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始末記
2017/07/14(金) 00:06:40
ID:7.L4Yce.O携(53/149)
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875: 始末記 [sage] 深夜のうちに護衛艦に誘導されて博多港に到着した彼等は、カーテンを締められたバスに乗せられて博多駅に到着した。 彼等の姿が人目に付かないように、明け方に警察の大型車両を並べて、目隠しをしながら博多駅に入った。 駅内でも機動隊が盾を構えながら整列し、作られた道を足早に新幹線まで誘導されて乗車したのだった。 「我等は高麗という国に攻めこんだ。 この福岡は高麗本国から比較的近いことから、危険を避ける為にとは理解は出来るが・・・」 イカ人の領事も触腕を組んで考え込む。 高麗の民のしつこさは日本人から散々聞かされたが、他国でそのような活動を許す日本国の方針も意味が不明だった。 「シュモク族と螺貝族の連中は車両をそれぞれ一両割り当てられてるぞ。 扱いの格差の方が気が滅入るというものだ。」 海蛇人の領事も気落ちしている。 この三種族はシュモク伯邦国の傘下に収まるので、格が落ちるのは仕方がない。 「螺貝族の連中も日本と武力衝突があったと聞いている。」 「死人を出したか、出さなかったかの違いらしい。」 納得のいかないイカ人領事に海亀人領事が理由を説明する。 「その理由だと、我等は死人を出させて無いのだがな・・・」 シュモク族に制圧されて同じ立場となった海蛇人領事の気分はさらに落ち込んだ。 佐世保にいる防衛大臣が、博多駅のこの新幹線に乗り込めば新幹線は出発する。 あと半日は車両内で待機させられるのは些か辛かった。 「しかし、我々が一番衝撃だったのは、我等が攻めこんだ地は何れも日本では無かったことだな。」 「今となってはそれだけは幸運だったな。」 車両の外側で警備を行っていたSAT隊員達は、思わぬ潮臭さに辟易していたことは、彼等も知るよしもなかった。 アウストラリス大陸南部 アル・キヤーマ市 日本国大陸総督秋月春種は、南部の王国天領を接収して建設されたアル・キヤーマ市を訪れていた。 アル・キヤーマはこの大陸における12番目の地球系の都市だ。 市内は住民のための住居の建設ラッシュで活気にあふれている。 一際目を引くのは、都市中央部に建設されたモスクだ。 この都市は地球系初のイスラム系住民の町なのだ。 インドネシア国籍者約三万二千人、バングラデシュ国籍者約一万二千人、マレーシア国籍者約九千人、ブルネイ国籍者約百名、モルディブ国籍者約50名。 これに彼等を配偶者とした日本人を加えて六万人の人口を誇る。 「アル・キヤーマ、復活を意味する名称を持つこの都市の発展を心よりお祈りしてます。」 「秋月総督、今回の我等の都市の建設にご協力頂き、心より感謝しています。」 日本で貿易商を営んでいたラクサハマ市長は、秋月総督と固く握手をかわす。 会見は天領たるこの地域の政庁たる代官所で行われていた。 補佐としてサミットの時にも付き添った高橋伸彦二等陸将は、渡された資料でアル・キヤーマの戦力を確認している。 アル・キヤーマの地上戦力は、他の都市と同様に軽火器と軽装甲車両を保有している。 これらを運用する中隊規模の軍警察が組織されている。 航空戦力はロクに無い。 民間も保有していないのは将来的に問題になりそうだった。 対照的に海上戦力には期待できそうだった。 すでに沖合いには巡視船『ペカン』と『アラウ』が警備に当たっている。 巡視船『ペカン』はもとは、日本国海上保安庁で活躍していた巡視船『えりも』が老朽化に伴い、退役と共にアル・キヤーマに供与された船だ。 巡視船『アラウ』も同様で、巡視船『おき』だった船だ。 他にもようやく引き取り手が見つかったと、高麗国巨済島玉浦造船所で建造が停止していた哨戒艦の建造が再開した。 潜水艦も2隻保有しており、海棲亜人討伐作戦『ポセイドン・アドベンチャー』に参加していた。 作戦後、潜水艦『ナガパサ』、『トリシューラ』の2隻は生まれ故郷の玉浦造船所で、整備の時を過ごしている。 この2隻は潜水艦の乗員が揃えられず、乗員の半数以上が日本の海上自衛隊から派遣された人員で操艦されている。 他にも日本から巡視船の供与が協議されており、その充実ぶりが期待される。 哨戒艦や潜水艦は転移前にマレーシアやインドネシアが、韓国に発注していた艦だ。 そのほとんどが玉浦造船所で建造されており、そのまま転移してきた未完成艦ばかりだった。 作戦に必要となった潜水艦は先行して建造が再開されたが、哨戒艦はアル・キヤーマが建設されるのを待っていた。 高橋が資料に目を通している間にも秋月総督とラクサハマ市長の階段は続いている。 、 「暫くは日本からの食料援助に頼ることになりますが、幸いに我々の人材には農業や漁業に従事していた者も多く、すぐに自らの足で立てるよう努力する所存であります。」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1079384805/875
