School Days】
【舞-HiME 】
716 名前:最低人類0号 投稿日:2007/09/26(水) 02:21:23 ID:7aC3fYsG
どうでもいい
717 名前:最低人類0号 投稿日:2007/09/26(水) 02:41:28 ID:GVBAWLhS
ディベート能力が必要な場では100%勝ち目が無いことを悟れよwwww
718 名前:最低人類0号 投稿日:2007/09/26(水) 04:09:27 ID:WO0GNVOv
福島県〜埼玉辺りに住んでいる
219.209.194.156も同一のIP
ところでこのsoftbank219209194156.bbtec.netってIPを検索すれば分かるが、他のスレでも大概な荒らし行為を繰り返している。
被害を纏めて通報すれば何とかなるレベルかもしれんよ、マジで。
289: 2007/09/26(水) 23:19:34 ID:MZ4vOCtL(2/3)調 AAS
719 名前:最低人類0号 投稿日:2007/09/26(水) 04:38:30 ID:GVBAWLhS
ググった。
…おいおい、こりゃ真性だな。
720 名前:最低人類0号 投稿日:2007/09/26(水) 10:26:42 ID:WO0GNVOv
931 :host148-65-static.48-88-b.business.telecomitalia.it:2007/09/11(火) 00:57:57 ID:KCTATE+C
Rintaro Uchida
僕もラフィネ嬢と結婚したいです。
937 :softbank219209194156.bbtec.net:2007/09/12(水) 13:30:50 ID:UelfbQtL
Rintaro Uchida
闇の入口が見つかりません。
何か間違ってますか?
940 :209-128-75-180.bayarea.net:2007/09/13(木) 10:45:40 ID:SEDHyiYU
Rintaro Uchida
闇の入口が見つかりません。
何か間違ってますか?
フシアナトラップにひっかかる内田倫太郎君の図。
「あれ? 串刺したまんまじゃアクセスできないのか!?」と素ホストに切り替える慌てよう。
721 名前:最低人類0号 投稿日:2007/09/26(水) 10:26:51 ID:7aC3fYsG
また活性化してきたねここ。交流所以外でどこで暴れてるの?
722 名前:最低人類0号 投稿日:2007/09/26(水) 10:37:39 ID:WO0GNVOv
125.214.158.190
茨城の(特に日立地域)町BBSを中心に出没している一行荒らし
そして、それを避難する発言を「削除依頼」したのが
softbank219209194156.bbtec.net
芋の弦のようだ。
>>721
アニロワに粘着してる。
削除板で暴れて自爆していたIPがsoftbank219209194156.bbtec.net
290: 2007/09/26(水) 23:21:31 ID:MZ4vOCtL(3/3)調 AAS
茨城だったって
291: 2007/09/26(水) 23:23:45 ID:HDKYfoGg(2/3)調 AAS
内田倫太郎か
292: 2007/09/26(水) 23:26:17 ID:Cd0wtjW8(1)調 AAS
内田林太郎じゃね?
293: 2007/09/26(水) 23:27:40 ID:HDKYfoGg(3/3)調 AAS
闇の入口ってなんだろ
294: 2007/09/26(水) 23:30:48 ID:69eWIw5B(1)調 AAS
さあ
295: 2007/09/26(水) 23:42:37 ID:5AeEHJM3(1)調 AAS
ここは内田倫太郎を登場させる流れでいいのか?
296: ぐだぐだ 2007/09/26(水) 23:56:06 ID:cNkZx5Z7(1)調 AAS
924 : ◆AZWNjKqIBQ:2007/09/26(水) 15:30:03 ID:dtXmGvOo0
質問に答えてくれた方は感謝。
前々から気になっていたんでね、ここに人がいる時に聞いておきたかったんです。
で、自分の意見を述べると……、
支給品を重複させることについては、程度の問題ではあるけど抵抗はない。
似たようなものばかりだと、展開も似かよりがちなる――こともあるかも知れないけど。
逆に、同じ物が複数あることでしか生まれない展開も存在する。
それは、一つの傷から同一の武器を持った人間があらぬ疑いをかけられたりとか。
一つだけでは達成できないが、二つあったことで達成できたという展開だったり、
同程度の実力者がそれぞれに同一の獲物を持つ事で生まれる僅差の戦いだったり、
他にも、同じものをそれぞれが持っていることによる心の繋がりであったり……。
と言う事で、全体で150ほど支給品があるとしたら、その内の3,4個に収まるぐらいならよいかなと。
一人の書き手としては、話の取っ掛かりとなる『特異』な部分が増えることに関してはむしろ歓迎。
不死者なんかにしても同様。イレギュラーな存在はそれ自体がネタの元になるから。
リレー企画としては、
意図を隠してなお物語りが狙い通りに進んで、「計画通り!」と言うのもよいし。
逆に全く想像もしていなかった展開を見て、「さすが、○○!俺達に(ry」というのも楽しい。
何が言いたいかと言うと、まぁ要するにちょっと用心しすぎじゃないかなと。
完結を前提としているせいか、無闇に無難な方、無難な方へと誘導してる感じがするよ。
超展開は論外かも知れないけど、書き手の裁量権にまで踏み込まれると臆する人も出てくるだろうし。
>>916
情報交換と記憶吸収を混同はしていませんよ。
あくまで書き手の視点から見た場合の、フラグや情報の移動の手間について似ていると言っているだけです。
今回、投下したムスカが不死者になるネタは撤回します。
意図は見え見えであったとしても、公言した段階ですでにメタレベルのフラグになってしまいますからね。
それは自分の好むところではありません。
したらばの仮投下スレに修正案を投下するので、そちらの方をよろしくお願いします。
297: 2007/09/26(水) 23:59:45 ID:JUTQisLl(1)調 AAS
てかもう(仮)投下スレで全部やれよ
迷惑だな
298: 2007/09/27(木) 00:03:40 ID:FXxDk7ju(1/18)調 AAS
同意
299: 2007/09/27(木) 00:07:24 ID:BrnuuLGx(1/2)調 AAS
SS投下はこちらへ
↓
したらばスレ:otaku_9783
300(1): やってられない名無しさん 2007/09/27(木) 00:10:23 ID:BrnuuLGx(2/2)調 AAS
1045 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:33:28 ID:???0
んー、毒というほどキツクはないが、本スレで言うのは憚れるのだが……
氏、ちょっと改行が多いかな、と思った。ソコまで酷いレベルじゃ無いけど。
もうちょい少ない方が文章が締まって読みやすくなると思うんだよね。
ただ、どこまで少なくするかとかは、好みなんかがあるから自身で試行錯誤するしかないのだけれど。
1046 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:36:10 ID:???0
>>1045
その書き込み読んでちょっと思ったが
内容じゃなくて文章力に関して専門に指摘する場所が
欲しいな〜とか思ったり。
1047 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:37:27 ID:???0
つ「批評スレ」
最近過疎ってるけどな!
