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始末記
2017/07/12(水) 08:04:00
ID:7.L4Yce.O携(39/149)
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861: 始末記 [sage] 海上都市エフドキヤ 推進力を失い、多数の甲羅区画が破壊、炎上という状況に晒されていた。 海亀人達は各甲羅内部に海水を注水し、半潜状態にしてミサイルや魚雷攻撃を緩和しつつ、炎上する都市を消火していた。 「まさかここまでやられとはな。 万年の栄光も深海に沈んだか。」 海亀人の長老達は最も大きな甲羅区画に集まっていた。 三代前の海皇アペシュが三千年前に亡くなった時に形見として、返還された甲羅だ。 仮に王亀と呼ばれている。 「ここと『叡智の甲羅』はまだ無傷のようですな。」 「残った戦力は?」 「亀甲艦隊は全滅。 重甲羅海兵隊も残存戦力をエフドキヤに集めてました。 外からの援軍も望めないでしょう。」 「明らかに攻撃は絞られてるな。 連中はここ都市の詳細を知っているということか。 ここが意図的に残されたということは・・・ 乗り込んで来るぞ。」 海上自衛隊 輸送艦『くにさき』 護衛艦『しまかぜ』、『あまぎり』に護られて、『くにさき』は他の甲羅区画から切り離された巨大な甲羅区画に向かっていた。 「第二潜水艦隊と連合潜水艦隊はアドフィア海から離脱したよ。 シュヴァルノヴナ海の方が手薄だったからな。」 中川海将補はウェルドックの長沼一佐に話掛けていた。 ウェルドックには四両とAAVC7A1 RAM/RS(指揮車型)の1両、国産水陸両用車試作1号、2号が停泊していた。 それらの水陸両用車に特別警備隊員が乗り込んでいく。 「我々の目標は『叡智の甲羅』だけでいいんですね?」 「『王亀』は『ボノム・リシャール』の海兵隊に任せればいいさ。」 『叡智の甲羅』には海亀人達が1万年収集した研究結果や資料が納められている。 海棲亜人の生息圏や種類などが網羅出来るらしい。 日本が欲しがっている転移の謎も納められているかは神のみぞ知るところだった。 シュヴァルノヴナ海海中 海都ゲルトルーダはゲルトルーダは、イカ人の民の四割である20万程が住んでいる都市だ。 浅瀬に造られていて、その周囲は珊瑚の分厚い壁に囲まれている。 壁の外側は水深100メートルほどであり、太陽の光は届かない。 水産庁の調査船『開洋丸』が発見したのはこの部分であった。 壁の高さは数メートル程度だが、内部は内海になっており、浅瀬に珊瑚や岩を加工して建築物が大半が沈んだまま建設されている。 中央の海底宮殿を中心に円状に街が造られている。 珊瑚の壁はこの世界で、一般的に運用されている木造船や中型生物程度なら、その幾重にも積み重ねられた突起物で退けることが可能な規模であった。 海上自衛隊第3潜水艦隊はその珊瑚の壁に穴を穿つ為の魚雷攻撃を続けていた。 第3潜水艦隊はおやしお型潜水艦9隻で構成されている。 「足りるか? 各艦の魚雷本数を把握しとけ。」 旗艦である『やえしお』艦長の有沢二等海佐は、好転しない戦況に冷汗を垂らしていた。 第一波の魚雷攻撃は各艦が各々が定めた目標に向かけて放ったが、破壊できた範囲が想定より小さく隊員達を落胆させていた。 たかが珊瑚の壁と侮っていたが、地球の珊瑚と違い、海棲亜人達が鉱物の代わりに鎧や武具を造る材料にする程の硬度を持っていた。 第2波の魚雷攻撃は攻撃箇所を限定し、集中攻撃を行ったが小さな回廊が出来た程度だ。 「難しいですね。 壁だけ破壊出来ても内部の都市への攻撃には足りません。 珊瑚ですし、時間掛けたら回復するのでは無いですか?」 副艦長の中井三佐の言う通りで、魚雷を使いすぎれば敵が打って出てきた時に対処も出来なくなる。 「護衛艦隊に来てもらえばよかったのだが・・・」 度重なる海棲亜人の襲撃で、本国政府は護衛艦隊の出撃を許可しなかった。 日本本土が襲われたわけでは無く、消極的と非難されたがその重い腰が動くことはなかった。 僅かばかりの支援艦と数隻の護衛艦で編成された任務部隊が、司令部となっている海上プラットフォーム要塞『エンタープライズⅡ』に留まっている。 米国艦隊が動いたのは、アウストラリス大陸からの援軍の為の航路の安全を保つためである。 「艦長、北サハリンの艦隊からも同様の報告が・・・ 艦隊を合流させて、魚雷を半分ずつ使って回廊を広げようと提案されています。」 「向こうも魚雷はギリギリのラインだよな。 ・・・それしかないか。」 北サハリンの第2潜水艦隊は、キロ級『B-445シヴァティテル・ニコライ・チュドットヴォーレツ』、『B-345モゴーチャ』、『B-187コムソモリスク・ナ・アムーレ 』の3隻とデルタ型原子力潜水艦『K-223ポドルィスク』の僅か4隻で構成されている。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1079384805/861
