[過去ﾛｸﾞ] どうせ（ｒｙ戦対しようぜ！(トーナメント) (721ﾚｽ)
上下前次1-新
抽出解除 必死ﾁｪｯｶｰ(本家) ﾚｽ栞 あぼーん
このｽﾚｯﾄﾞは過去ﾛｸﾞ倉庫に格納されています｡
次ｽﾚ検索 歴削→次ｽﾚ 栞削→次ｽﾚ 過去ﾛｸﾞﾒﾆｭｰ
169(1): op.774 ◆wPHxNLG3wM 05/02/28 23:43:15 ID:SHC8VmLY(1)調 AAS
彼女は、それまで一度も男性と付き合った事がなかった。
厳格な親に育てられたその雰囲気か、度のきつい眼鏡をかけたその風貌が
男性を遠ざけるのか。いつしか彼女は、自分に幸せな出会いなどくる筈がない
と思い込むようになっていた。
「あ……ツィマーマンが来日するんだ」
書店で、クラシック音楽関係の雑誌を立ち読みしていた彼女は、ふと呟いた。
彼女が大好きなピアニストのコンサート。しかも、彼女が大好きなショパンの
曲が並んでいた。帰宅してからでも、インターネットでチケットの状況を調べて
みよう。
そんな事を思いながら、彼女は雑誌を閉じてから元の場所に戻し、出口へ
向かって歩き始めた。店内の、２、３組の手をしっかりと握りしめたカップル
の方を見ずに、彼女は書店を出ようとした。
「あ」
「う」
出入り口の扉で、見知らぬ男性と出会い頭にぶつかった。その拍子に、男性の
携帯電話が床に落ちる。
刹那、床に落ちた携帯電話が、彼女の良く知る旋律を奏で始めた。ショパンの
夜想曲第２番。
「ショパン……お好きなんですか？」
携帯電話を広い、男性に差し出しながらおずおずと尋ねる。
「え？ うん、結構好きかな」
「私もショパン、好きなんですよ」
「あ、そうなんだ？ クラシック好きの知り合いとかいないから、そう言う人に
会えるってのは嬉しいなー」
男性は、嬉しそうに言った。
彼女の胸は、いつになくときめいていた。
「ツィマーマンのコンサート、ご一緒しませんか？」
--
お一人で頑張ってる姿に感動しました。クラシック板です。
気負わず、共に楽しみましょう！
2chｽﾚ:classical
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
ｽﾚ情報 赤ﾚｽ抽出 画像ﾚｽ抽出 歴の未読ｽﾚ
ぬこの手 ぬこTOP 0.021s