1048 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:40:04 ID:???0
批評スレなんてあったのか・・・
1049 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:45:00 ID:???C
批評スレは基本書いた本人が持ち込む場所だからねぇ
指摘、ってなるとなぁ……SS初めて書く、って人が結構多かったしここにあってもいい気はするが
1050 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:47:11 ID:???0
本人からすりゃ大きなお世話って感じだと思うけどな
1051 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:50:03 ID:???0
人によるんだよなあ……
ただ、主観で悪いが、良書き手さん方は「まっとうな指摘」であれば、指摘されるのは吝(やぶさ)かでは無い気がするよ。
1052 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:52:20 ID:???0
さじ加減が難しいよな
やたら上から目線じゃダメだしかといって下手に出すぎてもダメ
とりあえず俺には無理だw
1053 :やってられない名無しさん:2007/09/26(水) 23:54:56 ID:???0
いやだから勝手に他人のSSを言い方悪いがダメだしするスレってどうよ
批評スレはそういう覚悟のある人だけがお願いするもんだし
1054 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:03:00 ID:???0
>>1053 普通に失礼全開になりうるので難しいところ。
つか、予約合戦激しすぎてワロタ
狙い固まりすぎだろ常考www
1055 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:03:02 ID:???0
うん?勝手に批評なんて言ったか・・・
基本批評スレは持ち込みだろ?
もし誤解与えたなら謝るわ、スマン
1056 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:03:10 ID:???0
あっはっはっはっは。散ったので寝ます。
予約合戦……おそろしい子……!
1057 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:07:04 ID:???0
シンジって誰だ…?
1058 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:08:23 ID:???0
ワカメじゃない?
1059 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:08:28 ID:???0
ワカメと言ったほうが通るなw
まあ盛況なわけで
301: 2007/09/27(木) 00:14:35 ID:3+NoZfgz(1/4)調 AAS
なんで
こんな
2ちゃんの企画(?)で
そこまで
言われないと
いけないのか
なあ
302: 2007/09/27(木) 00:21:05 ID:02mfkH6S(1)調 AAS
熱すぎる香具師が多すぎ
だから内田倫太郎につけこまれるんだ
もっとKOOLになれ
303: ところで 2007/09/27(木) 00:26:13 ID:FXxDk7ju(2/18)調 AAS
>>170、別によくないか?
304: 白ロムさん [sage このスレッドでは名無しは各自変えていきましょうwwwwww] 2007/09/27(木) 00:34:21 ID:3f4aogJk(1)調 AAS
ああいうのが出てきたら
それを対処するのがSS書き手の責務だと思うんだがな
305: 名無しが死んでも代わりはいるもの [sage >>304 了解] 2007/09/27(木) 00:51:33 ID:FXxDk7ju(3/18)調 AAS
不死になっても制限ありだから問題は無いはずなんだが
他のロワでもこういうのあまり問題にならんだろ?
306(2): したらばの七資産 [sage ] 2007/09/27(木) 00:54:30 ID:Uy+NXiRe(1)調 AAS
1065 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:10:35 ID:???O
再びアイザックオワタ
1066 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:12:23 ID:???0
あーそうか、ワカメか!!
アッハッハッハ、学校の近くだったからシンヤの間違いなのかと思っちゃったんだぜ
1067 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:14:54 ID:???0
>>1061
しかし予約合戦を勝ち残った中で同作品キャラが合流するのは2作品だけな件について
いや、これでも多少多いかな?という気はしないでもなくもない…?
1068 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:15:11 ID:???0
>>1065
逆に考えるんだこれはアイザックが劉鳳並の死亡フラグ回避男になる第一歩だと。
1069 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:15:18 ID:???0
それでも…それでもアイザックなら我知らず周囲に幸福をまきちらしてくれる…!
