[過去ログ] 【空知英秋】銀魂 二百十四訓 (760レス)
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1(3): 2012/11/24(土) 10:34:37.18 ID:ZUNgcerb0(1/6)調 AAS
■ 住人の誓い
・他作品を悪く言ったりしない。
・なんでもかんでも編集のせいにしない。
・ネタバレ解禁は月曜午前0時。
・次スレは>>950が立てる。スレタイはシンプルに。
・非難はアンチスレで。
・荒しや煽りは徹底的に放置、各自NG推奨。
・個人サイトは晒さない凸しない。
・腐女子、腐女子認定厨はこのスレに立ち入らない。
・侵入されても騒がない釣られない。
■前スレ
銀魂 二百十三訓
2chスレ:wcomic
■銀魂避難所板
したらば板:comic_6366
■関連スレ
・週刊少年漫画
【空知英秋】銀魂 ネタバレスレッドpart308
2chスレ:wcomic
【空知英秋】銀魂アンチスレ part33
2chスレ:wcomic
・少年漫画
空知英秋総合スレ16
2chスレ:ymag
・アニメ
銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓
2chスレ:anime
・難民
銀魂の愚痴スレ146
2chスレ:nanmin
634: 2012/12/09(日) 09:52:07.20 ID:MUHUPRO60(1)調 AAS
買い物に出ていてキャサリンは居ない。
銀髪頭が来たのかもしれない。それにしては、何も声がかからない・・・
お登勢が不審に思って、カウンターにでてきて店を見ると、ふらふらと、こちらへ近づいてくる男の姿がある。
偉く、派手な着物を着て。
最初、酔っぱらっているのかと思った。
「ちょっとあんた・・・」
男は、よろよろと、カウンターの出入り口のところに座り込んだ。
印象が違いすぎて、分からなかったが、近くで見て、分かった。
高杉だ。
635: 2012/12/09(日) 09:52:43.49 ID:W3NeiA+g0(1)調 AAS
「ちょっと、なんだってんだい」
と、カウンターの出口をふさぐ男にお登勢が声を掛ける。
俯いたまま、顔を上げない。しかし、印象深い包帯がちらちらと、髪の間から見えている。
「酒を飲みに来た訳じゃないんだ・・・」
偉く弱々しい声で言う。
「ねえ、あんた」
何か嫌な予感がする。そっと近づく。
「ちょっと頼みがあってねぇ・・・あんたにしか・・・頼めなくてねぇ、綾乃サン」
言うと、ごそごそなにやら懐から取り出そうとしている。
636: 2012/12/09(日) 09:53:13.72 ID:foki9MT60(1)調 AAS
言い回しこそ、この男独特のものであるが、どうも声にあの憎々しいほどの張りがない。
「これを、あいつに渡してくんねぇか・・・俺からじゃ、受け取らねぇんでね・・・」
高杉が、何かを差し出した。受け取ってみると、坂田 松之助名義の印鑑と通帳、キャッシュカードだ。・・・しかも、ところどころ、血が付いている。
「あんた!!!怪我しているのかい??!!」
確かめようと、肩に手を掛ける。と、力無く振り払われた。手負いの獣が、警戒するかのように、ギロリと睨んで、近寄らせない。
その、目だけは、爛々と光輝いている。
「してねぇよ・・・それより、頼むよ・・・」
「何言ってンだい!普通じゃないんだろ。こっちにあがんな。手当てしてやるから」
と言った時、ガラガラガラ・・と、引き戸が開いた。
「すいやせーーーん、ちょっとお聞きしまさぁ��」
と言って、入ってこようとする人の気配。お登勢は、反射的に、高杉をまたいで、かばうように出て行く。
637: 2012/12/09(日) 09:53:52.02 ID:ospQS/qg0(1)調 AAS
「なんだい」
「真撰組でさあ。ここに、片目包帯で隠した男、きやせんでしたか?」
真撰組の、沖田だ。
「さあ、見てないねえ」
とっさに嘘が出る。
「・・・怪我してると思うんですがね」
「知らないよ」
「そうですかぃ。なんか、引き戸に血が付いていたモンでしたから・・・念のため、中あらためさせてもらっても良いですか?」
「はあ?何言ってンだい!あたしゃ、歌舞伎町四天王のお登勢だよ!あたしを嘘つき呼ばわりする気かい?ただじゃすまないよ。」
「信じてねえ訳じゃねぇんでさ・・・探しているのが、やっかいな奴でしてねえ」
638: 2012/12/09(日) 09:54:40.42 ID:O3vyRLy00(1)調 AAS
話している間も、中をうかがう沖田。
「とっちらかってるんだ。あとにしな」
と、ぴしゃりと言うと、
「わかりやした・・・まあ、ここよりよっぽど二階が怪しいんで。失礼しまさぁ。だが、気を付けて下せえ。あいつは何分危険な男なんで」
それだけ言って、去っていった。
お登勢がカウンターの入り口に戻ると、高杉がうなだれている。
そうか、どうしてここに座ったのか今分かった。万が一にも、ドアから死角になるところ。こんな状態で、状況判断だけはしっかりしている。
639: 2012/12/09(日) 09:55:11.81 ID:h74l/aaV0(1)調 AAS
「あんた、しっかりしな」
と言えば、ハッとしたように、顔を上げて。
「・・・は、やっぱり思ったとおりだ・・・あんたは、やっぱり、いい女だ・・・俺が気に入っただけのことはある・・・」
と笑った。
「何言ってるんだい。自信だけは一人前だね。追われてるくせに・・・」
「は・・・俺は、人を見る目があるんでねぇ・・・あ、さっきの・・・あいつがいらねえって言ったら、あんたが使ってくれて、構わねえ・・と、番号は、・・今日の日付だ」
「なんだい、偉く気前が良いじゃないか」
「だいぶ、世話になったようだしな・・・俺にゃ、もう、必要ないんでねぇ・・・っっ!!」
ごほごほと、咳き込む。
「もうだめだよ、医者を呼ぶよ」
電話に立とうとすると、
「いらねえ!」
ぴしゃりと言った。あまりに強い言い方に、お登勢は振り返る。
640: 2012/12/09(日) 09:56:26.79 ID:kSWmHyIA0(1)調 AAS
「呼ぶなら、医者じゃねえ・・・あいつを・・・呼んでくれ」
「月子を?そんな場合じゃ・・・」あんた、立ち上がることも出来ないじゃないか。
「ハァ・・・頼むよ。綾乃サン・・・時間がねぇんだ。分かるだろ・・・」
息が荒い。
お登勢は直感した。・・・ああ、そうだね。あんたはもう長くない。
「まってな」
それだけ言うと、お登勢は二階に駆け上がった。
「月子!月子!ちょっと!」
気がはやる。なのに。
「うるせーーー!!ババア!!さっき帰ってきたばっかりなんだ、後にしろ!」
と、銀時が叫ぶ。ああもう、こんな時に。こいつは。
641(1): 2012/12/09(日) 09:57:25.80 ID:kc1WwXRR0(1)調 AAS
「こっちも急ぎなんだよ!月子!」
と言えば、なにやらもめる声がして、
「後で必ず見るから」
と言ったあと、白い割烹着姿の月子が出てきた。
こういう時、この子の義理堅い性格に感謝する。銀時には、すぎた嫁さんだよ、ホント。
説明する時間も惜しいので、連れだって下に行く。
遠くから、「すぐ戻せよ、ババアーーー!!」などと、銀時の怒声が聞こえた。
「いいかい、言うとおりにさせておやり」と、スナックの戸の前でお登勢はそれだけ言った。
月子は、不思議そうな目をしたが、早く開けるよう促すと、引き戸を開けた。
と、そこに������
642: 2012/12/09(日) 10:02:56.57 ID:kiYSNgqy0(1)調 AAS
何だ美人なヒロイン桂と銀時の夫婦愛の話か?美しいな
しかしよくこんな知性に道溢れてある美しい神作に月詠厨はねたみ丸出しの醜い顔さらせるな
月詠厨はホモで稚拙ってレベルじゃ無いし内容は吐きそうなホモ話しかないからだわ色々と酷い
この小説は銀魂の公式ノマカプ夫婦の銀さんと桂の愛ある表現力のある絆の話だし臭いババァは脳味噌が色々と酷い吐く
643: 2012/12/09(日) 10:22:56.54 ID:B6hixvSH0(1/2)調 AAS
銀時 お妙の画像(1,060,000件)
銀時 桂の画像(761,000件)
銀時 神楽の画像(596,000件)
銀時 月詠の画像(227,000件)←( ´,_ゝ`)プッ
644: 2012/12/09(日) 10:27:24.86 ID:oysRK57w0(1)調 AAS
銀時 桂(+銀時 ヅラ)の画+画像(2,130,000件)
銀時 お妙の画像(1,060,000件)
銀時 神楽の画像(596,000件)
銀時 月詠の画像(227,000件)←( ´,_ゝ`)プッ
645: 2012/12/09(日) 10:29:57.56 ID:/nxM6rpn0(1)調 AAS
>>641
「!!!」
お登勢は、うっかり声を上げそうになった。
入り口近くのカウンターに、片肘突いて高杉が立っている。
いつもの、憎々しいほどの笑みで。そして。
「よう」
と言った。
それが、あまりにも堂々としていたからか、店内が薄暗かったためか、いるはずのない人物に驚いて注意が散漫したからか、月子は
「高杉?!貴様、どうしてここに!!よく、のこのこと俺の前に来れたものだな!!」
と、高杉の異変にも気付かず、ぴしゃりと言った。
それを聞いて、嬉しそうに高杉は笑っている。
