【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】 (1002レス)
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448(4): イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga] 2018/08/23(木) 21:36:43.10 ID:/HsZFteqo(1/5)調 AAS
【前回までのあらすじ!(という名のシチュ構築】
とあるファンタジー世界にて。
上位者との戦いの傷も癒えたイムカ・グリムナーは、野暮用と称し、エルフの森を目指す。
今回は危機的状況でもなければ、別段、急ぎもせぬ旅。死者の遺品を届けるという義務ゆえの旅である。
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【街道にて――】
「しかし、随分と旅がしやすくなったものだ」
途中、購入した馬の手綱を片手で握り、水筒の水を口に含みながらのイムカ。
彼女がこのような事を言うのには理由が在る。
【この国の大きな事件の解決に助力した越境者は、勲章やらなにやら色々と授与された】
【その中には、各施設の優待・優先権や、関所のフリーパスといった様々な特典もあった】
【本来、出自不明の冒険者という社会的ステータスでいえば底辺に近かった頃に比べれば雲泥の差である】
「まあ、ついてきては貰っているが、先も言ったように今回は平和な旅。まあ、リハビリがてらだ。
そうそう余計なトラブルに見舞われることもあるまい(ピコーン!」
快適でレジャー気分な旅路!どうそ!
453(4): イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga] 2018/08/23(木) 22:06:36.89 ID:/HsZFteqo(2/5)調 AAS
>>449
「なんだ?トラブルが好みなのか師匠(マスター)?」
随分と物騒なことだと、やれやれな仕草のイムカである。
相変わらず自己評価のアレっぷりは実にアレであるアレ。
(思うに越境者の女性は皆、そういう傾向にある。奥ゆかしいのは私だけなのだろうか?)
イムカは真顔で考え込んだ。
>>450
「全く、燃費の悪いことだな」
飲みかけの水筒をぽいっと投げつけながら(飲めば解るがワインとハチミツを混ぜてやがった!)、
ソーマタージ同様に羊皮紙の地図を広げた。なお、デジタルはここではさして役に立たない。
「一週間以上ってところだ。あいにく、我々には都合のいいファストトラベルなどないがな」
それにしてもこの二人。メタメタである。
>>451
「実際、人心は戦乱直後ですがるものを求めているからな。やりようによってはいけるかもな」
結構、無責任にのたまうイムカであるが、実際、この国の国教がどうなろうと知ったことではなく、
そして、このパッパラ宣教師ならば、概ね放っておいてもどうということもあるまい。と思っている。
ナムサン!布教活動に対する評価が低い!!
【なお、なんかパスタ持ってきてくれる奇矯な人がいるとか珍妙な噂になっているとかいないとか】
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【全員対象】
実際のところ、スケイブン(鼠人)の連中がまあ何とも盛大に歪んだ魔力を国中にぶちまけやがったものだから、
今、越境者達が暢気な旅と称している現状は、結構酷い有様となっている。邪悪な魔術師や凶暴化したモンスターの跳梁である。
冒険者ギルドは名うての冒険者パーティーを周辺諸国よりかき集めており、依頼も大量かつ高報酬。
もちろん、冒険者の手に余る規模の事件も各地で起こっており、国軍も傭兵団も東奔西走といったところだ。
「だがまあ、クエストなどに首を突っ込まない限りはそうそう荒事にはならないはずなのだ」
馬から降りて、イムカは赤黒い地面を触っている。傍には倒れてた馬車。
荷台から荷物が盛大に転がり落ち、雑貨商品が散乱している。