海上都市エフドキヤ 推進力を失い多数の甲羅区画が破壊炎上という状況に晒されていた 海亀人達は各甲羅内部に海水を注水し半潜状態にしてミサイルや魚雷攻撃を緩和しつつ炎上する都市を消火していた まさかここまでやられとはな 万年の栄光も深海に沈んだか 海亀人の長老達は最も大きな甲羅区画に集まっていた 三代前の海皇アペシュが三千年前に亡くなった時に形見として返還された甲羅だ 仮に王亀と呼ばれている ここと叡智の甲羅はまだ無傷のようですな 残った戦力は? 亀甲艦隊は全滅 重甲羅海兵隊も残存戦力をエフドキヤに集めてました 外からの援軍も望めないでしょう 明らかに攻撃は絞られてるな 連中はここ都市の詳細を知っているということか ここが意図的に残されたということは 乗り込んで来るぞ 海上自衛隊 輸送艦くにさき 護衛艦しまかぜあまぎりに護られてくにさきは他の甲羅区画から切り離された巨大な甲羅区画に向かっていた 第二潜水艦隊と連合潜水艦隊はアドフィア海から離脱したよ シュヴァルノヴナ海の方が手薄だったからな 中川海将補はウェルドックの長沼一佐に話掛けていた ウェルドックには四両と 指揮車型の1両国産水陸両用車試作1号2号が停泊していた それらの水陸両用車に特別警備隊員が乗り込んでいく 我の目標は叡智の甲羅だけでいいんですね? 王亀はボノムリシャールの海兵隊に任せればいいさ 叡智の甲羅には海亀人達が1万年収集した研究結果や資料が納められている 海棲亜人の生息圏や種類などが網羅出来るらしい 日本が欲しがっている転移の謎も納められているかは神のみぞ知るところだった シュヴァルノヴナ海海中 海都ゲルトルーダはゲルトルーダはイカ人の民の四割である20万程が住んでいる都市だ 浅瀬に造られていてその周囲は珊瑚の分厚い壁に囲まれている 壁の外側は水深100メートルほどであり太陽の光は届かない 水産庁の調査船開洋丸が発見したのはこの部分であった 壁の高さは数メートル程度だが内部は内海になっており浅瀬に珊瑚や岩を加工して建築物が大半が沈んだまま建設されている 中央の海底宮殿を中心に円状に街が造られている 珊瑚の壁はこの世界で一般的に運用されている木造船や中型生物程度ならその幾重にも積み重ねられた突起物で退けることが可能な規模であった 海上自衛隊第3潜水艦隊はその珊瑚の壁に穴を穿つ為の魚雷攻撃を続けていた 第3潜水艦隊はおやしお型潜水艦9隻で構成されている 足りるか? 各艦の魚雷本数を把握しとけ 旗艦であるやえしお艦長の有沢二等海佐は好転しない戦況に冷汗を垂らしていた 第一波の魚雷攻撃は各艦が各が定めた目標に向かけて放ったが破壊できた範囲が想定より小さく隊員達を落胆させていた たかが珊瑚の壁と侮っていたが地球の珊瑚と違い海棲亜人達が鉱物の代わりに鎧や武具を造る材料にする程の硬度を持っていた 第2波の魚雷攻撃は攻撃箇所を限定し集中攻撃を行ったが小さな回廊が出来た程度だ 難しいですね 壁だけ破壊出来ても内部の都市への攻撃には足りません 珊瑚ですし時間掛けたら回復するのでは無いですか? 副艦長の中井三佐の言う通りで魚雷を使いすぎれば敵が打って出てきた時に対処も出来なくなる 護衛艦隊に来てもらえばよかったのだが 度重なる海棲亜人の襲撃で本国政府は護衛艦隊の出撃を許可しなかった 日本本土が襲われたわけでは無く消極的と非難されたがその重い腰が動くことはなかった 僅かばかりの支援艦と数隻の護衛艦で編成された任務部隊が司令部となっている海上プラットフォーム要塞エンタープライズに留まっている 米国艦隊が動いたのはアウストラリス大陸からの援軍の為の航路の安全を保つためである 艦長北サハリンの艦隊からも同様の報告が 艦隊を合流させて魚雷を半分ずつ使って回廊を広げようと提案されています 向こうも魚雷はギリギリのラインだよな それしかないか 北サハリンの第2潜水艦隊はキロ級シヴァティテルニコライチュドットヴォーレツモゴーチャコムソモリスクナアムーレ の3隻とデルタ型原子力潜水艦ポドルィスクの僅か4隻で構成されている
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