しかし早くも不死V.S不死か 楽しみだな
1070 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:24:14 ID:???0
>玖我なつき、チェスワフ・メイエル、シュバルツ・ブルーダー、衛宮士郎で正式に予約
チェスもオワタw
1071 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:27:44 ID:???0
>>1070
いや、マヨラーだ。
マヨラーに期待するんだ。
1072 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:30:05 ID:???0
なんか新人の手痛いミスに熟練の人が温厚働かせてるみたいだなー。
ここは普通、被らせたほうがフォロー入れるべきだろうに。
1073 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:30:12 ID:???0
なんというヘタレ扱い
1074 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:31:05 ID:???0
>>1071
誰の事かは知らんが、とりあえず期待しとくw
1075 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:34:32 ID:???0
>>1074
ああ、期待は裏切らないと思うぞw
奴の事だ、きっと原作と同じく無駄な疑惑・不仲・崩壊フラグを立ててくれる……w
そのまんま誰か死ぬかもしれんがw
1076 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:34:59 ID:???O
そういえば我様の宝具は三つともまだ出てないのな
1077 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:39:24 ID:???0
鑑定前のアイテムが多すぎるからその内どっかに湧いて出るだろ
1078 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:42:16 ID:???0
さすがに今回は即日投下はないか…?
微妙にwktkしている自分がいるんだ。
1079 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:43:59 ID:???0
この辺の話題は雑談スレでしろよw
鑑定前のアイテムでも、本人確認済みのものは即役立つものではないってことだけは確定しちゃっているからなかなかむずかしいぜ。
1080 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:44:25 ID:???0
固有装備品か…
読子カートとか、スバルのデバイス(ねねねとは違う方)、キャロ(死亡済み)のケリュケイオンとか
クロちゃんのガトリングとか割と出てないのが多いなぁ。
1081 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 00:49:54 ID:???0
衝撃と東方は何時になるかな
307: ゴミばっか [sage ] 2007/09/27(木) 00:58:45 ID:FXxDk7ju(4/18)調 AAS
>>306
なんか、本当に厨同士の会話って感じだな
308: 2007/09/27(木) 01:51:54 ID:3+NoZfgz(2/4)調 AAS
>>300とか>>306は
ヲチ対象としては最高な訳で
309: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:12:27 ID:e11UyVRZ(1/13)調 AAS
ショッピングモール近くの住宅街、薄暗い街灯の下に一人の男が佇んでいた。
周りの闇に溶け込むような、ダークスーツと黒髪。
右目にはめられた眼帯が、光を反射して鈍く光る。
葉巻を吸う姿が非常にさまになっている。
衝撃のアルベルトは酷く苛立っていた。
幻夜の真意を確かめようとした矢先に、突然連れ去られたあげく、実験と称した殺しあいに参加させられた――。
十傑集にあるまじき失態に、生殺予奪権を握られているという屈辱。
まったく機能しない眼帯に、繋がりが感じられないサニーとのテレパシー。
全てが彼の苛立ちを増長させた。
だが同時に、アルベルトは心のどこかでやりきれなさを抱えていた。
原因ははっきりとしている。
戴宗との納得のいかない決着、それが全てだ。
その感情を隠すようにして、怒りを主催者へと向ける。
(見ておれよ、螺旋王とやら。この衝撃のアルベルトが引導を渡してくれる)
アルベルトに今のところ殺しあいに乗る気はない。
任務ならともかく、強要されて殺すのはアルベルトの本意ではない。
だが、それはあくまで脱出の可能性がある限りだ。
首輪を外しさえすればどうとでもなると思うが、それが無理な場合、気は進まないが、この馬鹿げた殺しあいに乗るしかない。
今、必要なのは情報だ。首輪を外にせよ、相応の技術と道具が必要になる。
となれば、他の参加者と接触するのが一番だろう。
現状を把握するために荷物を探る。地図、コンパス、水と食料など様々なものがあったが、真っ先に名簿を手にとる。
もしや、他の十傑集や九大天王がいるやもしれぬ、そんな思いで目を通したところ、彼は信じがたいものを見た。
神行太保・戴宗――――アルベルトが殺した男の名前だった。
その瞬間、アルベルトは混乱した。
戴宗が生きていた? いや、それはない。確かに自分の目の前で死んだ。ではなぜ戴宗の名前が――――。
思考が入り乱れるなか、一つのことを思い出す。
不老不死すら叶えるという螺旋王の言葉。
あれが偽りでないなら、いや、望みを叶えるというのが嘘でも、それだけの力を持っているとしたら――死者を蘇らせることも可能なのではないか。
その思考まで辿り着いたとき、アルベルトの心は歓喜で埋めつくされた。
今度こそ、戴宗との決着をつけることができる。
その考えは、先ほどまであったやりきれなさを跡形もなく吹き飛ばした。
310: 2007/09/27(木) 02:12:43 ID:CFMwroBr(1/7)調 AAS
投下こい!
311: 2007/09/27(木) 02:13:59 ID:DHZ1PoRw(1/8)調 AAS
312: 2007/09/27(木) 02:16:08 ID:CFMwroBr(2/7)調 AAS
313: 2007/09/27(木) 02:16:20 ID:xW3d/ZyO(1/10)調 AAS
314: 2007/09/27(木) 02:17:55 ID:CFMwroBr(3/7)調 AAS
315: 2007/09/27(木) 02:20:10 ID:CxPEXqYo(1)調 AAS
316: 2007/09/27(木) 02:24:12 ID:FXxDk7ju(5/18)調 AAS
この>>310−315も迷惑だよな
317: ゴミばっか 2007/09/27(木) 02:25:09 ID:HqnD/zJq(1)調 AAS
310 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/27(木) 02:12:43 ID:CFMwroBr
投下こい!