【死体は複数。大人の男1人女1人。子供2人。老人1人。状態は…酷い有様である】
「争った形跡なし。一方的だな。マネーの類は手付かず。足跡の痕跡無し。地面と馬車に引っかいたような傷跡多数」
【そして、大きな羽根が散乱しており、荷物の内、果物や保存野菜などの食料品はほぼ根こそぎだ。肉≠食らい野菜。随分と健康的ではある】
458(4): イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga] 2018/08/23(木) 22:34:56.03 ID:/HsZFteqo(3/5)調 AAS
>>454
「さあ、私もそこはあまり詳しくはなくてな。ただ――」
状況的にアンデッド化しかねないから火葬のほうがいいだろうとは言い含めておく。
マキナが真っ当な清浄の奇跡≠ナも持ち合わせているなら話は別だが。
【なお、イムカの手持ちの奇跡にもそんなものはない】
>>455
散乱する赤茶けた羽根は大きく、爪痕もまたしかり。
馬はどうやら混乱の渦中で止め具が外れて逃げたようだが…おそらくは生き延びてはおるまい。
【レンジャー知識:下手人:グリフォン。人の肉の味を覚えている。そして何より街道沿いでの襲撃。これが拙い】
>>456
「そうしたいのも山々だが…推測するに我々は下手人のテリトリー内だな。ふむ」
こういう時、トラブルを招きそうな奴がここにいるので、なんか厭な予感がすると、
直感的に思ってソーマタージを一瞥してため息をつくイムカであった。
【――ナムサン!冤罪!】
>>457
空は雲ひとつ無い晴天であるが、改めて意識すれば、なんだか見られているような悪寒がある。
「どうにも我々はナワバリに踏み込んだわけだ。何ともロクでもないことだな」
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【全員対象】
ロイのレンジャー知識もあり、下手人は概ね直ぐに判明することになろう。
グリフォン、鷲の頭部と獅子の身体を持つ大型の生物だ。
ファンタジーの世界ではペガサスに並ぶ貴重な空中戦力として大国が保有するケースもあるが、
野良となればその体躯と獰猛さ。そして、空を駆けるという一点でも非常に危険な魔物でもある。
同時に、飼育されでもしない限りは人里に下りることなどそうそうはないはずなのだが――
「魔力の歪みとやらに引き寄せられたか、影響で頭がどうにかなったのか。
どちらにせよ、随分とナワバリを拡大中のようだ」
近隣の村々に被害が及ぶまで間もなく。あるいは既に起こった後か?そういう状況のようである。
そして相当に貪欲な食欲。肉があれば問答無用で食らいつくといった様相だ。
「さっさと抜けてギルドに知らせるなりしよう。問題なく抜けられれば、だが。急いだほうがいい。正直、素では分が悪いぞ」
【グリフォン相手の場合、正攻法は厳しい。遠距離武器も相当な威力が求められる。
有効な手段として有名なのは罠やら毒やら閃光弾だが、罠を張れる状況ではないし】
「念のため準備はいるか。搦め手なり毒薬の類をもっていたりするか?」
463(4): イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga] 2018/08/23(木) 23:03:36.82 ID:/HsZFteqo(4/5)調 AAS
>>459
「玉葱では毒になりそうもないな」
嘆息をつくイムカ。なお、世界修正力の復活に伴い、彼女の武器も再び制限が加わった。
粒子短銃は不調気味だし、ミサイルは使用負荷。グレネードの類も補給できていなければ、
リフラクターフィールドも強度が著しく減衰という有様だ。
>>460
「ふむ…」
FMM人形をしげしげと見つめて、
「ただの火炎放射器か集光レンズの類か?」
どちらにせよ、奇跡とは程遠い機能によるものっぽいなあであった。
>>461
「ああ、拙いな。だからさっさと抜けねばならない」
星爆竹は使えそうだが、投擲でグリフォンの目を灼くならばタイミングが重要となる。ハイリスクハイリターンの類だ。
そして簡単な毒ではやや心もとない。それなりに強力な毒が必要となるが。
>>462
