[過去ログ] 【最弱?】曹 豹【ネタ?】 (412レス)
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301(2): エノキ&オメガトライブ ◆7PLHp5HPV2 03/11/14 01:40 AAS
さて、三国志平話の続きを。平話では、陶謙が曹操の父を殺して攻められるくだりが
思いっきりカットされている。当然、夏侯惇との歴史に残る死闘もカット。
よって、虎牢関の次の出番は、徐州裏切り劇となる。以下、引用は『月刊DaGama』97年11月号から。
〜さて張飛は、徐州にあって毎日酒浸りで、政務を見ようとはしなかった。左右の官や曹豹は、
死んだ前の太守陶謙を罵って言った。
「陶謙どのはどうして徐州をわれらに任せず、劉備などに譲ったのか。その劉備は南方に紀霊を
迎え撃ち、戦いはまだ終わっていない。ところがこんな子供のような奴に徐州を任せるとは、
民はみな恨んでいるぞ。」
曹豹はそこで、張飛を諌める。〜
さて、張飛が酒浸りで政務を見なかったというのは、演義と一緒ですね。演義では、代わりに
陳登が見てくれてましたけど。で、演義では張飛に酒を勧められ断ったらぶたれたわけですけど、
ここでは自分から張飛を諌めております。これは、横山三国志に近い。アクティブな曹豹ですね。
しかし問題は、諌める際の言葉。「陶謙どのはどうして徐州をわれらに任せず〜」。
う〜ん、このセリフからすると、曹豹は、陶謙の息子でも呂布でもなく、自分が徐州を継ぎたかった
んですね。なんだかなあ、という感じですが、案外本音を突いていそうです。
では、続けましょう。
〜しかし張飛は聞かない。曹豹は張飛を罵った。張飛は大いに怒り、言った。
「おれの兄貴は国家のために尽力しているんだ。兄貴はすでに徐州を得ているし、
それは仮ではなく正式のことなんだ。」〜
この張飛の言から察するに、曹豹は袁術征伐が進んでないことと劉備の徐州牧の正統性
を問題にしたみたいですね。「子供のような奴」が酒浸りで政務を顧みないことは批判
しなかったのか、その点については張飛も反論できなかったのか、それはわかりません。
304(1): 衝撃の司馬 ◆SIBAlB/q2k 03/11/15 20:23 AAS
>>301-302
なるほど、私は平話はまだ読んでいないのですが、
その曹豹像は非常に興味深いですね。
以前、曹豹の官職が下邳国の相であるということは述べましたが、
この相という官職、元を辿れば諸侯王の国の丞相であり、
漢代の呉楚七国の乱の後に、権限も拡大されると同時に名を改められ相となったのですが、
その官職の歴史からも分かるように、その国の行政の最高峰という
非常に重要な職です。(王の権限は呉楚七国の乱後にかなり縮小された)
当時、同じ徐州の沛国の相としてあの陳珪が任じられていることからも、
この相という職掌の重要さが想像つくのではないかと思います。
さて、以前述べた劉備徐州継承事件に関する麋竺らの陰謀論ですが、
これに関しては下邳国の相という重職についていた曹豹は蚊帳の外。
この継承劇の中心は別駕従事・麋竺。この別駕従事という官職ですが、
まあ州牧の側近筆頭みたいなもんで、この陶謙勢力を一つの小国家としてなぞらえるなら、
中央の人臣中の最高峰の人間と言っていいでしょう。
他にこの継承劇に関わった人間は典農校尉の陳登、
所領を失い徐州に亡命してきた北海相・孔融などですが、
いずれも中央の人間としてカテゴライズできるものであり、
例の継承劇を彼らの陰謀によるものであると見た場合、
それは地方の有力者の意思とは無関係に進められた計画ということになります。
こうなれば、徐州の有力者中で息子の陳登が計画に関わっている陳珪はともかく、
曹豹はどうでしょうか。この事件、端から見れば正統性のカケラもない上に、
自分が蚊帳の外で行われたのだから、
当然何かしらの不満を持っていると考えてしかるべきでしょう。
314: web上にあった平話原文転載 03/11/26 00:54 AAS
>>301の「陶謙どのはどうして徐州をわれらに任せず、劉備などに譲ったのか。その劉備は南方に紀霊を
迎え撃ち、戦いはまだ終わっていない。ところがこんな子供のような奴に徐州を任せるとは、
民はみな恨んでいるぞ。」の部分。
有左右二官曹豹、慢罵死者陶謙、「徐州何不分付與我、却讓與劉備。劉備南迎紀靈戰事未定、却交小兒權州、百姓皆有怨心。」
慢罵死者陶謙ってのは凄いね。実際に行われたのが「讓與劉備」なのに対し、
曹豹が望んでいたのは「分付與我」。
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