646: 2012/12/09(日) 10:31:37.57 ID:wxOU+GlI0(1)調 AAS
一瞬、お登勢は、はて、さっきまでのあの男の弱々しさはいったい何だったのだろう、もしかして、演技だったのではあるまいか?などと思ってしまった。
それくらい、以前会った時のような、高杉だった。だが、
平生の彼の雰囲気に合っていたから違和感を感じないだけで、カウンターに肘を突いているのは、間違いなく、支えて居なければ立てないからだ。
・ ・・あんたって男は、一体何処まで格好つけりゃ気が済むんだい。
「先程、真撰組がうちに来たぞ。おおかた、またお前がよからぬ計画を立ててるのだろう。怪我がどうのとか言っていたから、少しは心配していたというのに・・・
貴様は一体何をやっているのだ!!こんなところで、何をしている!!お登勢殿に迷惑は掛けさせん。何をしに、ここに来た!!目的を言え!!」と、息巻く。
「てめえに、会いに来たと言ったら、信じるか?」
「信じない!!用がないなら、出て行け!!」
647: 2012/12/09(日) 11:06:09.34 ID:em/bkEtu0(1)調 AAS
その言い草に、ついかっとなって、瞬間、お登勢が
「月子!」
と、声を荒げてしまった。
その声に、ビクッとなった月子が、お登勢を見た、その刹那������
気を逃さず、男が、月子の両肩を掴んだ。
そのまま、数歩うしろの、テーブル席のソファーに倒れ込む。
「・・・・!!!」
押し倒されたように、きっと月子は感じただろうが、お登勢には、数歩歩いてよろけて、倒れ込んだようにしか見えなかった。
「高杉!!貴様っ!!!」バタバタと月子が暴れる。
月子のその手を握り、口づけた。
狂ったように、深い、口づけ。
いや、そんな甘いものではない。
血に飢えた獣が、獲物の血をすするように・・・
水に飢えて、その口の僅かな水分も生きるためにすすっているような。そんな口づけだ。
648(1): 2012/12/09(日) 11:07:23.92 ID:jDrI2d+60(1)調 AAS
「は・・・!貴様・・・」
とまどう月子。
「一時間、今日は開店を送らせるから、ゆっくり話しな」
といって、カウンターの奥にお登勢が消える。
狂ったような口づけを永遠続けて居た高杉が、
ふと、口を離した。
「貴様、どけ!!」
燃えるような目で、月子が睨む。
その、両頬をがしっと掴んで、高杉が
「桂。桂、俺を見ろ」という。
「言われなくても、見ている!」
と言えば、嬉しそうに笑う。
649(1): 2012/12/09(日) 11:08:08.27 ID:llOUwkel0(1)調 AAS
アウトレイジの椎名桔平ってどんなのだっけ?
650: 2012/12/09(日) 11:09:01.41 ID:32AoTzQE0(1)調 AAS
>>649
どうでもいいことに必死だな
651: 2012/12/09(日) 11:09:53.03 ID:iTpBDyTR0(1)調 AAS
>>648
月子は妙な違和感を感じた。
「桂。聞いてくれ。一度しか言わねえから」
息が荒い。
「はあ、その前に、どけ!」
月子の、息も荒い。
「桂、本当のことを言う。・・・俺は、お前が、お前のことが、・・・好」
ど・・・・・っと、突然、高杉の頭が倒れ込んできた。
同時に、高杉の全体重が月子の全身にかかってきた。
「・・・・!!!!」
重い!!と、思った時、
「ヅラ������!!まだ������??」
カンカンカン・・・と、けだるげな靴音がした。
652: 2012/12/09(日) 11:10:44.44 ID:isEBTkGX0(1)調 AAS
と、カウンターの奥からすごい勢いでお登勢が駆けだしてきて、ガラガラと、戸を開けて怒鳴る。
「今、使いに出してるから居ないよ!もうちょっと待ってな!」
「ハア??ババア、てめ、何してくれてんだ!今日あいつ誕生日だぞ!人の奥さん勝手にパシリに使ってんじゃねえよ!」
「ああ??そういうことは、家賃払ってから言いな!!」
「くそババア!」
「何だって!じゃ、家捜しさせてもらおうかね!!」
「ハアアア??金なんかねーし!!」
といって、二人の足音が上へ消えていく。
653: 2012/12/09(日) 11:11:24.29 ID:3Yue2PgC0(1)調 AAS
その騒ぎで、ハッと高杉が顔を起こす。
「なんだ、重い、どけ・・・というか、なんだと言うんだ、貴様、変だぞ」
と言えば、聞こえているのか居ないのか、
「桂、聞いてくれ」という。
「だから、何だ」
「松之助を、頼む」
「!!!」
そしてまた、狂ったような口づけを交わすと、
何かに気付いたかのように身体を離して、
「・・・安心しろ、こんなことは、もうしない」と言った。
「当然だ」
654: 2012/12/09(日) 11:11:54.05 ID:vEZGFTWK0(1)調 AAS
「・・・しばらく、連絡が取れない。だが、俺のことは心配するな」
と、なぜか不敵に笑うので、
「はあ?何で俺がお前の心配なんぞするんだ」
と言ってやった。
そのとき、高杉は、やけに寂しそうな顔をしたと思う。
それから、ぱっと、体を離して立ち上がり、
スタスタ出口に向かっていった。
そして、
������ガラガラ、ピシャン。
出て行った。
655: 2012/12/09(日) 11:12:20.53 ID:5BLzwUZ60(1)調 AAS
????
何だったんだ?
それにしても、と月子は思う。
“松之助を頼む・・・”あいつ、初めて、息子を名前で呼んだのでは無かろうか。
真意が分からない。
気付いたら、追いかけていた。
出口の戸を開けると、・・・そこには誰もいない。
忽然と、消えていた。
え・・・・
656: 2012/12/09(日) 11:13:28.68 ID:A/tpnDZn0(1)調 AAS
カンカンカン、と、お登勢が戻ってきた。
「月子、あんた・・・・・!!!」
お登勢が、月子を見て、息をのむ。
「え?」
視線の先が、身体であったので、つられて、下を見る。
「��������っ!!!!!!」
血だらけの、
割烹着だった。
それは、まるで、真っ赤な着物のよう。
一面が、赤く、染まっていた。
夕暮れは、夜に変わった。
657: 2012/12/09(日) 11:14:21.74 ID:5rWzWFTs0(1)調 AAS
余談 最後の誕生日 G
今日は、ヅラの誕生日!
前々から計画していた。
多分、女の姿ではこれが最期と分かっていたから。
申し訳ないけど、今日は、どうしても二人で(と子供達で)祝いたかったから。
早い時間から、新八と神楽にはお妙のところに行ってもらっている。
今日は、特別なんだ。
今日は、桂に伝えたいことがある。
渡したいものも。
658(1): 2012/12/09(日) 11:23:35.71 ID:POlY4UuN0(1)調 AAS
それなのに、
あのババア。帰ってくるなり、ヅラに買い物言いつけやがって。
最近のあいつの横暴さには頭くる。今度、がつんと言わなきゃな。
一度様子を見に行ったあと、金時(俺と桂の子供)がぐずったのでミルクをやった。
と、同時くらいに、とんとんと、階段を上がる音がする。
「すまん、銀時、遅くなって」
ヅラが戻ってきた!!
玄関にいる・・・が、なかなか上がってこない。
ん?何かあったのかな。
659: 2012/12/09(日) 11:25:05.73 ID:XVdLOZcQ0(1)調 AAS
何だ美人なヒロイン桂と銀時の夫婦愛の話か?美しいな
しかしよくこんな知性に満ち溢れている美しい神作に月詠厨はねたみ丸出しの醜い顔さらせるな
月詠厨はホモで稚拙ってレベルじゃ無いし内容は吐きそうなホモ話しかないからだわ色々と酷い
この小説は銀魂の公式ノマカプ夫婦の銀さんと桂の愛ある表現力のある絆の話だし臭い月詠のババァはねたみで脳味噌が色々と酷い吐く
660(2): 2012/12/09(日) 11:36:36.49 ID:DEmcY2tS0(1)調 AAS
ヒロインって年じゃないだろ
ジジイだよ
661: 2012/12/09(日) 11:43:16.99 ID:iw0UTjjx0(1)調 AAS
>>660
月詠がだろ
662: 2012/12/09(日) 11:43:54.46 ID:sLAwYgmW0(1)調 AAS
桂は銀さんの幼馴染みヒロインだからwww同い年だからwww
663: 2012/12/09(日) 11:44:41.07 ID:hmWDSZ/V0(1)調 AAS
>>660
それなら銀さんがジジイだろ
嫉妬豚
664: 2012/12/09(日) 11:45:42.15 ID:NDTeF+5I0(1)調 AAS
ジジイになってもあだ名で呼びあえる夫婦だからな
銀桂は
665(1): 2012/12/09(日) 11:46:28.70 ID:Wao150Pl0(1)調 AAS
月詠ジジイはジジイになっても一人でオナニーするホモだけど
666: 2012/12/09(日) 11:47:09.25 ID:O2YQYdGn0(1)調 AAS
>>665
ちょっwwwwwwフイタwwwwwwwwwwww
667: 2012/12/09(日) 11:48:53.75 ID:MUYb4C/70(1)調 AAS
>>658
「どうした?」
見に行ってみると、靴を半分脱いだ状態で固まってる。なんだ?