「それは傷口から入っても効力を発揮するか?」
正直、口に放り込むのはかなり難度が高い。出来れば傷を負わせていって効力を発揮するのがいいが。
「それにしても、君は毒薬の知識もそれなりにあるのだな。正直意外ではあった」
ローテク一本、脳筋腕自慢ってイメージがあるため。
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【全員対象】
馬を全速で駆けさせた一行であったが、やはりといべきかなんというか。
程なく、耳をつんざく咆哮と共に、空より巨大な体躯が現れた。やはりこの中の誰かがトラブル吸引機だ。(イムカの探るような目が光る
「捕まったな。速力はあちらが圧倒的に上。程なく追いつかれる」
周辺は典型的な街道沿いで開けた場所。障害物は少なく…要するに地理的にも不利。
グリフォンは…真っ赤に染まった目にぶくぶくと緑色に泡立つ涎をくちばしより垂らしながら天よりこちらを睥睨する。
左の大きな翼を広げ、右の二枚の翼はさらに大きく大地に影をつくった。マトモな形状ですらない。
「どうやら、変異までしているというオマケ付だ。マトモですらなかったな」
どの道、馬上では戦えないと、加速をつけたまあ馬を降りるイムカ。
土ぼこりを引きずりながら、出力不安定の粒子短銃を抜き放つ。
「KYHAAAAAAA!!」
そして、見計らったように真っ直ぐに急降下してくるグリフォン!!
その鉤爪は鍛えられた鉄の鎧すら難なく引き裂くほどの威力が伺える。
468(3): イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga] 2018/08/23(木) 23:30:18.85 ID:/HsZFteqo(5/5)調 AAS
【全員対象】
BLAMBLAMBLAM!!
地面を滑りながら、デュアルハンドで粒子短銃を乱射するイムカ。
それは接近するグリフォンの丈夫な羽根と表皮に阻まれ、牽制以上の効果にはならない。
(威力不足。モード変更もままならんとなると、有効打にはなりえんか)
そのままイムカと(>>464)見事に態勢を崩したマキナに迫るグリフォンであったが、
そこに(>>465)七八のフォローが入り、中空で光爆がいくつも巻き起こり、
たまらず再上昇するグリフォン!上昇する際に羽根と一緒にカードナイフがポロポロと地面に落ちる。
表皮以上にカードがグリフォンに食い込んでいないのだ。
「遠距離攻撃は現状、攻撃力不足だな」
銃を仕舞い、代わりにクナイダートを複数取り出すイムカ。全てにロイからもらった毒薬を塗布。
直前にそうしているのは、毒という物質の取り扱いの難しさを示す。自爆しては話にならないためだ。
【が、グリフォンの羽根の一部からおぞましい血液が洩れている。七八の光爆からの一瞬の交差。
(>>467)ソーマタージの剣が敵に傷を負わせたのだ。が、上昇が早かったため浅い!!】
「KYHAAAAAAAA!!」
上昇したグリフォンは空中で飛び移らんとする(>>466)ロイと空中機動で牽制しあう形となる。
が、それはグリフォンの機動を制限することは出来ても、乗り移るには至らない。
【空を生きる生物と、無理矢理に駆ける能力。瞬発力はともかく、機動性と持久力には絶大な差がある!】
「KUUUAAAAA!!」
そして、一際力ある咆哮と共に右の二枚の翼。それが羽根を不自然にばら撒き始める。
それは変異の影響下ガラスのように鋭利であった。そして――
【舞い散る羽根は一本一本の意思を持ったかのように集まり、中空で一瞬停止し、
そして、爆撃の如く、急速かつ急激に地面に向けて降り注がれた!!】
【刃羽根・・・広範囲攻撃/ガラスのように鋭利な羽根がシャワーとなって大地に降り注ぐ!!】
本来はこれにグリフォンが加わって獲物を屠る必勝パターン。
現状はロイと空中牽制しあう形となり、降下に加わることは出来ないが。
【ガキィン!と、ロイのハルバートと鉤爪がかち合う!加速度のついた威力は現状互角!だが、持久力には絶対的な開きがある!!】
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