[過去ログ] NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」 part50 [無断転載禁止]©2ch.net (289レス)
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169: 2017/01/25(水) 22:18:16.91 ID:5BYNVF+b(134/253)調 AAS
遼陽城頭夜は闌けて,有明月の影すごく,霧立ちこむる高梁の,中なる塹壕声絶えて,目醒め勝ちなる敵兵の,肝驚かす秋の風,
わが精鋭の三軍を,邀撃せんと健気にも,思い定めて敵将が,集めし兵は二十万,防禦至らぬ隈もなく,決戦すとぞ聞こえたる,
時は八月末つ方,わが籌略は定まりて,総攻撃の命下り,三軍の意気天を衝く,敗残の将いかでかは,正義に適する勇あらん,
敵の陣地の中堅ぞ,まず首山堡を乗っ取れと,三十日の夜深く,前進命令たちまちに,下る三十四連隊,橘大隊一線に,
みなぎる水を千仞の,谷に決する勢いか,巌を砕く狂瀾の,躍るに似たる大隊は,彩雲なびく明けの空,敵塁近く攻め寄せぬ,
かくと覚りし敵塁の,射注ぐ弾の烈しくて,先鋒数多斃るれば,隊長怒髪天を衝き,予備隊続けと太刀を振り,獅子奮迅と馳せ登る,
剣戟摩して鉄火散り,敵の一線まず敗る,隊長咆吼躍進し,率先塹壕とび越えて,閃電敵に切り込めば,つづく決死の数百名,
敵頑強に防ぎしも,遂に砦を奪い取り,万歳声裡日の御旗,旭に高く翻えし,刃を拭う暇もなく,彼逆襲の鬨の声,
十字の砲火雨のごと,よるべき地物更になき,この山上に篠つけば,一瞬変転ああ悲惨,伏屍累々山を被い,鮮血よう漾々壕に満つ,
折しも咽喉を打ち抜かれ,倒れし少尉川村を,隊長みずから引っ下げて,壕の木蔭に包帯し,再び向かう修羅の道,ああ神なるか鬼なるか,
名刀関の兼光が,鍔を砕きて弾丸は,腕を削りてさらにまた,続いて打ち込む四つの弾丸,血煙さっと昇れども,隊長さらに驚かず,
厳然として立ち止まり,なおわが兵を励まして,雌雄を決する時なるぞ,この地を敵に奪わるな,疾くうち払えこの敵と,天にも響く下知の声,
衆を恃める敵兵も,雄叫び狂う我が兵に,突き入りかねて色動き,浮き足立てし一刹那,爆然敵の砲弾は,裂けぬ頭上に雷のごと,
辺りの兵に浴びせつつ,弾丸はあられとたばしれば,打ち倒されし隊長は,無礼ぞ奴と力こめ,立たんとすれど口惜しや,腰は破片に砕かれぬ,
隊長傷は浅からず,暫し此処にと軍曹の,壕に運びて労わるを,否見よ内田浅きぞと,戎衣を脱げば紅の,血潮淋々ほとばしる,
中佐はさらに驚かで,隊長われは此処に在り,受けたる傷は深からず,日本男子の名を思い,命の限り防げよと,部下を励ます声高し,
寄せては返し又寄する,敵の新手を幾たびか,打ち返えししも如何にせん,味方の残兵少なきに,中佐はさらに命ずらく,軍曹銃を執って立て,
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