「はっ?」
「あ、ああ、ちょっと転んで足が・・・靴を脱ぐのに戸惑ってしまって」
「え?大丈夫?見せてみろ」
でも、なんともなってない。
「なんもねーみたい。痛い?」
「いいや、大丈夫だ」
と、二人で居間に行く。
ミルクを飲んで、ご機嫌によく寝てる金時をみて、桂が微笑む。
さっき、ちょっと顔色悪かったけど、よかった。気のせいか。
「ミルク、ありがとう。上げてくれたんだな」
そうそう。だってよ。
「おう。お前戻ってこねえし。ちょっとぐずったからよ。それにしても、人使い粗いババアだな��!今日くらい気をつかえっての!なあ!」
めでたい誕生日だってのに!全く、気が利かないんだから。
668(1): 2012/12/09(日) 11:49:45.87 ID:SAxLBOD40(1)調 AAS
「そういえば、さっき見せたいものがあるっていってたが・・・」あっ、どうしよう。
「うん・・・そうね。そうなんだけどね��。夕飯の後にするよ」
落ち着いて渡したいし。・・・一緒に祝いたいし。
「そうか、じゃ、何か作る」と、早速キッチンに向かった。
なんか、この姿ももうすぐ見納めか・・・
と思うと、本当に寂しい。
いや、戻らなきゃならないのは分かってる。それが一番良いことも。
うん。だから、大丈夫。
669: 2012/12/09(日) 11:50:52.73 ID:/NLDay5L0(1)調 AAS
月詠はジジイになっても一人でオナニーするホモになれwwwwwwwwwwwwwwwwww
670: 2012/12/09(日) 12:10:08.33 ID:WDUe1TpU0(1)調 AAS
>>668
でも、あれ?何か違和感を感じた。
桂が後ろを向いた時。きらりと青い玉が奇麗に光った。
桂の髪に、俺の上げた赤い簪以外の何かが付いていたことはない。なんだ?よく見ると、青い玉の付いた簪みたい。
でも、なんか、ものはともかく、お世辞にも奇麗に刺さっているとは言えない。枝が半分以上突き出た、それ。
「あれ、それ、どうした?」
一応聞いてみる。なんか、あの赤い簪以外があいつの髪に付いているのが嫌だ。違和感じゃなくて、不愉快だ。俺ってつくづく、嫉妬深いよなあ。
われながら。ああ、でもどうせ、これは、あれか、誕生日だから。
「ああ、下のババアにもらったのか。あいつ・・・俺には何にもよこさねーくせに」
まったく、あのババア・・・って、あれ、桂、どうした。
何か、せわしなく割烹着をわたわた見ている。
「はあ?なにしてんの?」
「あ・・・ああ」
「?」
671: 2012/12/09(日) 12:10:49.99 ID:hNaCzMtk0(1)調 AAS
なんか、おかしくねえ?こいつ。
・ ・・さっき、玄関からなかなか上がろうとしなかったし。
何か、ふわふわしてるし。
動揺しすぎじゃねえ?
「頭のどうしたってきいてんの」と言えば、
「あ、頭・・・」
ぱっと、頭を抑える。
「風が強くてな・・・」と言って、キッチンの鏡を見に行く。
おいおい。話しかみ合ってねえよ。
「そんなに、乱れては居ないと思うが」だって。
何それ。髪の毛乱れてるなんて言ってねーだろーが。
俺が言ってるのは、その、
「青い玉。どうしたって言ってんの」
青い玉の簪だよ。・・・なんだ、まさか・・・
672: 2012/12/09(日) 12:11:31.87 ID:PsOU7kGE0(1)調 AAS
「青い玉?」
!!!!こいつ、やっぱわかってねえ!!!!
なんで??なんでだ??
・・・あ、
あらためて、桂の顔をよくよく見ると、・・・・ああ、正面からじゃ見えねえんだ。
後ろ頭に、変な位置で刺さってる。計算か、そうじゃないかは分からないが。
・・・後ろから見ないと、分からない。
「ふーん。」
ってことは、なに?隠してることがあるよなあ。さっきから、こそこそと、その態度。
なあ、桂。
「風が強かったから、飛んできたの?」
「?」
「飛んできて、勝手に刺さったの?」
673: 2012/12/09(日) 12:12:32.00 ID:1dmNoDIn0(1)調 AAS
「??」
「それとも、転んで刺さったのかなぁ?」
「???」
ああ、やっぱり分かってない。
顔にハテナがいっぱいだぜ。
・・・だったらさあ、教えてやるよ。
そっと、その後ろ頭に手を伸ばし、頭からそれを抜き取る。
「!!」
それを、桂につきつけて、言ってやる。
「こ、れ、」
「!!!!!」
驚愕の表情。
やっぱりな。こいつ・・・
674(1): 2012/12/09(日) 12:13:09.90 ID:03o6u/090(1)調 AAS
「何?今知ったの?」
青い玉を凝視する桂。
なんて顔で見てるんだ。・・・むかつく。
「ふーん。知らなかったんだ。てことは、さあ。
自分で買ったわけじゃねえよなあ。もらったものでもないよなあ。」
くるくると、その簪をもてあそぶ。・・・いえよ。自分の口で。
なのに、桂は真っ青な顔して、ぶるぶると震えだした。
何で言わねえの?
675: 2012/12/09(日) 12:13:41.65 ID:kR9tmpkY0(1)調 AAS
何だ美人なヒロイン桂と銀時の夫婦愛の話か?美しいな
しかしよくこんな知性に満ち溢れている美しい神作に月詠厨はねたみ丸出しの醜い顔さらせるな
月詠厨はホモで稚拙ってレベルじゃ無いし内容は吐きそうなホモ話しかないからだわ色々と酷い
この小説は銀魂の公式ノマカプ夫婦の銀さんと桂の愛ある表現力のある絆の話だし臭い月詠のババァはねたみで脳味噌が色々と酷い吐く
676: 2012/12/09(日) 12:42:23.84 ID:JqgQfB8DO携(1)調 AAS
という悪夢を見ました…まさか… まさかと思い…夢なら覚めてくれと思ったらそこにはエリザベスが…板にはドッキリの文字か…ドッキリ大成功ゥ……エリザベスウーウーーと声が響いて居たとさ…めでたしめでたし終わり(完)
677: 2012/12/09(日) 15:28:39.78 ID:sRm3kG4q0(1)調 AAS
という美しい正夢を見ました…まさか… まさかと思い…月詠厨は夢なら覚めてくれと思ったらそこにはエリザベスが…板には銀魂第500話の文字か…最終回大成功ゥ……エリザベスウーウーーと声が響いて居たとさ…めでたしめでたし終わり(完)
678: 2012/12/09(日) 15:32:15.37 ID:RqTukQzM0(1)調 AAS
しかも終わってませんでした(続)
679: 2012/12/09(日) 15:33:10.29 ID:yHdmH86X0(1)調 AAS
>>674
「じゃあ、なんで」 てめえ・・・
「頭についてんの?」 いい加減にしろよ。
「誰が刺したの?」 誰に会ったんだよ。
「何で、気付かないの?」 気付かないほど、夢中なことしてたんだよなあ?
「どうして答えないの?」 答えらんねーんだろ。
「言えないことなの?」 それとも、いいたくないのか?
桂は無言。見るのはこの青い玉。俺の顔は見もしない。
もういいよ。
680: 2012/12/09(日) 15:33:57.26 ID:yuYGxUlq0(1)調 AAS
「あっそ。知らないんだ。じゃあ、いらねーよな」
俺がそう言ったとたん、青い玉に飛びついていた。
はあ???!!!意味わかんねーーーーよ!!!
何でそんな必死にさあ!!
桂をひょいとかわす。簡単に桂はバランスを崩し、どさっと、床に倒れ込んだ。
何でそんなにこれが欲しいわけ。
大切なわけ??!!
その青い玉を、よく見てみると、・・・模様かと思ってたものが、違うものだったことに気付く。これ、この赤い染み。「あ」
・・・まさかなぁ。
答えられなかったのは、転んで頭打って、例のごとく記憶喪失・・・な��んて事はないよね?でも、こいつならやりかねない。天然だし。
一応聞いとこう。
「お前、転んで・・・頭打ったりしなかった?」
と、素直に、首を横に振る。
681: 2012/12/09(日) 15:34:44.79 ID:ReEMuu9C0(1)調 AAS
・・・・
あっそ。
頭打ってないんだ。じゃ、お前はおかしくないって事ね。
ていうかさ、じゃあ、
「・・・血が付いてる。」
誰の血よ。これ。
「!!!!!」
もう、泣きそうな顔の桂。
ああ、そうなの。
お前は知ってるんだよね。この血の主も、この青い玉の送り主も。
知ってて、まだ言わないつもりなんだよな。
もうさあ、おまえさあ。むかつくんだけど。すごく。
682: 2012/12/09(日) 15:35:30.33 ID:TAm0x0Xt0(1)調 AAS
「俺さあ、言ったよね。」
何度も、何度も言ったよね。
「こそこそされんの、嫌いだって」
でもさ、お前は直らないんでしょ。
直す気もないの?
