【安価コンマ】オリウマ娘と共に (1002レス)
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870: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 19:31:49.16 ID:K2AMoNZr0(1/10)調 AAS
更新時間はもう少し早い時間にしたいですけど、なかなか難しいですね〜。たまに早めの時間に出来たりもしますけど、まあ時期によります。
871: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 19:33:21.85 ID:K2AMoNZr0(2/10)調 AAS
シルフィー「もくもく……んっ、美味しい……!」
パピヨン「シルフィーって結構食べるタイプだよね」
シルフィーの手に持った紙のお皿にはこれでもかと盛られた料理。もくもくと食べては目をキラキラと輝かせている様は、なんだかおもしろい。
……もぐもぐ。やっぱりライムの料理は絶品だ、前に試食した時よりも美味しくなってる。
パピヨン「はーあー、クリスマスはもっとキラキラしてると思ったけど結局いつもの面子でご飯食べて……あんまいつもと変わらないじゃん」
シルフィー「ふふっ……私は楽しいですよ。パピヨンさんは、つまらないですか?」
……そういうことをアタシ言ってないんだけど。ズルい、つまらないとかそんなわけないでしょ。
ちょっと変化があると思っただけ!お兄さんも今仕事でいないし!てかお兄さんクリスマスに仕事!?かわいそ!
シルフィー「……クリスマスが終われば直ぐに年が明けて、そしてまたレースですね」
パピヨン「んね、レースレースレース、トレセン学園の生徒らしくそれくらいはしなくちゃね」
――走るのは好きだしそれは問題ない。好きだから走る、好きだから走り続けられる。
これが私の原点で、他にも色んな要素が付け加えられたけど――そこは変わらないと思う。ある意味で、お兄さんと出会ってから今に至るまでで、一番アタシが理解した部分かも。
勿論、誰かのために走るとか、期待を背負うとか、そう言うのもあるけどね。
シルフィー「ウマ娘は走るために生まれてきた……私も、パピヨンさんも、ライムさんもマンティさんも……誰しもが例外ではありませんよね」
語るシルフィーに頷く。そうでもなきゃ、アタシはきっとトレセン学園になんて来ていないからね。
872: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 19:42:14.98 ID:K2AMoNZr0(3/10)調 AAS
ちょっと自由安価します。
★
シルフィーと何かお話。:自由安価直下
875: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 21:10:55.48 ID:K2AMoNZr0(4/10)調 AAS
パピヨン「じゃあシルフィーが走る理由ってなによ」
シルフィー「走る理由、ですか?」
――ウマ娘は走るために生まれてきた。それはそうだと思うけど、走る理由や、走る為のエネルギーは千差万別。
自分自身の夢のため、憧れのため――アタシの場合は、期待に応えるため。そして、ライバルのため最強になるために、走る。
あ、もちろん走るのが好き!ってのは前提条件なので言わなかっただけだけど?
シルフィー「――最初は親友との約束を果たす為でした。トリプルティアラウマ娘になるのが、私が走る為のエネルギーになっていました」
けどそれは最初の冠の時点で果たせなくなってしまいました……あの時は、とても気分が落ち込んでいましたね。
パピヨン「ああ、そういえばそんなだったねあの時期」
言われてみると、確かに。桜花賞で負けてから暫くはシルフィーもう死にそうな表情だったっけ。心配になるくらいだったけど、何時の間にか立ち直ってたから特にアタシも何も言わなかったっけ。
シルフィー「トレーナーさんに言われました。夢破れても、最初で挫いてしまっても――走り続けるべきだと」
――親友との約束。今思えばウマ娘のアタシにずっとずっと走って欲しいために行った言葉――なんじゃないかなと、今ではなんとなく思います。と、クスっと笑う。
シルフィー「ですから私のエネルギーは親友との約束のため、というのは変わりませんけど。私が走り終えて――最後、親友に向かって無事に走り切った!と報告をするためかもしれませんね」
パピヨン「……大好きじゃん、その親友のこと」
シルフィー「――ええ、大好きです」
うわっ、やば……。
876: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 21:13:14.79 ID:K2AMoNZr0(5/10)調 AAS
誰に話しかけようかな……(最後):安価直下
1 ステラライム
2 ブラックマンティ
878: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 21:30:50.00 ID:K2AMoNZr0(6/10)調 AAS
ブラックマンティスの名前間違えてるのに気づいてたのに直し忘れてました……。
★
ライム「どうですかパピヨンさん!パピヨンさんのアドバイスを参考に料理したんですけど……!」
パピヨン「ん〜……ひゃくてんまんてーん」
ライム「!!!」
……分かりやすいくらいに満点の笑顔。嬉しそうだなぁ、ほんと。
このステラライムってウマ娘はずっと明るい。優しくて礼儀正しくて、前向きで――眩しい。
星のように明るくて、瞬いている。
パピヨン「…………」
