【安価コンマ】オリウマ娘と共に (1002レス)
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169: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 00:00:41.24 ID:s8E5ixYx0(1/11)調 AAS
パピヨン「走る!」
『即答だな、キミは』
ステラライムとの模擬レースを走るかどうか、本人に聞きに行ったが……即答であった。しかし、【貴方】は当然かと思った。
――走るか、走らないか。この二択があるなら……彼女は走る。
パピヨン「アタシがマイル距離を走れるかどうか不安なんでしょあのトレーナーは?ま、そういうのアタシどうでもいいけど、なんかムカつくし〜?」
『ムカつくって……』
パピヨン「だってそうでしょ〜?しっかり走って、しっかり勝ってくるよ、お兄さん?」
『……分かった、なら作戦なんだが――』
パピヨン「あーあー作戦とか知らない!お兄さん、そんなトレーナーみたいなことしないでよ。頭の中に作戦とかあったら、アタシ楽しく走れないから」
『トレーナー何だがな、自分は……しかし、まあ。キミがそういうなら、何も言わないよ』
――好きなように走って、逃げ切っておいで。あとのことはレースが終わってから考えよう。
パピヨン「……ぷぷ、分かってるじゃん。お兄さん」
170: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 00:06:20.60 ID:s8E5ixYx0(2/11)調 AAS
ステラライムとの模擬レース――結果は:コンマ直下
1 限界ギリギリだけど逃げ切り!
2〜3 限界まで粘ったけど……
4〜9 負け!
0 おおっと
173: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 00:12:17.44 ID:s8E5ixYx0(3/11)調 AAS
それでは、今日はこれで終わりにします。おやすみなさい。
負けてしまったが、これからスタミナをつけてG1を狙っていくか、G1を諦めるか、それとも……。
175: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 20:06:22.24 ID:s8E5ixYx0(4/11)調 AAS
――ゲートに入り互いに出走準備を整える。そして、ゲートが開いた瞬間一気に前に飛び出す。
パピヨン「――!」
気持ちのいいスタートダッシュ、グングンと前を行き、自分の走りを始めていく。
ステラライムはシルヴァーパピヨンを後ろから見ながら進む……これもまた自分の走りだった。
第二コーナー周り向こう正面、そして第三コーナーに向かい。
パピヨン「……っく!」
……シルヴァーパピヨンに明らかな疲れが見える。気持ちよくハナを行く走りが、ゆっくりとスピードを落としていく。
ライム「…………!」
そこを見逃すステラライムではない、普段のペースではないがスパートを切り、一気に抜かしに行く。
パピヨン「はぁ、はぁ……!ぅ、こ、んのぉ……っ!」
今までのトレーニングで付けたスタミナを全て使って、気合でハナを維持する……が、第四コーナーを回り最終直線に向かったところで――隣にステラライムが並んだ。
ライム「やぁああああああ!!!」
パピヨン「っ!ああぁああああああ……!」
必死にシルヴァーパピヨンは走るが、もう並ばない。シルヴァーパピヨンの視界には自分だけのコースではなく、ステラライムの走る背中が。
一バ身、二バ身と、どんどん差が広がっていき……ステラライムが今、ゴールを一番に通過した。
176: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 20:06:52.57 ID:s8E5ixYx0(5/11)調 AAS
ライム「はっ、はぁ……よし!」
パピヨン「――はぁ、はぁ……ぅ、くぁ、はっ……」
5バ身。それがステラライムとの差だった。ヘトヘトになりながら今ゴールしたシルヴァーパピヨンは、ゆっくりと止まり体全てを使って息を整えている。
『パピヨン!』
【貴方】は急いで彼女の元に駆け寄る。
パピヨン「はっ、はーっ……ぅ、おにいさん、必死な顔……情けな」
『無理して喋るな、いいから』
ライトレ「……走っただけでその体力の消耗、やはりシルヴァーパピヨンは――」
『それでも、走り切りましたよ』
ライトレ「はい?」
『彼女はしっかり1600mを走り切りました、確かに何もかも使い切った走りでしたが……彼女は走れるんです、1600を』
ライトレ「っ。貴方はシルヴァーパピヨンに怪我をさせるつもりですか!貴方のワガママで選手生命を……!」
『アドバイスありがとうございます。今回の件は……こちらとしても色々と考えさせてもらいます』
今回は並走トレーニングありがとうございました、こちらにとっていい経験になりました。
そう言って【貴方】はシルヴァーパピヨンを抱えて保健室に向かった。
177: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 20:07:36.50 ID:s8E5ixYx0(6/11)調 AAS
ライム「ふぅー……もしかしてトレーナーさん、パピヨンさんのことを心配しているんですか?」
ライトレ「……ああ、ライム。彼女の適性を無視した走りは、脚にダメージが多すぎる。いくらケアをしても、もし何かあれば……」
ライム「確かに、パピヨンさんの走りは全力!という感じですが……けど、多分ですけどトレーナーさん」
パピヨンさんは来ると思います。ステラライムは汗を拭いながら言う。
ライトレ「……それはいったいどうしてだい?」
ライム「だってパピヨンさんって――すごい楽しそうに走るんです。横に並んだ時、凄いへとへとで今にも倒れそうな表情なんですけど、嬉しそうというか、笑顔……ではないんですけど」
