ネギま！ヌタバレスレ163+1

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29:  名無しさんの次レスにご期待下さい [] 2008/03/29(土) 17:34:09 ID:exFA5Soz0

736 名前： ◆ln4W.HLdq6 [sage] 投稿日：2008/03/28(金) 20:51:17 ID:GDiwwi620

#268 THE TERMINAL

空港、ロビー。
　ベンチに座っている千雨。ネギ、買ってきたコーヒーを渡して、隣へ。
ネギ「雪広さんが荷物と当面の生活費を持ってこっちに向かってるそうだ」
千雨「雪広？」
ネギ「ああ、いいんちょな。明日菜……神楽坂の昔っからの友達なんだよ」
千雨「あはは。そっか。ネギ君、神楽坂と一緒に暮らしてるんだよね。何か不思議な感じ」
ネギ「そーかもな。俺の場合、ずっと一緒だったから違和感ねーんだよ」
千雨「付き合ったりしないの？　年上のオネーサン」
ネギ「するか！！　姉貴がいると年上が嫌になんだよ！」
千雨「そっかー。でもあんなに綺麗でスタイルの良い人に慣れちゃうと、
　　　普通のコにはピンとこないのかな？　その点、夕映かちゃんとかウチののどかなら――」
ネギ「一般論じゃ、そーなんのか？　けどよ、俺には俺の美意識があんだよ。
　　　……つーか、夕映だけは絶対にねえ！」
千雨「えー？　何で？　かわいいじゃん」
ネギ「海老並みに良さがわからん上に、おもらししそうだからヤダ」
千雨「んー、じゃーどんなコが好みなの？」
ネギ「…そーだな、ちょっと伊達めがねで暴れん坊で説教臭くてで、勢いだけでーでデケエ声で喋るコ、とかかな」
千雨「はははっ。そんなコが好きなのー？　変わってるね！」
　ネギ、頭を抱える。
ネギ（まんまオメエに当てはまんじゃねえか！　ダメだこのバカ女……）
　ため息をついて、ベンチに深く座り直すネギ。
ネギ（ま、今さら期待もしねえけどな）
千雨「ねえ、ネギ君」
ネギ「あん？」
千雨「どうして私がラカン君に会った方がいいって思うの？」
ネギ「……別に、勘だよ」
千雨「勘？」
ネギ「いいか。ラカンが何言ったかは知らねえが、それはウソだ。少なくとも本音じゃねえ。
　　　それにな……」
千雨「それに？」
ネギ「いつかお前に……お前に惚れる男が現れるだろう。そいつが惨めすぎる」
千雨「何で？」
ネギ「………。それはな――」
　ネギ、おもむろにサングラスを外す。
ネギ「――男の意地だ」
　千雨を正面から見据える。
ネギ「そいつは、お前が惚れてるラカンからお前を奪わねえ限り、一生納得しねえよ」
　千雨、目を大きく見開いて、
千雨「……そう……だったんだ………」
　ネギ、千雨の態度の変化に、
ネギ「何だよ、急にしおらしくなって…」
千雨「ううん、別に……。それより、ネギ君のサングラスって――」
　そしてサラリと。
千雨「私から素顔を隠すためだったの？」
ネギ「！！？」
　ネギ、コーヒーが気管に入って大きくむせる。
千雨「ほらやっぱり！　私たち前に会ったことあるよね！？」
ネギ「（慌ててサングラスをかけて）知らねえ！！　お前になんか会ったことねえ！！」
千雨「ウソ！　絶対にあの時のヘンタ……」
　そこへ、ネギ携帯に着信。
ネギ「絃子だ。荷物が届いたみてえだぞっ。早えな」
　立ち上がるネギ。
千雨「あっ、ずっるーい！」

http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1205623775/29

42:  名無しさんの次レスにご期待下さい [] 2008/04/04(金) 22:25:58 ID:qkmGumr30

MAGISTER NEGI MAGI # 210時間目 Happy　Material Return
明日菜旅立ち 最終章突入………。
　寮、このかの部屋。
　洗濯物を畳み終えたこのか、ポツリと「あれ…？」
（一人分だと早いなあ…）
　そこへ、カモの妹が膝の上に。
このか「どへんしたの？　明日菜？　あのね、明日菜、ちーとばかしの間帰ってこへんの。　　　　……さみしー？
カモの妹「…………」
このか「かて、応援しよ」

