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【空知英秋】銀魂 二百十四訓 (760レス)
【空知英秋】銀魂 二百十四訓 http://hello.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1353720877/
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590: 名無しさんの次レスにご期待下さい [sage] 2012/12/06(木) 20:38:08.27 ID:k2TNiQUx0 >>587 「あ、・・あれは、やつが・・・どうしてもと言って、土下座して頼み込むから、仕方なく、一回だけしただけだ・・・。喜んでなど、断じて、いない!」と言えば、 「へえ、じゃ、俺も同じことして頼み込んだら、銜えてくれんのかなぁ」 空恐ろしいことを、高杉が言う。そんなこと、しやしないくせに。 「どうかな。試してみただろうだ」する気もないくせに。できるなら、してみたらどうだ。 「フン・・遠慮しとくぜ」ほら、やっぱり。プライドの高い貴様は、俺ごときに懇願などするはずもない。そんな価値を、俺に見いだしてない。そんなこと、分かってる。・・・。 のそのそと、着替えをして、あいつが抜き取った簪を手に取った。 畳の上に無造作に置かれたそれ。 そういえば。 あのときも、こいつは簪をとったっけ。 ・・・その前に、 ふと疑問が浮かぶ。 前に、これを持っていってしまったことがあった。 http://hello.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1353720877/590
591: 名無しさんの次レスにご期待下さい [sage] 2012/12/06(木) 20:38:37.60 ID:oBkFGdJq0 一体どうして? どうでも良い疑問なのに、妙に今日は気になった。 聞いてみようか。 ・・・ばかばかしい。 でも、今聞かなければ。 「傷でも付いたか」 後ろから声がした。簪を握りしめたまま動かない俺をいぶかしんだのだろう。 「なあ、高杉・・」 ああ?と、気のない返事が聞こえる。 「いつだったか、貴様これを持っていったことがあっただろう。あれは、なぜだ」 言ってしまった。だが、振り向けない。 どんな顔をしているのだろう。きっと、そんなことあったっけ?と言うような表情なのだろうな。 「・・・覚えてねえ」長い沈黙の跡、素っ気なく高杉が答えた。そうだろうな。 予想通りの答えに、がっかりしたような、ほっとしたような。 http://hello.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1353720877/591
592: 名無しさんの次レスにご期待下さい [sage] 2012/12/06(木) 20:39:10.11 ID:ScOl1YQk0 振り向けば、すでに俺が出て行くことを予想しているのだろう。 高杉は定位置のように、窓際によって、煙管を握っている。 その行為が、早く行け、と言っているようで。 簪でまとめて髪を結い、 「ではな」と、ふすまを開けた。とたん、 見慣れた銀髪を見つけてしまった。 「・・・!!!」パシン!と、また、ふすまを閉める。 危うく、悲鳴を上げるところだった。 こんなところ、見られたら殺されるんじゃないか。 あいつの、独占欲は半端じゃない。 http://hello.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1353720877/592
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