――そんな彼女が、G1という大舞台を逃すとは思えないんですよね。
ライトレ「…………そういった思いを折り合いを付けるのが、トレーナーという仕事なのだけどね」
ライム「……あ、そうでした!トレーナーさん、さっきの私の走りどうでしたか!」
ライトレ「え?」
ライム「どうでしたか!」
ライトレ「……はは。ああ、とてもいい走りだったぞライム――この調子で頑張って行こう」
優しく微笑んで、軽くクシャクシャとステラライムの頭を撫でる。
ライム「ん!ありがとうございます!私、もっともっと頑張ります!」
178: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 20:29:05.74 ID:s8E5ixYx0(7/11)調 AAS
念入りなマッサージにテーピング、なんとかマイルの距離を走り切ったパピヨンの足をケアをする。
これにももう慣れたもので、まだ契約もしていないときのあの時よりもうんと手際よくなった。
パピヨン「あー、負けちゃった……ライムめちゃ凄かった、これはアタシ――」
『それ以上はダメだよ、パピヨン』
パピヨン「……まだ何も言ってないんですけど〜」
あーあ、とパピヨンの口から不満そうな声が。それをしっかり聞きながら、ケアを続ける。
……現時点で同世代のステラライムに完膚なきまで敗北したのだ、パピヨンにも思うところがあるのだろう。
パピヨン「ねー、お兄さん。もしかして……さ、その……呆れた?」
『……呆れた?』
パピヨン「あんなに色々トレーニングしてあげたのに、マイルに向けて頑張ったのに負けるのか!……みたいな」
一瞬、何を言っているのか分からなかった。しかし、貴方は思考を切り替え、パピヨンに向かい合う。
パピヨン「だから、さ……あの。嫌いになった?だったら、お兄さんももっと強いウマ娘を担当して、さ――」
『パピヨン』
――今まで見たことのない、パピヨンの表情。ぐしゃぐしゃで、今にも崩れてしまいそうな、そんな表情。
なんか言ってあげよう。:安価下2
1 自分はそんなことしないよ。自分はシルヴァーパピヨンの担当だからね。
2 ……随分と、パピヨンらしくないね。
3 自由安価
★
ご飯食べるので離席。安価下2です。
181: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 22:37:48.35 ID:s8E5ixYx0(8/11)調 AAS
『……自分はそんな、嫌ったり呆れたりしないよ』
だって自分はキミの……シルヴァーパピヨンの担当だからね。と、【貴方】は彼女を見つめながら言った。
パピヨン「……お兄さん」
『……だからそんな表情しないでくれ。自分は、キミの走りに魅了されたんだ」
確かに、今日は負けた。だから……勝とう。次またステラライムと走るとき、君のあの逃げ切りで。
パピヨン「…………ぷぷ」
――今、パピヨンの表情が変わった。いつもと同じ表情に。
パピヨン「お兄さん、今すっごい恥ずかしい感じだったよ〜?あー、ほんと、ほんと、ちょっとさ、お兄さんのくせに……」
『……』
パピヨン「…………アタシは勿論走るよ、全日本ジュニア優駿。それで、今日のリベンジしちゃお?お兄さん?」
『ああ、勿論だ。リベンジしよう、ステラライムに!』
パピヨン「…………おー!」
そして、パピヨンは。屈託のない笑顔を浮かべ、右手を真上に上げた。
182: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 22:59:01.06 ID:s8E5ixYx0(9/11)調 AAS
パピヨン「――お兄さんってほんと、アタシのこと好きだよね〜」
『え』
保健室からトレーナールームに戻り、【貴方】はパピヨンにいきなりそんな事を言われる。
パピヨン「アタシ、ちょっとワガママだから他の人にちょっと嫌われがちなのに、お兄さんずっと付き合ってくれるし……もしかして、ロリコン?」
『やめてくれ、やめてくれ本当に』
パピヨン「……あ、それとも。このおっぱ――」
『次のレースの話をしよう!キミみたいな女の子が、そんなこと口にするのは止めた方が良いぞキミ!』
パピヨン「ぷぷ……は〜い。それで、次のレースって……」
『……一旦、ダートの別のレースに参加して、マイルで体力をしっかり残して走り切れるのかを確認したいんだ』
川崎で走れるレースがあればよかったんだが、マイルだとなくて他のレース場になってしまうが。と、【貴方】は手元の資料を見ながら言う。
ダート1600m左回り――プラタナス賞。十月に東京競バ場で開催されるレース。
『で、もし良かったらパピヨンにはこれに参加してほしいんだが……どうだ?』
パピヨン「ふーん……おっけ〜!アタシ的には、走るレースが増えるのは大歓迎だし〜?」
『分かった、じゃあレースの出走登録はしておくよ、じゃあ……プラタナス賞に向けてまずはスタミナだな』
パピヨン「またプールでしょ?ずーっとそれは嫌だけど……ま、その辺はお兄さんに任せるね〜?」
『ああ、任せてくれ』
――プラタナス賞。その結果で、今後を考えよう。
183: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 23:05:31.76 ID:s8E5ixYx0(10/11)調 AAS
さてこの後は……:安価直下
1 もう少しイベント
2 レースまでスキップ!
185: ◆OX0aJKbZO.0H 2024/03/11(月) 23:13:25.16 ID:s8E5ixYx0(11/11)調 AAS
ではもう少しイベントやります。今まで通りお願いします。
見たいイベント:自由安価下3まで。
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