だったらさあ、当然だよなあ。
「これ、捨てるから」
「!!!」
「いや・・・・っ」
瞬間、桂が初めて声を出した。“いや”って言った。
はあ???!!!ふざけんなよ、てめえ。
俺に、飛びついてきた。
その勢いに、俺は反射的に腕を高く上げた。絶対、今の桂には届かない位置に。
なのに、分かってるのに、必死になっちゃって。
そんな泣きそうな顔しちゃって。
683: 2012/12/09(日) 15:36:09.91 ID:/Sp6kvFx0(1)調 AAS
いかにも、大切なものですって感じで、しがみついてくる。
桂。お前さあ、
お前ってホント、
最っっ高����������������������������������������������������������������������������������
��������������������������������������������������������������������������������に、ムカツク!!!!
「なんなの?欲しいの?何で?」
だったら、いえよ、何で欲しいのか。
誰からもらったのか、そいつと何したのか。
何で何も答えないんだよ。だから、いけないんだろうが!!!
ああ、桂がついに泣いた。涙があふれ、止まらない。
こんなに、哀しそうに泣くのは、初めてかもしれない。
ああ、・・・・なんだよ。
誰のために、それって泣いてるの?
誰を思い出してるんだよ!!!!!てめえ!!!!
684: 2012/12/09(日) 15:37:13.56 ID:3WD4Rzxy0(1)調 AAS
今日、俺が一体どれだけお前のことを・・・
それなのに、お前は、一体誰と、何してた?
そんで、そいつを思い出して、今、泣いてる。
俺のことなんて見ちゃいない。
もう、ホント、限界。
心が、折れた。
「てめえ、いい加減にしろよ」
本気で怒った。もう、止まらない。
「誰にもらったか、言え」
答えは分かってる。だけど、お前の口から言え。
685(1): 2012/12/09(日) 15:38:01.03 ID:HNSN0Fps0(1)調 AAS
「た、かす、ぎ・・・・っ・・・」
やっぱりな・・・・・・・・!!!!!
頭が怒りで真っ白だ。
とにかくここには居られない。冗談じゃない。たまらない。
玄関に歩いていく。
「まっ・・・」
か細い声で、俺の方にやってくる。
でも、もう俺、お前の顔見んのもいやだから。
つらいから。無理だから。
っていうか、殺しちゃいそう。
686: 2012/12/09(日) 15:43:50.16 ID:ja5n4Bnb0(1)調 AAS
何だ美人なヒロイン桂と銀時の夫婦愛の話か?美しいな
しかしよくこんな知性に満ち溢れている美しい神作に月詠厨はねたみ丸出しの醜い顔さらせるな
月詠厨はホモで稚拙ってレベルじゃ無いし内容は吐きそうなホモ話しかないからだわ色々と酷い
この小説は銀魂の公式ノマカプ夫婦の銀さんと桂の愛ある表現力のある絆の話だし臭い月詠のババァはねたみで脳味噌が色々と酷い吐く
687(1): 2012/12/09(日) 15:55:10.58 ID:lQ467MGM0(1/4)調 AAS
小説書いててもまとめられてないから最初がどこかわからないよね
688(1): 2012/12/09(日) 16:22:02.60 ID:ToNQZ2FN0(1)調 AAS
>>687
それはお前の頭が悪いからだろ
普通に>>24からだし
689: 2012/12/09(日) 16:22:36.15 ID:yhYeAX440(1)調 AAS
Twitterリンク:toumeicandy
697 fusianasan 2012/12/02(日) 02:01:16.45
つーか飴豚がやっぱり黒子脅迫犯なんじゃねwwww
透明飴?@toumeicandy
黒バス腐女子の気持ち悪さ 大学で黒バス腐がしゃべってたんだけどオエエエエーーーッッッッ!!!!!
10月11日 透明飴?@toumeicandy
pixivに晒し上げたSSにファビョった腐女子面白すぎで笑い止まんねww黒バス腐きもすぎ 黒バス自体は好きだから早く離れろ
10月11日 透明飴?@toumeicandy
黒バス腐晒し上げ
10月11日 透明飴?@toumeicandy
pixivに腐女子を晒し上げたよぉ?????wwwwwww
690(1): 2012/12/09(日) 16:25:04.63 ID:lQ467MGM0(2/4)調 AAS
>>688
>>24の前は?
691(2): 2012/12/09(日) 16:33:37.52 ID:Y975l7oz0(1)調 AAS
人のサイトからの無断転載
触るな危険
692(1): 2012/12/09(日) 16:34:10.94 ID:lQ467MGM0(3/4)調 AAS
>>691
そうなの?
693(1): 2012/12/09(日) 16:35:35.57 ID:lQ467MGM0(4/4)調 AAS
OK
694: 2012/12/09(日) 16:36:43.30 ID:JsIEcIs50(1/3)調 AAS
>>690
>>24が始まり
695(1): 2012/12/09(日) 16:37:05.83 ID:9oiFeCbW0(1)調 AAS
この高杉腐は他人のサイトのエロ小説読んで毎日ハァハァしてるババアだよ
つーか高校中退のひきこもりなので文章書く能力なんてないから
自作なんて出来ないんだよ
696: 2012/12/09(日) 16:37:21.92 ID:5QEWA82e0(1)調 AAS
>>691
空知公式の小説だから
無断転載ではないし公式
697: 2012/12/09(日) 16:37:51.02 ID:JsIEcIs50(2/3)調 AAS
>>692
違う月詠腐の嫉妬
698(1): 2012/12/09(日) 16:39:54.64 ID:JsIEcIs50(3/3)調 AAS
この月詠腐は空知の公式の銀桂と高桂エロ小説読んで毎日ハァハァしては発狂してるババアだよ
つーか高校中退のひきこもりなので
読解力ないんだよ
そして公式小説をパクりってことにしたがる
自作なんて出来ないんだよ
699(1): 2012/12/09(日) 16:42:35.90 ID:yQbViLA50(1)調 AAS
>>685
「これは、捨ててくる。今日は戻らねーから」
とだけ言って、さっさと玄関を出る。
あの分じゃ、追ってはこれねーだろう。
っつーか、マジ、ぶっ殺したいんだけど、高杉のヤローも。
あんな桂も。
・・・・くそ・・・
まず、向かったのは、共犯者のところだ。
あのババアは、全部知ってるに違いない。
ガラガラガラ・・・
「おい、ババア」
我ながら、怖い声だと思う。カウンターを拭いていたババアがこっちを向く。
700: 2012/12/09(日) 16:43:38.76 ID:t7mDQ+N10(1)調 AAS
>>693
こっちでも連載してるからよろしく
銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十三訓
2chスレ:anime
701: 2012/12/09(日) 16:45:35.63 ID:0CikK3tL0(1)調 AAS
>>699
「まだ開店じゃないよ」
とぼけやがって。
「飲みになんか来てねえよ。さっき、ここに、包帯した男来ただろ」
これ見よがしに、青い玉をちらつかせる。
「さて、知らないねえ」
「すっとぼけんなよ」
「なんだってんだい。あんた。あたしにくってかかろうなんて」
「月子とあいつ、会わせたろ」
「あんたねえ・・・」
ふと、俺の手に持っているものを見つけて
「なんだいそりゃ。あめ玉かい?」と言った。
702: 2012/12/09(日) 16:46:22.16 ID:NGBiJ7m30(1)調 AAS
これは、この存在を初めて見た反応だ。演技じゃない。
「・・・ホントにしらねえの?」
「知らないって言ってるだろ」
「ふーん」
これは、本当かもしれない。でも、だとしたら。
一体何処で?