312 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/27(木) 02:16:08 ID:CFMwroBr
314 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/27(木) 02:17:55 ID:CFMwroBr
318: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:26:01 ID:e11UyVRZ(2/13)調 AAS
高揚感に浸りながらも考える。
戴宗と会わなければならない。しかし、闇雲に探したところでどうにかなるのか?
今度は地図を手にとる。ショッピングモールらしき店舗群が見えることからすると、ここは【A-7】のようだ。
思考を進める。
エリアオーバーの可能性もある地図の端より、中央に人が集まる確率は高い。
もう一度地図に目を落とすと、中央に向けて高速道路が近くから走っているのがわかる。これを利用しない手はない。
そう決まると、デイパックを地に置く。そして、
「はあッ!」
気合い一転、跳躍した。
ぐんぐんと地面が遠ざかる。
しかし重力には逆らえず、しだいに速度が落ちてゆき、ついに頂点に達する。
その頃にはすでに高速道路を発見していたので、落下するまでゆるりと風景を楽しむことにする。
そこで、アルベルトはまたしても信じがたいものを見た。
それは、自分とほぼ同じ高さにいる人であった。
◆ ◆ ◆
ショッピングモールの中心にある駐車場は、店舗の群れが放つ光で染め上げられていた。
殺しあいという異常な状況のせいか、どこか冷たい夜風が吹き荒れる。
そのなかで威風堂々と立ちながら、東方不敗・マスターアジアは思索に耽っていた。
選ばれた者たちによる殺しあい。
要するに、これはガンダムファイトのようなものだ。
闘って、闘って、闘いぬいた者には名誉と栄冠を。
違う点は、敗者には死を、勝者には自由を、という生存競争であることだ。
319: 携帯からだって 2007/09/27(木) 02:26:35 ID:3+NoZfgz(3/4)調 AAS
760 :736:2007/09/27(木) 01:49:02 ID:GuFN6dA60
>>744
まとめ乙
俺の嫁をよくも!とか言われないとように頑張るよ
761 : ◆8pP6SaUBG6:2007/09/27(木) 02:11:56 ID:YAplu1DM0
ようやくできあがりました。
携帯からなので投下速度遅いですが、支援お願いします。
762 :名無しセカンド:2007/09/27(木) 02:13:47 ID:Lf3PfxiY0
しえn
763 :名無しセカンド:2007/09/27(木) 02:17:34 ID:4GXLRjw.0
け、携帯から投下とかどうやるんだ支援
764 :736:2007/09/27(木) 02:22:05 ID:GuFN6dA60
まったり支援
765 :名無しセカンド:2007/09/27(木) 02:22:30 ID:GuFN6dA60
いかん名前消し忘れOTZ
もう、馬鹿かと、アホかと
320: 2007/09/27(木) 02:26:49 ID:CFMwroBr(4/7)調 AAS
321: 2007/09/27(木) 02:27:32 ID:xW3d/ZyO(2/10)調 AAS
322: 2007/09/27(木) 02:28:24 ID:CFMwroBr(5/7)調 AAS
323: 連投してんのこの3匹でしょ? 2007/09/27(木) 02:28:48 ID:ylntUyKQ(1)調 AAS
762 :名無しセカンド:2007/09/27(木) 02:13:47 ID:Lf3PfxiY0
しえn
763 :名無しセカンド:2007/09/27(木) 02:17:34 ID:4GXLRjw.0
け、携帯から投下とかどうやるんだ支援
764 :736:2007/09/27(木) 02:22:05 ID:GuFN6dA60
まったり支援
324: ひょっとして常に 2007/09/27(木) 02:29:48 ID:FXxDk7ju(6/18)調 AAS
張り付いてるのかな?怖いわ
325: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:30:31 ID:e11UyVRZ(3/13)調 AAS
自分はなにを為すべきか、それが現在の課題だった。
先ほど名簿を確認したところ、シュバルツ、アレンビー、そしてドモンも参加していることがわかった。
(ドモンよ、やはりお前はこの殺しあいを止めようとするのだろうなぁ)
まだまだ未熟な、だがしかと成長してゆく、誰よりも熱い心を持つ弟子を思うと、自然と笑みが浮かぶ。
しかし、次の瞬間には表情を消し、冷徹な思考を進める。悲願である地球人類抹殺を完遂するために。
マスターアジアが見いだした、デビルガンダムの理想的な生体ユニット。それがドモンだ。故にこんなところで死んでしまっては困る。
いや、それたけではない、師匠として愛弟子をみすみす死なせたくはないのだ。
しかし、このゲームの勝者になれるのはただ一人。
ならば、ドモンらと協力し、脱出することは可能か?
しかし、それは不可能に思えた。
ワープなどの超技術を持ち、個人の戦闘力もかなりのものである螺旋王ロージェノム。おそらく、脱出や参加者の反乱への対策を、二重、三重にも張り巡らしているだろう。
なら、ドモンだけでも生き残らせるか? いや、それはできない。
果たさなければならないことがある。それまで自分は死ねない。
八方塞がりだった。しかし、解決する方法が一つ思い浮かぶ。
なんだろうと望みを叶える、ロージェノムはそう言った。
ならば、自分を生体ユニットとして組み込める体にできるのではないか? または、ロージェノムの持つ科学力で人類抹殺も可能ではないのか?