ピンポーン。

玄関。スーパーの買い物袋をさげた千雨。
千雨「よぉ･･来たぜ。一人暮らしはどうだ？」
このか「うん、今のところへっちゃら」
千雨「そりゃよかったなッ！！ 今日は景気付けにパーッといこうぜッ！！」
このか「うん」
　二人、台所へ移動しながら、
このか「かんにんね。いろいろと準備してきてもらっちゃって」
千雨「私こそ部屋に邪魔させてもらって。
　　　あ、茶々丸とエヴァは準備が整ってから来るってよ。
　　　和美と幽霊は部活終了次第だな」
このか「タカミチはんも来れればいいけど」
千雨「あー、昨日、超包子でそうとう呑んでたみたいだからな。
　　　ま、夏休みは私らもよく頑張ったよ。今日は飲むよぜッ！　コーラッ！」
このか「（笑）先に料理の準備始めよっか」
千雨「仕方ねぇ、作るぜ、このか」

ピンポーン。

刹那と、古。
千雨「桜咲と古か、早いな」
刹那「お嬢様のお料理手お伝いしようかと思って」
古「でもよかたアルか？ お呼ばれしちて」
このか「へー、こうゆーときは人数がおーい方が……」

ピンポーン。

和美「ちいーっす」
さよ「お邪魔します！ごーごー！」
千雨「和美、おまえにしては遅せえよ」
和美「ごめーん。取材が長引いちゃって。
　　　…でもホントによかったのか？　肉しか持ってこなかったけど」
さよ「うーん。肉だけだとバランスが心配ですぅーーー」
　　でもって、そこへ。
「朝倉さん！」
　和美、ビクッ！
　振り向けば、いいんちょと夏実の姿が。いいんちょ、朝倉の袖を引っ張って、
和美「げっ！来たんだ、いいんちょ～！ 呼んでないのに！？ さすが地獄耳だね！？」
あやか「（ムッとして）ですぅから！ なぜあなたたちは私に黙って！」
　千雨、いいんちょに耳打ち。
千雨「……ホントは先生を心配して来たんだろ？」
あやか「当然ですわ！私が心配しなくて誰が心配してさしあげられますの！？
一同「相変わらず、バカだ」

各々、料理等の準備を始める。
　とてもにぎやかなこのかの部屋
　楽しそうに微笑むこのか。
　やがて、楓も到着し、ネギパーティ打ち上げatこのか部屋が始まる。

http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1205623775/42

43:  名無しさんの次レスにご期待下さい [] 2008/04/04(金) 22:51:00 ID:qkmGumr30

河岸。
　一人、河を見つめているネギ。
　ボロローブ姿。杖が無いこと以外、いつもの彼と変わらない。
　そこへ。
エヴァ「かなりいい暴走したみたいだな、ぼーや。誰が杖を直すんだ？」
　　　やって来るエヴァ。後方の車道には茶々丸が四つん這いになっている。
茶々丸「マスター･･」
エヴァ「暴走するのもいいがケガするぞ」
ネギ「………」
エヴァ「泣いてるのかぼーや？魔法の箒になれただけマシってもんだろ？」
ネギ「泣いてませんよッ！何の用ですか！？お礼の血なら――ッ！」
エヴァ「心配しちゃ悪いかぼーや？」
ネギ「………別にそんなことは」
エヴァ「じゃ ここにいてやる」
ネギ「………」
エヴァ「キスするか？大人のキスだ！ハッハッ！」
ネギ「しませんよっ！師匠、変なことをすすめないでください！」
エヴァ「ふふん？別に変なことではあるまい」
ネギ「師匠はよくしてたんですか？昔‥」
エヴァ「いや、ぼーやが初めてだ。ぼーやがはじめてのちゅぅだな」
ネギ「嘘はいいですよ。キスしなれてるじゃないですか」
エヴァ「別にぼーや(ネギ)のためにゼロ茶々と練習したんじゃないぞ？」
　少し気まずい沈黙。
エヴァ「………バカだったが、いい奴だったな」
ネギ「二人と居まぜん」
エヴァ「途方に暮れてるいるのか？」
ネギ「はい‥もう会えないかと思うと」
エヴァ「もう生徒と恋はこりごりか？」
ネギ「そんなことは‥ありません！千雨さんもいますし」
エヴァ「なんだ、あの女がそんなにお気に入りなのか？」
ネギ「わぷぷっ！今の言ったことは忘れてください！」
　　　余計なこと言わないでくださいよ。まったく師匠は？
　　『僕が師匠で。お前は弟子』でしょーが」
エヴァ「逆だ逆。誰が弟子だ、ぼーや」
ネギ「……励ましに来たってわけじゃないんですね」
エヴァ「当然だ」
ネギ「ハッ……。師匠にわかるんですか。
　　　消えないんでうす。諦めて、背負って生きて、癒してくれるものを探す？」
　　　そんなこと、出来るわけ――」
　エヴァ、↑の台詞の途中で唐突に飛び、
エヴァ「あーははは！まだまだだな、ぼーや！」
　ネギの頭に贖罪の剣。
　沈むネギ「ぐはっ」。
エヴァ「さ、ぼーや行くぞ、このかが部屋で待っている」
　ったく、いつまでぼーやなんだ、と呟いて、ネギを引きずるエヴァ。

http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1205623775/43

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