「あいつさあ、何処に使いにやったって行ってたっけ?」
「大江戸スーパーだよ」
「どうも」
そう言って、俺はスナックお登勢を後にした。
703: 2012/12/09(日) 16:47:45.13 ID:+J9RhXAm0(1)調 AAS
余談 最後の誕生日 K
「すまん、銀時、遅くなって」
玄関を開けて。
なるべく、普段通りに言う。そうしようと思えば思うほど、どういう風に普段の自分は振る舞っていたかと思ってしまう。
さっきから、思考がまとまらない。
高杉に会って、
去っていった後を追ったら居なくて。
お登勢に、血だらけの割烹着を指摘された。高杉のことは、言わない方が良いと、言われて、血に濡れた割烹着を着替えた。
下の着物にも血が付いていたが、着替えるわけにも行かず、赤い着物で余り気付かないだろうから、割烹着だけを借りることにした。
もともと、割烹着はお登勢にもらったもの。全く同じものがあるから、と、新しいそれをもらい、着ていたものは、お登勢に渡してきた。
704: 2012/12/09(日) 16:48:32.48 ID:jkHmMzrg0(1)調 AAS
お登勢は、銀時には俺がスーパーに酒を二本買ってきたことにすると言われた。
銀時をだますようで、心苦しいが、・・今日の銀時には言ってはいけないと思う。
心強い、二人で口裏を会わせれば、ばれることはない。
そうだ・・・。大丈夫。
いや、大丈夫なものか。
俺だって、戦地にいた。
自分を含め、仲間の怪我、傷、死、色々なものを見てきた。今更、血を見たくらいで、あわてるような人間ではない。
自分だって随分血を流したし、傷も負った。それは、銀時も高杉も同じ事。
・・・高杉。
だからこそ、
だからこそ、
大丈夫じゃないんだ。
705: 2012/12/09(日) 16:50:07.84 ID:XFJkmuMH0(1)調 AAS
あの、出血は、致死量だ。
すぐに意識がなくなってもおかしくない。
いや、
すぐに、死んでも、おかしくは・・・は・・・
ドクッ・・・
ああ、胸が、痛い・・・なんで・・・
あいつのことなど・・・
俺が斬ると言ったじゃないか。
何時死んだっておかしくないんだ。攘夷志士は。
もしも・・・のことがあったとしても、
俺には関係ないことだ。
そうだ。
そうなんだ。
706: 2012/12/09(日) 16:50:57.82 ID:vAB70XD/0(1/2)調 AAS
なのに、なぜ・・・
こんなにも不安なんだろう。
あいつが気になって仕方ない。
あの怪我で、一体何処へ・・・
無事なのか・・・
それより、なんで、そんな怪我でお前はあそこにいた・・・
なんで、
何をしに?
「どうした?」
「はっ?」
なかなか上がらない俺を不審に思ったのだろう、銀時が出てきた。
707(1): 2012/12/09(日) 16:52:40.67 ID:xzbwd64L0(1)調 AAS
ドクドクドク・・・
妙に緊張する自分が居る。落ち着け。今は、とにかく。
「あ、ああ、ちょっと転んで足が・・・靴を脱ぐのに戸惑ってしまって」
「え?大丈夫?見せてみろ」
ああ、優しい銀時。
ごめん。俺は今、嘘を付いた。
「なんもねーみたい。痛い?」
「いいや、大丈夫だ」
と、二人で居間に行く。
どうやら、金時(銀時との子供)に、ミルクをあげていてくれたらしい。金時は、よく寝てる。その横に、松之助が居る。
寝てる金時をつつくのが好きらしく、ぷにぷにと頬を押している。ほっとする。なんだか、すこし、和む。
「ミルク、ありがとう。上げてくれたんだな」
708: 2012/12/09(日) 16:57:08.15 ID:beN14kUz0(1)調 AAS
何だ美人なヒロイン桂と銀時の夫婦愛の話か?美しいな
しかしよくこんな知性に満ち溢れている美しい神作に月詠厨はねたみ丸出しの醜い顔さらせるな
月詠厨はホモで稚拙ってレベルじゃ無いし内容は吐きそうなホモ話しかないからだわ色々と酷い
この小説は銀魂の公式ノマカプ夫婦の銀さんと桂の愛ある表現力のある絆の話だし臭い月詠のババァはねたみで脳味噌が色々と酷い吐く
709: 2012/12/09(日) 17:41:40.31 ID:VsVEpvYW0(1)調 AAS
>>695
高杉腐自爆は高校中退ではない
中学中退だ(義務教育だから行かなくても卒業扱いになるけど)
どんな馬鹿高校だろうが入れる学力も知能もない
710: 2012/12/09(日) 17:49:47.19 ID:xVSkiI8F0(1)調 AAS
>>698
月詠腐自爆は高校中退ではない
中学中退だ(義務教育だから行かなくても卒業扱いになるけど)
どんな馬鹿高校だろうが入れる学力も知能もない
711: 2012/12/09(日) 17:50:36.80 ID:pAWPGO/T0(1)調 AAS
つか、これ貼られて焦ってんのワロス
689 名無しさんの次レスにご期待下さい 2012/12/09(日) 16:22:36.15 ID:yhYeAX440
Twitterリンク:toumeicandy
697 fusianasan 2012/12/02(日) 02:01:16.45
つーか飴豚がやっぱり黒子脅迫犯なんじゃねwwww
透明飴?@toumeicandy
黒バス腐女子の気持ち悪さ 大学で黒バス腐がしゃべってたんだけどオエエエエーーーッッッッ!!!!!
10月11日 透明飴?@toumeicandy
pixivに晒し上げたSSにファビョった腐女子面白すぎで笑い止まんねww黒バス腐きもすぎ 黒バス自体は好きだから早く離れろ
10月11日 透明飴?@toumeicandy
黒バス腐晒し上げ
10月11日 透明飴?@toumeicandy
pixivに腐女子を晒し上げたよぉ?????wwwwwww
712(1): 2012/12/09(日) 18:30:23.29 ID:x0J1wqwd0(1)調 AAS
>>707
「おう。お前戻ってこねえし。ちょっとぐずったからよ。それにしても、人使い粗いババアだな��!今日くらい気をつかえっての!なあ!」
ぷりぷり怒っている。
今日は、俺の誕生日。なにやら銀時が計画してくれているらしく、さっきもそれをしきりと見せたがっていた。その、途中で呼ばれたんだ。
「そういえば、さっき見せたいものがあるっていってたが・・・」と言うと、
心なしか、銀時の頬が赤く染まる。
「うん・・・そうね。そうなんだけどね��。夕飯の後にするよ」という。
「そうか、じゃ、何か作る」と、キッチンに向かった。
正直、ほっとする。
今、何かすばらしいものをもらったとしても、とてもじゃないが、喜べない。不快な気にさせたら困る。
すこし、落ち着かないと・・・
ああ、自分の手が冷たい。
713: 2012/12/09(日) 18:33:41.29 ID:1V5l7xlU0(1)調 AAS
115 名前:fusianasan 投稿日:2012/12/09(日) 18:12:44.56
【坂田銀時】
本名はバカ田銀蝿
洗ってなくてくさい匂いがするおっさん臭い天パがトレードマーク
空気を読まずにつまらないキレ顔発狂顔ばっかりするのでキャラからも読者からも嫌われている
美人な桂が好きで寺子屋で知り合ったロリ顔の幼馴染ヒロイン桂をレイプするのが日課
桂は嫌がっているのにしつこくつきまといついに白夜叉を名乗り攘夷参戦、桂を将軍にNTRれお持ち帰りしようとし離せ言われるクズ
本人はさらさらストレートに憧れるモテないキャラを気取っているが、周りから見たらキチおっさんキチガイそのもの
【桂小太郎】
銀魂のヒロインで一番人気
黒髪のストレートロング華奢なカラダと釣りまゆタレ目がトレードマークの美人
かっこいいのに肉球が好きという可愛い一面も持ち合わせている
普段はボケだが場合によってはツッコミもできるオールマーティーな人物
いつも天然なだけど本当は義理人情に溢れていて困ってる人を見ると放っておけない優しい性格
おまけに強い
714: 2012/12/09(日) 18:34:40.77 ID:8f6Hp4b80(1)調 AAS
418 fusianasan 2012/12/09(日) 18:27:21.13
196 名前:fusianasan 投稿日:2012/12/09(日) 18:25:04.58
スーパー攻め様の条件
・肩パット入ったダブルスーツを着こなす
・ビルの最上階に住んでる
・一人でもキングサイズのベッド
・赤いスポーツカー(オープン)に乗っている
・キラリと光る美しい歯を持っている
・受けの誕生日には100本の真紅の薔薇の花束をプレゼントする
・楽器が弾ける
・本当の愛を知らない
・黒髪ロングの美人な天然幼馴染がいる
・桂姫をレイプしている
・デブおっさん坂田銀時である
715: 2012/12/09(日) 18:40:29.10 ID:qohDawYV0(1)調 AAS
>>712
「あれ、それ、どうした?」
突然、銀時がきいてきた。居間から、キッチンの俺に声を掛ける。
一瞬、ヒャッと思った。な、何が??何かおかしいか??
「ああ、下のババアにもらったのか。あいつ・・・俺には何にもよこさねーくせに」
などと言っている。何だ、何のことだ??
あ、もしかして、割烹着のことか?
ええ??全く同じものなのに、気付くのか??どこかに名前でもあるのだろうか・・・
などと、割烹着をわたわた見ていたら、
「はあ?なにしてんの?」と言われた。
「あ・・・ああ」
「?」
なんか、怪訝な顔をする銀時、こういう時、銀時は本当に鋭い。神掛かった勘を発揮することがある。
さっきより、若干近づいてきて、言った。
716: 2012/12/09(日) 18:41:30.30 ID:EUseI9cg0(1)調 AAS
「頭のどうしたってきいてんの」
「あ、頭・・・」
ぱっと、頭を抑える。
乱れているのだろうか。あ、ソファーに倒されたから・・・。
「風が強くてな・・・」と言って、キッチンの鏡を見に行く。
だが、映っていたのは、いつもと変わらぬ、自分の髪型。やや乱れてはいるものの、ちゃんと結い上げて赤い簪で止まっている。
「そんなに、乱れては居ないと思うが」
そんな俺に、更に近づいて銀時は言った。
そんな目で見ないでくれ・・・
既に、俺を疑っている。
「青い玉。どうしたって言ってんの」
「青い玉?」
は・・???