深夜のうちに護衛艦に誘導されて博多港に到着した彼等はカーテンを締められたバスに乗せられて博多駅に到着した 彼等の姿が人目に付かないように明け方に警察の大型車両を並べて目隠しをしながら博多駅に入った 駅内でも機動隊が盾を構えながら整列し作られた道を足早に新幹線まで誘導されて乗車したのだった 我等は高麗という国に攻めこんだ この福岡は高麗本国から比較的近いことから危険を避ける為にとは理解は出来るが イカ人の領事も触腕を組んで考え込む 高麗の民のしつこさは日本人から散聞かされたが他国でそのような活動を許す日本国の方針も意味が不明だった シュモク族と螺貝族の連中は車両をそれぞれ一両割り当てられてるぞ 扱いの格差の方が気が滅入るというものだ 海蛇人の領事も気落ちしている この三種族はシュモク伯邦国の傘下に収まるので格が落ちるのは仕方がない 螺貝族の連中も日本と武力衝突があったと聞いている 死人を出したか出さなかったかの違いらしい 納得のいかないイカ人領事に海亀人領事が理由を説明する その理由だと我等は死人を出させて無いのだがな シュモク族に制圧されて同じ立場となった海蛇人領事の気分はさらに落ち込んだ 佐世保にいる防衛大臣が博多駅のこの新幹線に乗り込めば新幹線は出発する あと半日は車両内で待機させられるのは些か辛かった しかし我が一番衝撃だったのは我等が攻めこんだ地は何れも日本では無かったことだな 今となってはそれだけは幸運だったな 車両の外側で警備を行っていた隊員達は思わぬ潮臭さに易していたことは彼等も知るよしもなかった アウストラリス大陸南部 アルキヤーマ市 日本国大陸総督秋月春種は南部の王国天領を接収して建設されたアルキヤーマ市を訪れていた アルキヤーマはこの大陸における12番目の地球系の都市だ 市内は住民のための住居の建設ラッシュで活気にあふれている 一際目を引くのは都市中央部に建設されたモスクだ この都市は地球系初のイスラム系住民の町なのだ インドネシア国籍者約三万二千人バングラデシュ国籍者約一万二千人マレーシア国籍者約九千人ブルネイ国籍者約百名モルディブ国籍者約50名 これに彼等を配偶者とした日本人を加えて六万人の人口を誇る アルキヤーマ復活を意味する名称を持つこの都市の発展を心よりお祈りしてます 秋月総督今回の我等の都市の建設にご協力頂き心より感謝しています 日本で貿易商を営んでいたラクサハマ市長は秋月総督と固く握手をかわす 会見は天領たるこの地域の政庁たる代官所で行われていた 補佐としてサミットの時にも付き添った高橋伸彦二等陸将は渡された資料でアルキヤーマの戦力を確認している アルキヤーマの地上戦力は他の都市と同様に軽火器と軽装甲車両を保有している これらを運用する中隊規模の軍警察が組織されている 航空戦力はロクに無い 民間も保有していないのは将来的に問題になりそうだった 対照的に海上戦力には期待できそうだった すでに沖合いには巡視船ペカンとアラウが警備に当たっている 巡視船ペカンはもとは日本国海上保安庁で活躍していた巡視船えりもが老朽化に伴い退役と共にアルキヤーマに供与された船だ 巡視船アラウも同様で巡視船おきだった船だ 他にもようやく引き取り手が見つかったと高麗国巨済島玉浦造船所で建造が停止していた哨戒艦の建造が再開した 潜水艦も2隻保有しており海棲亜人討伐作戦ポセイドンアドベンチャーに参加していた 作戦後潜水艦ナガパサトリシューラの2隻は生まれ故郷の玉浦造船所で整備の時を過ごしている この2隻は潜水艦の乗員が揃えられず乗員の半数以上が日本の海上自衛隊から派遣された人員で操艦されている 他にも日本から巡視船の供与が協議されておりその充実ぶりが期待される 哨戒艦や潜水艦は転移前にマレーシアやインドネシアが韓国に発注していた艦だ そのほとんどが玉浦造船所で建造されておりそのまま転移してきた未完成艦ばかりだった 作戦に必要となった潜水艦は先行して建造が再開されたが哨戒艦はアルキヤーマが建設されるのを待っていた 高橋が資料に目を通している間にも秋月総督とラクサハマ市長の階段は続いている 暫くは日本からの食料援助に頼ることになりますが幸いに我の人材には農業や漁業に従事していた者も多くすぐに自らの足で立てるよう努力する所存であります
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