複数の案が思いつくが、これはあくまでロージェノムが望みを叶えることが前提となる。
そして、それは保障されたものではない。ロージェノムの力も未知数だ。
――情報が必要だ。
ロージェノムとは何者なのか? どれだけの力を持っているのか? このゲームの真の目的は? 参加者の選抜基準は?
この場で情報を集めるには三つの方法が考えられる。
一つは他の参加者から。
ロージェノムのことを知る人間がいるかもしれない。
もう一つはこのフィールドから。
8キロメートル四方という広大な土地を舞台にしたのだ。なんらかの痕跡が残っていてもおかしくはない。
最後の一つは――螺旋王ロージェノム自身から。
326: これって規制になるんじゃねーか? 2007/09/27(木) 02:30:57 ID:2uHnaF0B(1)調 AAS
310 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/27(木) 02:12:43 ID:CFMwroBr
投下こい!
312 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/27(木) 02:16:08 ID:CFMwroBr
314 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/27(木) 02:17:55 ID:CFMwroBr
320 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/27(木) 02:26:49 ID:CFMwroBr
322 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/09/27(木) 02:28:24 ID:CFMwroBr
327: 2007/09/27(木) 02:31:27 ID:xW3d/ZyO(3/10)調 AAS
328: SS投下はこちらへ 2007/09/27(木) 02:31:54 ID:FXxDk7ju(7/18)調 AAS
↓
したらばスレ:otaku_9783
329: 2007/09/27(木) 02:32:22 ID:9d/HQGx9(1/9)調 AAS
330: 2007/09/27(木) 02:32:51 ID:uoskYpuH(1/8)調 AAS
331: いくらなんでも 2007/09/27(木) 02:33:06 ID:Lhu3A0gv(1)調 AAS
携帯でこんな事やりたくねえなあwwwww
332: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:33:10 ID:e11UyVRZ(4/13)調 AAS
ロージェノムはこのゲームを実験と称した。
ならば、この殺しあいをモニタリングしているのではないか。
また、参加者の脱出や反乱を防ぐためにも、監視している可能性は高い。
それならば、こちらから接触することは容易い。
反乱分子とみなされるリスクもあるが、ほぼ無いことだと推測する。
実験を円滑に進めるには、殺しあいに乗る者がより多いほうよいからだ。
情報と引き換えに殺しあいに乗るとなれば、ロージェノムにとっても悪い話ではあるまい。
問題はロージェノムが望みを叶えなかったときだが、相手の目的がわかれば利用することもできるだろう。
それに、広間でのロージェノムの言葉からすると、優秀な者を選び出すことが目的の一環のはずだ。勝者を無碍に扱いはすまい。
そして、マスターアジアは決断を下した。
このゲームに乗る――ただし、参加者から情報や考察を聞き出したうえでだ。
さらに監視方法を特定し、早々にロージェノムと接触しなければない。
懸念はある。参加者のなかに強敵がいるかもしれないことだ。
一瞬にして異形の鎧姿となった、モロトフという男を思い出す。
あの攻撃を受ければ、自分もただでは済まないだろう。
だが、とうに覚悟はできている。
デビルガンダムと会った日、いや、四年前のガンダムファイト優勝直後、あの寂れた風景を見たときから。
地図を見直す。自分が【A-7】にいることは間違いない。
わざわざエリアの端に来る者はいないだろう。そう推測し、中央に向かう道を探す。
ちょうど近くに高速道路があった。慣れない道を行くより、一本道のほうがよいだろう。
そう決めると、デイパックを下に置く。そして、
「かあッ!」
かけ声と共に地を蹴った。
風を切り裂き上昇する。それはすでに飛翔であった。
だがそれにも限界がある。速度を落としていく最中、目に高速道路を捉えた。
あとは落下してゆくだけだ。それまで暇を持て余すだけなので、夜景を楽しむことにする。
そこで、マスターアジアは予期せぬものを見た。
それは、自分とほぼ同じ高さにいる人であった。
◆ ◆ ◆
333: 2007/09/27(木) 02:34:15 ID:xW3d/ZyO(4/10)調 AAS
334: 2007/09/27(木) 02:34:15 ID:uoskYpuH(2/8)調 AAS
335: 2007/09/27(木) 02:34:25 ID:Hc/q+VrX(1)調 AAS
336: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:34:44 ID:e11UyVRZ(5/13)調 AAS
二人の視線がぶつかる。
その瞬間、研ぎ澄まされた五感、積み上げられた経験、第六感というべきものを含めた全てが互いに告げあった。
((目の前の男は――――強い!!))
落下してゆくなか、お互いの姿が見えなくなるまで睨み合う。
そして着地と同時に、相手へと向かって猛然と駆け出した。
数秒もせずに、お互いを遮る壁――ショッピングモールの店舗の一つが見え、二人はさらに加速する。
そして、同時に跳躍。十数メートルはある店舗を易々と飛び越え、屋上へと降り立つ。
ついに、二人は相対した。
もう一度睨み合いが始まり、張り詰めた空気が場を支配する。
緊迫した空気を先に破ったのはアルベルトだった。
「ジジイ、貴様何者だ。この下らんゲームに乗っているのか?」
殺気と威圧感の籠もった声を叩きつける。しかし、アルベルトにはわかっていた。
これは確認でしかないのだと。これから始まることの確認に過ぎないのだと――。
殺気や威圧感など、どこ吹く風といったマスターアジアが笑う。
「乗った、と言ったらどうする? 若造」
明らかに挑発だった。同時に、相手もこれが確認だとわかっている証拠でもある。
「どうもせん。わしは降り掛かる火の粉を払うだけだ」
アルベルトは猛禽のような笑みを浮かべ、返答した。
その答えに、マスターアジアはますます笑みを深める。
「ならば、わしらのやることは決まっておるな」
「ああ、そうだな」
一瞬の静寂。それはすぐさま打ち破られた。
「武闘家なら武闘家らしく、拳で語るまでよ!」
「ぬかせ! ジジイが!」
337: 毒吐き進捗 2007/09/27(木) 02:35:04 ID:nK/P3aDq(1)調 AAS
1099 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 01:44:39 ID:???0
聖水とかにんにくとか十字架とか塩とか、ゾンビ特効みたいなモノって不死者に全く影響なし?