青い玉?玉ってなんだ。分からない。
きょとんとした俺に、ものすごく嫌そうな顔をした。
717: 2012/12/09(日) 18:42:04.95 ID:vAB70XD/0(2/2)調 AAS
「ふーん。」と、俺の顔をじろじろ見る。
で、
「風が強かったから、飛んできたの?」
「?」
「飛んできて、勝手に刺さったの?」
「??」
「それとも、転んで刺さったのかなぁ?」
「???」
銀時、わからないよ。
からかうのは止めてくれ。
言いたいことがあるなら、言ったらいいだろう。
そっと、俺の後ろ頭に手を伸ばす。
「!!」何か、頭から抜き取った。
いつもの簪かと思ったら、髪が堕ちてこないので違うんだろう。
718: 2012/12/09(日) 18:42:47.89 ID:7qPOsgGZ0(1)調 AAS
銀時が、ものすごく怖い顔で、俺に、それをつきつけた。
「こ、れ、」
「!!!!!」
目の前には、見たこともない、
青い玉の付いた、簪������
「何?今知ったの?」
は・・・・
息が出来ない。苦しい。
ドクドクドク・・・・・
心臓の音がうるさい。
719: 2012/12/09(日) 18:43:27.70 ID:MAjIN/340(1)調 AAS
「ふーん。知らなかったんだ。てことは、さあ。
自分で買ったわけじゃねえよなあ。もらったものでもないよなあ。」
くるくると、その簪をもてあそぶ。
ああ、もうだめだ。
こいつは、もう気付いてる。気付いていて・・・・
もう、正直に、言おう。
と思ったのに、言葉が出ない。
ああ。そうだ。
俺が買ったんじゃない。もらったわけでも。
勝手に、刺していったんだ。俺が、気付かないうちに。
高杉が��������
720: 2012/12/09(日) 18:44:09.70 ID:uodnpb/e0(1)調 AAS
どうして。
どうして・・・・・
思考がぐるぐる回って、追いつかない。
ああ、あいつが来た時を、思い出してみれば。
「じゃあ、なんで」
あいつは、いつもの通りの態度だったじゃないか。
何しに来た、と言えば、
����“てめえに、会いに来たと言ったら、信じるか?”
それに対して、俺は、・・・
����“信じない!!用がないなら、出て行け!!”
って言ったんだ・・・
「頭についてんの?」
俺に会いに来た?なぜ?一体何で?
721(1): 2012/12/09(日) 18:44:47.85 ID:ytatOR3g0(1)調 AAS
「誰が刺したの?」
狂ったような、口づけをして・・・
����“桂。桂、俺を見ろ”
����“言われなくても、見ている!”
見ていたじゃないか。分からないのか。
「何で、気付かないの?」
����“桂。聞いてくれ。一度しか言わねえから”
高杉、お前、なんでヅラって呼ばなかった?
お前が、桂なんて呼ぶ時は。
決まって、真剣な時だった・・・・。
722(1): 2012/12/09(日) 19:33:03.42 ID:B6hixvSH0(2/2)調 AAS
〃⌒⌒ヽ.
. (|レノルレレ|)
. リ.、゚ -゚ノリ
⊂/~~)つ
<イ| ~/|
し‐i_ノ
723: 2012/12/09(日) 19:44:01.42 ID:u45poLDn0(1)調 AAS
>>722
ヅラちゃん
724: 2012/12/09(日) 19:45:32.23 ID:2oTevrn40(1)調 AAS
>>721
「どうして答えないの?」
����“桂、本当のことを言う。・・・俺は、お前が、お前のことが、・・・好”
・・・なんて言おうとしたんだ。
今更、何を言うつもりだったんだ。
「言えないことなの?」
・・・本当に、お前は・・・
俺に会いにきたのか?
馬鹿みたいに、死にそうな怪我をしながら。
俺に、それを、渡すために・・・そのためだけに?
・・・なんで?
今日が、俺の・・・誕生日だから・・・?
「あっそ。知らないんだ。じゃあ、いらねーよな」
725: 2012/12/09(日) 19:46:02.97 ID:sdhXLX4K0(1)調 AAS
「!!」
銀時のその言葉に、とっさに、飛びついていた。
その簪、返してくれ!!あいつが、命を駆けてくれたもの!!よく、見たいんだ!!
だが、力が入らない身体。
簡単に銀時に、振り払われる。どさっと、床に倒れ込んだ。
・・・・
「あ」
突然、銀時が声を上げた。
そして、
「お前、転んで・・・頭打ったりしなかった?」
さっきの、詰問調の冷たい、言葉ではなく、やや心配そうな声を出す。
その声に、少しほっとして、銀時を見る。ああ、なんでか、心配してくれている。
だから、ゆっくり首を横に振った。怪我何かしていない。だって、もともと転んでもいないのだから。
726(1): 2012/12/09(日) 19:46:59.89 ID:73jJgmAr0(1/2)調 AAS
と、とたん。
銀時の顔が険しくなる。
「?」
「・・・血が付いてる。」
「!!!!!」
た・・・・高杉・・・
やっぱりお前・・・・
「俺さあ、言ったよね。」
ああ、銀時、ごめん。
「こそこそされんの、嫌いだって」
知ってる。
知ってて、俺は、・・・・
727(1): 2012/12/09(日) 21:33:34.86 ID:MJvl+lSb0(1)調 AAS
めでたしめでたし
(完)
728: 2012/12/09(日) 21:51:41.81 ID:73jJgmAr0(2/2)調 AAS
>>727
いやいやめっちゃ中途半端じゃん(焦)
729: 2012/12/09(日) 21:52:34.49 ID:EwIXgJR30(1)調 AAS
>>726
「これ、捨てるから」
「!!!」
それだけは、
それだけは、
・・・だめだっ!!!
「いや・・・・っ」
その簪めがけて飛びつけば、銀時が高く高く腕を上げた。
ああ、今の俺には届かない。この位置がもどかしい。
「なんなの?欲しいの?何で?」
何でって・・・・
だってそれは、あいつが
高杉が・・・・
命をかけて、俺に・・・
730: 2012/12/09(日) 21:53:43.26 ID:mplT1mc00(1)調 AAS
・・・形見かも・・・しれない・・・
涙が出た。止まらない。
心が折れた。
「てめえ、いい加減にしろよ」
本気で怒った時の銀時の声。
「誰にもらったか、言え」
言ったら、返してくれるのか。何でも言う、なんでもするから。
お願い・・・返してくれ・・・・
731: 2012/12/09(日) 21:54:31.04 ID:yV5r2fHw0(1)調 AAS
なのに、声が、出ない。は・・・言わなくては。出せ、声を・・・
「た、かす、ぎ・・・・っ・・・」
瞬間、
銀時の目がぎらっと光って、ものすごく怖い顔をして、玄関に歩いていった。
「まっ・・・」
おぼつかない足で追いかけると、さっさと靴を履いた銀時が、
「これは、捨ててくる。今日は戻らねーから」
と言って、さっさと出て行った。
あああ・・・・
止めてくれ・・・・
なのに、追いかけたいのに。身体が言うことを聞かない。
俺は、なんて馬鹿なんだ。なんて事をしてしまったんだ。
732: 2012/12/09(日) 21:55:34.11 ID:c4tZSkW20(1)調 AAS
あの、憎々しいほど、高飛車な、隻眼を思い出す。死の淵にあって、それを感じさせないあの光。
����“よう”
いつものように、軽く言って。ああ、でも、今思えば、
お前によく似合うあの派手な着物。真っ赤だったな。
����“桂、本当のことを言う。・・・俺は、お前が、お前のことが、・・・好”
言いかけたとたん、お前の体重を感じた。
意識のないお前の、全体重。
それは、紛れもなく、お前の命の重さ。死んだ仲間を、担いだ時も、まとまりのない、ああいう重さを感じたっけ。
粗い息の下、お前は、お前を見ている俺に“俺を見てくれ”と。
聞いているのに、“聞いてくれ”と。
もう見えていなかったんじゃないか。俺の声は、聞こえていたのか?
733: 2012/12/09(日) 21:56:15.76 ID:zPzPb6jK0(1)調 AAS
あの激しい口づけは、のどの渇きを癒すため。もう、本能でしたに違いない。うまそうに、吸っていた。
体中の血が、流れ出ていたから。
・・・高杉・・・
����“松之助を頼む”と、はっきり言った。
お前が、あの子の名を呼んだのは、初めてだ。認めてくれたのか、あの子を。
自分の子を。
あの人の名前を付けた、息子を。
最後、去り際に
����“安心しろ、こんなことは、もうしない”
と言った。ああ、お前は知っていた。もう、二度と会えないことを。
だから、そう言ったんだ。
それなのに、俺はなんて言った。
734: 2012/12/09(日) 21:57:33.21 ID:U+dkQTRP0(1)調 AAS
そんな覚悟をしたやつに。
����“当然だ”
って言ったんだ。つめたく。そっけなく。
なんで・・・・何で気付かなかったんだろう。
����“しばらく、連絡が取れない。だが、俺のことは心配するな”
そう言ったな。心配するなって。それは、後で俺が気付いてから、それでも、大丈夫だという意味か?