そんなに輝いているから、アタシも――こんな風になっちゃった。暗いアタシを嫌になるくらい照らす一等星。それが――。
ライム「?パピヨンさん」
パピヨン「あ、いや。やっぱライムの料理はおいしいな〜って。やっぱり愛情かな?必要なのは」
ライム「も、もう!だからそうやって茶化すのは止めてください!」
パピヨン「ぷぷぷ!」
――だからずっと輝いていてほしい。曇らないで、陰らないで。アタシを照らしたその責任――取ってよね。
ライバルとか言いだしたのも悪い、あんなグイグイ来たのも悪い。ああ、ほんっと、出遭わなかったら――どうなってたんだろアタシ。
879: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 21:31:19.46 ID:K2AMoNZr0(7/10)調 AAS
ライムと何かお話。:自由安価直下
881: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 22:38:28.23 ID:K2AMoNZr0(8/10)調 AAS
パピヨン「そういえばレコードおめでと。テレビでちゃーんと見てたよ〜?」
ライム「あ、はい!ありがとうございます!」
――あのチャンピオンズカップ以来、テレビ番組でちょくちょくライムの事を見る機会が多くなった。そりゃあレコードを取るほどの実力で、明るくて真面目で良い子なんだから、うってつけだよね。
アナウンサーの人の質問にハキハキ答えてるのが好印象な感じ。変なこともあんまり言わないし。
パピヨン「レコード出した時の気持ちはどうですか〜?ステラライムさ〜ん?ほらほら、アタシにも教えてよ〜」
ライム「ちょ、ぱ、パピヨンさん止めてください……!んっ、脇腹突っつかないでくださいよぉ……!」
つんつんつんとライムの脇腹を攻撃。このこの、有名ウマ娘め。勝負服だったら背中をつんつんしてあげちゃうからね。
ライム「……正直な所、レコードを出した時の感動というのはあんまりないんです。それは勿論、嬉しい!みたいな気持ちはありましたけど……」
パピヨン「ふーん?」
――ああ、なんとなく分かったかも。
ライム「私としては、精一杯頑張った結果一着を取れてそれがレコードであってもなくても――それは同じ気持ちです」
どんな一着でもアタシは精一杯の感謝を伝えますし、同じくらい嬉しいです。
ライム「な、なんて。ちょっと傲慢ですかね。実はこれ、テレビでもあんまり言ってないんですよ……あはは」
パピヨン「うん、知ってる。聞いててちょっとモゴモゴしてるなって思ったもん
」
ライム「うぇ!?」
882: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 23:06:14.65 ID:K2AMoNZr0(9/10)調 AAS
パピヨン「ライムがレース系で結構傲慢なのバレてると思うけどね〜。だって話してる感じとか、オーラとか凄いよ?」
ライム「そ、そうですか……?あ、あんまり意識はしていないんですけど」
――まあ無意識だろうなとは思う。だって、狙ってあんなこと言えたら驚きだよ。天然物の発言じゃなきゃあり得ないよ。
「――――私はパピヨンさんをライバルだと思っています!」
こんなセリフ、押しつけがましいにもほどがある。勝手にライバル認定して、勝手に期待して、勝手にアタシにはライムに勝てる力があるみたいなことを、明るく言って――。
――だから、アタシは。
パピヨン「――でも、アタシそう言うの嫌いじゃないよ?ライムらしいじゃん」
ライム「……?は、はい!ありがとうございま、す……?」
パピヨン「褒めてるの!だから素直に受け取っておきな〜?」
なんだか納得がいっていないみたいで、うーんと首をかしげているけど。本当にそういうところは嫌いじゃないよ?アタシは。
883: ◆OX0aJKbZO.0H [saga] 2024/07/14(日) 23:48:44.94 ID:K2AMoNZr0(10/10)調 AAS
マンティ「――パピヨンさん、パピヨンさん」
パピヨン「ん?どしたのマンティ」
――タブレット越しにマンティに名前を呼ばれる。何時の間にかサンタさん帽子は取っていていつもと変わらない普段通りのマンディがそこにいた。
あーあ似合ってたのに、勿体ないなぁ。
マンティ「その、この前は……ありがとうございました」
パピヨン「……え、なんかやったっけアタシ」
マンティ「え、ええっ!?あ、あの、前に言ってくれたじゃないですか……!わ、我が儘になって良いって、リハビリ頑張れって……!」
パピヨン「ぷぷ、冗談だって冗談。覚えてる覚えてる」
いや、最初から覚えてはいた。マンティに改まってお礼を言われるようなことなんて、あれくらいしかない。けどアタシにとってあれはそんなお礼を言われるようなものじゃないと思う。
我が儘で良いなんて普通の女の子なら当たり前のことだと思うし。アタシはそれに付き合っただけ。むしろアタシの我が儘に突き合わせてる感じ。
――でも、それでマンティが元気になってくれたのなら、アタシも嬉しい。
マンティ「わ、私……頑張ります!だから、パピヨンさんも……頑張ってくださいね」
パピヨン「――うん。頑張る頑張る」
――――一年後、マンティが走れるようになったとき。最強のウマ娘として――立ちはだかる。その為にもまずは。
ライム「……?」
パピヨン「自分で作ったものだから全然良いと思うけど、そんなに食べると太るよ?」
ライム「ふぁ、ふぁい!?」
――あの青く輝く流星を、どうにかしなくちゃね。
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