あと、いわゆる「唯一殺す方法」以外に殺す方法がないってのはなんか確認されている描写ってあったっけ?
諸々、設定について詳しく手っ取り早くわかる巻を教えてほしいんだぜ!
1100 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 01:46:01 ID:???0
ただの鎖だとしてもそこらへんの空間から不意に現れ、
自動的に相手を縛り上げる鎖は十分に恐るべき凶悪兵装だw
1101 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 01:46:13 ID:???0
原作1巻で設定されている、とアニメ見てない人間が言ってみる。
1102 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 01:47:53 ID:???0
よっしゃとりあえず一巻だな。
アニメ待ってたら不死者がいなくなりそうだw
1103 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 01:49:58 ID:???0
まあとりあえず不死者ってのは
十字架もにんにくも聖水もその手のやつとはまったく無関係な存在だから効果はないよ
1104 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 01:49:58 ID:???0
生きている不死者だからなー
死んでから不死者になった吸血鬼やゾンビとはまったく別物
1105 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 01:57:00 ID:???0
もう二時か…朝までには投下されんのかなぁ…
何かもう流れでgdgdになっちゃってはいるが、予約期限はしっかりと守って欲しいよなぁ…
1106 :やってられない名無しさん:2007/09/27(木) 02:07:21 ID:???0
>>1105
今日中に投下されれば、御の字さ。
あの二人を書いてくれるんだから。
どっちも俺には無理。
338: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:36:02 ID:e11UyVRZ(6/13)調 AAS
マスターアジアが構えをとり、アルベルトは両手を赤く光らせる。
――闘いの火蓋が切って落とされた。
両者とも一足跳びに間合いを詰め、お互いの腕を打ち合わせる。
その瞬間、確かに大気が震えた。
それが二度、三度と繰り返されると、マスターアジアが攻勢に出た。
間髪なく打ち出される拳の弾幕。
常人には手が増えたとしか思えない攻撃を、アルベルトは全て受けきる。
弾幕の隙を抜い、アルベルトが反撃に出た。
動きを止めるためのボディーブロー。
それを避けられぬと悟ったマスターアジアは――防御をせず、逆に攻撃した。
顔面へのカウンター気味のパンチ。
互いの攻撃がしかと決まり、鈍い音が響き渡る。
マスターアジアの腹が抉れ、アルベルトの顔が歪んだ。
両者は一旦距離をとって対峙する。
「やりおるな、若造」
「ふん、貴様もな」
身体能力はほぼ互角――そう悟った両者は、どう攻めるか思案する。
先に動いたのはアルベルトだった。
力を溜めるように、背を反らしていく。
二つの手のひらに赤黒いエネルギーの奔流――衝撃波が生まれる。そして、
「かあッ!!」
気合いとともにマスターアジアを狙い撃った。
屋上を抉りながら一直線に迫り来る衝撃波。
マスターアジアの顔に驚愕の色が浮かぶが、すぐに元に戻る。
「はッ! これしきの攻撃、避けられぬとでも思うたか!」
そう言いながら横に跳ぶ。そして反撃に移ろうとした次の瞬間、目にしたのはこちらへと片手を向けるアルベルトの姿だった。
339: 336へ 2007/09/27(木) 02:36:21 ID:FXxDk7ju(8/18)調 AAS
>一瞬の静寂。それはすぐさま打ち破られた。
>
>「武闘家なら武闘家らしく、拳で語るまでよ!」
>「ぬかせ! ジジイが!」
文章としてこりゃダメだろ
340: 2007/09/27(木) 02:36:35 ID:xW3d/ZyO(5/10)調 AAS
341: 2007/09/27(木) 02:36:46 ID:DHZ1PoRw(2/8)調 AAS
342: 2007/09/27(木) 02:37:14 ID:uoskYpuH(3/8)調 AAS
343: 甘い。 2007/09/27(木) 02:37:51 ID:d8/xZnJb(1)調 AAS
状況説明だけで書かれた典型的な厨房の文章
-----------------------------------------------------------
先に動いたのはアルベルトだった。
力を溜めるように、背を反らしていく。
二つの手のひらに赤黒いエネルギーの奔流――衝撃波が生まれる。そして、
-----------------------------------------------------------
ここらへんとか特に
344: 2007/09/27(木) 02:38:24 ID:DHZ1PoRw(3/8)調 AAS
345: 2007/09/27(木) 02:38:39 ID:uoskYpuH(4/8)調 AAS
346: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:38:49 ID:e11UyVRZ(7/13)調 AAS