もう一度、会えるのか?それとも、ただの、気休めなのか・・・
どちらにしても、俺はそのとき、高杉に、
����“はあ?何で俺がお前の心配なんぞするんだ”
といって、突き放した。
・ ・・ああ、俺はなんて馬鹿なんだ。自分のことしか考えていない。愚か者だ。
735: 2012/12/09(日) 21:58:09.39 ID:9LZaEU1I0(1)調 AAS
お前は、俺に青い玉の簪を、くれようとしたのか。
俺があまりにも素っ気ないから、手渡すことが出来ずに、
そっと、
髪に刺した。
・・・高杉。
あああ、もういやだ。もう、大切なものを無くすのは・・・
736: 2012/12/09(日) 21:58:38.31 ID:kioawPgH0(1)調 AAS
いつか、銀時が言った。
“大切なものは、そのとき大切にしないと、無くして気付いても遅いんですよ”
先生、先生・・・
貴方に続いて、高杉まで。
いつだって、気付いた時には、遅すぎるのに。俺はいつも、鈍感で、自分がだまされないように、臆病なばかりに、
人を疑って、信じないばかりに、大事な言葉も見過ごしていたんだ。
だから、俺はいつも、後で後悔する。
なくしてから、後悔するんです。先生������
ああ、できたら、もう一度。あの男にあわせて欲しい。
あいつは伝えてくれたのに。俺は伝えていないことがある。
737: 2012/12/09(日) 21:59:08.23 ID:+W21bbu10(1)調 AAS
いつまでも、玄関先で動かない俺を心配してか、松之助がとたとたと走ってきた。
まだ、2歳になったばかり。口調もたどたどしい。
「ははうえ・・・」
そっと、松之助の方を見る。
ああ、似てる。この、目。
強い意志が灯った緑の瞳。だけど、優しく、美しい光が宿ってる。
ただまっすぐに、真摯に俺を見るその眼差し。
・・・父親に、似ている。
738: 2012/12/09(日) 21:59:55.94 ID:eNCvvcaj0(1)調 AAS
「ははうえ・・・たかすぎって、だれ?」
ああ・・・
たどたどしく、そう聞いてくる。思わず、松之助を抱きしめた。
お前に、よく似た男だよ。
狂気じみた野望を抱き、それに苦しみ、命を燃やす。まるでそれしかないように。
だけど、ちゃんと大切なものも持っていた。
「母上の、大切な、人だ」
抱きしめる腕に力を入れれば、小さな腕で抱きしめ返す。
ああ、小さいながらも、お前も同じ。こうやって。
俺を抱きしめてくれるんだな。
「覚えていて欲しい。松之助」
せめて、お前だけでも・・・
父親の、ことを・・・
739(1): 2012/12/09(日) 22:01:10.14 ID:IaKQ/Mb70(1)調 AAS
余談 990両の愛
ヨロヨロと、立ち上がる。
頭が、ぐちゃぐちゃで、まとまらない。でも、
この子にご飯を上げなくては・・・俺がしっかりしないと。
何だか簡単なものを作り、とりあえず松之助にご飯を上げる。
ああ、醤油・・・
冷蔵庫を開けると、
・・・ケーキがあった。
手作りだ。“HAPPY BIRTHDAY KOTARO” と、かいてある。
!!!!
子供達は英語が読めない。月子じゃなく、俺で祝ってくれようとしていたのか。
・・・銀時・・・見せたいものってこれか。
俺という人間を、祝ってくれると言うことだったのか。
740: d4qrfadsf23 2012/12/09(日) 22:20:27.56 ID:YHWGuaeo0(1)調 AAS
フェミニスト政党の候補者を落選させ女性専用車両を根絶しよう
「未来の党と公明党は男性を差別した政策主」
石原慎太郎さんが都知事時代に的確な問題提起をされていますので、皆さんも視聴しましょう。
動画リンク[YouTube]
741: 2012/12/09(日) 22:23:20.99 ID:eP5UOkmk0(1)調 AAS
>>739
と、それを見ていたら、
松之助がやってきて、
「ぼくね、ここ、つくったの」と、ピンクのデコレーションのチョコを指さす。
「一緒に作ってくれたのか。ありがとう」というと、嬉しそうに笑った。
ああ、心が痛い。
その笑顔も。
そして、銀時がこれを作った姿を想像したら。
一体どんな気持ちで、今日を祝ってくれようとしていたかを考えたら。
それなのに、俺は・・・・
「あとで、父上が来たら一緒に食べよう」と、
叶わないかもしれない約束をしてしまった。「うん」といって、また夕飯を食べる。
この子は、本当に素直で、優しい。
742: 2012/12/09(日) 22:24:20.98 ID:Z5Us3dE90(1)調 AAS
そこで、ピンポン、と、玄関に音がした。
言ってみると、お登勢殿。
ああ・・・
「なんて顔してるんだい。さっき銀時が来たよ。随分、殺気だってたね。どうも、ばれちゃったらしいね」
「ええ・・・俺が馬鹿だったから」
「今、大江戸スーパーの方に行ったみたいだよ」
「え・・・スーパー?」
「あんたが誰かとそこであったと思ったのかもねえ」
「・・・・」
「なんか、青い簪持ってたけど、ありゃなんだい」
「!!!」
「あの男からもらったのかい」
「・・・知らないうちに、髪に挿したみたいで・・・気付かなかった。それを、銀時が見つけて、問いつめられて。・・・あれを、捨てに行くって・・・出て行ってしまったんです」
「・・・そうだったのかい。大丈夫かい?あんた。顔色悪いよ」
743: 2012/12/09(日) 22:25:02.86 ID:0Bw0bkSP0(1)調 AAS
「・・・はい。・・・お登勢殿。・・・」
「なんだい」
「俺は、高杉に、冷たかっただろうか・・・・」
「月子・・・」
「俺は、あいつを、斬る覚悟をしていた。それに、何時死んでもおかしくない身なのも重々知っていたはずだ。なのに・・・」
「自分を責めちゃだめだよ」
「こんな、最期・・・・たまらない・・・」
「月子、実はねえ・・・こんなあんたに渡すのも、どうかと思ったけど、額が額だし。キャサリンが帰ってきたらちょっとまた面倒だし、銀時も来るかもしれないからさ・・・
渡しておきたいんだけど」
「は・・・なんでしょうか」
「これ。あの男があんたにって。」
と、お登勢殿が血の付いた、印鑑と通帳と、キャッシュカードを渡してくれた。
名義は、“坂田 松之助”。開いてみると、預金残高は、990両だ。
「!!!!」
手が、ブルブル震える。
744: 2012/12/09(日) 22:25:48.49 ID:MWg9qfTS0(1)調 AAS
「しっかりしな。・・・番号は、今日の日付だって言ってたよ」
「は・・・・・」
ああ、息が出来ない。心臓をわしづかみにされたようだ。
たまらない。つらい。苦しい。
「あの子らが、大きくなったら必要になるんだから、大切にとっておきな。いいね」
「は・・・・い・・・」
ああ、自分はこんなに弱い人間だっただろうか。
情けない。動揺しすぎだ。
「あ・・・ありがとう、お登勢殿・・・大丈夫です。すみません」
「何かあったら、あたしに言いな。全部一人で背負い込むんじゃないよ」
「はい・・・分かりました」
そう言えば、心配そうではあったが、お登勢が下にもどっていった。
高杉、高杉・・・
745: 2012/12/09(日) 22:26:37.57 ID:LWcMrklG0(1)調 AAS
もう止めてくれ。
これ以上、俺を苦しめないでくれ。
こんな・・・
最期みたいなまねをされたら。
自分の亡き後の息子の心配をするようなことをされたら。
もう・・・・
����“しばらく、連絡が取れない。だが、俺のことは心配するな”
心配するな、だと・・・?