「なら、当たるまで続けるだけだ!」
左右の手から連続して衝撃波が放たれる。
しかし、マスターアジアは驚異的な身体能力と反射神経で衝撃波を避けてゆく。
「どうした? ジジイ。逃げてばかりではわしを倒せはせんぞ」
「ほざけ! 若造が!」
だがすでに、追う者と追われる者の構図ができあがっていた。
二人は隣接する店舗の屋上を移動してゆく。
その間も衝撃波の嵐は止むことがない。
結果、屋上の破壊が増えるのみ。
しかし、連続する破砕音は確実にマスターアジアに近づいていた。
「これで終わりだ!」
アルベルトが跳躍し、とどめとばかりに一際大きな衝撃波を放った。
それは確実にマスターアジアを捉えるはずだった。
しかし衝撃波が当たる直前、マスターアジアの姿が掻き消えた。
――いや、違う。当たる直前、大きく地を蹴り、空高く跳躍したのだ。
それをアルベルトの目は捉えていた。
落下しながら上をみる。
そこには、月光に照らされたマスターアジアの姿があった。
「今のを避けたのは褒めてやろう。だが、動きの不自由な空中でこれを避けられるかな?」
両手に衝撃波を生み出し、力を溜めてゆく。
そんな絶望的な状況で、落ちてゆくマスターアジアは確かに笑った。
「まだまだ甘い、甘いわ!」
マスターアジアの腰布がほどけ、宙に舞った。
手の動きに応え、腰布はマスターアジアを中心に螺旋を描く。
今度驚愕するのは、アルベルトの番だった。
舞っていた腰布が、弾丸の如く撃ち出されたのだ。
先ほどまでの柔軟さを微塵も感じさせず、腰布は一直線にアルベルトの頭部へと向かう。
347: 2007/09/27(木) 02:39:35 ID:xW3d/ZyO(6/10)調 AAS
348: 2007/09/27(木) 02:39:46 ID:uoskYpuH(5/8)調 AAS
349: 2007/09/27(木) 02:39:48 ID:CFMwroBr(6/7)調 AAS
350: 本スレの連中は読んでもいねーぜ 2007/09/27(木) 02:40:01 ID:MicD09fb(1)調 AAS
935 名前:ツチダマな名無しさん :2007/09/27(木) 00:34:18 ID:GkfA5Aew0
なるほどね、要するに空気+ここの>>895ってことか。
前書き手やってたロワではそういうのなかったからちょっと気になった。
936 名前:ツチダマな名無しさん :2007/09/27(木) 00:40:48 ID:c/FLLUns0
その空気がいつできたかってのは俺もよくしらないが、1stのときからそうだったんじゃない?
まあ他ロワからきた書き手もいるだろうけど、知らなかったとしても問題はフライング予約になるくらいで、実際誰もそれしなかったんだから結果オーライってことで。
937 名前:ツチダマな名無しさん :2007/09/27(木) 00:56:58 ID:u561Nt4w0
変な慣習だが少なくとも書き手はみんな納得しているんだから問題ない。
他ロワ出身の方のためにテンプレにいれといても良かったかもしれないけど、最初だけだからなー。
念のため、放送越えで書かないってのはわざわざ言わなくもどこのロワでも確立してるよね。
938 名前:ツチダマな名無しさん :2007/09/27(木) 01:32:38 ID:Pb5/xVoA0
とりあえずこれ以降は第一回放送まで普通に予約できるから
安心しろ、何に安心しろなのかイマイチわからんが安心しろ
939 名前:ツチダマな名無しさん :2007/09/27(木) 01:58:06 ID:ZksWAGSY0
俺が安心するお前に安心するな。
お前が安心する俺に安心するな。
お前が安心するお前に安心しろ。
940 名前:ツチダマな名無しさん :2007/09/27(木) 02:10:25 ID:A1Xrjkh20
兄貴語呂悪いよ兄貴
941 名前:ツチダマな名無しさん :2007/09/27(木) 02:35:17 ID:ZksWAGSY0
語呂が良けりゃ偉いのか!?
てめぇら全員うまい事言いやがれ!!
351: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:40:42 ID:e11UyVRZ(8/13)調 AAS
アルベルトも落下中である。避けるすべはないかに見えた。
しかし、アルベルトは両手に溜めていた衝撃波を噴射し、腰布の軌道から僅かに外れたのだ。
腰布が頭の脇を通り過ぎる。
「どちらが甘いか思い知らせてくれる!」
腰布を引っ張り、肉弾戦仕掛けようとするアルベルトだったが、それはマスターアジアの声で中断することなった。
「だから甘いと言ったであろうが!」
マスターアジアが急速に体を回転させ始めた。
すると不思議なことに、その動きに呼応するかの如く、腰布がぐにゃりと軌道を変える。
さらにアルベルトは驚愕することになった。
腰布が意志を持っているかのように、頭へと巻きついてきたのだ。
「うおおおおおぉッ!」
悲鳴をあげながらも腰布をほどこうとするが、腰布はますます頭を覆い隠してゆく。
ついに、腰布によって頭が見えなくなった。
「その首もらったぁ!!」
マスターアジアは回転を止め、腰布を渾身の力で引き、アルベルトの頭を切り刻もうとする。
しかし、それは不発に終わった。
「なにィ!」
手応えがまったくないことに驚きの声をあげる。
相手の頭があったはずの部分を注視するが、確かに首がない。
――では、なぜ手応えが?
疑問はすぐに氷解した。
にょきり、そんな音がするかのように、アルベルトの頭がスーツから飛び出したのだ。
その顔には怒りの色が浮かんでいる。
「このォ、クソジジイがッ!!」
怒声とともに衝撃波が放たれた。
それは、思いもよらぬ光景に硬直していたマスターアジアを直撃した。
352: あのさ 2007/09/27(木) 02:40:52 ID:FXxDk7ju(9/18)調 AAS
放送超えて書くのはよくあるだろ
353: 2007/09/27(木) 02:41:49 ID:DHZ1PoRw(4/8)調 AAS
354: 「うおおおおおぉッ!」 とか 2007/09/27(木) 02:42:04 ID:3+NoZfgz(4/4)調 AAS
叫び声多杉
355: 2007/09/27(木) 02:42:21 ID:xW3d/ZyO(7/10)調 AAS
356: だめだこりゃ 2007/09/27(木) 02:42:46 ID:FXxDk7ju(10/18)調 AAS
だめだこりゃ
357: 2007/09/27(木) 02:42:51 ID:uoskYpuH(6/8)調 AAS
358: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:43:54 ID:e11UyVRZ(9/13)調 AAS
「うおおおおおぉッ!」
今度は、マスターアジアが悲鳴をあげる番だった。
ふんばって耐えようとするも、足場のない空中ではそれもできず、吹き飛ばされる。
従って、次の出来事は必然だった。
「しまった! 足場が!」
屋上が途切れたのだ。
そのまま、マスターアジアは落ちてゆく。
アルベルトが追撃をかけるために走り出した。
今、立っている店舗は二十メートルはあったが、あのまま落ちても死なない相手だと確信していたからだ。
しかし、屋上の端に辿り着いたアルベルト待ち受けていたのは、またしても驚愕だった。
「うぉりゃああああッ!」
下から、マスターアジアが体勢を横にし、回転しながら空中を駈け上がって来たのだ。
よく見ると、屋上のすぐ脇の壁に腰布が突き刺さっている。
その腰布を高速回転する体で巻きとっているのだ。
そう理解したとき、マスターアジアが腰布を巻きとり終わり、勢いそのまま真上へと飛び出した。
「馬鹿め。先ほどの手はもう喰わんぞ」
真上にいるマスターアジアに対して、アルベルトが言い放つ。
そして今度こそと、両手を上にかざす。
それを見ても、マスターアジアは不敵に笑った。
「それはどうかな?」
落下してゆくなか、マスターアジアの掌か前に突き出され、大きく円を描く。
その軌跡には梵字が浮かび上がり、梵字による円が完成する。
アルベルトが衝撃波を放つのと、マスターアジアが奥義を放つのは同時だった。
「くたばれッ!」
「十二王方牌大車併!」
如何なる原理か――十二個の梵字それぞれから、小さなマスターアジアの分身が生まれ、突撃してゆく。
十二の分身と衝撃波がぶつかりあう。
轟音が響き、煙が立ち込める。
押し勝ったのは――分身のほうだった。
それでも七体は相殺して消え、残りの五体がアルベルトに襲いかかる。
359: エージェント・774 2007/09/27(木) 02:44:08 ID:bRxwDEAj(1)調 AAS
作品のせいもあるけど、
なんか幼稚
360: 2007/09/27(木) 02:44:51 ID:xW3d/ZyO(8/10)調 AAS
361: 2007/09/27(木) 02:44:59 ID:DHZ1PoRw(5/8)調 AAS
362: 2007/09/27(木) 02:45:04 ID:uoskYpuH(7/8)調 AAS
363: ・・・ 2007/09/27(木) 02:45:08 ID:pyzWDkRo(1)調 AAS
>如何なる原理か――十二個の梵字それぞれから、小さなマスターアジアの分身が生まれ、突撃してゆく。
もうちょっと上手く表現できんかせめて
364: 両雄思案――そして激突 ◆8pP6SaUBG6 2007/09/27(木) 02:45:42 ID:e11UyVRZ(10/13)調 AAS
「ちょこざいなッ!」
全力でないとはいえ、衝撃波が押し負けたことに動揺しながらも、アルベルトは迎撃しようとする。
両手で一息に二体の分身を打ち据え、消滅させる。
しかしその間に、残りの三体はアルベルトを囲むように屋上に着地した。
「一斉に襲いかかるつもりか? だが分身ごときでわしを倒せるか!」
しかし、三体の分身はアルベルトの予期せぬ行動に出た。
屋上を殴りつけたのだ。
轟音が響き、足下が崩れるのをアルベルトは感じとった。
「これが狙いかぁ!」
上を見ると、もうもうとした煙で相手の姿が見えない。
急速に思考を回転させる。
上に跳ぶ――恰好の餌食だ。
横に跳ぶ――どこから飛んで来るかわからない腰布を避けるのは至難。
そのまま落ちる――態勢を崩すのは痛いが、迎え撃つには十分!
落ちることを選択すると、上に向けて衝撃波を乱射する。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、だけではない。
吹き荒れる衝撃波の嵐は煙を吹き飛ばす。
しかし視界が晴れるころには、マスターアジアが肉薄していた。
「ゆくぞ!」
「来いッ!」
天井を突き抜け落下してゆく最中、マスターアジアの攻勢が始まった。
足による高速連撃。最早常人には見切れないそれをアルベルトに放つ。
落ちながら闘う。そのうえマスターアジアは上で、アルベルトは下。
明らかに地の利はマスターアジアにあった。
そのためアルベルトは防御一辺倒になり、衝撃波を使っての移動も封じられる。
「ちぇりゃああああぁッ!」
「うおおおおおおおぉッ!」
お互い雄叫びをあげながら闘いを加速してゆく。
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