安心なんて。
安心なんて出来るはずがない。
もう、お前はきっと・・・・
この世にはいないんだろう。
746: 2012/12/09(日) 22:27:15.26 ID:o95bG53N0(1)調 AAS
余談 本当の気持ち
結局、大江戸スーパーに行っても、手がかりなどあるはずもなく。
ていうか、何してんだろ、俺。
もう、あいつがいるはずもない。
会ってた形跡なんて、見つかるはずもないのに。
とっぷり暮れた歌舞伎町。
ネオンがまぶしい。
と、突然
「おや、旦那」
と、声を掛けられた。
「あ・・・どうも」
一応見回りをしているらしい沖田。
747: 2012/12/09(日) 22:28:39.34 ID:t1AiBsJM0(1)調 AAS
そういや、さっき、高杉を捜しにうちに来たっけ。
だから、桂の態度にぴんと来たんだ。
奴がこの近くにいたのは間違いない。
「ねえ、さっきの奴、捕まえた?」
「ああ、高杉ですかい。・・・まだでさぁ」
「ちょっと、しっかり仕事してよね。うちの周りにもストーカーがいるみたいだから」
「え?うちの局長のことじゃなくてですかぃ?」
「ちげーよ。もっとたちの悪い奴。」
「そりゃたいへんですねえ��。そういや、今日は奥さんの誕生日じゃなかったんですかい?こんなところで一人で何して・・・あ」
沖田が、俺の手元を見る。
「それ、奥さんへのプレゼントですかぃ。ははあ、それを買いに来てたんですか。奇麗な簪ですねえ。・・・その二本軸、たづら屋の」
「奇麗じゃねえよ!!!!!」瞬間、怒鳴ってた。
748: 2012/12/09(日) 22:29:29.73 ID:H+1KfrZY0(1)調 AAS
「うあ!!なんですかい、旦那、突然」
しまった、と自分でも思う。今、ここで面倒を起こしても仕方ない。
「あ・・・わりぃ。ちょっと急ぐんで、また。しっかり仕事しろよ��」
と、苛つく気持ちをぐっと抑えて沖田と分かれる。
怪訝そうな顔で、
「変な旦那」
沖田が呟くのが分かる。
ああ、俺は変だよ。・・・いや、どうだろう。
俺が変なのか。
あいつらが変なのか。
749: 2012/12/09(日) 22:30:02.29 ID:lwADNZip0(1)調 AAS
結局、まわりまわって、お妙の道場に泊まることにした。
そこには、お妙と新八、神楽がいる。
「なんだ、銀ちゃん、私たち追い出しといてヅラとケンカしたあるか?」
「銀さん、今日くらいはケンカはだめでしょう」
なんて、好き勝手に言う。
ああ、お前らはなんにも知らないくせに。
だが、だんだん、俺の殺気と苛立ちに、何も言わなくなった。
・・・気まずくして、すまねえな。
俺の様子をみかねて、そのうち。
「銀さん、何かあったら、聞くわよ。水くさい」と、お妙が言った。
750: 2012/12/09(日) 22:30:34.30 ID:vLl8M3tM0(1)調 AAS
それを皮切りに、
「そうですよ。僕らじゃなんの解決にもならないかもしれませんけど。聞くくらい」
「話してみろよ、銀ちゃん」
などと、口々に言うから。
じゃあ、ちょっと、話してみようかなって。
もう、一人じゃ抱えきれない。
もう、ぐちゃぐちゃなんだ。頭ン中。
「じゃあ、聞くけどよ・・・。すげー好きな奴がいてよ。相手も俺のこと好きだっていうから、結婚して、子供まで出来た相手が、・・・」
どう考えても、これじゃヅラのことだよな。
「この誕生日しかないって、祝おうと思って、色々準備して、・・・っていう日に」
ああ、これじゃまんま今日じゃん。
「他の男と浮気してたら、どうよ」
「・・・・」
なんで誰も、何も言ってくれねえの?
751: 2012/12/09(日) 22:42:53.11 ID:iCSHPr7X0(1)調 AAS
「そんで、謝りもせず、言い訳もせず、何をしたかも言わず、ただ泣くってさあ」
「・・・・」
何か言ってくれよ。止まらなくなっちまうよ。
「そんで、そいつにもらった物、俺に取り上げられて、泣いて返せって言われても」
「・・・・」
ガン!!
俺は、それをテーブルにたたきつけた。
思ったより頑丈で、割れてない。でも、傷くらいは付いたかも。
「それで、怒ってる俺がおかしいのかなあ」
「・・・銀さん」
「銀ちゃん・・・」
「俺はさあ、そんな多くを望んでるかなあ」
「・・・」
「俺、あいつがやりたいって言うこと、止めねえよ?」
752: 2012/12/09(日) 22:43:44.55 ID:kmz7emRI0(1)調 AAS
「・・・」
「それが、あいつの生き方だって知ってるし」
「・・・」
「それが、あいつだって思ってるから」
「・・・」
「でも、だからこそ、限られたこの時間は」
「・・・」
「俺だけを見て欲しいんだよ・・・・」
「・・・」
「今日くらいは、俺だけを見て欲しかったんだ・・・」
「・・・」
「俺って、我が儘なのか?」
「・・・」
「独占欲強いって、束縛タイプって言われるけど、好きな奴に、俺だけ見て欲しいって、普通じゃねえの?」
「・・・」
753: 2012/12/09(日) 22:44:18.11 ID:aQozbhKy0(1)調 AAS
「それとも、俺がおかしいのかなあ。・・・でも、だったらさあ」
「・・・」
「コソコソコソコソ!!人の奥さんに手を出すあいつはおかしくねえの??!!!!!」
「・・・」
「それにいつも乗せられて、浮気するあいつはおかしくねえの??!!!!!」
「・・・」
「どう思うよ?」
「・・・銀ちゃん、銀ちゃんは悪くないよ。悪いのは、その男ある」
「銀さん、僕もそう思います。・・・どんな理由があれ、銀さんは結婚しているわけですし。他人の奥さんにちょっかい出すなんて・・・」
「銀さん、私、女として、思うんだけど、・・・月子さんは、その相手の人に、断り切れない、弱みがあるんじゃないかしら」
「・・・・」
「なにか、理由があるのかもしれないわ。」
754: 2012/12/09(日) 22:45:00.55 ID:FuYCWS0D0(1)調 AAS
「・・・・」
「もどって、ちゃんと聞いた方が良いわよ」
「・・・・」
「それに、浮気って言ったって、ただ会っていただけかもしれないじゃない。あの、松之助くんの、お父さんなんでしょ、その人。」
ああ、そうだよ、そのお父さんだよ。だからだよ。
「・・・・はは」
「銀さん?」
「無理。今、あいつの顔見たら、俺・・・・」
「銀ちゃん」
「・・・殺しちゃいそう」
「・・・!!」
755: 2012/12/09(日) 22:45:53.65 ID:RBZCQOrh0(1)調 AAS
「あいつさ・・・・俺の子身ごもってるのに、」
ああ、他人にはなす事じゃない。神楽もいるのに。でも、もう止まらない。
「その男に抱かれてんだぜ」
「・・・!!」
「俺は、・・・寝取られてんの。・・・・で、あいつは・・・」
「銀さん、もういいわ」
「あいつらは、今でもこうやって贈り物するくらいの仲って事なんだよ」
フツー恥ずかしくて言えねえよ、こんな事。家庭の恥だよ。
でも、もうどうでも良かった。
桂、てめえの名誉なんざ。
高杉、てめえのことなんざ。
・・・俺の、プライドなんざ。
756: 2012/12/09(日) 22:46:29.83 ID:EtJpzIb30(1)調 AAS
「これ、浮気じゃないのかなあ。・・・人の奥さん、手込めにしてさ。体中真っ赤になるくらいキスマーク付けてさ。フツーじゃないだろ」
「銀さん・・・」
「でも、そんなんされて、あいつは怒るどころか、喜んでるんだぜ」
「ちょっと・・・」
「きっと、喜んで腰ふってんだ」
「銀さん!」
「あの後も、今まで。俺が知らないだけで」
「やめて!」
「影でコソコソ、やってんじゃねえの!!!!」
「やめなさい!」
パシッ!
お妙に、頬を叩かれた。きっと、俺は殺気走ってる。
「ってーーな・・・」
「月子さんは、そんな人じゃないわ」
「てめーが、あいつの何を知ってんだよ」
757: 2012/12/09(日) 22:47:28.84 ID:sbiG62B/0(1)調 AAS
ギロッと、お妙を睨んでしまう。ああ、一瞬怯えた目をした。
「女は、そんな簡単に身体は開きません」
きっぱりという。分かってるんだよ、んなこたぁ。
「月子さんだって、同じはずよ。むしろ、」
「そこなんだよなぁ、俺が言いたいのは」
「え?」
「な、ん、で、抱かれたのか?」
「・・・」
「あいつは、どうでもいい男に身体なんかゆるさねえよ。気位の高いやつだ。元々、男なんかと、どうこうなんて事自体、あるはずがない」
そうだ、だってあいつは本当は男なんだから。
「だったら・・・」
「だから、そんな奴が、体を許すって事はさぁ・・・しかも、夫がいながらだよ。子供までいるって言うのに」
「・・・!!」
気付いた?俺の言いたいこと。言いたくなかったこと。
758: 2012/12/09(日) 22:48:31.05 ID:bATfygr60(1)調 AAS
「・・・・・好きって事じゃねえの・・・・そいつが・・・・」
「・・・・」
「俺はさ・・・・身体もだけど、心も寝取られてんじゃねえの・・・あいつに・・・」
「・・・・」
「それなら、そう言えばいいだろ・・・なのに、あいつは」
「・・・・」
「聞けば、“高杉は嫌いだ”ってさ。そればっかり。」
「・・・・」
「嘘ばっかり」
「・・・・」
「もう、悪いけど、信じられねえんだ。あいつのこと。何もかも」
「・・・・」
「終わりかな・・・」
「・・・・」
「最初から、分かってたけど・・・こんな終わりは・・・たまらねえ・・・」
759: 2012/12/09(日) 22:49:22.23 ID:oq1lGfD50(1)調 AAS
また凄いところで次スレだな
760: 2012/12/09(日) 22:49:47.88 ID:jsVWCUhe0(1)調 AAS
何だ美人なヒロイン桂と銀時の夫婦愛の話か?美しいな
しかしよくこんな知性に満ち溢れている美しい神作に月詠厨はねたみ丸出しの醜い顔さらせるな
月詠厨はホモで稚拙ってレベルじゃ無いし内容は吐きそうなホモ話しかないからだわ色々と酷い
この小説は銀魂の公式ノマカプ夫婦の銀さんと桂の愛ある表現力のある絆の話だし臭い月詠のババァはねたみで脳味噌が色々と酷い吐く
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